(完結)閃の軌跡Ⅰ ~鋼の意志 空の翼~   作:アルカンシェル

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 前書きが原作の愚痴っぽくなっていたことを謝罪させてもらいます。
 自分としては他の方の考察も知れて、続きを書く上でいろいろ参考にさせてもらっているので、今後は見苦しくならないように気を付けるつもりですが、それでも気に入らないという方は無視してください。

 自分には決して原作を貶める意図はありません。






89話 西ゼムリア通商会議Ⅳ

 

 

 

 会議場の襲撃を撃退した後、一同は二手に分かれる事となる。

 ジオフロントへ逃げたテロリストをアリオスとダドリー、特務支援課が追い、リィン達はテロリスト達が乗り捨てた飛行船を調べるためにオルキスタワーの屋上へと向かった。

 そこには二隻の飛行船の他に、導力爆弾を設置された台座が鎮座していた。

 

「どうやら後でリィン君を怒らなくて済みそうね」

 

 屋上に出る前から肌で感じる霊力の昂りに似た、導力のうねりにキリカが呟く。

 

「ああ、俺でも分かる。これは危険だ」

 

「何ということを……クロスベルそのものを消そうだなんて。いったいどうしたらそんな考えに至ると言うのだ」

 

「真面目に考えない方が良いぜ准佐……帝国、共和国に限らず箍が外れた奴のすることは理屈じゃ測れねえからな」 

 

 理解に苦しむともらすユリアにレクターが肩を竦めて答える。

 

「起動にはオルキスタワーの導力を使って火を入れたようですね……だとするとまだそれ程時間は経っていないはずです」

 

 導力爆弾を設置された台座からは太いケーブルが伸びオルキスタワーの導力ソケットに繋がっている。

 初期点火のための導力をそこから確保したとして、テロリスト達が強襲した時間と逃げた時間を逆算すればそれ程時間は経っていないだろう。

 それはそれとしてリィンは放置されているラインフォルト製の高速艇を見上げた。

 

「隠れてないで出て来たらどうだ?」

 

「くくく……流石鉄血の犬、鼻が利く」

 

 リィンの呼び掛けに応え、飛行船の中から一人の男が出てくる。

 

「帝国解放戦線の幹部《G》……」

 

 その姿を見た瞬間、リィンは射殺さんと言わんばかりに彼を睨み付ける。

 

「シュバルツァー」

 

「分かってます」

 

 レクターの言葉に冷静な返事をする。

 彼が先月帝都でエリゼにしたことへの憤りを抑え、リィンは話しかける。

 

「お前は自分達が何をしているのか分かっているのか?」

 

「ふん、鉄血の犬風情が何を偉そうに……私は大義のためにここにいる」

 

「大義とは随分と図々しい台詞が出て来たな。貴様らがしていることはテロ活動以外の何物でもない」

 

 《G》の言葉にミュラーは呆れる。

 

「何も考えていない皇族の腰巾着に言われる謂れはない!

 これ以上あの親子を放置すれば帝国は滅茶苦茶になってしまう、誰かがそれを食い止めなければならないと何故分からない!」

 

「そのために各国の首脳やクロスベルを巻き込んでも良いと言うのか?」

 

 熱弁を振るう《G》に対してリィンは冷めた目で聞き返す。

 

「クロスベルを爆破しようとしているのはやり過ぎだと認めよう……

 だが貴様たちを確実に討ち取るには必要な犠牲なのだ!」

 

「……随分と目の仇にされているな」

 

 はっきりと言い切る《G》にレクターは肩を竦める。

 

「これ以上の問答は時間の無駄でしょう……

 お前達の思想なんて興味もなければ理解するつもりもない、その導力爆弾、解除させてもらう」

 

「ふん、やれるものならやってみるがいい!」

 

 徐に《G》は腕を上げると、それを合図にリィン達の前に人形兵器が次々と現れる。

 

「結社の人形兵器か……」

 

「数だけは多いが問題はない」

 

「それより問題は時間の方でしょうね。殲滅ではなく突破を優先しましょう」

 

「だな……このメンツなら余裕だろ」

 

 それぞれ武器を構えて臨戦態勢を取る。

 

「そのことですが、レクターさんキリカさん、二隻の飛行船の方には通常の導力爆弾もセットしているようなので対処をお願いします」

 

「了解したわ」

 

「やれやれ、随分と念を入れてやがる」

 

 リィンからもたらされて追加の情報にキリカとレクターは答える。

 

「ふ……粋がっていられるのも今の内だ……

 私にはとある連中からもらった秘密兵器があるのだから」

 

「秘密兵器だと……?」

 

 《G》の自信に満ちた発言にリィン達は警戒する。

 そんな彼らを睥睨して《G》は腕を空に掲げて高らかに叫ぶ。

 

「出でよっ! 蒼穹よりもなお青い! 雲海を切り裂く巨人よ!」

 

 《G》の目の前にそれは転移する。

 

「………………えー……」

 

 現れたその存在にリィンは微妙な気持ちになった。

 

「くっ……これはまさか……」

 

 そんなリィンの反応に気付かず、騎神にも劣らない巨大な体躯の機械仕掛けの巨人にミュラーは慄く。

 

「これはトロイメライか」

 

「おそらく結社で開発したものでしょうね」

 

「シュバルツァー? どうかしたか?」

 

「すみません……五秒待ってください」

 

 シリアスな場面であり一秒でも無駄にできない状況だと分かっているのだが、それでもリィンは首を傾げるレクターにそう言って額に手を当てて天を仰ぐ。

 

「ふふふ……どうやら恐怖に震えて言葉も出ないようだな」

 

 いつの間にかそれに乗り込んだ《G》は固まったリィンに気分を良くする。

 それを無視してきっちり五秒でリィンは気持ちを切り替える。

 

「速攻で片をつけます。皆さんは周りの雑魚の掃討をお願いします」

 

 虚空に向けて拳を握り、リィンはミュラー達に指示を出す。

 

「来いっ! 《灰の騎神》ヴァリマールッ!」

 

 その叫びに応じてリィンの背後に傷だらけの《灰》が現れる。

 

「ふんっ! そんなスクラップ同然の騎神などこの《G・トロイメライ》の敵ではない!」

 

 傷だらけであり左腕もなく、“核”も剥き出し、さらには武装も折れた太刀という様相の《灰》に《G》はすでに勝ったつもりで勝ち誇る。

 

「お願いしますローゼリアさん、イオ」

 

 ヴァリマールの中へと搭乗したリィンはすでに中で待機していたローゼリア達に言葉を掛ける。

 

「うむ、任せるが良い」

 

「うんうん、養ってもらってる分はちゃーんと仕事するよ」

 

 操縦桿に手を当てたリィンの左右の手にローゼリアとイオは自分達の手を重ねて、ヴァリマールに霊力を注ぎ込む。

 目の前の端末に表示されていたぎりぎり歩く程度のことしかできそうもないほど消耗していた霊力の残量が急速に増えて行く。

 

「ありがとうございます」

 

「礼など良い!」

 

「それより来るよっ!」

 

 律儀に労ってくるリィンを叱責するようにローゼリアとイオは目の前の敵に集中しろと叫ぶ。

 ローゼリアにとっては久しぶりの、イオにとっては初めての《騎神戦》。

 しかも相手は騎神とは技術系等の違う存在。だからこそ未知の相手に警戒心を強める。

 

「問題ありません」

 

 しかし、リィンにとっては既知の存在。

 ラッセル博士たちの開発を手伝ったこともあり、細部まで知り尽くした機体。

 だけではなく、かつてジェニス王立学園で生身で戦った機体でもある。

 ヴァリマールの損傷を差し引いても問題はないのだが、リィンはその機体の奥底に存在する気配に気を引き締める。

 

「死ねっ! リィン・シュバル――いや、リィン・オズボーンッ!!」

 

 その叫びに動揺したのはリィンではなく、雑兵と戦いを始めたミュラー達だった。

 しかし勝敗は《G》の気合いに反して一瞬で着く。

 突き出されたクローを躱すと同時に《灰》は左肩に掛けていた帝国の紋章が入ったマントをトロイメライの頭にすれ違い様に被せる。

 

『なっ!?』

 

 視界を奪った次の一瞬でヴァリマールの腕は折れた刃にも関わらずトロイメライの両腕を斬り落とす。

 返す刃で両足を順に斬り、背面のミサイルハッチを柄尻で潰す。

 一連の動作はとても半壊した機体とは思えない程に滑らかで、ミュラー達は更に虚を突かれる。

 

「うわぁ……」

 

「何と言う……」

 

 戦闘と意気込んでいたイオとローゼリアはあまりに一方的な蹂躙に張り詰めた緊張が霧散する。

 

『何だ!? どうなっている動け、動けこのポンコツが!?』

 

 トロイメライの中で何が起きたのかも分かっていない《G》が無様に騒ぐ。

 

「皆さん、今の内に制圧を」

 

 だるまにしたトロイメライをヴァリマールで踏みつけて動けなくし、リィンは外に出て固まっている一同を急かす。

 そう言っている間にもリィンは《疾風》で屋上を駆け抜けて残った人形兵器を瞬く間に斬り伏せて行く。

 

「……もうあいつ一人で良いんじゃね?」

 

「ううむ……」

 

 レクターの呟きにミュラーは行き場をなくした剣を下ろして唸る。

 

「無駄口を叩いてないで解放戦線の爆弾は任せたわよ」

 

 呆れるレクターの背中を叩いてキリカが共和国側の飛行船に飛び込み、レクターも帝国側の飛行船へと足を向ける。

 リィンは屋上の中央に設置された《フェンリル》に取りつき、側面に表示された内部のパラメーターを読み取る。

 

「…………まだ初期臨界に達していない。リン」

 

 オルキスタワーと繋がっているコードを力任せに抜いてリィンは虚空に叫ぶ。

 その声に応えてリンが現れてリィンの願いを受け入れる。

 

「了解、導力停止現象を展開します」

 

 黒い光がリンを中心に広がり、《フェンリル》を呑み込み。その機能を停止させる。

 

「やったか?」

 

「これで一安心か」

 

 遅れてそこに駆け付けたミュラーとユリアは沈黙した《フェンリル》に安堵の息を吐く。が――

 

「シュバルツァー?」

 

 厳しい顔をしたままのリィンにミュラーは首を傾げる。

 

「どうした? 《フェンリル》は止まったのではないのか?」

 

「この《フェンリル》は止まりました。でも……」

 

 言われて二人は気付く。

 屋上に満ちていた荒れ狂う導力の波動はまだ消えていない。

 

『くくく……どうやら《フェンリル》を止めることに成功したようだな』

 

 《G》の声を響かせるトロイメライの身体の各所からワイヤーが射出されヴァリマールに絡みつく。

 

『だが本命の《フェンリル》はこっちにある! 貴様には私と共に煉獄に堕ちてもらうぞリィン・オズボーンッ!」

 

 荒れ狂っていた導力の波動の中心がトロイメライに集約されていく。

 

「まさか二つ目の《フェンリル》だと!?」

 

「これはまずい……」

 

 予め火を入れられていた《フェンリル》はすでに初期臨界を超えて、今まで隠されていた反動のように周囲の風と喰らって暴風を巻き起こす。

 

「いえ……共和国の基地から盗まれたのは一基だけです……二基目は複製されたものでしょう」

 

 どこか諦観を感じさせる言葉でリィンはミュラー達の疑問に答える。

 あのビジョンを見せられ、一晩で出来る限りの策を講じてみたが結局未来を変えることはできなかった。

 そういう因果なのだと何処かで感じながら諍ったが、やはりこの結末を変えることは最初からできなかった。。

 

「シュバルツァー」

 

「大丈夫です。最初から予定していたことをするだけです」

 

 呼びかけるミュラーにリィンは振り向かずに返して、ヴァリマールの下へと踵を返す。

 ヴァリマールに再び搭乗しようとして、リィンは視線を落としてトロイメライに――《G》に尋ねる。

 

「どうしてこんなことができる? 人の――自分の命を何だと思っているんだ?」

 

『私は憂国の士だ! たとえこの身が果てようともお前達親子がもたらすであろう恐るべき反理想社会の到来を食い止められるのなら悔いはないっ!』

 

 いっそう誇らしげに語る声にリィンは肩を竦める。

 

「そうやって自分の命すら大事にできないから、人の命も軽んじられるんだ。お前達は憂国の士なんかじゃない、ただの外道だ」

 

 リィンは太刀を抜いて、呼気を整えてトロイメライに向けて構える。

 

「七の型――《暁》」

 

 七つの斬線が走るとトロイメライのコックピットだけが綺麗に斬り抜かれる。

 

「ふんっ!」

 

 リィンはそれを蹴り、適度に潰す。

 

『むぎゅ……な、何が――』

 

 ノイズ混じりの困惑の声が最後に外部スピーカーの音が途切れる。

 改めてリィンはヴァリマールに向き直り、傍らに浮かぶリンに尋ねる。

 

「リン、行けそうか?」

 

「はい。リィンの力とローゼリア、イオ、三人の力を合わせれば大気圏外にも届くでしょう」

 

「――――っ」

 

「なっ――」

 

 ブリーフィングの時に提示されていたが、改めてその方法にミュラーとユリアは息を呑む。

 

「一応聞いておくが、リンの絶対障壁では抑えられないのか?」

 

「この端末の出力では無理です。またこれだけのエネルギー体は《箱庭》に入れることもできないでしょう」

 

「そうか……」

 

 リンの判断にリィンは静かに頷く。

 

「俺が無理をすれば二人の分の力を――」

 

『皆まで言うなリィンよ』

 

『そうそう、ここまで来たら一蓮托生だよ』

 

 ローゼリアとイオを下ろそうと話題を振るが、リンがそれに応える前にヴァリマールの中から二人はそれを却下する。

 

「ですが……」

 

『既に後継はエマとセリーヌ、ヴィータにはグリアノスも残しておるから問題はない……

 というか、こんな爆弾よりもオヌシを一人で行かせたとリアンヌに知られた時のグランドクロスの方が恐ろしいわ』

 

「ローゼリアさん……」

 

『私は後継なんていないけど、何って言っても“聖獣”だからね……

 旅は道連れって言うし。今は電池と盾くらいにしかなれないけど、三人の方がみんなで生きて帰れる可能性は高いと思うよ」

 

「イオさん……」

 

 気負うことなく付き合うと言ってくれる二人の“聖獣”にリィンは感謝する。

 

「二人とも……ありがとうございます。ノイは……」

 

「当然、わたしも一緒に行くの」

 

 話を向けたノイは当然だと言わんばかりに現れ、定位置でもあるリィンの肩に立つ。

 

「そうか……」

 

 方石だけ独立させ、ルフィナと共にこの場に残すことも考えたが意志の固いノイをリィンは受け入れる。

 そしてルフィナからの言葉なき意志も聞き、リィンはリンとノイを伴ってヴァリマールに搭乗する。

 

「待つんだリィン君!」

 

「何か他に方法があるはずだ!」

 

 ここまで怒涛の情報量を消化し切れず、あくまで最終手段としか考えてなかった方法が現実となり、ユリアとミュラーは慌ててリィンを止めようと声を上げる。

 

『霊力の充填を完了……術式を《空の翼》と定義……駆動解放まで60秒』

 

 響くリンの声がこれが現実だと二人に突きつける。

 

「おいおい、まじかよ……」

 

 導力爆弾を解体する手を止めずにレクターは外の様子に毒づく。

 

「っ……」

 

 キリカは唇を噛み、目の前の作業に集中して己の役割を全うする。

 

『大丈夫です……』

 

 黄金の光を宿したヴァリマールはその背に光を纏った翼を作り出す。

 

『俺は死にません……少なくても二年……それまでは生かされている。そういう因果が紡がれていますから』

 

 ミュラー達には理解できない言葉をリィンは安心させるように告げる。

 いろいろ悩みはしたが、このどうしようもない局面だからこそいっそ開き直ってしまえとリィンは笑う。

 

『必ず帰って来ます。宰相閣下にオリヴァルト殿下、クローディア殿下、他のみんなにはそう伝えておいてください』

 

 ヴァリマールが飛び立つ。

 ミュラー達にはそれを見送ることしかできなかった。

 トロイメライを繋いだまま飛び立ったヴァリマールは空中で大きな光の翼を纏い、さらに加速して天高く飛翔する。

 瞬く間に空の彼方へと行ってしまったヴァリマールにミュラーとユリアはただ唇を噛み締める。

 

「ミュラーッ! リィン君は!?」

 

 ただ立ち尽くしていたその場にレクターが連絡をしたオリヴァルト達が慌てた様子で駆け込んできた。

 

「シュバルツァーは……」

 

「申し訳ありません。殿下……」

 

 言葉を濁すミュラー。ユリアはクローディアに向かって頭を下げる。

 

「リィン君……どうして……」

 

 口を両手で覆い、クローディアはどこにいるかも分からないヴァリマールの姿を探す。

 

「リィン……」

 

 ギリアスが静かに空を見上げ――その瞬間、空は紅く爆ぜ、クロスベルの上空に二つ目の太陽が現れて――消えた。

 そして爆発の衝撃を示す重い轟音が光に遅れてクロスベルを震わせた。

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」

 

 その少女は何処とも言えない場所で懺悔を繰り返す。

 

「ふむ……」

 

 蛇は同じ場所でただその結果を黙って観察する。

 

 

 翠耀と蒼耀、“風”と“水”の力が荒れ狂う空の下で爆発の衝撃は木霊し――《鐘》が音もなく静かに震えたことに誰も気付かなかった。

 

 

 

 

 








 最後の一文は今話では入れるつもりはありませんでしたが、皆さんの超帝国人への熱い期待に応えて入れさせてれさせてもらいました。
 なお、この一文に関しての質問にはお答えしませんが、あえて一言言わせてもらうと――

 いつから風と水が使えないと思っていた?











あの後のガレリア要塞 大人への階段

ナイトハルト
「落ち着いてもう一度正確に報告しろレーグニッツ! クレイグ中将が……重体だと……?」

クリス
「ナイトハルト教官!? 中将はどこにいるんですか!?」

ナイトハルト
「レンハイム……?」

クリス
「リィンさんからもしもの時に使えと言われていた“霊薬”がありますっ!
 これを使えば死んでなければどんな傷でも治すことができます! まだ中将に息が少しでもあるなら助けれるはずです!」

ナイトハルト
「そんな“霊薬”が……だがそれは殿下の――いや、中将は第二演習場だ! 向こうを動かすことはできない! 急ぐぞ!」

クリス
「はいっ!」

 ………………
 …………
 ……

アリサ
「ぐすっ……クリス……エリオットが私を庇って人形兵器に撃たれて……お願い……助けて……血が止まらないの」

クリス
「――っ!?」





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