嘘偽りの月に刻んだ刻印を   作:菫の花

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久々の更新、遅くなり大変申し訳ない限りです…

別のサイトでの活動やリアルが忙しいので更新の頻度はこのように遅いですが、良ければこれからも楽しんでみて頂けると嬉しいです!


005.謎に包まれた答え

スポーツセンター内へ入り、広い部屋へと向かう。

 

そこで監督やコーチ、マネージャー達の紹介をされ破った者はチームを除名される、と宿泊中の厳しいルール説明を半分脅しの様に伝えられた。

 

 

長々とした話が終わり、部屋割りのくじ引きを済ませそれぞれが自身の部屋へ向かおうとする。

 

と、その時、円堂がそんな選手達を止めるように声を上げた。

 

 

「なぁ、自己紹介しないか?初めて会ったっていう奴が多いだろ?」

 

 

大きく腕を広げ、ニカッと眩しく笑った円堂に勿論周りは賛成する。

 

キャプテン…というのもあるのだろうが、彼の笑顔や言葉は何処か断りにくいのだ。

 

 

 

「じゃあ、まず俺からな!俺は円堂守!」

 

 

 

言い出しっぺでありキャプテンの彼が1番初めに自己紹介をするのは当たり前。

 

 

腕を忙しなく動かし、楽しげに大好きなサッカーについて少し話した後よろしくな!と自己紹介を終える。

 

それに見習って次々と選手達は名前や趣味についてなどを話していく。

 

 

 

「次はお前だ!」

「あ、はい…っ!」

 

 

 

数人の自己紹介が終え、月詠の番が回ってくる。

 

少し緊張しているのか…少々動きが固くもゆっくりと立ち上がった月詠は選手達の顔を見回しすぅっと小さく息を吸う。

 

 

「初めまして、私は月詠優衣です!ポジションはDFです。

 

まだまだサッカー初心者ですけど足を引っ張らない様に頑張ります!」

 

 

気を張りすぎた為か大きな声が彼女の口から漏れ辺りに響くと、同時にばっと勢いよく頭を下げる。

 

大きな動きに数名はビクッと肩を跳ねつかせるも拍手を送る。

 

 

「月詠…と言ったか。確か海外でサッカーをしていたらしいな?」

 

 

そんな中、少し低めの声が小さな拍手を止めるようにその場に響いた。声の主は鬼道有人。

 

 

ゴーグルの奥の赤い瞳に見られ、一瞬ビクッと怯みつつも月詠はヘラっと笑う。

 

 

 

「はい。アメリカの方で一年半くらいだけですが…なので全く強くなんてないですからね!期待しないでくださいよ!期待したあとのガッカリが酷くても私の責任じゃありませんから!!」

 

「いや、一年半でも海外のプレーを実感している…それだけで十分だ。

 

それに、アメリカの代表にも選ばれていたと聞いたが?」

 

 

 

"アメリカの代表にも選ばれていた"

 

 

嘘なのか本当なのか分からない、でも衝撃的なその一言に辺りはざわついた。

 

 

海外の代表に選ばれていたとなればとんでもない実力者ということになる。彼ら、イナズマジャパンにとってはなんとも頼もしい人材だった。

 

 

だが、当の本人は額に汗を浮かべあはは、っと苦笑を零しただけでその事ついては

 

一切答えを返すことは無く謎のまま次の人物へと自己紹介が続けられた。

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