(完結)閃の軌跡Ⅰ ~鋼の意志 空の翼~   作:アルカンシェル

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閃の軌跡Ⅳで思ったこと、全く進展(発展?)してなかったエステルとヨシュアの関係。
レンがいろいろ画策して背中を押してもスルーしている二人だったんだろうなと思いました。





62話 リベールⅢ

 

 

 ルーアン飛行船発着場。

 浜辺で海遊びに興じる生徒達を残してサラはツァイスに向かう飛行船を前にリィンに言葉を掛けた。

 

「それで心の整理はついたのかしら?」

 

「……サラさん、何のことですか?」

 

「別に誤魔化さなくて良いわよ。周りにはあの子たちはいないんだし……

 楽しい旅行に水を差さないように気を使っていたんでしょうけど、私だって“あの子”とは一緒に過ごしていたことがあるのよ」

 

「サラさん……」

 

「大方、スケジュールを詰め込んでいたのもそこから目を逸らすためだったんでしょうけど、何か踏ん切りがついたわけ?」

 

「ええ、とりあえず」

 

 サラの言葉にリィンは肩を竦めて認める。

 “あの子”の墓と言えるものは全部で三つ存在している。

 遺灰を納めたユミルのもの、王都グランセルに作られた《異変》の際に不幸にも亡くなった者達を悼む慰霊碑。

 そして遊撃士達が戒めとして“あの場所”に作った中身のない墓標。

 各都市の市長に会いに行く必要がなくなって、それでもリィンがクラスメイト達と離れる目的はその三つ目の墓参りだった。

 

「一人で行くつもり? 私も行くつもりだったから一緒に行く?」

 

「いえ……今回は一人で行かせてください」

 

「そ……なら私は明日行くことにするわ」

 

 サラはあっさりと引き下がる。

 

「ありがとうございます」

 

 礼を言うリィンにサラは黙り込むと徐に間合いを詰める。

 

「しゃきっとしなさいっ!」

 

「っ――」

 

 そしてリィンの背を力一杯叩く。

 

「慣れないかもしれないけど、そんな顔をして“あの子”に会いに行くつもり?」

 

「…………そこまでひどい顔をしていますか?」

 

「ええ、それはもう」

 

 先月の特別実習が終わり、この日が近付くにつれてリィンにはどこか張り詰めた緊張をサラは感じていた。

 クラスメイト達はもちろん、一部を除いた教官陣も気付かなかったわずかな変化。

 サラが確信を得たのは、リィンから行動予定表を提出された時。

 遊ぶ暇どころか、余裕さえないスケジュールにサラはリィンの危うさを久しぶりに思い出した。

 

「愚痴ならここで吐き出して行きなさい」

 

「…………」

 

 サラの提案にリィンは沈黙を返し、ためた息を吐いて空を見上げて言葉をこぼす。

 

「今でも思うんです……

 やれることはあったはず……

 今くらいに《鬼の力》をあの時使えていれば、ヴァリマールをもっとうまく使えていたら、気付けばそんな事ばかり考えているんです」

 

「馬鹿ね」

 

「分かっています」

 

「貴方はその時、出せる全力を振り絞って諍った。だけどダメだった……ならそれは仕方がないのよ」

 

「サラさん、それは――」

 

「貴方が感じている憤りは“終わってしまったこと”への後悔よ……

 そこにいることさえできなかった私からしたら、羨ましい悩みだわ」

 

 サラもあの時のことは後悔している。

 古巣の猟兵団を問い詰めにリベールを離れたこと、もっと早く戻ってアネラス達と合流していれば“あの子”は死なずに済んだのではないか。

 そして浮遊都市に自分も乗り込んでいれば良かったのではないかとも後悔した。

 

「リィン、今の気持ちを忘れない事ね……

 また同じ状況に陥った時、その気持ちは超えられなかった《壁》を乗り越える力になってくれるはずよ」

 

「…………はい」

 

 神妙な顔をして頷くリィンにサラは苦笑してもう一度その背を叩く。

 

「ほら、そんな顔しない……

 こっちのことは気にしないで良いわよ。羽目を外し過ぎないようにちゃんと見ておくから……

 あとそれから久しぶりのデートなんだから花を忘れないことね」

 

「デートって……はい、ありがとうございます」

 

 離れて行く飛行船を見送ったサラはやれやれと肩を落とす。

 

「随分と大きくなったと思ったけど、根っこの部分は相変わらずか……」

 

 二年前の数ヶ月、リィンの面倒を見ていた時のことを思い出してサラは苦笑した。

 

 

 

 

 

 ツァイス地方。

 レイストン基地、リベールの軍施設でありリィンにとっては兄弟子のカシウスが勤める職場。

 しかし、挨拶もそこそこにリィンは用意してもらっていた船に乗り込んでいた。

 

「それじゃあ向かう先はリベル=アークでなくて良いんだね?」

 

「はい……お願いします」

 

 シード中佐の確認にリィンは頷く。

 船は浮遊都市が沈んだヴァレリア湖の中央を目指すのではなく、北西の湖岸を目指す。

 

「それじゃあ私たちはここで待っているから、終わったら声を掛けてくれ」

 

「ありがとうございます、シード中佐」

 

 礼を言って振り返る。

 そこはかつて“結社”の研究所があった場所。

 

「随分と様変わりしているな」

 

 あの時訪れたのは日が沈んでからだったため周囲の景色は記憶にあるものとは印象が違う。

 そもそも整地されているのだからと施設は一度解体され、ツァイス工房の第二工場として活用されている。

 船着き場の他にも飛行艇が着陸できる発着場も造られており、あの頃の面影はない。

 オーブメントが稼働している工場を一瞥し、リィンは踵を返して歩き出す。

 工場から少し離れた丘の上。

 ヴァレリア湖を一望できる見晴らしの良いそこには綺麗に整えられた墓石があった。

 

「アネラスさん達が定期的に来ているみたいだから綺麗にされているんだな」

 

 墓の様子と周りの景色を見て、良い所に作ってもらえたのだとリィンは安堵する。

 

「久しぶり……と言うべきなのかな?」

 

 その墓にリィンは苦笑を浮かべながら持ってきた花を供える。

 彼女の遺灰はユミルに納められている。

 故にここには何もない。

 だが、ここは“あの子”が命を散らした場所であり特別な何かを感じずにはいられない。

 

「俺は――」

 

 ユミルの墓と同じように語り掛けようとして言葉に詰まる。

 結局別れを済ませ、未来に繋がる約束を交わしたというのにリィンはまだその“痛み”を感じずにはいられない。

 

「いや、このままじゃダメか」

 

 叩かれた背中の感触を思い出してリィンは思いつく言葉をそのまま口にする。

 

「君と出会ってから二年の時間が経ったんだな」

 

 訥々とリィンは記憶をなぞる様に話しかける。

 

「最初に出会ったのはルーアンからボースへ戻る定期船の中、君はトランクケースに入れられていたな」

 

 一度口を開けば自然と言葉が続く。

 

「誘拐された恐怖で喋れなくなった女の子として遊撃士協会で保護することになって、俺が世話をすることになって――」

 

 時間を忘れ、一つ一つの思い出をリィンは語り続ける。

 唯一の持ち物だった戦術オーブメントを調べるためにツァイスに行ったこと。

 武術大会に出場するアネラスを応援するために王都へ行ったこと。

 初めて名前を呼んでくれて、名前を教えてくれたこと。

 試練の度に秘密を知り、同時にその成長を喜んでいたこと。

 そして――

 

「この先の《黄昏》に向けてワイスマンと手を組むことにした……」

 

 懺悔するようにそれを報告して、リィンは“あの子”が何を言うか想像してみる。

 裏切り者と怒るか、罵るか、それとも恨まれるか。

 未来のためと言い訳をして、過去の溜飲を無理矢理呑み込んだのは果たして本当に正しかったのか。

 

「一度決めた決断に今更迷って……君には本当に申し訳ないと思っている」

 

 当然のことだが墓石はリィンの告解に何も応えない。

 

「あと二年……勝っても負けても、もしかしたらそっちに行くことになるかもしれない……

 その時にちゃんと謝るから、今は見逃してくれ」

 

 もちろんクローディアに答えたように簡単に命を諦めるつもりはない。

 しかし、同時に死んでも構わないという気持ちがあるのも否定できない事実だった。

 すでに一度経験しているからなのか、それとも無意識にでも“彼女”を死なせてしまった罰を欲しているのか。

 リィンは《識》の力を持ってしても自分の中の感情に答えを定めることはできなかった。

 

「おかしな話だよな……二年前はいなくなりたいって思っていたのに」

 

 自分の中の矛盾にリィンは自嘲する。

 

「だけど約束するよ。君の妹の未来は俺が必ず守る……

 あの子だけじゃない。父さんや母さん、エリゼ、それにノイやリン……他にも沢山の人達が幸福に過ごせる未来を得るために俺は戦う」

 

 ものを言わぬ墓石に向かってリィンは誓いを立てるのだった。

 

「さてと、随分と待たせてしまったな」

 

 すでに太陽が湖に沈み始めている。

 この場に到着したのが正午を過ぎていたとはいえ、数時間延々と語り続けていたことに我ながら呆れてしまう。

 

「シード中佐に悪いことをしたな」

 

 本来なら墓参りの後でリベル=アークへ行こうと考えていたのだが、今回は見送るのが賢明だろう。

 もっともクラスメイト達に伝えていた帰宅時間を大幅に遅刻することは今の時点で確定している。

 

「それじゃあ、またな。今度はユミルでちゃんと話すよ」

 

 最後に墓石に向かって語り掛け、背を向けてリィンは歩き出す。

 

「あ……」

 

 しかし、その足取りはすぐに止まることになった。

 丘の墓から船着き場に戻る道の途中、そこにスミレ色の髪の少女が所在なさげに立っていた。

 

「レン……君も“あの子”の墓参りに来てくれたのか?」

 

「ううん、レンにその資格はないから」

 

 久しぶりに会った少女はいつもの小悪魔な雰囲気は鳴りを潜め、リィンの顔を直視することができずに視線を彷徨わせていた。

 

「…………そう言えばレンにはちゃんと言っておかなければいけないことがあったな」

 

「な、何……?」

 

 びくりと肩を震わせてレンは聞き返す。

 

「許す」

 

「え……?」

 

「君が“あの子”を殺した片棒を担いだこと。そこに悔やむ気持ちを感じているなら俺は許すと言うだけだ……

 だからもうこれ以上“あの子”のことを引き摺らなくて良い」

 

 戸惑うレンにリィンはこれまで有耶無耶にしてきた答えをはっきりと言う。

 

「……それで良いの?」

 

「ああ……」

 

 恐る恐る聞き返して来る言葉にリィンは頷く。

 エステルがレンの手を取り、明るい未来へとレンを闇から救い上げたかもしれない。

 しかし、それでレンの過去が全て清算されたわけではない。

 現にこうして過去の所業を悔いているのがその証拠だろう。

 だからリィンは目の前の少女がいつか気付く罪の意識に押し潰されないように明確な言葉で楔を入れておく。

 そう考えながらも、リィンは自嘲に口元を歪めた。

 

「それに本当なら“あの子”に顔を見せる資格がないのは俺も同じだ」

 

「そんなことは――」

 

「《黄昏》に向けて俺はワイスマンと手を組むことにした」

 

「なっ!?」

 

 告げられた予想もしていなかった情報にレンは絶句する。

 

「だから本当は“許す”なんて言うことも烏滸がましいんだ」

 

 悲劇の元凶と手を結んだ以上、共犯者に過ぎないレン達のことを責める資格はリィンには最早ない。

 

「ああ……だけどエステルさん達には内緒にしておいてくれるかな」

 

 クローディアに告げた余命の話といい、隠し事ばかり増えていくのにリィンは遣る瀬無い気持ちになる。

 少し困ったような顔をするリィンにレンは今日まで考えていた謝罪の言葉を言うことはできなかった。

 

 

 

 

 

 海港都市ルーアン。

 観光業に力を入れることでメーヴェ海道を開拓され街は二年前よりも少し大きくなっていた。

 砂浜に面した場所に建てられたコテージ。

 かつて裕福層に売りつける計画の一環として建てられた別荘街なのだが、二年前の《リベールの異変》の煽りを受けて大半が買い手は付かず紆余曲折の末に国が管理することになってしまった。

 そんな訳あり物件がトールズ士官学院生の宿として利用されることになった。

 その宿において、一人の少女が荒ぶり、八つ当たりするようにみんなで用意した料理をぱくぱくと平らげていた。

 

「ちょっと、アリサ。そんな勢いで食べたら……」

 

「ぶっちゃけ太るよ」

 

 目に見えて苛立つアリサを宥めようとしたエリオットだったが、フィーの歯に衣着せぬ言葉にアリサの手が怯む。

 

「ぐっ……少しくらいいいわ! ちゃんとダイエットしてるし!」

 

「だからといって暴飲暴食はどうかと思うぞ……

 あるシスターが言っていたが食は全ての源、食事は幸せになるために行うものだと」

 

「まあ、明日からは海に行かないから良いのかもしれないけどな」

 

「むぅ……」

 

 ムキになったアリサにマキアスとクロウの言葉が畳み掛けられてアリサは唸る。

 

「というか、アリサはどうしてそこまで苛立っているのだ?」

 

「料理している時はいつも通りでしたよね?」

 

 アリサの不機嫌の原因が分からずラウラは首を傾げ、エマは切っ掛けはなんだったのか考える。

 

「アリサ君はあれだね。リィン君と一緒に食事ができなかったことに怒っているんだね」

 

「違います! 勝手なことを言わないでくださいアンゼリカさんっ!」

 

 アンゼリカの推測にアリサは声を大にして否定するが、その態度が肯定しているようなものだった。

 

「リィン君が戻って来れなかったのは仕方ないよ。いくら約束していたからって、元々いろんなところに回る予定で忙しかったんだから」

 

「そうそう、それに明日はあの古竜と会うだけみたいだから大丈夫だよ」

 

 フォローするトワとジョルジュだが、そんな二人の言葉にアリサはため息を吐く。

 

「どうだか」

 

 やさぐれた言葉を漏らしてアリサが思い浮かべるのは仕事にかまけて娘とまともに相手をしてくれない母のこと。

 通信一本で約束を反故にするその在り方はまさしく彼女と重なり、アリサの苛立ちを余計に募らせる。

 

「クローディア殿下の好意で挨拶回りをしなくて済んだのに、別の仕事を入れるなんてふざけているわ」

 

「それは……でも……」

 

「確かに独断行動が過ぎるな。しかし……」

 

「本当にそうなのだろうか?」

 

 アリサの文句にクリスとユーシス、そしてガイウスは表情を曇らせるが、砂浜で見送ったリィンの背中を思い出して言い淀む。

 あれは挨拶回りに行く雰囲気ではなかった。

 そんな言葉にはし辛い何かをあの背中に感じてしまった。

 

「サラ教官はリィンが誰に会いに行ったのか知っているみたいですけど?」

 

「ん~~」

 

 アリサに睨まれたサラは間延びした返事をする。

 昼間から酒を飲んでいたサラは良い感じに出来上がっていて夢見心地のままアリサの質問に応えてしまう。

 

「りーんならでーとに行ったわよ~」

 

「へえ……」

 

 夏場だというのに部屋の空気が冷たくなる。

 

「わざわざ誘った私たちを放り出して、自分はデート……良い御身分だこと」

 

「アリサ君、そのくらいにしておきたまえ」

 

 苛立ちを最高潮にしたアリサに、サラの一言で概ねの事情を察したアンゼリカが窘める。

 

「珍しいですね。アンゼリカさんがリィンを庇うなんて」

 

「まあリィン君が誰に会いに行ったのかは概ね予想はついている……

 時にアリサ君。《Rの軌跡》は何処まで呼んだかな?」

 

「何ですか藪から棒に?」

 

「不思議かね? 多少の脚色が多いとはいえリベールは《Rの軌跡》の舞台になった場所なのだから聞いてもおかしくないと思うのだけど」

 

「意味が分かりません。まあ二巻までしか読んでませんけど」

 

「なら来月発売する新刊を含めて読んでみると良い。そうすればリィン君が今日、何処に行ったのか見当が付くはずだ」

 

「はあ……」

 

 要領を得ない説明にアリサは首を傾げる。

 そしてアンゼリカの言葉にユーシスが聞き返す。

 

「それにしても新刊ということはやっぱりそういうことなのか……」

 

「でもどうしてアンゼリカ先輩がそのことを? アンゼリカ先輩がリベールにいたのは二巻まででしたよね?」

 

「ふっ……何を隠そう《Rの軌跡》の執筆に当たりオリヴァルト皇子からインタビューを受けてね……

 そのこともあって発売前の新刊は一ヶ月くらい前に送られて来るんだよ」

 

「なん……だと……」

 

 アンゼリカの言葉にクリスが雷に打たれたかのように固まった。

 

「ア、アンゼリカ先輩っ! その新刊は持って来ているんですか!?」

 

「ははは、残念ながら寮に置いて来たよ。しかし、まさか――」

 

「わあああああああぁっ! ネタバレはやめてくださいっ!」

 

 喋ろうとした言葉を掻き消すようにクリスが叫ぶ。

 

「ははは……まあいろいろと覚悟が必要だと忠告しておくよ」

 

 アンゼリカの軽い言葉に対して一同は重く黙り込む。

 

「って言っても、あの話ってどこまで本当か怪しいけどな」

 

 重い空気の中、クロウがおどけた感想を漏らすが、それに頷く者はいなかった。

 

「何なのよもう……」

 

 そしてそんなクラスメイトたちから自分だけがそれを理解していない疎外感にアリサは唇を尖らせるのだった。

 

 

 






修羅再臨
リィン
「ところでレン、ロレントに帰らなくて良いのか?」

レン
「ええ、遊びに行ってくるって書置きはちゃんと残して来たから大丈夫よ……
 それにこうでもして二人っきりにして上げないと、あの二人は進展しないんだから」

リィン
「……確かにトールズに来た時は相変わらずみたいだったけど、そんなまさか……」

レン
「甘いわねリィン。あの二人の事だから放っておいたら二年経っても進展しないわよ。いっそうクスリでも盛ろうかしら?」

リィン
「随分具体的な数字が出たな。あとクスリはやめておきなさい……
 遅くなりました、リィン・シュバルツァーただいま戻りました」

レン
「ふふ、お邪魔します」

アンゼリカ
「………………ダマシタナアアアアアアッッッ!!!!」

リィン
「アンゼリカ先輩っ!? 何事ですか!?」

アリサ
「へえ……ふうん……」

……………
………
……


ヨシュア
「エステル、レンは何て?」

エステル
「リィン君のところに遊びに行って来るだって…………ぐぬぬ」


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