(完結)閃の軌跡Ⅰ ~鋼の意志 空の翼~   作:アルカンシェル

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いろいろ復習していたら、特別実習ってマキアスとフィー、ユーシスとエマの二組は全部実習で同じ班だったんですね。
対してエリオットとエマは一度も同班になっていないみたいです。こっちは術士だから仕方がないと分かりますが。





31話 リィンのとある一日

 

 

 リィン・シュバルツァーの存在は多くが謎に包まれている。

 ノルティア州北部ユミルに吹雪の日に拾われた子供。

 明らかに作為的なものを感じるが、彼を引き取ったユミルの領主であるテオ・シュバルツァーは何も知らないとしか答えなかった。

 当時はある宗教組織が暗躍しカルバート共和国を中心に被害が多かったものの、帝国でも多くの子供が行方不明となる事件が多発していた。

 加えて南のリベール王国との戦争もあり、戦災孤児も多く出た。

 それが重なり、リィンの出生の記録を探し当てることは困難であり、それを良いことに様々な雑誌社は様々な憶測を書き綴った。

 市民の中では彼の正体について賭け事の対象とするものまで現れ、その憶測はもはや収拾がつかない程に大きくなっていた。

 そんな中でリィンの出生を知っていると公言したオーラフ・クレイグ中将は注目されることになる。

 だが彼はテオと同じく黙して何も語らなかった。

 例え、愛人の子なのではないかと根拠のない誹謗中傷の言葉をぶつけられたとしても、本人や彼の息子から詰問されたとしても彼は沈黙を保ち続けるのだった。

 しかし、リィンに一つだけ明かしたものがあった。

 

「カーシャ。それが君の母君の名前だ」

 

 

 

 

 6月21日月曜日。

 

「それじゃあ、今週末の《特別実習》について説明させてもらおうかしら」

 

 授業が終わった後のホームルームでサラが連絡事項としてそれを言い出した。

 

「えっと、サラ教官。今ここで発表するんですか? いつもは実技テストの日に発表するのに」

 

 挙手をしてクリスが首を傾げて尋ねる。

 

「今回はちょっと事情があってね。それに今回も誰かに乱入されそうな気がするし……今月は誰も来ないわよねリィン?」

 

「何で俺に聞くんですか。知りませんよそんなこと」

 

 四月の《神速》並びに《鋼の聖女》に続き、五月は《剣帝》。

 二度あることは三度あると警戒するサラにリィンは心外だと言葉を返す。

 

「まあ、今回はアルゼイド子爵も来るから大事にはならないと思うけど。まあ良いわ……

 それじゃ、さっそく今月の《実習地》を発表するわよ」

 

 そう言ってサラはプリントを配るのではなく、黒板に大きくそれを書く。

 

 A班:ノルド高原

 B班:ブリオニア島

 

「これって……」

 

「《ブリオニア島》は確か……帝国西部の外れにある島だったな」

 

「ラマール州の沖合にある遺跡で有名な島だったはずだ」

 

 エリオットの呟きに応えるようにマキアスが説明を加え、ラウラが頷きさらに付け加える。

 

「《ノルド高原》は帝国北部の先の方でしたよね?」

 

「ええ、ルーレ市の先……国境地帯の向こうになるわね」

 

「古くより遊牧民が住む高地として知られている場所だな」

 

 エマの疑問にアリサとユーシスが頷く。

 

「ノルドと言えばドライケルス大帝が挙兵した地でもありますね」

 

「ああ、それにガイウスの故郷だったな」

 

「ああ、そうだ。A班には高原の集落にある俺の実家に泊まってもらうことになっている……

 だから俺だけはA班なのは決定している」

 

「え……それってどういうこと?」

 

 実習地だけ書き、班分けを書かずにチョークを置いたサラにエリオットは首を傾げる。

 

「ここからは俺が説明しよう」

 

 席を立って場所を譲ったサラの代わりにガイウスが教壇に立つ。

 

「ノルドでの移動手段は馬を用意してもらう手はずになっている。なので必然的に馬に乗れる者がA班になってもらうことになる」

 

 なるほどと、一同はまだ班割りが決まっていないことに納得する。

 

「この中で馬に乗った経験がいる者はどれほどいるんだ?」

 

 ガイウスの質問に、男子ではユーシスとクリス、リィンの三人。

 女子ではアリサとラウラの二人だった。

 

「となると僕達はブリオニア島で決定かな?」

 

「ああ、そのようだ……はあ、やっとあの男と別行動か」

 

 馬に乗った経験のないエリオットとマキアスは一足先に決まったことに安堵する。

 

「ま、わたしはどっちでも構わないけど……エマ?」

 

「ノルド……それにブリオニア島……」

 

 目を細め深刻な顔をして俯くエマにフィーは首を傾げる。

 

「バランスを考えるなら、男子は誰か一人をブリオニア島に行ってもらった方が良いわけだが……」

 

「それなら俺かクリスのどちらかじゃないか?」

 

「そうですね。ユーシスは前二回でマキアスと組んでいますから……

 あ、でもそうなるとアリサとも三回目か……」

 

「それを言ったらエリオットとフィーだって三回とも同じ班になっちゃうけど」

 

「でもユーシスとマキアスだよ。いつまでも一緒にさせていたらまた爆発するんじゃないかな?」

 

「クリスさん。そんなにはっきりと言わなくても……まあ否定はできませんが」

 

 勝手なことを言う一同の視線は示し合わせたようにユーシスに集中する。

 

「好きにしろ。どっちになったとしても“俺は”文句を言うつもりはない」

 

「それはどういう意味だ」

 

 ユーシスの主張にすかさずマキアスは反発するが、その言葉だけでそれ以上言うことはなかった。

 

「それじゃあ公平に籤で決めるか?」

 

「あ、それなら私が作りますね」

 

 リィンの提案にすかさずエマがノートを取り出し、ページを破いて三つの紙片をつくり紙袋に入れる。

 

「――よ……では、どうぞリィンさん」

 

 小声で紙袋に何かを呟いてエマは笑顔で紙袋を差し出してくる。

 

「エマ……」

 

 因果の魔術の気配を含んだ籤を差し出されてリィンは何とも言えない顔をする。

 本人は気付かれていないと思っているのか、なりふり構わないエマの行動にリィンは思わず同情する。

 

「そうだな……」

 

 魔術の種類は簡単の印象操作。

 一枚の籤の気配を強くして一番最初に引かれるようにする類のものだとリィンは分析する。

 

「それじゃあ俺から引かせて――」

 

 何食わぬ顔でリィンは差し出された紙袋に手を差し出し――同時にホームルームが終わる鐘の音と共に教室のドアが音を立てて開いた。

 

「リイィィン・シュバルツァーッ!!」

 

「げっ……」

 

 そこには《鬼》がいた。

 ライダースーツが見慣れた彼女だが、流石に学院内では貴族を示す白い制服を纏いながらも、両手にはスパイクの着いた凶悪なガントレットが装着されている。

 昨日の自由行動日から始まり、今日も朝から休み時間の度に《鬼気》迫る形相で追い駆けてくるアンゼリカからリィンは逃げるべく素早く行動する。

 

「あっ――」

 

 誰かが止める間もなくリィンは窓を開いて教室から脱出する。

 

「逃げるなぁっ! リィン・シュバルツァーッ!!」

 

 すかさずアンゼリカは躊躇うことなくリィンの後を追って窓の外へと跳躍する。

 

「だから誤解です! レンに何を吹き込まれたか知らないですけど誤解なんです!」

 

「貴様の悪行はこのアンゼリカ・ログナーが裁くっ!」

 

 窓の外から聞こえて来る二人の声に残されたⅦ組達は朝から繰り返されていた光景だったが呆気に取られて見送った。

 

「すごいアンゼリカ先輩。リィンと競争して離されないなんて」

 

「いや、追い付いた。そして当てただと……」

 

 黒い瘴気を纏って襲い掛かるアンゼリカの拳をリィンが躱し切れずに手で受け止めるが、アンゼリカの猛攻はそこで止まらない。

 突如として繰り広げられることになったリィン対アンゼリカの戦いが校庭で行わることになる。

 

「えっと……」

 

 唐突に始まったトールズ士官学院最強決定戦。

 不動の《魔王》と呼ばれるに至ったリィンにたった一人で挑むアンゼリカだがむしろ押していた。

 リィンが太刀を持っていないこともあるが、それでもある意味快挙である。

 

「はあ……あの子は全く……らしいと言えばらしいけど、ほらあんた達、とりあえずブリオニア島に行くB班を誰にするか決めて頂戴」

 

 サラは窓に並ぶ一同にため息を吐いて、それだけはさっさと決めてくれと促す。

 

「でもサラ教官、リィンさんが――」

 

「そんなのあんたとユーシスが籤を引けば済む事じゃない」

 

「あ……そっか……それじゃあどっちから引く?」

 

「好きにしろ」

 

「じゃあ、僕から引かせてもらいます」

 

「え……ちょっと待って――」

 

 アンゼリカが身に纏う黒い瘴気に気を取られていたエマは机の上に放置していた籤入りの紙袋に手を入れたクリスに向かって叫ぶが遅かった。

 

「僕がブリオニア島みたいだね。できればドライケルス大帝が挙兵したノルドを見てみたかったけど仕方がないか」

 

 残念そうに肩を落とすクリスだが、それ以上に膝から崩れ落ちるエマだった。

 

「ちょっ!? アンゼリカ先輩、どうして《呪い》を《鬼気》に昇華できているんですか!?」

 

「今の私は《羅刹》さえも凌駕するっ!」

 

 その叫びと共にアンゼリカの拳が校庭にクレーターを作った。

 

「リィン・シュバルツァーッ!!

 やはり君はリベールに年下の美少女達ときゃっきゃうふふするために旅に出ていたんじゃないかっ!」

 

「人聞きの悪いことを言わないで下さい!」

 

 

 

 

「それでは後はよろしくお願いしますベアトリクス教官」

 

 体力の最後の一滴まで絞りつくし、立ったまま気絶したアンゼリカを保健室に運んだリィンはようやく胸を撫で下ろした。

 

「あ、リィン」

 

 保健室を出るとそこでサラと遭遇する。

 

「サラ教官、ホームルームは終わったんですか?」

 

「ええ、あんたはA班ノルド高原の方に決まったからそのつもりでよろしく」

 

「分かりました」

 

「あんたも災難だったわね。《ロリコン》のリィン・シュバルツァー」

 

「ははは、いきなり何を言うんですかサラおばさん」

 

 ぎしりと二人の間に火花が――

 

「二人とも、ここは校舎の中ですよ」

 

 唐突に保健室のドアが開いて中から笑顔のベアトリクス教官が顔を覗かせる。

 

「じゃ、リィン。そういうことだからもう帰って良いわよ」

 

「分かりました。お疲れ様でしたサラ教官」

 

 二人は示し合わせたように振り返って歩き出した。

 教室に鞄を取りに行きながら、テストが終わってからの数日で起きた出来事を思い返してリィンはため息を吐く。

 《カーシャ》という名前しか教えてくれなかった母の話はリィンにとって良い出来事だったが、その日から学生たちがリィンに向けてくる目に変化があった。

 具体的にどんな視線なのかは表現しづらいが、暴走したアンゼリカの様子や小悪魔的な笑みを浮かべて別れたレンのことを思い出せばろくでもない噂が流れているのだろうと推測できる。

 

「レンの悪戯も困ったものだな」

 

 クロスベルでの別れも含めて、リィンはあえてそう結論付ける。

 

「良いだろ別に。欺瞞でも」

 

 脳裏でそれは欺瞞だと指摘して来る青年を思い浮かべるが、精神衛生上そう思わないとやっていられないとリィンは言い訳する。

 

「…………帰ろう……そして今日は早く寝よう」

 

 そう結論付けてリィンは校舎を出て、校門に――

 

「やあ、待っていたよ。リィン・シュバルツァー」

 

 校門では白い貴公子とも言える貴族の男がリィンを待ち構えていた。

 

「………………………何でいるんだよ?」

 

「ふ……愚問だなリィン・シュバルツァー。六つ目の聖石が手に入ったのだろう? ならば私が現れた理由もおのずと分かるはずだ」

 

「ああ、そうだな」

 

 何故それを、とは聞かない。

 どうせまともな答えは返ってこないだろうし、こいつならどんな理由でも納得できてしまう。

 

「さあ、今度の聖石は琥耀石かな? それとも黒耀石なのかな? 焦らさないで早く教えてくれたまえっ!」

 

「とりあえず落ち着け」

 

 詰め寄って来るブルブラン男爵の腹をリィンはとりあえずぶん殴った。

 来訪手続きを取らせて、リィンは先導するように旧校舎への道を歩く。

 

「ふむ……てっきり君の部屋に保管していると思ったのだが、旧校舎とやらに保管しておくなどというのは些か不用心ではないのかね?」

 

「そこら辺はちょっと事情があってな」

 

 力を宿す石だけにまだ魔石中毒の治療中であるラウラの近くにおいておくのはまずいということで、クロスベルから贈与された《聖獣の涙》は旧校舎の工房の金庫に仕舞わせてもらった。

 確かに校舎からも街からも離れているが、シュミット博士が来て彼がその旧校舎の二階を居住空間にしてからラッセル博士たちまで移り住んだため、常に人がいる状態になっている。

 元々、様々な研究をしているので重要物など多くあるのだから、そこに便乗して保管してもらうのが確実だろう。

 それに元遊撃士のダン・ラッセルがいるので防犯と言う意味でも安心できる。

 

「それにしてもついに後一つとなったか……まさかこんなにも早く集まるとは思ってもみなかったよ」

 

「そうだな……ところで俺は《結社》とは馴れ合わないようにすると決めているんだけど」

 

「ははは、固い事言わないでくれたまえ、この件に関しては馴れ合いではなくビジネス的な関係だと割り切るといい」

 

「……まあ、そうだな」

 

 今ならともかく、あの時は確かに聖獣の七耀石はリィンの手に余る存在だった。

 その点に関しては業腹だが、引き取ってくれた職人を紹介してくれたブルブランに感謝しなくてはいけないだろう。

 

「おや……何か含みがある様子だが」

 

 目ざとくブルブランはリィンの内心を見透かして来る。

 

「大したことじゃない。今、七耀石を使って武具を造っているんだ……

 その技術を使って赤ゼムリアストーンの太刀に《聖痕》を刻むのに《聖獣の七耀石》は良い触媒になるってだけの話だ」

 

「おやおや、何とも贅沢なことを。あの太刀は《劫炎》の焔に概念の側から鍛えられた唯一無二の業物のはず……それ以上の太刀を君は求めているのかな?」

 

「あの太刀が最上級なのは分かっているさ。でもあの子がくれた《太刀》の方が数段優れていたと俺は思う」

 

「なるほど……」

 

 リィンが虚空を握り締める様をブルブランは茶化さずに納得する。

 

「それに今の太刀は確かに《劫炎》に鍛えられたけど、鍛えられたからこそあの人を凌駕しているわけじゃない」

 

「ふむ……確かにその通りだ」

 

 続くリィンの考察にもブルブランはしかりと頷いた。

 《劫炎の剣》も《聖女の槍》も外の理で造られた武具。

 対してリィンの太刀は外の理に鍛えられたと言っても元は内の理で造られたものに過ぎない。

 打ち合うことはできるかもしれないが、そこまででしかない。

 

「なるほど……だからこそ七耀の加護を太刀に付与できないかと模索しているということか」

 

 感心してブルブランはほくそ笑む。

 学生生活などリィンに不必要だと考えていたが、打倒《聖女》を目指してしっかりと牙を研いでいるリィンにブルブランは笑みを抑え切れなかった。

 

「そういうことだ。聖獣の加護ならまだ俺が見ていない《劫炎》の本気にだって耐えてくれるかもしれないだろ?」

 

「彼の本気は私も見たことがないから何とも言えないが、確かにそれくらいの準備は必要だろう」

 

「とは言っても今は《聖痕》の技術の方が追い付いてないから、あまり意味がないけどね」

 

 そうこうしている内にリィン達は旧校舎に辿り着く。

 

「そこで待っていてくれ」

 

 玄関先にブルブランを待たせて、リィンは旧校舎の扉を開ける。

 

「すみません。ラッセル博士。預けた七耀石のことで――」

 

「きゃあああああああっ!」

 

 声を掛けて旧校舎に入ったリィンを出迎えたのはティータの悲鳴だった。

 

「ティータッ!?」

 

 ゆっくり開けた扉を一気に開け放ちリィンは所狭しと様々な機械が設置された広間に駆け込み、悲鳴を上げた少女を探す。

 しかし――

 

「すごいすごいっ! こんなに小さいクォーツなのにアルセイユのエンジン並みの出力が出せるなんて!」

 

「ふん、私の手に掛かればこの程度の事、造作もない」

 

「ちっ……偉そうに……しかし元の七耀石の質だけでここまで変わるとはのう……

 アルセイユのエンジンはこれの三倍の大きさのクォーツを直列と並列を合わせて出力を維持したのに、それをこれ一つで補えるとは恐れ入る」

 

「ともかくこれでトロイメライのエネルギー問題は解決できるわよね……

 反重力装置による飛行や絶対障壁。リンちゃんのサポートがあって使える機能だったけどこれなら単独で使えるはずよ」

 

「フフフ……漲ってきたぞ」

 

「フン、折角だ。艦体に付ける主砲を作り直して騎神サイズの導力砲でも作るぞ。ゼムリアストーンで銃身を作れば列車砲を凌駕する超兵器が作れるはずだ」

 

 気合いを燃え上がらせるラッセル博士に新たな作品の案を考えて実に楽しそうにしているシュミット博士。

 彼らの前には覚えのある七耀石の気配を宿したクォーツが測定機に設置されている。

 

「へえ……楽しそうなことを話していますね」

 

 そんな盛り上がっている彼らの背中にリィンが声を掛ける。

 びくりと四人の肩が仲良く揺れ、これまた仲良く恐る恐る振り返る。

 

「どうしました? どうぞ話を続けてください」

 

 リィンは笑顔で彼らの話し合いを促す。

 

「あ、あ……あわわわ……」

 

 興奮し切っていたティータはリィンの顔を見た瞬間に正気を取り戻して顔を一気に青くする。

 

「ふん……」

 

「リ、リィン君……これはその……」

 

 バツが悪そうにそっぽを向くシュミットに言い訳をしようとするラッセル。

 

「てへっ」

 

 そして誤魔化すようにエリカが笑顔を返す。

 

「とりあえず全員正座」

 

「待てシュバルツァー。元はと言えばラッセルが――」

 

「なっ! 何を言っている。最初にクォーツにしてみようと言い出したのはお前さん――」

 

 ガンっとリィンが踵で床を蹴ってもう一度言う。

 

「俺は正座しろと言ったんですよ、聞こえませんでしたか?」

 

 その言葉に誰も逆らうことはできなかった。

 

 

 






ルーレ大学の救世主

ジョルジュ
「マ、マカロフ教官っ……これは夢ですか!?」

マカロフ
「おおお落ち着けジョルジュ。こういう時は頬を抓ってだな……痛い……夢じゃない」

ジョルジュ
「あのシュミット博士を正座させて説教しているなんて……」

マカロフ
「あの偏屈で人の話なんてちっとも聞かない超絶自分勝手なシュミット博士が大人しくしているなんて……」

ジョルジュ
「大学に連絡しなくちゃ」

マカロフ
「ああ、あの爺さんを御せる奴がいるなら是が非でも引きこまないとな」

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