束さんに近況を色々と話した翌日の昼下がり、鈴が我が家を訪れ
「授業用の水着を買いに行くわよ」
と、仁王立ちで玄関先に立ち言う
「え? プール開きまで
流石に面食らってしまい、疑問を投げかけると
「プール開き自体はね、でも その前にプール掃除が有るわ。体操服を着てやるけれど、少し濡れたら透けるわよ?」
「なるほど」
俺はあまり気にしないけど、一夏辺りは男子の目に毒だろうな。何気に一夏はスタイル良いし
「分かったら準備して来て、一夏も連れてくる様に」
「了解、一夏が渋らない事を祈ってて」
玄関から二階へ上がり一夏の部屋の扉をノックし用件を伝えると、微妙な表情をして渋々準備を始める
それを見て俺も自分の部屋へ戻り機動性を重視して服を選んで着替えて玄関へ戻る
「鈴お待たせ、一夏は渋々準備してるよ」
「そう、説得に時間が掛からなくて良かったわ」
と鈴は携帯を見ながら答え
「学校指定の水着が売ってるお店は駅前にあるわ、近場の方が良いでしょ?」
「あぁ、あそこか」
去年 水泳の授業で使った水着を買ったのも駅前のお店だったので覚えている
スポーツ用品のお店で、色々と売っていた筈だ
しばらくして一夏がジャージ姿で現れ、鈴がため息を吐き
「色々言いたいけど、まぁいいわ。行くわよ?」
そんな訳で鈴の先導の元、水着を買いに行く旅?は始まった
「ほんと、千冬さんがアタシに連絡してきた意味がよく分かったわ。千冬さんに感謝なさいよ?」
「千冬姉に?」
「なんでだよ」
鈴の言葉に首を傾げて尋ねる
「いい? 千冬さんはアンタ達がプールの授業の前準備とか全くしていないと予想していたのよ、獅郎さんは男親だし気がつかないだろうからって」
それなら面と向かって言って欲しい とか考えたが、千冬姉は忙しいからあまり話す時間も無いし、逃げる可能性も考慮したんだろう
で抜擢されたのが鈴な訳か
「なるほど、ありがとう鈴」
「さんきゅー」
2人で鈴にお礼を言う、あとで鈴に何か奢る事にしよう
そんなこんな駅前へ移動して件のお店へ辿り着き看板を見上げ
「着いたね、一夏」
「・・・着いてしまった」
「行くわよ、ほら」
俺の言葉に嫌そうな表情をしている一夏の背中を鈴が押し入店する、この辺りでは大きいお店で品揃え豊富な為、俺と鈴の2人で一夏を強制連行に近い形で目的の区域まで連れて行き
「ほら、さっさと自分の奴を見つけてきなさい」
嫌そうな一夏を離し逃がさない様に監視しながら鈴が言う
最近、全く抵抗がなくなってきた俺はサイズのタグを見ながら探す
頑張れ一夏、お前なら出来る
お待たせしました
スク水の一夏ちゃんって良くないですか?