(完結)閃の軌跡Ⅰ ~鋼の意志 空の翼~   作:アルカンシェル

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130話 紅と琥珀

 

 10月20日水曜日。

 週末の学院祭に向けて準備が進む中、Ⅶ組は過密とも言えるスケジュールを過ごしていた。

 

「ハアアアアアアァッ!」

 

 紅耀石の装甲を持つティルフィングの中からユーシスの気合いが入った声が響き渡る。

 その想念に呼応してティルフィングもエンジンを始動する。

 ラッセルは振れ動く計器の針に注目し、その瞬間を待ち構える。

 

「よしっ!」

 

 機体に満ちる闘気が“核”から供給される霊力と結びつく。

 二つのエネルギーが互いを高め合い、その力が規定値を超えると胸と両大腿部の三ヶ所の装甲が開き、取り付けられたフェンリルの加速器が回転を始める。

 火が入った加速器によって機体各部に補助系アーツが常駐され、機体性能を補助され余剰エネルギーが“焔”となって機体に纏わりつくように揺れる。

 

「よし、もう降りて良いぞ」

 

 ラッセルの指示にユーシスは呼吸を落ち着かせて、システムを落とす。

 

「うむ……

 最初に想定していた“核”の出力では増幅器としての役割にしかならないと思っていたが、これならヴァリマールと同じようにしても良いかもしれんの」

 

「と言うと?」

 

 ティルフィングから降りたユーシスはラッセルに聞き返す。

 

「“ティルフィング”と“ヴァリマール”では同じフェンリルでも、最初は用途が全く違ったのだよ……

 ヴァリマールはリィン君から供給される力を受け止めて機体の負担を軽減した上で、機体の機能を増幅する……

 対してティルフィングは騎神に匹敵するだけのエネルギーを確保するためにフェンリルを使うつもりじゃった……

 だが新たに組み込んだ“核”の出力が予定を超えておったからの、ティルフィングのフェンリルもヴァリマールと同じタイプにしても良いかもしれん」

 

「“核”が想定を超えた出力を出しているというのはやはり……」

 

「うむ。“劫炎”のマクバーンのおかげじゃな」

 

 出て来た名前にユーシスは複雑そうに顔を歪める。

 以前の実験ではユーシスは“フェンリル”の性能を引き出すことはできなかった。

 もっともそれはユーシスだけに限らずⅦ組のほとんどが同じ結果だった。

 出来たのはⅦ組ではシャーリィとラウラ、それと外部協力者としてリィンが連れて来たロランスの計三人だけ。

 

「――ちっ」

 

 が、その事にユーシスは大きく舌打ちをしてしまう。

 

「ユーシスさん」

 

「失礼した。ラッセル博士」

 

 エマに窘められてユーシスはすぐに謝る。

 

「よいよい、聞けばあの男のせいで君の兄の左腕が動かなくなってしまったのだから、思う所があって当然じゃ……

 むしろわしの方こそすまんの、少々はしゃぎ過ぎたみたいじゃ」

 

「いえ、それこそ貴方を責める言い訳にはならないでしょう」

 

 リィンがあの男を連れて来たことは業腹だが、それにユーシスが文句を付ける筋合いはないのは分かっている。

 自分はあくまでもリィンの好意で協力させてもらっているテストパイロットでしかない。

 一度はリィンに感情のまま当たり散らしてしまっただけにユーシスは強く自身の心を戒める。

 

「それにしてもまさか本当に“騎神”に匹敵する機体を作り出してしまうなんて……」

 

「やはり“魔女”の立場から見ても、あいつは異常なのか?」

 

「…………はい……って言いたいんですが……」

 

 ユーシスの質問に頷き、エマは表情を曇らせる。

 一年前までは何も知らない一般市民だったと聞いているだけにリィンに対してエマは複雑な気持ちを抱かずにはいられない。

 

「私はまだ魔女として半人前で、そんな私がリィンさんのことをとやかく言う資格はあるんでしょうか?」

 

 もしも仮にリィンが何も知らずに旧校舎の試練を、リィンではなくⅦ組の誰かが《灰》に選ばれていたとして、果たして自分に何ができたのだろうかと近頃エマは考える。

 義姉と再会するためのダシにしていた自分が“騎神”という大きな力を得る誰かに何を語れたというのか。

 

「それに……」

 

 儀式の後、ローゼリアに隠れてヴィータに《イソラ》と名乗った少女のことを問い詰めに行ったが、逆に覚悟を問い返されて黙ってしまった自分に項垂れる。

 魔術も知識も覚悟さえ未熟。

 《灰》の導き手もローゼリアが引き受けてしまい、《緋》の導き手になるかの覚悟を問われてもエマはまだ悩んでいた。

 

「私にリィンさんに関わる力はあるんでしょうか?」

 

 目の役割を任せてくれたレグナートには申し訳ないが、先日の《雲の儀式》からエマは自身の未熟さを思い知らされることになった。

 リィンが呼び集めた術者達はエマの目から見ても猛者たちだった。

 結社と教会は当然として“大地の聖獣”であるイオ、“大地の眷属”の長だったダーナ。

 ノーザンブリアの民であり《塩の杭》をその身に受け入れた経験があるアプリリス。

 みんな自分以上の術者であり、何よりも下心なくリィンに協力しようとしている姿にエマは恥じる思いを感じてしまった。

 

「私はこれまでずっとリィンさんやⅦ組の人達を自分の都合で利用しようとしていたんです」

 

 懺悔するように弱音を漏らすエマにユーシスはティルフィングを見上げて語り始める。

 

「それを言うならば、今俺がしようとしていることもリィンを自分の都合で利用しようとしていることになるだろうな」

 

 初めからリィンと自分の間に明確な力の差があることは理解していた。

 それを更に顕著に感じるようになったのは八月の帝都の特別実習から。

 《帝国解放戦線》が起こすテロの規模の大きさが人智を超えたものとなったことで、誰もリィンの戦いについていけなくなってしまった。

 《貴族の義務》だとあれだけ息巻いておきながら、逃げ惑う民を避難させることしかできなかった。

 たった一人に戦いを任せてしまう虚無感。

 戦いが終わった後に、重傷を負ったルーファスを見た時の無力感。

 それらはユーシスの心を大きくかき乱した。

 

「俺は……この機体を使ってリィンにはできなかったことをできると証明したい」

 

「ユーシスさん?」

 

 険しい顔で誓いを立てるユーシスにエマは首を傾げ――

 

「――とりゃっ!」

 

「なっ!?」

 

 背後から飛び掛かってしがみ付いたミリアムにユーシスは悲鳴を上げる。

 

「ねーねーユーシス。もう一回ボクにも乗せてよ!」

 

「それを言うためにわざわざしがみ付くなっ!」

 

 強請るミリアムを強引に引きはがしユーシスは叫ぶ。

 

「それに何度やっても結果は変わらないという結論になったはずだ」

 

「そうだけどさー」

 

 ユーシスの反論にミリアムは唇を尖らせて不貞腐れる。

 “ティルフィング”の開発についてミリアムもまたテストパイロットに立候補していたのだが、機体との間に戦術リンクを張ることができずに除外されてしまった。

 博士たち曰く、機神の自律システムには既存の量産型戦術殻の技術を転用しているため、すでに《アガートラム》とのリンクがあるミリアムとは適合しないらしい。

 結果的に仲間外れとなってしまったミリアムは気が向くままにそれぞれの機神の所に行ってはちょっかいを掛けていた。

 

「すまんの……何とかしてやりたいが――そうじゃならば《アガートラム》を分解させてくれんかの?」

 

「え――やだ」

 

「そこを何とか、少しだけ。ほんのちょびっとで良いから」

 

 迫るラッセルにミリアムはユーシスの背後に隠れる。

 

「博士、戯れはそこまでにしていただこう……

 エマ、次のテストは魔導杖と《ファクトの眼》のテストのはずだ。さっさと今日の試験項目を終わらせるぞ……

 その後には演奏会の練習もあるのだから悠長にしている時間はないはずだ」

 

「は、はいっ!」

 

 ユーシスの指摘にエマは返事をしてティルフィングに乗り込む。

 

「ミリアムも、これが終われば学院祭の準備がある……

 そちらでは存分に働いてもらうから安心しろ」

 

「はーい」

 

 聞き分けの良い返事をするミリアムをエマはティルフィングのモニター越しに見て苦笑を浮かべる。

 

「それにしても……」

 

 改めてエマはティルフィングのコックピットを見回して感嘆する。

 まだ機体そのものは未完成で、実働テストは《影の箱庭》を利用している部分を差し引いても導力技術の進歩には驚かされる。

 

「なんだか複雑ですね……」

 

 仮想世界で動き回るティルフィングの姿に、伝え聞いていた“騎神”と大きな差を感じない。

 むしろ装備も含め“機神”の方が優れているのではないかと疑ってしまう。

 

「技術の進歩って凄いんですね」

 

 里を出て気付いた人の進化をエマは改めて感じるのだった。

 

「ねえねえ博士! どうせならさガーちゃんみたいな変形ってできないの?」

 

「ほう、それは興味深いっ! “戦術殻”は以前リィン君の武器となったことがあったからのう……

 武具に合わせて装甲の転換ができれば面白そうじゃな」

 

 ミリアムの思い付きの様な提案にラッセルは嬉々として応える。

 

「…………大丈夫ですよね?」

 

 張り切るラッセルに一抹の不安を感じながら、エマは“ティルフィング”用の魔導杖のテストを始めるのだった。

 

 

 

 

 

「もういい降りろ」

 

「あ……」

 

 視界がブラックアウトしてエリオットは気の抜けた声をもらした。

 コックピットから這い出たエリオットは怒られると思って首を竦ませるが――

 

「次、オルランド」

 

「はいはーい」

 

 特に関心も向けずにヨルグはシャーリィを促し、シャーリィはティルフィングの前で立ち尽くすエリオットを押し退ける。

 

「あ……」

 

「やる気がないなら、さっさとやめた方が身のためだよ」

 

 すれ違い様に囁かれた言葉にエリオットは言い返すこともできずに彼女を見送ることしかできなかった。

 

「大丈夫かエリオット?」

 

「うん……僕は大丈夫だけど……ごめん足を引っ張って」

 

 気遣ってくれる声を掛けてくれたマキアスにエリオットは謝る。

 

「僕は別に構わないが……」

 

 恐る恐ると言った様子でマキアスはヨルグの様子を窺う。

 気難しい職人気質な老人なだけに毎回きつい厳しい言葉をぶつけてくるため、今回のエリオットのミスを我が事のようにマキアスは身構える。

 

「では、ダブルバスターキャノンのテストを始める」

 

「りょーかい」

 

 しかし幸いなことにヨルグはシャーリィとのテストに集中しエリオットに見向きもしなかった。

 

「やっぱりリィン達から聞いたオルディスの一件が原因か?」

 

 安堵の息を吐き、マキアスはエリオットの不調の原因を切り出す。

 オルディスで巨大な魔煌兵に倒されて行方不明となった《紫の騎神》。

 エリオットの父を殺した男の生死不明の報はエリオットにとって寝耳に水だった。

 それでも厳しい訓練を惰性のように続けていたが、その緊張が今切れた。

 

「うん……まさかこんなにあっさり僕の知らないところで終わってたなんて思わなくて……」

 

「相手は猟兵だ。そういう事もある。それにリィンは生き残っている可能性が高いって言っていたじゃないか」

 

「そうなんだけど……」

 

 複雑な胸中をどう言葉にして良いか分からない。

 

「僕はいったい誰を恨めば良いのかなって改めて思って」

 

「誰を恨む?」

 

「うん……

 父さんを直接殺した《猟兵王》、それとも猟兵を雇ってガレリア要塞を襲った《帝国解放戦線》――つまりはクロウ先輩たち」

 

 父を殺したのはルトガーであることは間違いない。

 だが彼は猟兵であり突き詰めて考えれば、彼に殺せと命じた者こそが元凶とも言える。

 そしてエリオットはその元凶にルーレでの特別実習で遭遇し、彼らの主張を知ることになった。

 

「マキアスは《V》の話を聞いてどう思った?」

 

「彼の境遇には同情はできる。だけど自業自得でしかないし、八つ当たりという彼の主張も的外れだ」

 

「そうなの?」

 

「僕達が最初フィーを猟兵だというだけで恐れを感じただろ?

 《猟兵》が傭兵と区分されて《死神》と呼ばれて畏れられているのはそれだけ多くの人の命を奪った実績があるからだ」

 

「…………そうだよね……

 あの《V》と一緒にいるってことはクロウ先輩もそれを容認しているわけだから」

 

「それにこれは父さんから聞いた話なんだが――」

 

 そう前置きを置いてマキアスは語る。

 

「オズボーン宰相はかつて貴族が雇ったとされる猟兵団に御家族を殺されたらしい」

 

「それってリィンのことだよね?」

 

「ああ、真実は少し違うのかもしれないがな……

 ここで重要なのはオズボーン宰相が今の貴族の体勢を憎み、一つの猟兵団を壊滅させた理由が復讐なのかもしれないということだ……

 《V》の復讐が正当化されるなら、オズボーン宰相の復讐もまた正当化されなければ公平とは言えない」

 

「復讐……」

 

「もちろんこれは《V》だけに当てはめた考えであって、クロウ先輩や他のテロリスト達には当てはまるとは限らないがね」

 

「クロウ先輩の事情か……」

 

「その……あまり考え過ぎない方が良いぞエリオット」

 

 考え込むエリオットにマキアスは紛らわせるように話しかける。

 

「復讐の是非はひとまず置いておくとして、一度頭が冷えたなら今はこの滅多にない機会を楽しんだ方が良いんじゃないか?」

 

「楽しむって……」

 

「帝国にまつわる“大いなる騎士”。それを模した巨人のテストパイロットをやれるなんて普通の学生では体験なんてできなかったことだろ?

 復讐ばかり意識してやるには勿体ないとは思わないか?」

 

 後ろ暗い理由でプロジェクトに参加することになったマキアスはエリオットを責めることはできない。

 復讐を下心にしているエリオットに対して、マキアスは父、カールの要請による理由がある。

 先にそういう話が来たとリィンに許可を得たが、マキアスは父を通した革新派のスパイという立ち位置になる。

 真面目に誠実に実験に協力しているが後ろめたさは付いて回る。

 だがそれでも帝国に伝わる“大いなる騎士”、その模造品に乗れることを楽しんでいないわけではない。

 

「…………そうだね」

 

 マキアスが言わんとしようとしていることを察してエリオットは頷く。

 復讐と言う根拠を別として考えれば巨大な機械の巨人を自分の意のままに操ることは純粋に楽しいと思える。

 

「ありがとう、マキアス。少し気が楽になった」

 

「なら良いがな」

 

「ところでもう一つだけ悩みを打ち明けても良いかな?」

 

「ああ、構わないが」

 

 エリオットの提案をマキアスは快諾する。

 

「実はリィンがクロスベルに行っていた時、僕は帝都の実家に帰っていたんだけど……」

 

「……ああ、猟兵王のことでフィオナさんに話を?」

 

「それもあるんだけど、学院祭で演奏会をやることになったし、父さんの葬儀に喧嘩別れをしてそれっきりだったからちゃんと話をしないといけないって思ったんだ」

 

「なるほど、それは良いことだ。それで?」

 

 しかしエリオットは浮かない顔をしている。

 大方、仲直りできなかったのだろうとマキアスは考える。

 もしかしたら今日の不調の原因はそっちだったのかと思考を巡らせながらエリオットに続きを促す。

 

「うちに――ナイトハルト教官がいた」

 

「そうか、ナイトハルト教官が…………え?」

 

「いや父さんの部下で、あれから僕や姉さんのことを気に掛けてくれているのは知っているんだよ?

 僕や姉さんの近況をそれぞれ教えてくれて、素直になれないけど感謝はしてるんだよ?

 だけど二人の間にある空気に居たたまれなくなって、どうしたら良いか分からなくて、結局何の話もしないで帰って来ちゃったんだ」

 

 その上、何故か真っ先に相談しなければいけないと思った《紅獅子》は先週から表の仕事が忙しくなったという理由で相談できなかった。

 

「そ、そうか……」

 

 思っていたものと違うエリオットの苦悩にマキアスは既視感と共感を得る。

 

「…………エリオット、強く生きるんだ」

 

「え、マキアス?」

 

「いや、その前にナイトハルト教官の身辺調査をするべきか?」

 

「ちょっとマキアス?」

 

 明後日の方向に思考を飛ばすマキアスにエリオットは声を上げるのだった。

 

 

 

 




学院祭に向けて

リィン
「テストは順調みたいですね?」

ティータ
「うん。リィンさんの《箱庭》のおかげで試験テストが安全に、それも簡単にいろんなテストができるから予定よりずっと早くできそうです……
 でも、わたしは……」

リィン
「操縦システムのバグ取りがうまく行ってないんだったね?
 《箱庭》は逆にそういう不具合を洗い出すのには向いていないからしょうがないさ。それにだからこそレンが学院祭を利用して稼働データを取ろうって提案したんだろ?」

ティータ
「はい……」

リィン
「そういうことなんで博士たち、学院祭にはコックピットをⅦ組の教室に並べて不特定多数の人に試験してもらうと同時にデバックを行いますが、構いませんね?」

エリカ
「それは構わないけど、具体的な内容は?」

リィン
「《箱庭》の仮想世界で機体を構築させて操作させる今までのテストと同じやり方なのは変わりません……
 ただ操作方法はこれまでと違って完成図を使わないで行うくらいですね……
 あと五機の内、四機はイオさんのコピー体と戦えるようにすること……
 残りの一機はシュミット博士の《飛翔ユニット》のテストとして《箱庭》に構築した帝都の空を自由に飛んでもらおうかと考えています」

エリカ
「うん……了解」

リィン
「あ、あとヴァリマールの代わりという意味で、中庭に“ティルフィング”を一機完成させた状態で置いて欲しいと要請があったので誰か頼めませんか?」

エリカ
「そういうことならジジイの機体が良いんじゃないかしら?
 やっぱり私はこの中だと若造だから皆さんにお見せできるデキじゃないしー」

アルバート・ラッセル
「いやいや、ワシなんて情報系と開発が専門じゃから、完璧な機能美を体現しておるシュミットの機体こそ展示すべきじゃろ」

シュミット
「ふ……私のは飾り気がなさ過ぎて学院祭には向かんだろう。やはりここはそちらの方で魅せるヨルグの作品を展示するべきだ」

ヨルグ
「人前に出る可能性を考えればエリカ博士の機体こそ出すべきだろう。その方が不測の事態にも対応しやすいはずだ」

エリカ
「ぐぬぬ……」

アルバート・ラッセル
「むむむ……」

シュミット
「ふん」

ヨルグ
「……………」

ティータ
「あう……おじいちゃんたちどうして?」

リィン
「半端な状態で手の内を晒したくないんだろうな、いろいろな意味で」

トマス
「うちは同好会のはずなのに、どうしてそんな凄い出し物になっているんでしょうね?」



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