(完結)閃の軌跡Ⅰ ~鋼の意志 空の翼~   作:アルカンシェル

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133話 士官学院祭Ⅲ

 

 

 

 

 士官学院祭二日目。

 

「ふあ……」

 

 講堂に導力楽器を運び込み、午後の演奏会の準備が終わったクリスは欠伸を噛み殺す。

 

「なんだだらしない。そんな調子で本番は大丈夫なのか?」

 

 それをマキアスが見咎めた。

 

「リィンのお説教がそんなに長かったわけじゃないよね?」

 

 エリオットは窺うようにリィンに視線を送る。

 

「いや、日付が変わる頃には二人とも解放したけど……」

 

 じろりと睨むリィンにクリスとエマは身を竦ませる。

 

「うう……あれは《テスタ=ロッサ》が勝手にやったことなんですよ」

 

「始まってしまったからには試練を受けないわけにはいかなかったんです」

 

「だからって二人だけで進むことはないはずだ。外に脱出するとか、その場で待つ選択肢もあっただろ」

 

「はい……」

 

「その通りです」

 

 リィンの指摘に二人は仲良く肩を落とす。

 《緋の試練》が始まり、覚悟も決めたばかりだったこともありクリスはやる気を全開にして異界化した旧校舎に挑戦した。

 エマも同じように自分の行く先を定めたこともあり、クリスと共に前に進むことを選んだ。

 広大なダンジョンを走破して辿り着いた先に待ち構えていた《ロア・エレボニウス》との戦い。

 拮抗した状況を打破したのは、二人の後を追い駆けて来てくれたⅦ組だった。

 そして仲間たちのおかげで無事に試練を乗り越えることができた。

 

「あれ? そういえば聞きそびれていたんですけどリィンさんはどうして中に入って来なかったんですか?」

 

 ふと思い出してクリスが尋ねる。

 

「むぅ……」

 

 その質問にリィンは顔をしかめ、他のⅦ組メンバーは吹き出すのを堪えるように身を震わせる。

 

「実はさ――」

 

「シャーリィ」

 

 にやにやと笑いシャーリィはリィンに窘められるのを無視して説明する。

 

「旧校舎の鐘が鳴って、その一帯が光の壁に覆い尽くされてさ……

 “導力停止現象”を使ったら異空間に二人を置き去りにすることになるって話だったんだけど」

 

「ぷっ……」

 

「くすくす」

 

 笑いを堪え切れていないⅦ組にリィンはため息を吐く。

 

「えっと……」

 

「いったい何が?」

 

「自信満々に二人を連れて帰るって言って、結界に弾かれたんだよ。それも顔から――あはは!」

 

「リィンさん」

 

「笑いたければ笑え」

 

 一生の不覚と言わんばかりにリィンは吐き捨てる。

 

「そ、そんなことはしませんけど《テスタ=ロッサ》にきつく当たっていたのはそれが原因ですか?」

 

「…………そんなことはない」

 

 クリスの問いにリィンは首を横に振る。

 

「それより、改めてになるが《テスタ=ロッサ》に乗る覚悟はできたんだな」

 

「はい……

 たくさん悩んで、たくさん考えて、でも最初から誰かがやらなければならないって決まっているなら。せめて自分で選びたいと思ったんです」

 

「そうか……」

 

「それからエマから魔術を教えてもらうことにしたんです……

 僕のアルノールの血は幸いにもその資質があったみたいですから、まあそれで何ができるのかはまだ分かりませんが」

 

「エマもそれで良いのか?」

 

「はい……もう置いて行かれるのは嫌ですから」

 

 念を押すリィンにエマはしっかりと頷く。

 

「ふふ、何か君たちの間で進展があったことは喜ばしいことだが、今は目前に迫ったライブに集中した方が良いんじゃないか?」

 

 リィン達の話をアンゼリカが強引に切り上げる。

 

「…………それはそうかもしれないんですけど……」

 

 リィンは苦虫を嚙み潰したように顔をしかめる。

 

「アンゼリカさんに衣装を任せていたのは一生の不覚だった」

 

「あはは! 良いじゃんリィン。似合っていたんだから」

 

「うん……それはたしかに」

 

「正直、負けたと思った」

 

 笑うシャーリィにアリサとフィーは同意する。

 

「ごめんリィン、僕が我儘を言ったせいで」

 

「いや、エリオットのせいじゃないから気にするな」

 

 申し訳なさそうにするエリオットに言葉を返し、リィンは無理矢理それを改めて呑み込む。

 

「と、とにかくもうすぐみんなの家族が来る頃のはずではないか?」

 

 どんどんテンションを下げて行くリィンを見兼ねてラウラが話を振る。

 

「そうね、お祖父様がガイウスの弟妹を連れて来るって聞いているわ」

 

「ああ、ご隠居がトーマとシーダ、それからゼンダー門で働いているシャルを連れて来てくれるのだが……」

 

「ガイウス……?」

 

「いや、何でもない」

 

 思わせぶりなガイウスは首を横に振る。

 

「それはそうと……《鉄血宰相》は本当に来るのか?」

 

 奇妙な沈黙の間にユーシスがマキアスに質問を投げかける。

 

「ああ、今朝父さんから連絡があって、オズボーン宰相も同行するって」

 

「クロスベルの独立宣言に加えて、独立を認めなければIBCが預かる国外資産を凍結という話があるのにか?」

 

「むしろ帝国政府はそれをクロスベルの強硬姿勢による自爆だって判断したみたいだ」

 

「それはどういうこと?」

 

 フィーの質問にマキアスは半分は自分の憶測だと付け加えて続ける。

 

「今回の独立宣言は前の通商会議に出席したリベールやレミフェリア、特に不戦条約を二つの大国と結ばせたリベールの顔を潰すようなものだ……

 それに資産を人質にした脅迫。そんな独立の仕方をどの国だって認めるはずがない」

 

「でも、だから判んないんだよねー」

 

 マキアスの説明にミリアムが頷く。

 

「このまま帝国と共和国を怒らせたら自治州自体が消えちゃいそうなのに」

 

「それも覚悟の上、それとも別の狙いがあるのか……」

 

「別の狙い?」

 

 唸るガイウスにクリスが首を傾げる。

 

「あ、もしかして帝国と共和国に暴走の責任を押し付けるつもりじゃないの? 宗主国の管理責任みたいな感じで」

 

「要するに冤罪を吹っ掛けるってことね……リィンはどう思う?」

 

 シャーリィの案にアリサはなるほどと頷き、黙っているリィンに質問を投げかける。

 

「リィン?」

 

「…………あ、いや俺にはクロスベルが何を考えているのは想像はできないな」

 

「リィンでも?」

 

 いつも明確な意見を持っているリィンの意外な答えにアリサは首を傾げる。

 

「それよりマキアス。本当にオズボーン宰相は来るのか?」

 

「ああ、それは間違いないらしい」

 

「となると兄上たちも来るのかな?」

 

「くっ――」

 

 リィンはクリスの呟きに歯噛みする。

 

「あと気になるのはリベールから来るクローディア殿下のことだが、リィンは何か聞いてないのか?」

 

「クロスベルの宣言があったからな。もしかしたら中止になったかもしれないけど、特に連絡は来てないな」

 

 律儀にもクロスベルで助けられた御礼を言いに来る名目でオリヴァルトの招待を受けたらしいが、この時勢ではどうなるか分かったものではない。

 

「午後からオリヴァルト殿下達が来るそうだから、そこで聞けば良いだろう」

 

 考えても仕方がないことだと、リィンは割り切る。

 

『――学院生の皆さん。そして来場者の皆様方。大変長らくお待たせしました……

 これよりトールズ士官学院・学院祭二日目を開催します!』

 

 講堂にも流れたトワ会長の学院祭の開始を告げる放送が流れる。

 

「どうやら時間みたいだな……本当に今日の受付は二人に頼んで良いのか?」

 

 リィンはクリスとアリサに振り返り、確認を取る。

 歴史研究同好会の出し物はリィンだけで回していたが、今日はクリスとアリサの二人が受け持ってくれると提案してくれた。

 

「はい、僕は昨日十分に学院祭を堪能しましたから」

 

「そうそう、エリゼさんも来るんだからちゃんとエスコートして上げなさいよ」

 

「だけど、それを言ったらアリサだってイリーナさんやグエンさんが来ることになっているだろ?」

 

「良いのよ。どうせあの人は……」

 

 リィンの指摘にアリサは不貞腐れたようにそっぽを向いて愚痴をこぼす。

 

「あはは……ともかく最後まで気を抜かずに頑張ろう」

 

 変わらないアリサの態度にクリスは苦笑いを浮かべ、Ⅶ組のみんなに宣言するのだった。

 

 

 

 

 

「さてと……エリゼが来るのは10時か……まだ少し時間がありそうだな」

 

 解散したⅦ組を見送り、リィンは時間を確認して考える。

 

「エリゼが来る前に一通り見て回るか」

 

 昨日は自分の出し物で見て回る余裕がなかった祭りをエリゼをエスコートするためにも下調べをしようと講堂を出る。

 

「あれ……イオ? それにローゼリアさんも?」

 

 そこには難しい顔をして対面する二人の幼子がいた。

 

「お……? リィン」

 

「ふむ」

 

 自分達を呼ぶ声に二人は振り返る。

 

「どうしたんですか二人とも?」

 

 深刻そうな顔をしていた二人にリィンもまた緊張の糸を引き締めて尋ねる。

 

「うむ……実はのう」

 

「ちょっと重大な問題に直面しちゃったんだよね」

 

「それはいったい……?」

 

「氷菓《花園》にするか、バニラジェラートにするか、それともレモンジェラートにするか考えておったのだ……

 普段あまりミラを持ち歩かないから、食べる物を厳選せねばならないのだ」

 

「うん……?」

 

 真面目な顔から出て来たローゼリアの言葉にリィンは首を傾げる。

 

「私は昨日、食べ過ぎてミラがもうないんだよね。十連ステーキ串……はあ……」

 

 昨日の余韻を思い出してため息を吐くイオ。

 

「このはらぺこ聖獣たちは……」

 

 盛大な肩透かしを喰らったリィンは呆れるようにため息を吐く。

 もっともクロスベル問題などで張り詰めていたリィンは二人の脳天気さに毒気を抜かれたように苦笑する。

 

「そういえばイオには昨日の御礼をちゃんとしていなかったな」

 

「お……?」

 

「ローゼリアさんも“雲”の分割でかなり頑張ってくれたそうですね……

 お詫びと言うわけじゃないですけど、二人で使ってください」

 

 リィンは財布から一万ミラの紙幣を取り出して、二人に差し出す。

 

「いやいや、昨日お祭り用のお小遣いはちゃんともらってるから、そんな悪いよ」

 

 と、言いながらもイオは差し出されたミラに目が釘付けになっていた。

 

「う、うむ。別に妾も別に恵んで欲しいというわけではないんじゃぞ」

 

「それじゃあいりませんか?」

 

 見栄を張る二人にリィンは差し出した紙幣を戻す素振りをして――

 

「いるっ!」

 

「うむ、労働の対価なのだから正当な報酬じゃな」

 

 臨時収入を得た二人はテンションを上げる。

 

「ふふふ、十連ステーキ串にあらびきソーセージ、ターキーレッグ……じゅるり」

 

「くくく、これだけあればいっそ八段重ねのジェラートタワーに挑戦するのもありか」

 

「二人で仲良く使ってくださいね……

 まあ、楽しみ方をとやかく言うつもりはありませんが、ローゼリアさん朝から八段重ねのアイスはお腹を壊しますよ」

 

「ふふん、聖獣である妾は腹痛などとは無縁なのじゃ」

 

 誇らしげに胸を張るローゼリアにリィンは言いようのない不安を感じる。

 だが、見た目に反してちゃんと大人なのだから大丈夫だとリィンはそれ以上追及はしなかった。

 

「お婆ちゃんっ!」

 

「む、いかん……ではなリィン」

 

「それじゃあ、また後でね」

 

 何処からともなく聞こえて来たエマの声にローゼリアは逃げ出し、イオもそれに続く。

 そして少し遅れてリィンの下にエマが駆け寄って来る。

 

「リィンさん、お婆ちゃんがさっきここにいませんでしたか?」

 

「ああ、さっきあっちの方に走って行ったけど」

 

 口止めされていないので素直にリィンはローゼリア達が走り去って行った方をエマに教える。

 

「ああ、もう……」

 

「何でそんなに怒っているんだエマ?」

 

 憤るエマにリィンは尋ねる。

 

「こんなお祭りにお婆ちゃんを自由にさせてたら、ミラがある分だけ食べ物に使うに決まってるじゃないですか……

 ただでさえ偏食だって言うのに……」

 

「えっと……」

 

 祭りの軍資金を渡したのはまずかったかと考えて、リィンは黙っていることにする。

 

「とにかく私はお婆ちゃんを追い駆けます……

 偏食を窘めることもですが、改めてお婆ちゃんにはクリスさんと一緒に戦うと決めたことを報告しないといけませんから」

 

 そう言ってエマはその場を駆け出す。が、何を思ったのかその足を止めて振り返る。

 

「エマ?」

 

「リィンさん、これまでたくさんの非礼、本当に申し訳ありませんでした」

 

 そう言ってエマは深々と頭を下げた。

 

「いきなり何を?」

 

「クリスさんにも話したんですが、私はリィンさんやⅦ組の皆さんを義姉さんに追い付くために利用しようとしていたんです」

 

「そのことか……俺もそうだけど、みんなだって気にしていないはずだ」

 

「それでもちゃんと謝っておかないといけないって思ったんです」

 

 エマはどこか後ろめたい、自嘲を浮かべて続ける。

 

「もしもリィンさんが《騎神》のことを何も知らなかったなら……

 私はきっと最後まで何も語らず、義姉さんに追い付くために利用していたでしょう」

 

 ローゼリアの指示を無視してトールズ士官学院に入学し、触り程度の知識を勿体付けて喋らない秘密主義の自分の姿が容易に思い浮かぶ。

 そして戦う理由のない起動者をそれとなく《蒼》と戦わせるように誘導していただろう。

 

「だから、ごめんなさい」

 

「……反省しているなら俺から言うことはないさ」

 

 気にする必要はないと言っても無駄なので、リィンはエマの謝罪を受け入れる。

 

「その分クリスのことを支えて上げてくれ。エマが付いてくれるなら俺も安心だ」

 

「はい……って言ってもリィンさんから借りた“力”でリィンさんと戦うって言うことに抵抗があるんですけど」

 

 バツが悪そうに苦笑するエマにつられてリィンも笑う。

 

「それは気にしなくて良いよ。それよりローゼリアさんを追わなくて良いのか?」

 

「あ、はい……それでは失礼しますリィンさん」

 

 リィンの指摘にエマははっと思い出して駆け出した。

 

「…………平和だな」

 

 その背中にリィンは小さく呟いくのだった。

 

 

 

 

 

「ううむ……」

 

 人気のないグラウンドの倉庫の影に隠れてリィンは唸る。

 

「これは予想外だったな」

 

 思い出すのは散策を始めたところで浴びた周囲からの注目。

 どこに行っても来場者たちの視線が集まり、果てには写真やサインを求められ他のクラスの出し物を見て回る余裕はなかった。

 

「これは由々しき問題だな」

 

 もうすぐエリゼが来る。

 彼女と学院祭を回ることを邪魔されたくないリィンにとって、それは大きな問題だった。

 

「…………仕方がないか」

 

 リィンは気が進まないが交渉するために気配を消して、職員室へと向かった。

 

 

 ………………

 …………

 ……

 

 

「エリゼ、待たせたな」

 

 正門に立って待ち人を待っていたエリゼは平静を装って振り返る。

 

「リィン兄さ……ま……?」

 

 振り返ったそこには白髪に灼眼、真紅の制服を着た兄はいなかった。

 代わりにいるのは黒くて長い髪の中性的な女性。

 兄のクラスメイトのラウラに似た凛々しさを持つその女性に思わずエリゼは目と意識を奪われて呆然と立ち尽くす。

 

「どうしたんだエリゼ?」

 

「その声……まさか兄様!?」

 

 女性の口から聞こえて来て慣れ親しんだ声にエリゼは我に返って驚く。

 

「はは、エリゼが分からないなら変装は成功かな?」

 

 驚く妹にリィンは笑い掛ける。

 アンゼリカがとある目的で用意した黒髪のウィッグ。それと私服。

 あとは立ち姿や歩き方などを少し女性的にするだけで、先程のリィン・シュバルツァーへの注目を消すことに成功した。

 

「成功って、兄様その格好はどういうことですか!?」

 

「そんなにおかしいかな? 普段使っている私服なんだけど?」

 

「い、いえ……格好はおかしくはないのですが……」

 

 一目見た瞬間、女性かと思ったが改めて見れば服装は男物。

 せいぜい髪が長いくらいが女性的に見える要素なのに、それだけで女性だと兄を見違えてしまったことにエリゼは困惑する。

 

「その髪はいったい?」

 

 白髪に染まってしまった黒髪が元に戻ったのかとエリゼは話を逸らすように尋ねる。

 

「これはウィッグだよ。変装をしておかないとすぐに人が集まって学院祭を落ち着いて回ることができそうになかったから」

 

「まあリィン兄様は今は時の人ですから、そうなってしまってもおかしくはないのですが……」

 

 リィンの言い分にエリゼは動悸を落ち着かせながら納得する。

 

「あの、兄様。そこまでしていただかなくても私は一人でも――」

 

「随分賑わっているわね」

 

「やっと着いたっ! すーちゃん、れーちゃん、早く行こうっ!」

 

「落ち着けナーディア。まずはリィンさんに報告だろ」

 

「そうです。お祭りに参加するならその後にすべきかと思います」

 

 エリゼの言葉を掻き消すように来場者の四人の子供がトールズの正門を潜った。

 

「あら? 貴女はリィンの……」

 

「もしかしてれーちゃんの知り合い?」

 

 エリゼを見つけたレンは足を止め、ナーディアとスウィンもそれにつられて足を止める。

 

「レンちゃん……」

 

 顔見知りの名前をエリゼも呟いて向き直る。

 

「こんなところで何を――って聞くまでもないわね。リィンと待ち合わせかしら?」

 

「は、はい」

 

「れーちゃん、この人は?」

 

「エリゼ・シュバルツァー。リィンの義理の妹よ」

 

「へえ……リィンお兄ちゃんの」

 

「そう言えば家族構成で妹がいるって話だったな」

 

「私も資料で確認したことがありますが……あれ?」

 

 レンの紹介にナーディアとスウィンは納得したと頷き、アルティナは既視感を覚えて首を傾げる。

 

「…………リィン……お兄ちゃん?」

 

 そしてナーディアが漏らした呼称をエリゼは繰り返し、言いようのないプレッシャーがその場に満ちる。

 

「おおっ!?」

 

「何だ!?」

 

「っ…………」

 

「ふふ、ブラコンは相変わらずみたいね。ところでそっちはリンよね。随分と大きく……あら?」

 

 レンだけは余裕の笑みを浮かべ、エリゼの隣にいる女性を見て首を傾げる。

 

「四人共お帰り。怪我がなくて何よりだ」

 

「え……?」

 

「その声はまさか……」

 

「もしかしてリィン?」

 

「……やはり……」

 

 リンに似た女性からの突然の労いの言葉。

 しかし、発せられた声は彼女ものではなかったことに三人は先程のエリゼと同じように目を丸くする。

 

「ああ、俺が出歩くとそれだけで騒がしくなるから少しだけ変装をな」

 

「あー確かに今、リィンお兄ちゃんは有名人だもんねー」

 

「改めて見ればリィンさんで、リンにそっくりだと言えばそっくりなんだけど……

 立ち姿が普段とはまるで違って本当に女性としか思えないな。どこでそんな技術を?」

 

「とある劇団で女形の振る舞いっていうのを教えてもらったことがあるんだ……

 こんな風に役に立つとは思わなかったけどな」

 

「……もしかしたらなーちゃんとすーちゃんよりも変装上手かも?」

 

「どれだけ多芸なんだよ」

 

 ナーディアとスウィンも雰囲気だけの変装の効果を知っているだけに、リィンの振る舞いの完成度に慄かずにはいられない。

 

「ふふ、それじゃあ今日だけリィンお姉ちゃんって呼んだ方が良いのかしら?」

 

「やめてくれ、そこまでする必要はないから」

 

 茶化すレンにリィンは肩を竦め、彼女たちの手荷物を見る。

 

「その様子だと見つからなかったみたいだな」

 

「はい、バリアハートからオルディスに行ったんですが、そこで《至宝》に目をつけた泥棒などと戦うことになりました」

 

 リィンの問いにアルティナが頷き、ナーディアが続ける。

 

「いやー大変だったんだよねー。三代目大泥棒とか盗賊団とかにも目をつけられちゃって、なーちゃんはつかれました、まる」

 

「なんとかそいつらに勝って取り返したと思ったんだけど、いつのまにか偽物にすり替えられていたみたいでな」

 

「その行き先を改めて調べたらクロスベルに送られたみたいだったんだけど、独立宣言のせいでそれ以上の追跡はできなかったの」

 

「盗品を捌くならクロスベルって言われるくらいだからな。それにしても何だかすっかり魔性のアクセサリーだな」

 

 彼女たちの報告にリィンはどうしたものかと唸る。

 

「とりあえずあーちゃん、あれを」

 

「人を変な呼称で呼ばないでくださいと何度言わせるんですか?」

 

 ナーディアに促され、アルティナは小さな小箱をリィンに差し出した。

 

「これは?」

 

「マイスターからは《至宝》の片割れと言えば分かると言われています」

 

「ああ……なるほどありがとう」

 

 アルティナから小箱を受け取って、そのままリィンは彼女の頭を労う様に撫でる。

 

「これから君たちはどうするんだ?」

 

「とりあえず雇い主のルーファスさんにこれまでの経緯を報告だな」

 

「右に同じです」

 

「レンはとりあえずティータやおじいさんの所にでも行くつもりよ」

 

「ああ、今回もお仕事は失敗か……ちょっと自信を無くしそうななーちゃんなのでした、まる」

 

「はは、君達が頑張ってくれたのはルーファスさんだって分かっているはずさ」

 

 落ち込むナーディアをリィンは慰める。

 

「……ところでリィン、ブルブランのことは聞かないの?」

 

「あれは別にどうでも良い」

 

 レンの問いにリィンは即答する。

 

「ふふ、リィンならそう言うと思ったわ。それじゃあレン達はそろそろ行くわ……

 もっとおしゃべりしていたかったけど、エリゼお姉ちゃんの邪魔は良くないもんね」

 

「ああ、ともかく四人共ありがとう。ああ、そうだ――」

 

 最後にリィンは四人にそれぞれ学院祭のためのお小遣いを振る舞い、彼女たちと別れた。

 

「すまない、エリゼ。話し込んでしまって」

 

「いえ……それは良いんですが」

 

 遠ざかって行く小さな背中を見送りエリゼは困惑に首を傾げる。

 

「あの子……アルティナちゃんでしたよね? 彼女は亡くなったはずでは?」

 

 二年前、家出をした兄に会うために赴いたリベールで会った少女と同じ顔と名前を持つ少女。

 兄が行方不明になったことと合わせて、彼女も《リベールの異変》の際に亡くなり、ユミルには彼女の遺灰を納めた墓も建てられている。

 

「ああ、二年前のアルティナとさっきのアルティナは別人だ……

 事情はちょっと複雑だけど……いつかちゃんと説明するよ」

 

「…………判りました」

 

 曇ったリィンの顔にエリゼはそれ以上の追及はやめる。

 

「それではまずどこに連れて行ってくださるんですか?」

 

「そうだな。まずはⅡ組がやっている屋内庭園なんかどうだ? その後に俺の同好会の出し物の整理券の時間だから、寄って行こう」

 

「兄様の同好会の出し物ですか? それはどんなものなのでしょうか?」

 

「それは行ってみてからのお楽しみだな」

 

 そう言ってリィンは微笑みエリゼの手を取って歩き出した。

 なお変装により別の意味で注目を集めてしまうことにリィンはまだ気付いていなかった。

 

 

 

 

 そして時間はあっという間に過ぎる。

 

「こ、これで勝ったと思うなよっ!」

 

 本校舎の前、何故か頬を赤く染めて捨て台詞を吐いてパトリックは足早に去って行く。

 

「何だったんだ?」

 

「兄様……」

 

 パトリックの奇行に小首を傾げるリィンにエリゼは思わず彼に同情する。

 その仕草さえもまるで計算されつくしている振る舞いにエリゼはため息を吐く。

 リィンの振る舞いにエリゼも何度意識を奪われそうになったことか。

 

「私は兄様の将来が心配です」

 

「エリゼ?」

 

「まさか女装趣味に味をしめたと言い出しませんよね?」

 

「いや、少し髪を伸ばした程度でそんなことを疑われてもな、髪の長い男だっていないわけじゃないだろ?」

 

「それは、そうですけど……」

 

 そんなことはエリゼも良く分かっている。

 髪を長くして女性的な物腰で振る舞っているが、決して男の部分が消えているわけではない。

 むしろ一人の人間に男性と女性が混合されることで、それぞれが際立って相乗効果を生み出している。

 これを何と表現して良いのかエリゼは頭を悩ませ、皇女や公爵令嬢が嗜む物語が現実であり得てしまう可能性に更に悩む。

 

「エリゼ、大丈夫か?」

 

「…………兄様、男の人同士はダメだと思います」

 

「エリゼ!?」

 

 突然何を言い出す妹にリィンは困惑し――本校舎の鐘が正午を告げた。

 

「もうこんな時間か……

 そろそろステージの準備にいかないといけないんだが、考えてたらお前を一人にするのもちょっとマズイな……

 今日は特に悪い虫が多いからな」

 

 これまでエリゼと共に歩いていた時の事を思い出してリィンは唸る。

 

「あら? もしかしてエリゼ、一人?」

 

 そんな彼らに背後から声が掛けられた。

 

「もしかしてリィンさんに振られてしまったんですかエリゼ先輩?」

 

 さらにもう一人。茶化すように言葉が続けられる。

 

「この声は……」

 

 振り返るとそこにはアルフィンとミルディーヌ。

 更に鉄道憲兵を始めとした護衛を背後に控えさせたオリヴァルトとオズボーン、リベール王国の王太女のクローディアがそこにいた。

 

「お久しぶりですエリゼさん」

 

「姫様……それにクローディア殿下。話には聞いていましたが、クロスベルのせいで来れないかと思っていましたが」

 

「そのことについて、帝国の意見を知ることを名目に来ました」

 

 エリゼの疑問にクローディアは答える。

 クロスベルの独立宣言に合わせた資産凍結の影響はリベールにも大きな影響を与えることになった。

 本来ならこの重要な事件に次期女王であるクローディアの外交は取り止めるべきなのだが、クロスベルの宣言に対する帝国の考えを知ることを名目に送り出された。

 

「………………」

 

「やあエリゼ君。その様子だとリィン君はもうステージの準備に行ってしまったのかな?」

 

「いえ……あの……」

 

 隣のリィンを横目にエリゼは気さくに声を掛けて来る皇族と公爵令嬢に何と言って良いか悩む。

 

「そちらの御婦人はエリゼ君の友達かな? 私は――」

 

「何を言っているんですかオリヴァルト殿下?」

 

「へ……?」

 

 見知らぬ女性から出て来た聞き覚えのある声にオリヴァルトは目を丸くする。

 

「クローディア殿下もお久しぶりです」

 

 リィンは恭しく頭を下げる。

 

「あ……もしかして……」

 

 一度、舞台の上でそれを見たことがあるクローディアがそれに気付き、遅れてオリヴァルトもエリゼの隣に立っている者が誰なのか気付く。

 

「ま、まさか……リィン君? その髪は? それにど、どうしてそんな格好を?」

 

 茶化し、賑やかすのを忘れてオリヴァルトは尋ねる。

 

「制服だと目立ち過ぎて学院祭を回ることができなかったので教官たちに許可を貰って少し変装をしてみただけです……

 別に女装しているわけじゃないですよ」

 

「少し……いや、確かに髪と制服だけなのだが」

 

 たったそれだけなのに醸し出される色香はいったい何なのだろうかとオリヴァルトは戦慄する。

 

「凄いですね姫様」

 

「ええ、これは本格的に女装をさせてみたくなりますね」

 

「アルカンシェルの時は遠目だったから判りませんでしたが、近くで見るとちょっと反則ですね」

 

 絶賛する姫たちにエリゼは激しく同意する。

 

「ふう……これが公の場ではなかったら、今すぐハグをしたいくらいに魅力的だよリィン君」

 

「やめてください」

 

 一周回って二の足を踏んでしまったオリヴァルトにリィンは拳をチラつかせて釘を刺す。

 

「はは、流石のオズボーン宰相も驚いて言葉も出ないかな?」

 

 オリヴァルトは振り返り、これまで沈黙を保っているオズボーンがどんな顔をしているのか確かめるため振り返る。

 

「おや…………宰相?」

 

 オリヴァルトの声にオズボーンは何も応えない。

 常日頃から厳格な態度を崩さず、何事にも動じない鉄血宰相はリィンを見据えたまま、それこそ鉄の様に硬直していた。

 

「オズボーン宰相?」

 

「………………カーシャ……」

 

 リンという戦術殻については前情報を得て覚悟はしており、割り切る自信はあった。

 しかし、目の前の存在はさしもの鉄血宰相の想像の上を行っていた。

 立ち振る舞いの雰囲気。それは一瞬で若き日の頃を思い出させる程の衝撃を彼に与えた。

 そして何より、生まれて来ることさえできなかった“娘”の存在を思い出してしまい涙腺が崩壊しそうになる。

 

「弟君っ!」

 

 自制が崩れそうになった瞬間、護衛団の中から一人の少女が飛び出しリィンの手を掴む。

 

「リボンを付けよう、ねっ! ねっ! ねっ!」

 

「アネラスさん」

 

「ふふふ、髪を三つ編みにしてリボンで飾ればとってもかわいくなると思うよ! みんなもそう思うよね?」

 

 ライバル達を破り、クローディア殿下の護衛役を勝ち取ったアネラスは振り返り、同意を求める。

 

「うむ、アネラス君の言う通りだね」

 

「是非、やりましょうアネラスさん」

 

「うふふ、リィンお姉様とお呼びした方がよろしいでしょうか?」

 

「あ、あはは……アネラスさん少しは自重してください。でも確かに見てみたいかもしれません」

 

 アネラスの意見にオリヴァルト達は揃って同意する。が――

 

「やめたまえ遊撃士。その組み合わせは私に効く」

 

 これ以上亡き妻に似せる所業にオズボーンは待ったを掛けるのだった。

 

 

 

 

 

 

『――お待たせしました。まもなく、士官学院一年Ⅶ組のステージが始まります』

 

 暗くされた講堂が一転して光に染まる。

 ライトアップされた舞台でクリス、アリサ、ガイウス、ラウラ、そしてエリオットの五人の激しい伴奏からステージは始まる。

 伴奏によって観客たちの意識を高めたところで舞台の左右からマキアスとユーシスの二人がデュエットしながら現れ、黄色い声援を浴びる。

 マキアスとユーシス。

 学院生の中では犬猿の仲、来場者から見れば平民と貴族の好対照が作り出す歌はそれぞれの良さを際立たせるように場を盛り上げる。

 続く二曲目はクリスと、新たに出て来たシャーリィがギターを掻き鳴らしながらの熱唱。

 ギターと歌。

 一人二役をこなす二人の息の合った合唱と合奏は先のマキアスとユーシスに負けず劣らずの勢いのある一曲は観客を更に熱狂させる。

 そして――光を溢れさせていた舞台が突然暗くなる。

 これで終わりなのか、観客の中にそんな思考が過った所で舞台にスポットライトの光が灯る。

 三曲目はそれまでの激しい演奏と打って変わって静かな曲だった。

 

「星の在り処……」

 

 舞台の上でスポットライトの光を浴びるのは一人の髪の長い少年。

 男子の衣装でも女子の衣装でもない、中性的なローブ。

 ピアノと歌だけの静かな演奏。

 男とも見える、女とも見える少年はまるでオペラ歌手のように朗々と静謐な歌声を紡ぐ。

 上がり過ぎた熱狂を冷ますように響く歌声と、神秘的な振る舞いは観客を問答無用で魅了しその心を奪う。

 続く四曲目はⅦ組の中でも年少のフィーとミリアムをバックダンサーとして従えたエマによる軽快な歌。

 これまでの三曲とは違う、軽やかな歌とそれに合わせた自由奔放なダンサーが披露され、三曲目で静まった勢いを取り戻すように歓声が響く。

 

『これにてⅦ組のステージを終了します』

 

 申請された四曲が終わり、トワはアナウンスを流す。

 

『皆様、ご静聴ありが――』

 

「アンコール!!」

 

 それを遮り、観客の一人が叫んだ。それを皮切りに来場者たちは呼応して言葉を重ねる。

 

「アンコール! アンコール! アンコール!」

 

『え、えっと……あ――』

 

 興奮覚めやらぬ観客たちにトワが戸惑っていると、横からアンゼリカがマイクを彼女から奪う。

 

『皆さん、ご声援ありがとう。アンコールにお応えして五曲目、行かせてもらおう』

 

 アンゼリカの宣言に歓声が上がり、最初から用意していたように音楽が流れ始める。

 

「もうアンちゃん。仕込んでたでしょ?」

 

「はは、何のことやら」

 

 頬を膨らませて怒るトワにアンゼリカは笑って惚ける。

 そんな彼女の様子にトワは仕方がないなっと苦笑し、講堂を見回して――

 

「っ――アンちゃん、後はお願い!」

 

 トワはアンゼリカに返してもらったばかりのマイクを押し付けて静かに駆け出した。

 

 

 

 

 

「…………はっ」

 

 その男は華やかな舞台を鼻で笑って踵を返す。

 アンコールの途中にも関わらず男はそのまま講堂を出て行き、そのまま正門へと足を向ける。

 

「クロウ君っ!」

 

 背後から聞こえて来た己の名を呼ぶ声に男は振り返らずに進む。

 

「待ってクロウ君っ! 待っててば!」

 

 足早に歩く男にトワは走って追い駆ける。

 追い駆けて来る少女に男は逃げるように正門を抜けて――

 

「良いの?」

 

 正門の影に彼を待ち構えていたヴィータが尋ねる。

 

「お前……どの面下げて――」

 

「貴方の人生なんだから私は口出ししないわ。だけど貴方にとっては偽りの縁だったかもしれないけど、それを本物と思っている人達がいる。あの子みたいに」

 

「魔女のくせに説教か?」

 

「ええ、私が言うことじゃないことは分かっているわ……

 でも女として言わせてもらうなら、今の貴方はかなり最低よ」

 

「っ――」

 

 これまで全てを受け入れてくれていた女の初めての罵倒に男は狼狽え、それを誤魔化すように声を荒げる。

 

「だから何だっ!? 俺はもう選んだんだっ!」

 

 捨て台詞を吐いて青年はその場から逃げるように駆け出した。

 その背にヴィータはため息を吐く。

 

「そんなだからカイエン公に良いように使われているのに気付かないのよ」

 

 憐れむように自分が導いた男の背をヴィータは見送るのだった。

 

 

 

 

 

 

「ぐっ――カーシャの姿でカーシャが子守歌に歌っていた《星の在り処》とは……危ういところだった」

 

 

 






姉弟子

オリヴァルト
「ほう、これが噂のティルフィングか……しかも僕でも乗れるとは」

リィン
「デモンストレーションとしての時間は先に取ってありましたから、乗ってもらって構いませんよ」

オリヴァルト
「では、お言葉に甘えて……ミュラー共に暗黒竜を退治しようじゃないか」

ミュラー
「寝言は寝て言え、護衛が一緒に遊ぶわけにはいかないだろう」

オリヴァルト
「つれないな。クローディア殿下はどうかな?」

クローディア
「私はこちらの飛行プログラムの方に興味がありますね……
 ユリア大尉も護衛と言う点でできないそうなので、よろしかったらアネラスさん、やってみませんか?」

アネラス
「え!? 私!?」

ギリアス
「アネラス・エルフィード。君のことは調べさせてもらったよ……
 八葉一刀流開祖、ユン・カーファイの孫娘にして、リィン・シュバルツァーが最も尊敬する姉弟子だと」

アネラス
「そ、そんな最も尊敬するお姉ちゃんだなんて……えへへ」

ヴィクター
「ほう、ユン老師のお孫さんか。これは期待できそうだな」

アネラス
「……え?」

オーレリア
「リィン・シュバルツァーの姉弟子。その腕前みせてもらおう」

アネラス
「…………え?」

クリス
「聞けばリィンさんに勝ったことがあるらしいですし、その時のアネラスさんには今でも勝てる気がしないとリィンさんは言っていました」

ラウラ
「頑張ってくださいアネラスさん」

アネラス
「ちょっと……なんか皆さんの期待が重過ぎるんですけど弟君?」

リィン
「頑張って下さいアネラスさん。アネラスさんならきっと勝てます」

アネラス
「あう……弟君の期待が一番重いかも……」







学院祭でⅦ組のステージが一位を取ったのが原作ですが、冷静に考えるとあり得ないと思いますね。

音楽という人によって当たり外れに差が出る出し物であること。
Ⅰ組の演劇が最低一時間として、三曲だけでせいぜい20分くらいの短い時間。
一日目の投票を捨てていること。
投票数1512票ですが、それだけの人数が講堂に収まるとは思えなかったことなど。

まあ細かな突っ込みは野暮なのは自覚していますが。

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