白く染まっていた視界が薄れ、世界が見え始める。
重力とは実にくだらない
このまま落下すれば死ぬではないか。
そういや姉さんどこだ、座標ミスか?
まぁ良いだろう、別にただ壁掴んで窓蹴り破って入れば良いだけだしな。
「・・・・シアー・ハート・アタック」
取り敢えずなんかあったときのために出しとこ。
取り敢えずここがどこか知らないけどいいか、適当にぶらつこう
暗い廊下
ほんの少しの灯火を頼りにそれ以外の照明は無い。
時々遠くで爆発音と断末魔が反響してくる辺りまだ生命体はいるらしいがはてさてどうしようか。
「・・・・?何か踏んだな」
足元を確認すると人の肉だろうか、まだ新しい何かを見つけた。
傷のえぐれかたからして何か爪で引き裂かれた感じの兵士か?
よくわからんが爆破するか。
「うぅ・・・・・あ・・・・」
「・・・・勇者の肉盾ご苦労、この先に居るのだな」
「あ・・・あぁ」
直後唸っているだけの肉は完全に爆散し、何一つ残すものはなくなった。
あるのはランタンと小さなコインだけだ。
左手でランタンを持ち、ゆっくりと進む
この先で俺の平穏を乱しかねない危険分子がいる
始末しなくてはならない。
どの程度進んだだろうか
少しずつだが金属のぶつかる音が聞こえだした。
あぁ、居るな、数は5
さっさと終わらせよう。
扉を開け部屋にはい
そこには金の装飾に血のように赤いマント、瞳は赤く眼球は黒い、体はもはや人とは思えない異形の怪物
片や、そこには白と金をベースにした大きすぎず小さすぎない男、よくいる魔法使いな女と僧侶の男と戦士みたいな感じの全身を鎧で固めた男。
だがもう、シアハは左手に握られているんだ
「・・・・なんだその男は、貴様の仲間か?」
「・・・・いや知らない、あんなどす黒い何か、俺は」
話す暇があるか。
キラークイーンを使い思いっきりシアハを僧侶の顔面にぶつける。
「!?!?」
ぶつかったシアハはそのまま僧侶を爆破し、地面に落っこちる。
見えてないな。
勇者も魔王も見えていないな、うん
「・・・・どうした、急のさっきの人が爆発したぞ(無心)」
コッチオミロォ
「な、なんだ!?」
「貴様!!!貴様は何者だ!!そのどす黒いものはなんだ、人間ではなかろう」
ひでぇいわれようだ
あの頃とそう変わらないな
まぁそういう目を持ったやつを俺は始末するがな。
「私の名前は・・・・・うーん、ここは白夜でとおしておこうか気に入った偽名だしなうん」
「?」
「勇者様!!足元にへこみ・・・がっ!!」
あーあ、シアハ見てないせいで魔法使いさん吹き飛んで手だけになっちゃたよ。
まぁもう戦士もキラークイーンに触れられているがな。
「!?」
「さっきからワンパターンだな、もう仕舞いだ」
勇者の盾のように立たった戦士を起爆し勇者もろとも吹き飛ばし、同時にシアハをキラークイーンの左手で投げつけ魔王の心臓をぶち抜く。
「な・・・・がはぁ」
あ、爆破した。
取り敢えずこれで俺の平穏を乱しかねない危険分子は排除された。
「さてと、ここからおさ・・・・」
さすがに正義の味方は強かった。
全身に破片とかがささっているのによく立ち上がる。
「そら、貴様の仲間の手だ」
「・・・キサマァ!!」
「・・・最後にネタばらしでもしよう、私のスタンド『キラークイーン』は『触れたものを爆弾に変える能力』なんだ、そうだね『君のお仲間の手もだ』」カチッ
咄嗟に手を捨てつつ斬りかかってきたところでもう遅かった。
全身が膨れ上がり、爆発寸前の奴になにができる、ただ爆破して無に還るだけだ。
「シアハも回収しないとな、よいしょっと」
崩れた柱の下敷きになっていたシアハを左手に戻し部屋を出る。
もう、そこにあったものは一人の女性の手だけであった。
次回 白夜さんは静かに暮らしたい2