まだ使い方などが不慣れでおかしな所などもあると思いますが、その時は教えて下さると嬉しいです。拙い文章ですが、どうか“嘘偽りの月に刻んだ刻印を”をよろしくお願いします。
001.始まり
小さな窓から強い日差しが差し込み、外を見た少女は少し眩しげに目を細めた。
「日本、か。何年ぶりか…まぁ、どうでもいいや」
ぽつりと小さく彼女の口から発せられた言葉はアナウンスによってかき消されてしまう。だが、それを特に気にすることなく少女は立ち上がると、他の乗客と共にゆっくりと落ち着いた足取りで飛行機を降りる。
ひんやりとした空気がたちこんだ空港でレールによって運ばれてきた荷物を受け取り、
ガラガラと音を立て黒のキャリーバックを片手に引きながら、空いたもう片方の右手でポケットの中を探り白のスマホを取り出す。
「無事、日本に到着致しました」
特に時間はかからずものの数十秒、画面をつつくと
少女はスマホを耳に当て、一体誰に伝えたのか…真っ先にそう口にする
何故、自身の情報をわざわざ伝える必要があるのだろうか…ただされ、かしこまった口調、どこか暗い顔か明らかに身内の者では無いだろう。
それなら尚更、情報を伝える理由がない。その筈なのに彼女は近状報告をした。
一体誰なのだろう…そんな疑問が浮かぶが勿論わかるはずもない。
彼女から伝えられた言葉に電話の向こうの相手は、低い声で「そうか」とだけ素っ気なく返すと、更に言葉を続けた。
「いいな、絶対に忘れるな…お前の"目的"を。自身の刻印に誓った意志を。
お前は私達の指示通りに動いていればいい、余計な事はするな。もし、裏切る様な事ををしてみろ…分かってはいるだろう?」
「はい、勿論心得ております。裏切るなんて、絶対にありません」
「…だろうな。活躍を期待している」
「必ず貴方がたの指示を遂行してみせます」
一瞬で変わった声音は地を這い腹底に響く様な恐ろしいほどの声。
釘を刺す様な言い方で電話の向こうの相手であるだろう男性が言い終えると、怯える様子もなく、慣れた態度で目を伏せ、少女は答える。
同時に耳元からは男性からの声ではなくぷつっという音が鳴り、いくつかの電話番号が映し出された画面に戻ってしまう。多分、男性が通話終了のボタンを押したのだろう。
暫く画面を見つめ、少女はスマホをポケットに戻しながら小さく溜息をついた。
通話時間は数分、数十分くらい。それだけの通話になんの意味があったのか…
落ち着いた足取りは次第に早くなっていき、足早に空港を出た少女はそこで突然にピタッと足を止め広がる青い空を見上げた。
「ようやく、か…」
丸い形をした白の帽子を抑えながら一人、呟いた少女はその空に浮かんだ眩く地面を照り付ける太陽を瞳に映すと、何処か忌々しそうに、それでも悲しげに…何故か月を連想させる様な美しく輝く蜂蜜色の瞳でキッと睨み付けた。
しかし、それも数秒の間…再度、歩を進め始めた少女は
すぐ側に止まっていたタクシーに乗り込んだ。
後々、分の書き方など変わっていきます。