初期設定だと『全てのスタンド能力』をつかえるらしいね
まじでなんだあのハミパ
「~♪」
箒で家の床を払いながら今日の献立を考える。
あのときなら絶対にできなかった『干渉者』の居ない平穏。
物足りないものは特になく、静かな世界。
あぁ、もし言うならそうだな。
「びゃぁくぅやぁおしゃけぇ」
このクソザコさえ居なければ
とはいえ
こいつ、意外とぷにぷにしてるから暇潰しにはいいんだよな。
「ったく、外に出たら即狙撃されるわ、幹部クラスが殺しに来るわで辛いのはわかるけどよ、酒ばっかり飲むなよ・・・」
とっ散らかった瓶は台所に置き、水洗いした後の乾かした瓶と交換する、交換した瓶は木箱につめて部屋のすみに置いておく。
その後にタンスからビールを呑んだくれの前に置く。
「・・・ほら、今日は酒と夕食集めに行くから仕度しろよ」
「ふぁぁい」
ダメだこいつ、はじめの方は行き悠々と幹部どもをボコるために出ていったのにこれだ、いやまぁ、うん。
まさか魔王軍の最高幹部とか姉さんの息のかかったスタンド使いとか、謎の生命体とかまぁうん、タイマンで勝てる敵じゃあないな。
まぁ、不死身だろうがなんだろうがキラークイーンで魂ごと吹き飛ばして即死させられる辺り気にすることではないが、こいつは別だな。
実際今まで七回ぐらい勇者とか啓示受けたっぽい連中とか、国外の部隊が来てたが結果は広場でギロチン処刑。
この城塞都市の主はもう希望を捨てたのか動きもなし。
はっきり言ってもう天下を取れている。
問題はあの姉が世界を支配するかってこと。
そこだけが引っ掛かる。
ただ戦争をしたいだけでもない。
真意がわからない。
いや、なにかヒントを見落としているような
そんな感じで。
いや、おかしいな。
あれはただ楽しみたいだけ、なら縛られる立場なんて行かない。
それでもそこにしかないもの。
『世界』
『増えるスタンド使い』
『神』
『天国』
「そうか、そうかそうか・・・・おい、マキ、重大な話があるんだが」
「・・・すやぁ」
だめだこれ。
「一歩、いえ、一考かしら遅かったようね」
甘く醜い言葉がささやかれた瞬間すぐに自分を爆弾にして距離をとる。
そこいたのは
金のロングヘアー
純白というよりは死体に近い白い肌
まるで壊れたレンズのようにも見える色々な色が混ざった瞳と左目の銀の眼球
もうないか
「・・・・どおした姉さん、ここは鏡の世界だろ、さっさと触れれば良いじゃあないか」
「自分を爆弾にしているでしょ、抜け目ない」
一歩、後ろにろに下がり、鏡に触る。
腕は鏡を抜き元の世界へ繋がり続けていた。
「ねぇ、もし、『効率的に虐殺できる』方法があったら乗る?」
「乗らねぇ」
乗れるわけもねぇ
「なぜかしら」
思考を巡らせる
何を考えている
本当にそれだけか
「大方、しょうもない方法でやるからだろうが、そこには美しさの欠片も感じねえ」
「そう、じゃあ、いい加減こっちも面子の処理をしたいから、後はよろしく」
処理?
その言葉の意味はそれほど難しくはないが理由はわからなかった。
純粋になぜ『処理』するのかが。
「あ、そうだ、これを刺すのが本題だった」
直後時でも止まったのか左肩から一本の矢が貫通した。
咄嗟に鏡から脱出し矢を抜き取ろうとろうと右腕で矢を掴み全力で引っ張る。
勿論抜けるわけもなく
意識は途絶えた。
理由がわからない
なぜ今になってだ。
別にどうでもよかった。
だが、そういう奴だった。
次に意識が目覚めたのは紅い夜だった。
月が紅く染まり、周囲は腐った血の臭いが漂い、人も魔物も関係なくただ本能で殺しあいを続けていた。
世紀末を通り越してひでぇなこれ
「・・・もういいか」
落ちていた矢を拾いマキの背中にぶっ刺す。
適当に棚から鍋を取り出し具材を揃える。
今さら世界がどうなろうが興味はない
どうせ世界を一巡させる事が目的なのだろう。
処理の理由もいたって簡単
あれは簡単に言えば未来予知だ、全てに死の運命を告げるだけだろう。
そんなクレーマー処理をあの姉がしたがるわけもない、大方、神も何もかもを殺すなら世界そのものをおさめればいいと思ったのだろう。
くだらない
ただが数億の命になんの価値がある。
答えの無い問題は何の意味がある
時も場合も考えずただ問いを出せばいいわけでもない。
答えに到達することは無いのかもしれない。
結果は常に選択したもに委ねられる
結末は結果ではなく過程の終着点だ
これは選定だ
ここから先、存在するものはない。
「ダメだなぁ俺もお前も」
温まったスープを一口だけ飲みすぐに蓋をして家を出る。
鍵は掛けておきそっと町を出る。
次回 地獄への道連れ