数秒して鈴が再起動して
「私も信じるわ」
「本当か、鈴。ありがとう3人共」
力強く鈴が言うと一夏は嬉しそうに言い笑むと
「うっっやっぱり可愛い」
と再び顔を手で覆う
いや確かに可愛いけどね?うん
「お前たちを呼び出したのは、フォローを頼みたいからだ。春休み中は ある程度は私がフォロー出来るが、流石に学校が始まってからは四六時中とは行かん、私も転職先は此処から距離が有って通勤時間が長い」
千冬姉はブラックコーヒーを一口飲んでから口を開き、呼び出した理由を説明し始める
「悪いが学校にいる間の2人のフォローを頼めるか?特に鈴、お前に頼みたい」
と真面目な表情で3人を見据え言い頭を下げる千冬姉
「なに水臭いことを、言われなくてもフォローしますよ。千冬さん」
「右に同じく、俺も協力は惜しみませんよ千冬さん」
「だいたい分かったわ、任せて下さい千冬さん」
三者三様の言葉で了承してくれた
「ありがとう3人共」
「ありがと、鈴、弾、数馬」
「ありがとな」
友達に恵まれていて嬉しいと実感していると
「あの、千冬さん。質問、なんですけど」
「なんだ?鈴」
「男に戻れるんですか?2人は」
おずおずと鈴が千冬姉に尋ね、千冬姉は少し渋い表情をして
「・・・親友によれば可能性はゼロでは無い程度には戻れる可能性は有るらしい、とはいえ原因究明と戻る方法の画策は続けている。それが月単位か、年単位かは流石に私にも分からない」
昨日、束さんから聞いた内容を千冬姉は3人に説明し
「仮に安全に男に戻る方法が見つかっても、あまりに時が掛かった場合、男に戻らない という選択肢も有るだろう」
これはあくまでも可能性の話だ
でも、女として不慣れな数ヶ月程度なら元の男に戻りたい気持ちが持続しているだろう
しかし、女としての生活に慣れて違和感を感じなくなるほど時間な立ったなら気持ちは持続していない可能性もある
結局は今は分からない事では有るのだけれど
「・・・分かりました、ありがとうございます」
そう言い鈴は神妙な表情をする
一夏は気付いてないけど、鈴は一夏が好きだ。勿論 恋愛感情の好きの方だ
と言うか、一夏はモテる。ただし本人は気付いていない
そう言えば弾の妹、蘭ちゃんも一夏が好きだったな・・・いや、蘭ちゃんの場合は憧れを恋愛感情と誤認している可能性も有るかも知れない
と、そこまで考えて弾の家がやっている食堂、五反田食堂の業火野菜炒めを食べたくなり、チラリと時計を見ると丁度昼時になっていた
「ん?もう昼か、よし呼び出した詫びも兼ねて昼は食ってけ3人共」
千冬姉は、そう言い立ち上がって冷蔵庫を開き中を確認して
「む、何もないな。仕方ない、出るか」
久しぶりに千冬姉の豪快な料理が食べられると期待したのだけど残念
とりあえず千冬姉の有無を言わさない雰囲気は凄いと思う、まぁ千冬姉自身は気を使ってるつもりなんだろうけど
お待たせしました
本作の千冬さんは、一通りの家事が出来る設定です
また涼と一夏も家事スキルを取得しています