千冬姉に正しい髪の乾かし方を教えて貰い、部屋に戻って一式装備してハーフパンツとTシャツの組み合わせの部屋着に着替える
時計を見ると、数分で10時になる所だったのでリビングへ降りると一夏と千冬姉が並んでソファに座ってテレビを見ていた
電気ケトルに水を入れスイッチを入れ2人を見る
元々姉弟だから似ていたが、今の2人は更に似ている。身長は千冬姉の方が高いし、身体つきも大人の女性だから全く同じでは無いけど
とか考えつつ3人が来たら直ぐに飲み物を出せる様に準備をする
鈴には、まだ肌寒いし温まる物を用意するとして、弾と数馬にはオレンジジュースでも飲ませておけばいいか
千冬姉はブラックコーヒーだろうから千冬姉愛飲のインスタントコーヒーの缶と鈴と俺達用にココアの缶を棚から取り出す
10時を少し過ぎた頃、インターフォンが鳴り千冬姉が応対に出て 直ぐにリビングに戻って来て再び一夏の横に座る
一夏は やっぱり不安があるのか顔色は少し良くない
「お邪魔します」
「お邪魔しまーす」
「失礼しまーす」
三者三様の声が聞こえリビングに3人が入ってきて目が合ったので
「いらっしゃい、ソファに座ってて?今飲み物だすから」
敢えて普段のまま3人に言うと3人は戸惑いながらソファに座り
「ち、千冬さん?あの・・・一夏と涼は?」
十数秒ほど沈黙していたが鈴が耐えきれずに口を開き千冬姉が口を開く
「涼、買ってきた土産が茶受けに丁度良いだろう。出してくれるか?」
「えーっと・・・お土産ってコレ?」
オレンジジュースを取り出す為に、冷蔵庫を開いていた俺は如何にも お土産な箱を手に取り千冬姉に見せると頷いたので、そのままオレンジジュースの容器と一緒に持って行き
「俺が涼だよ鈴」
そういうと鈴は眉を寄せ疑念の眼差しを向けてくる
まぁそれはそうだ、こんなの普通はタチの悪いドッキリと思う
弾は妙に納得した表情で数馬は一夏をガン見していた
それから全員の飲み物が揃った所で千冬姉が口を開く
「今から話す事は信じられないと思うが全て真実だ・・・まず見ての通り一夏と涼が女になってしまった、私の親友があらゆる手を尽くして調べたが原因は不明、不幸中の幸いに2人は健康そのもので異常は発見されていない・・・いやまぁ性別が変わっているから異常ではあるが」
そう言い千冬姉は3人を見据える
鈴は見るからに動揺し、弾は悟った表情、数馬は まだ一夏をガン見していた
「俺は、信じますよ千冬さん。正直、千冬さんの横の娘を見た時から一夏かなぁとは思ってましたし」
と弾はニッと笑み言う
普段は おちゃらけた雰囲気なのに こうゆう時は格好良なる、所謂残念なイケメン、それが弾だ
「俺も信じますよ、千冬さんと似ている時点で血縁は間違いない。なら一夏と仮定した場合、骨格の変化が見られる。つまり一夏が女になったのは事実、となるわけで」
と数馬が言う、妙に一夏をガン見してると思ったら骨格を見てたのか
普段は弾と一緒にバカやってるけど、医者とか志望なのだろうか?
「・・・本当に一夏、なの?」
漸く口を開いた鈴の言葉を聞き一夏は、不安からか少し俯き加減で やや上目遣いで鈴を見て
「信じてくれないのか?」
少し涙目で鈴に言う一夏を鈴は見て
「くっ・・・か、可愛い」
と鈴は演技掛かった仕草で顔を手で覆う
鈴、気持ちは分かるけどね、うん
お待たせしました
チカラ尽きて申し訳ない