有史以来、人類が本当の意味で平等で有った事は一度もない。この言葉は知り合いが言っていた言葉だ
彼女の言葉は間違いではないのだろう、平等で有ったなら彼女の様な大多数の人間から見て異質と言われる存在は、産まれていないのだろうから
まぁ俺からしたら唯の知り合い・・・いや幼馴染の姉でしかないのだからどうでもいい、彼女は俺を弟の様に可愛がってくれるし
そして平等なら争いは起きないだろうが進歩も産まれる事も無いのだろう、と彼女は言っていた
さて現実逃避をするのをやめて現実をみよう
朝日が部屋に差して目を覚ましたのは良いが、色々と問題が起こっている
まず存在しない筈のモノが存在して、存在していないとおかしいモノが存在しないし、髪は伸びてるし体格が変わっている様で服がダブダブだ
「いやいやいや、夢でしょ?よし夢だ・・・」
俺は布団を被り直して目を瞑り夢ならば覚めてくれと願う、暫くして目覚まし時計のアラームが鳴り目を瞑りながら目覚まし時計を取りアラームを止め、体を起こし目を開ける
そして目に映る胸と青色の髪
「夢じゃない?いや何で」
昨夜寝るまで間違いなく俺は男だった
一晩で性転換なんてあり得るのか?いや、起こってるしな
「もう訳がわからん!」
思わず声が大きくなってしまったが自分のキャパを超えているので頼れる大人を頼る事にして寝巻きのズボンがずり落ちたので捨て置きTシャツだけで部屋の扉を乱暴に開けて出て階段を下りリビングに入り、自分の父親へ叫ぶ様に
「どどどどうしよう父さん、女になってる。どうしよう」
俺を見た瞬間、父さんは目を丸くして瞬きをして自分の頬をパシンと叩いて気合いを入れ
「大丈夫だ
そう言い父さんは俺の頭を撫でて、いつの間にかいた千冬姉似の美少女の頭を撫でる
「え?一夏?うわっっ一夏も女になってる・・・千冬さんに似てるな」
どうやらコイツは一夏らしいが外見は美少女でスゲェ可愛い
ここだけの話、俺の初恋は千冬姉だったりする
率直な感想を言うと
「そうか?えーっと・・・それで、何で俺って分かったの?獅郎さん」
余程 気になったのか一夏は父さんに尋ねると
「ははっ当たり前だろ、お前達は俺の家族だ。姿形が変わっても分かるさ、それが親って奴だ」
そう言い父さんはニッとカッコ良く笑う
父さんの言葉に一夏は少し俯き涙ぐむ、内心不安だったんだろう。俺は割と自分に無頓着らしく不安を感じてないみたいだ
「大丈夫だ一夏、俺も同じだし、何より俺達は家族だ。辛い事も悲しい事も楽しい事も全て分け合ってきただろ?だからこれからもそうだ」
そう言って俺は一夏を抱き締めて落ち着かせる・・・が もう少し考えから行動すれば良かった
中身は一夏と分かっていても、見た目は美少女だから何から変な感じがして落ち着かない
とりあえず数分で一夏が落ち着いたのを確認し、抱き締めるのをやめて父さんを見ると
「落ち着いたな?さぁ腹が減っては戦も出来ないって訳で朝飯作るから顔を洗ってきたらどうだ?ついでに鏡で確認してくるといい」
父さんの言葉に頷き2人で洗面所へ向かって割と広いので並んで歯を磨きながら鏡で確認する
鏡に映る一夏の姿は、姉妹と言って差し支えが無い程に千冬姉にソックリだった
違いは目の色と髪の長さ、千冬姉より大分控えめな胸、と言った所か?
でもアルバムの中でしか知らないが一夏のお母さんの方に似てる様な気もする
「俺、母さん似だって良く父さんが言うけど今なら分かるわ」
そう俺は口をゆすいでから呟く
俺は元々 母親似だったが、今は余計に母さんの面影を感じる
「でも
「確かに母さん、髪は腰ぐらいまであったな」
そう言い俺は肩に掛かるぐらいの自分の髪を摘む様に弄り懐かしむ様に笑む
小さい頃、良く母さんが千冬姉とか箒の髪を梳いていたっけ
母さんは保育士をしていて子供が大好きだった、事故で一夏と千冬姉の両親が亡くなった時も迷わずに里親志願して一緒に暮らし始めた
元気で明るく誰にも優しい自慢の母親だった、そんな人でも病気には勝てずに数年前に先に逝ってしまった
うん、そうだ
せっかく母さんの面影が有るのだから母さんの形見を使ってみようかな
パターン2です
連載するなら、涼サイドが中心になるかも?
ん〜・・・一人称を変えても良いかもしれない?