(完結)閃の軌跡Ⅰ ~鋼の意志 空の翼~   作:アルカンシェル

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やっぱりクロウの留年って無理があると思うんですよね。
サラ教官は一年時の単位を落としていたと言っていましたが、進級の時点で補習や追試があるはずですし、他の生徒と違って特別実習をクロウ達が行っていたのでそこの単位で補填されてもおかしくないですし、何よりもトワが世話を焼きそうな気がします。


今回の話は暗黒竜の出自について書いていますが、これについては本作のオリジナルであり、また創の軌跡で言及されたとしても変更することはありません。






65話 過去とこれから……

 

 

「それで何だって君は俺の所に来たんだ?」

 

 リベールから帰ってきたその日、明日から学院が始まることもあって場所をリィンの自室に移して小さな竜に尋ねた。

 

『モグッ?』

 

 しかし、暗黒竜だったその小竜は口一杯に食べ物を頬張りながら顔を上げた。

 

『モガモグ、モゴゴゴ!』

 

「ちゃんと待ってるから、ゆっくり食べると良い」

 

 話をすることをそっちのけにしてシャロンが用意してくれた夜食に喰いつく小竜にリィンは苦笑する。

 

『モグモグモグ~♪』

 

 リィンの許しを得て小竜は嬉しそうに食べる速度を早める。

 食欲旺盛なその姿にリィンが自分の分の夜食を差し出し、さらに買い置きしておいたクッキーなどを出して上げると小竜はさらにペースを上げる。

 

『ぷはぁ~! 満腹満腹!』

 

 夜食と備蓄した菓子をあらかた喰い尽くしたところで小竜は満足そうにお腹をさする。

 

「それはよかった。それにしても……」

 

 改めてリィンはかつて暗黒竜だった小竜の姿を観察する。

 見上げる程あった巨大な体躯は見る影もなく、薄い桃色の体には暗黒竜の名残はなく、知らなければ同じ存在だったとは誰も思わないだろう。

 そして何より――

 

「まさか暗黒竜が女の子だったとは……」

 

 てっきり雄だとばかり思っていたリィンにとって一番の驚きはそこだった。

 

『むふふ……驚いた? でもま、真実は物語より奇なりっていうじゃない?』

 

 耳に聞こえる声は魔獣の鳴き声だが、そこに込められた声音は女の子のそれ。

 

『どう? ときめいちゃった?』

 

「あり得ないから」

 

 軽薄なノリをリィンは既視感を覚えながら聞き流す。

 

『むふふ……でもま、ありがとね。1200年ぶりのまともなご飯だったから食べ過ぎちゃったよ』

 

「それは構わないけど……」

 

 1200年という時間にリィンは首を傾げる。

 暗黒竜が帝都ヘイムダルに現れたのは270年頃。それを考えれば1000年振りの食事のはず。

 

「“ゾロ=アグルーガ”。君は――」

 

『あー、悪いけどその名前で呼ぶのはやめて。《黒》や人間がつけた名前だから、その名前で呼ばれたくない』

 

「それじゃあ君の事は何て呼べばいいんだ?」

 

『むふふっ!』

 

 リィンの質問に小竜は勿体付けるように笑い、ポーズを取って名乗る。

 

『アタシは“調停者”――名前はイオ……イオ・ライゼ・アルノールだよ。よろしくね超帝国人のおにーさん』

 

「その呼び方はやめてくれ――って、ライゼ……アルノール?」

 

『そだよ。焔の眷属と大地の眷属の間の架け橋になったアルノールとはアタシの事だよ』

 

「いや……待ってくれ」

 

 最初からもたらされた答えにリィンは頭を抱える。

 

「君が初代皇帝?」

 

『あ、それは違うよ。アタシがアルノールの長だったのはエレボニアが建国する前……

 初代皇帝のアストリウス君が即位していた頃、あたしはバルフレイム宮の地下に幽閉されてたんだ』

 

「幽閉とは穏やかじゃないな。その話が本当なら300年近く君は幽閉されていたことになるんだけど」

 

『そうだよ。って言ってもその時のアタシは正気じゃなかったからどれくらい時間が経っていたかなんて分からなかったけどね』

 

 そう付け加えてイオは語り始める。

 

『全てが狂い出したのは、“七の騎神”を用意して“鋼”を封じようとした時……

 はっきり言ってしまえば“七の騎神”による封印は表向きには成功していたけど、本当は失敗だったのさ』

 

「それぞれの眷属が協力するふりをしながら、互いを出し抜こうとしていた……

 その結果、《鋼》の呪いは《黒》に引き継がれたことですね」

 

『その通り……調停者なんて呼ばれていたけど、情けないことに彼らに出し抜かれた間抜けな長がアタシさ』

 

「それは仕方がないと思います。騎神を造り、封印するにはそれぞれの陣営を信頼するしかない貴方にはそれ以上のことができたとは思えません」

 

『ふふ……もっとも当時のアタシは何が起きたのかさえ分かってなかったよ……

 《鋼》を封じる儀式が終わった途端、アタシには得体の知れない力が宿って、二つの眷属の長達はアタシを殺せと叫んだ……

 てっきり争う理由がなくなった眷属たちがまた争い始めたかと思ったけど違った……

 二つの眷属たちだけじゃない。アタシの家族も、協力をしてくれた他の部族たちも、全てがアタシの敵となっていた』

 

「……魔女が《黒》に与えた因果を操る力……」

 

『アタシは与えられた“力”を使って必死に逃げた……

 必死に逃げたが、生き延びるためには与えられた“鬼の力”に縋るしかなかった』

 

「“鬼の力”……」

 

『髪は白く染まって、瞳は魔獣のように変わって、自刃しても死ぬこともできず、正気でいられる時間は日に日に短くなっていった』

 

 遠い目をしてイオは寂しそうに続ける。

 

『アタシが覚えている記憶は二つ、不死者となっていたアタシを生け捕りにして笑ってさらし者にしたアストリウスの姿……

 もう一つはアルベリヒ君に連れて来られたローゼリアを喰らい――アタシは“暗黒竜”となった』

 

「っ……気にはなっていたんです……

 人と融合していたとはいえ、特別な方法を用いなければ屠る事ができない聖獣がどうやって殺されたのか」

 

『たぶんだけど憎悪に満ちたアタシを触媒にして“鬼の力”を300年かけて熟成させて馴染ませて“聖獣”という概念に匹敵する“幻獣”を造り出したんだろうね』

 

「でもいろいろ合点がいきました。“暗黒竜”が帝都に現れた理由が歴史書に残っていなかったのは、それが理由なんですね?」

 

『さあ、そこまでは分からないよ』

 

 おどけた明るい口調から語られる重い話。

 何よりリィンにとっては他人事ではないことだった。

 セピスを摂取することで人が魔獣へと変貌するように、“鬼の力”を使い過ぎれば人ではなくなるというのはリィンの在り得たかもしれない未来。

 

「《鬼の力》を使い過ぎれば、俺も“暗黒竜”になるんでしょうか?」

 

『それもアタシにも分からない。ただあの“力”は人には過ぎたものだということは君も分かっているんじゃないかな?』

 

 イオは取り繕うこともせずに答える。

 

『もちろんアタシと同じように魔獣に変貌するまでに300年掛かるかもしれない……

 “聖獣”を喰らわなければそうはならないかもしれない……

 悪いね。アタシは所詮、《黒》に良いように使われた敗北者だから大したことは知らないんだよ。だけど――』

 

「だけど?」

 

『君に知って欲しかったのは何も“過去”のことだけじゃない……

 本当に伝えたいのは“今”――そして“未来”のことだよ』

 

「今と……未来……」

 

 イオの言葉をリィンはオウム返しに聞き返す。

 

『そう、《黒》に諍うってことは世界に諍うに等しい……

 アタシの身に降り掛かった出来事が君にも降り掛かるってことさ』

 

「あ……」

 

『いつもと同じ朝が明日もやって来るとは限らない……

 ある日、当然のことが当然でなくなる時がやって来る……

 共に困難に立ち向かった友が、それまでずっと一緒に生きて来た親兄妹が憎悪に満ちた目で刃を向けてくる……

 《黒》に諍うって言うのはそういう事なんだよ』

 

「そう……ですね……改めて俺の敵の大きさを思い知らされた気分です」

 

『まったく酷い話だよね……

 こんなことにならないようにアタシは頑張ったのに、いったいどうすることが正解だったんだろうね』

 

「イオ様……」

 

 リィンは肩を落とすイオに何を言って良いのか迷う。

 が、それを言葉にするより早くイオは顔を上げて笑う。

 

『むふふ、“イオ様”だって……

 堅苦しいのは苦手なんだよね。アタシのことは気軽に“イオちゃん”でお願いしたいかなぁ』

 

「いや……そんな畏れ多い」

 

『そんなこと気にする必要はないよ。何だったらお婆ちゃんでも良いんだよ?』

 

「ですから……ん?」

 

『それにしても愚弟の末裔がまさか《鋼》を御する器になっていたなんて、こればかりは蘇った朗報だね』

 

 続く言葉にリィンはイオの勘違いと、自分がまだちゃんと名乗っていなかったことに気付く。

 

「イオさん……名乗り遅れましたが、俺はリィン・シュバルツァーと言います」

 

『おや? 君はアルノールの血筋の者じゃなかったのかい?』

 

「はい、俺はアルノール家とは縁も所縁もない、平民の生まれです。高貴な血筋の出ではありません」

 

 それだけは認められないとリィンはイオの勘違いを力強く、そして根気強く訂正するのだった。

 

 

 

 

 

 8月16日、月曜日。

 誰よりも早く、教室に来ていたリィンは旅行中に溜まった手紙の処理に手を動かしながら考える。

 

 ――今日は授業が終わったら帝都の鉄道憲兵隊に行って……

 

 イオがリィンを訪ねて来た理由は鉄道憲兵隊に追い駆け回されていたから。

 先月の帝都での事件以来、帝国解放戦線のメンバーを捜索するために鉄道憲兵隊の捜索活動が強化され、そこでイオは見つかってしまった。

 導力ネットに記載された情報を思い出しながら、イオの間の悪さにリィンは同情する。

 

 ――クレアさんに何て説明するかな……

 

 イオの証言から、おそらく彼女を追っていたのはクレアだとリィンは当たりをつける。

 消耗し切っていたイオは帝都近くの小さな霊場に身を寄せていたのだが、そこはリィンがクレアに調査を頼んだ地点でもあった。

 不幸な遭遇をしてしまったイオはすぐにその場から逃げるが、次の霊場でも同じようにクレアと遭遇してしまい、その都度追い駆け回された。

 それが数度あり、魔獣除けの街灯を無視して逃げてしまったことからクレアはイオを手配魔獣として登録した。

 

 ――導力ネットの手配情報を見る限りは、瘴気から生まれた魔獣の生き残りみたいな認識らしいからな……

 

 普通の魔獣ではないことを見抜いたクレアの慧眼も今回ばかりは間が悪いと言わざるを得ない。

 何と説明してイオの手配を撤回させるかリィンは悩む。

 

 ――クレアさんは“鉄血の子供”と呼ばれている……

 

 《黒》との繋がりを示唆したオズボーンの手勢にこちら側の手札を知らせるようなことはしたくない。

 

「《金》の捜索を軍に頼ったのは早計だったな……」

 

 オズボーンの手勢がそのまま《黒》の手勢になるのなら、今後の付き合い方も考えなければいけないかもしれない。

 できることならクレアなどの優秀な人材は今の内に引き抜きたいと思うのだが――

 

「いや……ダメだ」

 

 頭を振ってリィンは唸る。

 

「全てが敵になるか……」

 

 イオが教えてくれた“最初の贄”の壮絶な過去。

 《黒》が因果を手繰るだけで友の、家族の、全ての絆が意のままに操られる。

 リィンは試しに想像してみる。

 

『私にリィンという兄はいません』

 

「ぐはっ!」

 

 胸を抉られる痛みにリィンは手紙を薙ぎ倒して机に頭から落ちた。

 

「リ、リィンッ!?」

 

「突然なんだっ!?」

 

 それまで黙々と尋常ではない気配を纏って集中していたリィンを遠巻きにしていたクラスメイト達は慄いた。

 

「いてて……あれみんな、どうかしたのか?」

 

 打ち付けた額をさすりながらリィンは顔を上げる。

 

「それはこっちの台詞だ。さっきから何度も呼んでいるというのに……」

 

「それはすまなかった」

 

 マキアスの言葉に時計を見れば、もう始業の鐘がなる直前だった。

 教室を見回せばそこにはクラスメイトのほとんどがそれぞれの席に着いている。

 

「あれ? エマはまだ来てないのか?」

 

「エマなら――」

 

 自分の前の空席にリィンが首を傾げると同時に教室にエマが駆け込んできた。

 

「よかった。間に合った……」

 

 教室にまだサラ教官がいないことにエマは安堵し、同時に始業を告げるチャイムが鳴り響く。

 

「おはようエマ。珍しいなエマが遅刻ぎりぎりなんて……」

 

「え、ええ……実はキリシャのことでセリーヌと口論になってしまって……」

 

 キリシャとはレグナートから授かった白猫の名前。

 己の使い魔に相談せずに、新しい使い魔を増やしたことにセリーヌは激怒していた。

 それを宥めるためにエマはギリギリまで話し合いを試みたのだが、結局セリーヌの機嫌は直らなかった。

 

「俺が言うことじゃないかもしれないけど、エマは御主人様なんだからもっと強気に言っても良いと思うんだけど……

 今のエマとセリーヌだと主従が逆転しているように見えるよ」

 

「うう……はい、それは分かっているんですけど……」

 

 リィンの指摘にエマは里にいた時にローゼリアに言われていた言葉を思い出す。

 押しが弱く、流され易いエマがセリーヌに振り回されていることは以前から指摘されていた。

 

「わ、私のことよりもリィンさんはあれから“ゾロ=アグルーガ”と何を話されたんですか?」

 

「“暗黒時代”の黎明期のことをね……

 それからこれはみんなにも言っておきたいんだけど、今後あの子のことは“イオ”と呼んで上げてくれ。それが彼女が人間だった頃の名前なんだ」

 

「え……?」

 

「“暗黒竜”って雌だったの? でも昨日リィンは彼って言ってたよね?」

 

「ああ、俺もすごく驚いた」

 

 エリオットの驚愕にリィンは頷く。

 

「人間だった頃の名前ということは、もしかしてイオ殿も私がしたことを?」

 

「ああ、ラウラが考えている通り……方法は違うけどイオは人が魔獣になった例だ。それから――」

 

 リィンはクリスに目を向ける。

 

「な、何ですか?」

 

「――いや、何でもない」

 

 言いかけた言葉をリィンは呑み込む。

 イオがアルノール家の始祖だということをクリスに伝えるべきか悩む。

 《黒》の意志で友人たちはいつ心変わりをして敵になるか分からない。

 それはクリスも同じだが、彼には歴史の真実を知らせておく必要があるかもしれない。

 何にしてもこんな誰が聞き耳を立てているか分からない教室で話す内容ではないだろう。

 

「それにしてもサラ教官、遅いな。もうホームルームの時間だけど」

 

「そういえば……十分も過ぎているな」

 

「まったくあの人は……まさか寮で寝坊してたりとかしてないわよね?」

 

「いかにもありそう」

 

 リィンが振ったサラ教官の遅刻にガイウス達の気が逸れる。

 

「うーん、否定できないのがちょっと厳しいけど」

 

「そういえばいつもリィンが声を掛けているようだが、今朝は随分早く出ていたらしいがどうしたんだ?」

 

「あ……」

 

 ユーシスの指摘にリィンは冷や汗を流す。

 イオの話に熱中するあまり、ほぼ徹夜だったリィンはクラスメイト達と顔を合わせる気にもなれず朝一番に登校していた。

 そして日課に近いサラへの呼びかけを忘れていたことに他ならない。

 

「こらこら、人をリィンがいないと起きれないダメ人間みたいに言うんじゃないわよ」

 

 と、ちょうどそこにサラが教室に入って来た。

 

「サラ教官」

 

「おはようございます」

 

「おはよ、みんな……

 で、遅れたのにはちゃんとワケがあってね――今日はみんなに新しい“仲間”を紹介するわ」

 

「え……?」

 

「編入生……」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

「それじゃあ入って来て」

 

「はーいっ!」

 

 サラに促され、場違いと思える程の元気の良い子供の声が響き、士官学院の制服を着た少女が教室に入って来る。

 

「えへへ」

 

 楽しそうな笑顔を浮かべてサラの隣に立ったのはリィン達がノルド高原で会った少女だった。

 

「うん、お久しぶりだねー。初めてのヒトもいるからあらためて自己紹介するねー……

 ボクはミリアム。ミリアム・オライオンだよ。そして――」

 

 ミリアムはおもむろに右腕を上げると、その背後の空間が歪んで白い戦術殻が現れる。

 

「こっちがガーちゃん。正式名称は《アガートラム》……よろしくねー、Ⅶ組のみんなっ!」

 

 

 





 友情出演として暗黒竜はイース8からイオを借りてきました。


 一日遅れのエイプリルフールネタ?

エリゼ
「私にリィンという兄はいません」

マキアス
「おい、クリス落ち着け。いくら君が皇太子だったとしても言って良いことと悪いことがある!」

エリオット
「そ、そうだよクリス。早く謝って」

クリス
「ふざけるな……何をした……お前はっ!?」

ラウラ
「何を言っているのだクリス?」

トワ
「そうだよ。クロウ君に罪を償う機会をくれたのは――」

ガイウス
「ノルドの平穏が守られたのは――」

アリサ
「貴族連合に従っていたラインフォルトが罪に問われなかったのは――」

ユーシス
「アルバレア公爵家が取り潰されなかったのは――」

フィー
「あたしが団のみんなと話すことができたのは――」

エリオット
「僕が音楽の道に進めるように父さんを説得してくれたのは――」

エマ
「姉さんを死刑にしないでくれたのは――」

マキアス
「内戦が終わったのは――」

ラウラ
「復活したテスタ=ロッサを倒したのは――」

アンゼリカ
「ログナー家の罪を減刑してくれたのは――」

Ⅶ組一同+先輩
「全部オズボーン宰相じゃないか」

クリス
「……殺してやる……殺してやるぞっ! ギリアス・オズボーンッ!」


 ………………
 …………
 ……


■■■
「いなくなるのは俺一人で十分だ」



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