(完結)閃の軌跡Ⅰ ~鋼の意志 空の翼~   作:アルカンシェル

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42話 妖精の事情

 

 

 

「失礼します」

 

 リィンは一言断って、職員室に入る。

 

「サラ教官、次の自由行動日の外出届けを持ってきました」

 

「はぁ……またなのね」

 

 最早恒例となりつつあるリィンの外出届けにサラはため息を吐く。

 

「あのね、リィン……

 確かに自由行動日に何をするかは個人の自由だけど、毎週のように申請されても困るのよ」

 

 睨んでくるハインリッヒ教頭の視線を感じながらサラは教官らしく説教を始める。

 

「確かに毎回ちゃんとした理由があるし、政府からの要請だから断れないかもしれないけどあんたはまだ学生なのよ……

 それに最近は旧校舎に入り浸って夜も遅いし、学業に影響が出てないから見逃して上げているけどあんたまた過労で倒れるつもり?」

 

「そんなつもりはありません。ちゃんと休んでいます……

 ただ今度の自由行動日までに用意しておきたいものがあって徹夜しただけで、でも仮眠はちゃんと取ってますから大丈夫です」

 

「どうだか……」

 

 事、無茶無謀に関してリィンの右に出る者はいないと思っているサラは半眼で睨む。

 

「はぁ……で、今回はどこに行くつもり?」

 

 肩を小さくして恐縮するリィンにため息を吐き、サラは尋ねる。

 

「クロスベルです。目的は収監されているワイスマンの事情聴取とちゃんと大人しくしているかの確認……

 それから聖ウルスラ医科大学でのグノーシス患者の検査です」

 

「ああ……もうそんな時期なのね」

 

 リィンの答えに教頭の嫌味な視線が途切れる。

 本来なら月の自由行動日の半分以上に外出することなど認められない。

 しかし事は《D∴G教団》に関わることのため、事後処理の名目でずっと前から一度はクロスベルに行くことは決まっていた。

 そしてこのことに関しては帝国政府や法国、遊撃士協会など数多くの団体からの要請であり、人命に関わる事ともなれば学院側も強く諫めることはできないのが現状だった。

 

「すみません。でも――」

 

「良いわよ。リィンにしかできないってことは分かっているから」

 

 せめてもの救いは教頭がそれに関して小言を言わないことだろう。

 リィンも活動が学生の域を逸脱しているだけで、行動そのものに不穏なものがない以上、強く言えない。

 むしろ、問題があるとするならば他の者たちの方が余程である。

 

「ねえリィン」

 

「何ですかサラ教官?」

 

 リィンはいきなり神妙になったサラに首を傾げる。

 

「話は変わるけど、あんたエマとアリサに何かした?」

 

「え……?」

 

 突然の質問にリィンは首を傾げる。

 

「あんたとその二人の戦術リンクの数値が六月から著しく落ちているのよ……

 アリサとはノルドで何かあったのは知っているけど、エマの方はどうしてかしら?」

 

「それは……」

 

 思わずリィンは言葉を濁す。

 彼女がしていた誤解が解けて戦術リンクへの蟠りはなくなったのだが、今度はノイがエマとの戦術リンクを拒否するようになってしまった。

 それをそのまま伝えて良いのもかと逡巡していると、サラは呆れたように肩を竦めた。

 

「大方原因はノイかしらね?」

 

「……どうしてそう思うんですか?」

 

「そんなの一目瞭然じゃない……

 エマがあんたに近付こうとするたびに牽制するように出て来るんだから」

 

「すみません。何とか説得しているんですけど」

 

 困ったようにリィンは頭を掻く。

 エマがと言うよりも、原因は彼女の使い魔である黒猫のセリーヌだったりする。

 エリンの里からリィンは寄り道をして遅れてトリスタに帰って来た時にエマに紹介されたのだが、その時にちょっとしたいざこざがまた起こってノイは総じてエマまで拒絶するようになってしまった。

 

「リィン……

 あんたが特殊だって言うのは分かっているけど、ちょっとノイやリンを甘やかし過ぎてないかしら?」

 

「そうですか? 確かに自由にさせていますが、また何かやらかしましたか?」

 

「そういう意味じゃなくて、あの子たちを優先して自分の事を二の次、三の次にしてないかって聞いているのよ」

 

「もちろん度が過ぎることは叱ってますよ……

 むしろシュミット博士やラッセル博士たちよりもずっと聞き分けは良いくらいですよ」

 

「それは比較対象が悪いんじゃないかしら?」

 

「逆に言わせてもらうと、トワ会長に教官たちが頼んだ仕事の何割かをリンが授業中に処理していることに関してどうお考えなんですか?」

 

「うっ……それは……」

 

 リィンの鋭い切り返しにサラは言葉を詰まらせる。

 

「リンは授業に参加しないのでトワ会長が授業中でも仕事を進められます……

 それに加えて特にリンの拾得物を見つける能力は格別だと思います……

 本人の記憶を読み取りどこで失くした物かを判別し、時には空間転移で引き寄せる。サラ教官以外もリンに世話になっている人は多いと思いますが?」

 

 そう言ってリィンは職員室を見回すと、サラ以外にも顔を逸らす人間が数人。

 トワが率先して仕事を引き受けることもあり、ちょっとしたことを気軽に任せてしまう経験はサラ以外の教官たちにも心当たりがあった。

 そのためトワのサポートをしているリンの存在は教官たちもあまり強く非難できなかった。

 

「それにサラ教官こそ、フィーのことを放任し過ぎじゃないですか?」

 

「な、何よいきなり?」

 

「今のフィーは明らかに心身のバランスを崩しています。このままだと良くないことが起きるかもしれません」

 

「そう思うならリィン、あなたが何とかしてあげなさいよ」

 

「俺はフィーと因縁があるから無理ですよ……

 それよりもサラ教官が身元引受人の保護者のはずですよね?」

 

「わたしはほら……教官だし、フィーを特別扱いするわけにはいかないでしょ?

 それにあの子だって、子供じゃないんだし自分のことは自分で決められるわよ」

 

「何を言っているんですか? 決められないからフィーはここに通っているんじゃないですか」

 

「む……」

 

「犬や猫を育てるのとは違うんですから、もう少し保護した責任をですね――」

 

「あれ? 何でわたしの方が説教されているわけ?」

 

「なら率直に言わせてもらいますけど、フィーはこのままトールズを卒業した後の進路は《猟兵》や《凶手》だと思いますよ。それについてはどう考えているんですか?」

 

「それは……」

 

「そもそもフィーみたいな特殊な子供はそれ以外の生き方を知らないんですからある程度は道を示して上げないといけないと思うんです……

 そこのところはどう考えているんですか、お母さん?」

 

「誰がお母さんよ!」

 

 とんでもない呼び方をしてきたリィンにサラは思わず言い返すが、彼の言いたいことも分からなくもない。

 リベールで特殊な事情の女の子の保護者になった経験からなのか、口うるさいお父さんになっているんじゃないかとサラは考えるが口には出さずに押し留める。

 

「あたしとしてはまず何かをさせるよりもまずは人に慣れさせるのが良いと思っているのよ……

 あの子は団の中の閉塞的な関係だけで生きていたわけだから、まずはその部分を改善させるために士官学院に入学させたの」

 

「そうですか……そういえばよくフィーの学力で入学試験をパスできましたね」

 

「あの子は地頭はそんなに悪くないのよ……

 それに団が解散したばかりで何もしていないことが苦痛だったみたいだから、そこで勉強っていうやることを与えておいたのよ……

 まあ今はその効力が切れちゃってるけどね」

 

 当時のフィーは親を失い、家族に置いて行かれたことから何に対しても無気力だった半面、命令すれば苦手な分野であってもその通りに従った。

 命令されたことには従う。

 今もフィーを動かすならサラがそれをすれば良いだけの話なのだが、それは本当に最後の手段にしたいのがサラの考えだった。

 

「あまりあたしがフィーに指示を出しても、あの子の依存先が《団》から《個人》に変わるだけだからそれだけは避けたいのよ……

 だから無責任かもしれないけど、あたしはあの子に対して放任を貫くって決めているの」

 

「そうだったんですか」

 

「そうだ。リィンあの子を誑し込みなさい」

 

「何をいきなり言っているんですか?」

 

 少しだけ尊敬した瞬間の発言にリィンは白い目を向ける。

 

「だって良く言うじゃない。愛が人を変えるって……

 現にエステルがヨシュアを救い上げているんだから、あんたにもできるわよ……

 うん、あの子が欲しがっていた家族もできるわけだし考えてみたら結構良案じゃない? 保護者であるあたしが許可する」

 

「馬鹿なことを言わないで下さい」

 

 リィンはため息を吐いて肩を竦める。

 

「でも、とりあえず最低限にまで立ち直らせないとやばいのよね」

 

「それほどですか?」

 

「ええ、銃が的に当たらないくらいに使い物にならなくなっているわ……

 放課後はずっと射撃場に入り浸っているけど、どんどん命中率が落ちているくらいにね」

 

「それは……」

 

 当たり前のことだが、銃は引き金を引けば必ず当てられるものではない。

 点で目標を捉えることから、例え熟練者であっても動いているものに百発百中とするのは難しいのだ。

 

「やっぱり先月の実技テストの時のことが尾を引いているんですかね?」

 

「それ以外に考えられないわよ」

 

 著しく落ちた戦術リンクの数値。

 前回の特別実習では猪突猛進になって敵を我先に倒して自分の力を証明しようと躍起になっていた。

 

「というわけだから、何とかしなさいリィン」

 

「そんな無茶な……

 俺とフィーは将来的にもあまり近付き過ぎない方が良いんですよ」

 

「どうしてよ? ボースでの因縁ならあの子だって一応割り切っているわよ」

 

「そうじゃありません。俺は近い未来、フィーのお父さんであるルトガー・クラウゼルと戦うことになりますから」

 

「は……?」

 

 リィンの口から出て来た言葉にサラは意味が分からずに呆ける。

 ルトガー・クラウゼル。

 フィーが所属していた猟兵団《西風の旅団》の団長であり、フィーの育ての親とも言える存在。

 彼は一年程前に《赤い星座》の団長との決闘の際、相打ちという形で命を落としている。

 そのことが切っ掛けで《西風の旅団》は解散した。

 埋葬の現場にはサラも立ち会ったので、彼が死んだことは間違いないのにリィンは彼が生きていると言い切った。

 

「待ちなさい。《猟兵王》が生きているってどういうこと!?」

 

「サラ教官、声が大きいです。フィーが近くにいないから良いですけど落ち着いてください」

 

 リィンとしてもフィーにこの事をどう伝えるべきか悩んでいる。

 

「あんたねぇ……」

 

「ともかくフィーはルトガーさんが生きていたと知ったらおそらくその日のうちに学院を出奔するんじゃないですか?

 それだけで済めば良いですけど、俺とルトガーさんの戦いが避けられないのなら今の内に暗殺してくる可能性だってあると思います」

 

「そうね……その可能性はあり得るわね」

 

 残念なことにフィーもそれなりに学院生活を楽しんでいるように見えるが、今の様子から判断すれば心はまだ《猟兵》のつもりでいることが見て取れる。

 そんな中でルトガーの生存を知り、再び父親を奪う脅威が傍にあると知ればフィーが凶行に及ぶ想像は容易くできてしまう。

 

「でもこのままフィーを放置するわけにはいかないのよ」

 

 せっかく堅気になれるチャンスなのだから、これを機にフィーには真っ当な生き方をさせたいというのがルトガーの遺言でありサラも同意見だった。

 

「何かないのフィーを慰める方法とか、前向きにさせるものとか」

 

「…………そんなこと急に言われても」

 

「ちょっと待ちなさいリィン」

 

 言い淀むリィンの顔にサラは待ったを掛ける。

 

「その顔は何かあるわね。そうよね? 急にって言っても、あんたのことだからプランの一つや二つは考えてはいるのよね?」

 

「っ……それは……」

 

 一時期共に過ごしていただけあってサラはリィンの顔色を的確に見抜く。

 

「一応、現状に変化を与えられるプランなら一つ、いや二つ考えがあります……

 そのためにはフィーの外泊届けを作ってもらっても良いですか?」

 

「内容によるわね」

 

「フィーに一緒にクロスベルに来てもらいます……

 今、拘置所には元西風の旅団だったガルシア・ロッシが服役しているので彼と話をさせて見るのはどうでしょうか?

 それから《赤い星座》から退団しているランディさんとも話をさせてみるのもありかもしれません」

 

「あーなるほど。確かにそれは良いかもしれないわね」

 

 すでに猟兵団を抜けていたとしてもルトガーを知っている者と話をさせること。

 そして同じく猟兵から足を洗った経験者の話を聞くことはフィーにとって意義があるだろう。

 しかもランディに至っては、彼の親族がやらかしてくれたことなのだから尻拭いをしてもらうには丁度いい。

 

「セッティングはできるの?」

 

「ガルシアさんの方は面会を申請すれば良いだけなので問題はないと思います……

 ランディさんの方に関しては予定を聞いてみないと分かりません。後、もう一つですが……」

 

「ん? ガルシアとランディに話をさせるので二つじゃないの?」

 

「それは一括りだったんですけど、ちょっと失礼します」

 

 そう断ってリィンは《ARCUS》を取り出すと淀みのない動きで番号を入力してサラにも聞こえるようにスピーカーモードにする。

 

『はい、こちら劇団アルカンシェルです』

 

「その声はリーシャさんですね。お久しぶりですリィンです」

 

『リィン君でしたか、お久しぶりです』

 

「ぶほっ!?」

 

「実は折り入って頼みたいことがあるんですけど、イリアさんかアバン劇団長はいますか?」

 

『分かりました。少し待っていてください』

 

 そう言ってスピーカーからは保留を示すメロディーが流れ始める。

 

「リィン、アルカンシェルってあのアルカンシェルよね?」

 

「はい。クロスベルの劇団アルカンシェルです」

 

「うん……いろいろツッコミたいけど、そこでフィーに何をさせるつもりなの?」

 

「公開練習でもあればそこに混ぜてもらおうかと。フィーには銃を捨てられる道もあるんだと教えて上げるべきだと思うんです……

 フィーの容姿や身のこなしは絶対に舞台映えすると思いますから」

 

「いや……だからってあの子がアーティストだなんて」

 

「これはあくまでも視野を広げるための切っ掛けですよ。もちろん向こうが良いと言ってくれたらですけど」

 

『はいはい、久しぶりリィン君。もしかしてうちに就職する決心でもついたのかしら?』

 

「イリアさん、お久しぶりです。その話は断ったはずです」

 

『あはは、でもそれじゃあ何の用かしら?』

 

「実はですね……」

 

 リィンはかいつまんでフィーの事情を説明する。

 

『ふんふん、ちなみにその子をうちに就職させても良いの?』

 

「それはイリアさん達がフィーを舞台の魅力の虜にできるか次第だと思います」

 

『オッケーオッケー。あと練習にはリィン君も参加するのが交換条件だけど』

 

「分かりました。それでは今度の日曜日、よろしくお願いします」

 

 イリアの提案にリィンは躊躇うことなく頷いて通話を終了する。

 

「と、いうことになりましたので俺とフィーの土曜日から日曜日に掛けての外泊届けをお願いします」

 

「はいはい、分かったわよ……だけどフィーを何って言って連れ出すつもり?」

 

「いくつか釣れるネタはありますが、やはりガルシアさんとの面会が一番効くと思うんですよね……

 クロスベルにいた時に会ったんですけど、ルトガーさんとフィーのことで昔良く話していたみたいですから」

 

「そうなの? なら確かに適任かもしれないわね。それにしてもフィーをアーティストにね……

 私としては外国で遊撃士にでもさせようかと思っていたんだけど」

 

「それも今のフィーだと難しいと思います。自分は猟兵なんだと言い聞かせているように見えますから」

 

「フィーが時々流儀とか言うのはそれが原因か……はい、外泊許可証」

 

「ありがとうございます。サラ教官、それでは失礼します」

 

 リィンは一礼して職員室から出て行った。

 

「これでフィーも少しは変われればいいんだけど」

 

 かなりの荒療治だがフィーにはそれくらいの衝撃がなければ変わらないのかもしれない。

 

「サラ教官」

 

「っ――はい! 何ですかハインリッヒ教頭?」

 

 ともかく一段落して伸びをしようとしたサラはハインリッヒに名前を呼ばれて思わずかしこまった返事をする。

 

「さっきの……リィン・シュバルツァーなのだが」

 

「ええ、また外出を許可しました……

 今回はクロスベルの事件の経過観察と聞いていらした通り、フィー・クラウゼルの更生のため外出なので、どうか見逃して上げてください」

 

「う、うむ……それは良いのだが……彼はアルカンシェルとどのような関係が?」

 

「さあ? 入試と入学の間にクロスベルにいたらしいですけど詳しいことは分かりません」

 

「ううむ……」

 

 腕を組んで唸り出すハインリッヒにサラは首を傾げる。

 いつもならこのまま小言が始まるのにその気配がない。そのことにサラは安堵していると次にベアトリクスが声を掛けた。

 

「ところでサラ教官。あれは良いのかしら?」

 

「良いって何がですか?」

 

「リィン君が最初に申請したのは外出届けだったけど、最後に申請していたのは外泊届けよ。そしてあなたが渡した許可証もね」

 

「へ……?」

 

 ベアトリクスの指摘にサラは間の抜けた言葉を返した。

 

「まあ、あの子に下心はないんでしょうけど。アルカンシェルで職場体験するならそっちの方が効率が良いと判断したのかしら?」

 

「…………ああっ!」

 

 サラは自分がリィンに渡したのが外泊届けだったことを思い出して振り返るが、当然リィンはもう職員室にはいない。

 

「あのガキ……こういうところまで小狡くなりやがって」

 

 出し抜かれたことに言いようのない敗北感をサラは噛み締めるのだった。

 

 

 






交渉
リィン
「フィー、今度の自由行動日なんだけど土曜から泊まり掛けで一緒にクロスベルに行かないか?」

フィー
「何でわたしがリィンと一緒に? わたしは忙しいから他の人を誘えば」

リィン
「そう言わずに、費用は全部俺が持つし、クロスベルにはおいしいスィーツのお店もあるぞ」

フィー
「そんなの興味ない」

リィン
「なら元西風の旅団のガルシアさんからルトガーさんの話なんてどうだ?」

フィー
「団長の……? それにガルシアって誰?」

リィン
「覚えてないか? 団ではキリングベアなんて呼ばれていて部隊長をしていた人なんだけど……
 それにフィーが身に着けているエヴァーグリーンのブローチを入学祝いに贈ったのがガルシアさんなんだけど」

フィー
「…………うん、たしかにそんな名前の人が昔、団にいた気がする……
 だけど、何でリィンがうちの団について詳しいの?」

リィン
「さあ、何でだろうな。それでクロスベルには一緒に来てくれるのかな?」

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