あれから特に問題は起こらずに無事、授業を終え皆城先生と明日の入学式について少し話をしてから学校を後にして、ノート類を購入して既に顔色の悪い弾を見て体調を心配する一夏と これから間違い無く起きる悲劇を知っている俺は一路、弾の家へ向かう
数馬の家は学校を挟んで反対側なので一旦帰宅してから合流する事になっていて、鈴は用事が有ると言って足早に帰って行った
つまり蘭ちゃんを宥められるのは、俺だけなのだ
一夏が宥めたら絶対逆効果だし
「あー・・・着いてしまった」
物凄く家に入りたく無さそうな表情で家を見上げる弾の背中を軽く叩き
「・・・出来る限り、フォローすっから。ほら、一夏じゃ逆効果だろうし?」
「・・・だな」
俺達のやり取りを見て首を傾げている一夏を見て、やっぱり分かってないな と考える
弾は深呼吸して気合いを入れて自宅の玄関を開け中に入って靴を脱ぎ階段を上っていく
俺達も弾に続き、おじゃましまーす と言いつつ勝手知ったる五反田家に侵入して階段を上がると弾は蘭ちゃんの部屋の扉をノックしている所だったので弾に部屋に入るとジェスチャーして弾の部屋へ入り、いつもの様に勝手に座布団を敷いて座る
蘭ちゃん、泣くかなぁ・・・泣くよなぁ・・・
数分経たずに弾と蘭ちゃんが登場し
「お、お兄が鈴さん以外の女の子を家に!? まさか、彼女?! いや2人居るし・・・二股? 」
約
その様子を見て苦笑しながら気になった事が有ったので立ち上がり蘭ちゃんの前に立って自分と彼女を比べてみる
「あーやっぱり、今は蘭ちゃんの方が少し身長高めか」
え? みたいな表情を蘭ちゃんにされたが、いきなり暴露はハードル高すぎると思いつつ
「1ヶ月ぶりかな? 蘭ちゃん、俺は涼だよ」
出来るだけ笑顔で彼女に伝えるが、当たり前に疑った表情をして
「いやいやいや、涼さんは男の人ですよ。あなた女の子じゃないですか」
と、予想通りの言葉を言う
まぁ普通は疑うよ、当たり前だ 逆の立場だったら俺だって疑う
「じゃぁ、弾が知らないけど俺は知ってる蘭ちゃんの秘密をば」
弾と一夏に聞こえない様に蘭ちゃんに耳打ちをすると、蘭ちゃんは動揺して
「な、な、な、なんで涼さんしか知らない事を・・・」
と言い、どうにか信じてくれた様だ
さて、問題はここからだな
流れで一夏も女になった事を伝えて、蘭ちゃんに信じさせる必要がある
更に言えば、出来る限り弾が酷い目に合わない様に宥めなきゃいけない
お待たせしました