(完結)閃の軌跡Ⅰ ~鋼の意志 空の翼~ 作:アルカンシェル
あとがき
約二年間、閃の軌跡Ⅰ ~鋼の意志 空の翼~にお付き合いいただきありがとうございます。
まさか閃Ⅰだけで二年、150話も掛かるとは思っていませんでした。
閃Ⅱからは寄り道を少し自重しようと考えています。
閃0から続いて初期プロットを彼方に投げ飛ばす展開の数々に我ながら狂っているなと思う所存であります。
最初のプロットあと完全受肉した暗黒竜VSヴァリマールだけだったはずなんですけどね。
反省点はやはりⅦ組や特務支援課の成長描写を描き切れなかったことですね。
Ⅶ組はこの時点ではまだ子供、殻が取れてさえいない雛鳥としているので、リィンとの関わらせ方もちょっと無理矢理な部分が多かったと感じています。
閃Ⅱの話はクリスを中心に内戦を通して彼らの成長を描けていけたら良いと考えています。
特務支援課については彼らの物語を書いていないという点も大きいですね。
それに、彼らの軌跡がキーアが描いた軌跡に沿って動いている印象が強いので黒幕を凌駕する爆発が想像できなかったことも原因でしょう。
あくまで個人的にですが自分はロイド達の碧のラスト以降の行動がぶれ過ぎていると感じています。
プレイヤーの視点だと気にならないと思いますが、第三者の視点を想像すると
1、地下活動のため、行方をくらませる
――時期がマリアベルの失踪とほぼ重なるため、彼女と共に結社にスカウトされたのでは?
2、キーアとアリオスを見逃す
――ディーター大統領から計画の要である《至宝》を受け取って身を隠していると疑われるのでは?
3、閃Ⅱにおいてジオフロントのデータの初期化
――《零の至宝》の錬成の方法や秘密裏に隠し持っていた《グノーシス》を隠匿するための証拠隠滅?
4、二年がかりの不透明な地下活動
――逆巻のバベルを造っていたのでは?
と大まかに分けてもこれくらいにロイドを疑われる要素があると自分は考えています。
最終リザルト
《黒の騎神》イシュメルガ
《零の至宝》の力を吸収し、更なる高みへと至った存在。
《銀の騎神》アルグレオン
起動者が新たな戦技を編み出し、また準起動者を揃えて戦力の拡大に努める。
その手には《はがね》の剣があるとか、ないとか。
《金の騎神》エル=プラドー
残留した加具土命の力が馴染み、焔の翼として残る。
《緋の騎神》テスタ=ロッサ
暗黒竜の呪いが解け、EOVとしての姿で騎神として固定される。
しかし、要求される霊力の消費は高く、常人では数分も維持できない程に燃費が悪い。
《蒼の騎神》オルディーネ
半壊状態から、修復の短縮を図るため機甲兵のパーツを使って修繕され、その際に《神機》との合体機構を搭載される。
時間制限はあるものの、一時的に《鋼》としての相克パワーを引き出せるが、その性能は起動者達の間の絆によって性能が変動する。
《紫の騎神》ゼクトール
不明
《灰の騎神》ヴァリマール
■■■からキーアに起動者は変更。
ヴァリマールに乗った時のみ、《零》としての力はわずかに使えるが現状では機体性能は高いが最弱の騎神となる。
霊力量、燃費問題に関しては黒を除いて一番に位置しているが、戦闘経験がなさすぎるのが問題。
周りの人間はキーアが《相克》に臨むことは望んでいないが、本人が頑なに誰かの代わりにならなければと罪悪感で戦おうとしている。
閃Ⅲではロイド達の庇護から離れてトールズ士官学院、Ⅶ組に参加するかも?
その場合はキーアに戦い方を教えるという名目で恩赦をもらったアリオスが教官になるかも?
なお、この辺の設定に関してはあくまで未定になります。
《■の騎神》ゾア・ギルスティン
世界の狭間である《零の世界》に取り残され、何者かによって調伏された八番目の騎神。
少しだけ語ると、内部の七耀の力が相殺状態になっているため、常時デバフを受けておりそれが解消されないかぎり機甲兵よりも鈍重な機体となってます。
上と同じくこの辺の設定はあくまで未定となります。
以下、少しだけ今後のプロットを公開します。
この予告はあくまでも未定であり、本編においては予告なく変更する可能性もありますのでご了承ください。
七耀歴1206年、6月某日――
エレボニア帝国、西部ラマ―ル州、海都オルディスより120セルジュの地点、旧貴族連合軍本拠地《ジュノー海上要塞》。
至る所で銃声が鳴り響く戦場の中、二つの陣営が今まさにぶつかり合おうとしていた。
「ク、クク……いいでしょう。飛んで火に入る何とやらですわ……
至高の存在に挑まんとする不遜、この場で斬り捨ててくれます。行きますわよ旧Ⅶ組――」
闘気を漲らせ《神速》は彼らに今にも斬りかからんと一歩を踏み出し――
不意に戦場に場違いなリュートの音色が響く。
「フッ……哀しいことだね」
「は……?」
「え……?」
「争いは何も生み出さない。虚しい亀裂を生み出すだけさ」
それは奇妙な出で立ちの少年だった。
漆黒のコートに赤いマフラーで口元を隠し、更に目元を鬼の面で隠した長い白髪の少年はリュートを掻き鳴らして、場の空気を読まずに悦に入った様子で続ける。
「さあ、振り上げた拳を開いて、お互いの手を取り合おう……
愛を失いかけた君達に、歌を贈ろう。心の断絶を乗り越えてお互いに手を取り合えるようなそんな優しくも切ない歌を……」
戦場に場違いな歌がその場ではなく、城の放送機器を乗っ取っているのか要塞全てに響き渡る。
そのあまりの場違いさに戦士たちはただ呆然と彼の歌に聞き入ってしまう。
「フッ……みんな感じてくれたようだね……
ただ一つの真実……それは愛は永遠ということを。今風に言えばラブ・イズ・エターナルッ!」
「だあああああああっ! 貴方はまた! この空気、どうしてくれるんですのっ!?」
………………
…………
……
「カンパネルラとマクバーンから聞いてはいましたが……
……そうですか、次元の狭間に落ちながら自力で…………これは負けていられませんね」
*
「レーヴェ! どうしてこの期に及んでまた教授に協力してこんなことをしているんだ!?」
「あの時と同じだヨシュア! 俺は世界に問いかけるために、奴の剣としてここにいる」
「奴……教授のことじゃないの?」
「人は試されなくてはならない! 世界が望む答えが“闘争”か、それとも“愛”なのか!」
「あ、愛っ!?」
*
「フフ、彼に代わって宣言しよう……
《巨いなる黄昏》はこの瞬間を持って乗っ取らせてもらった。そう、ここから先は預言に記されていない未来――《創の黎明》だ」