わしの朝は早い
朝日が登り、人々が街を動く前に起き
部屋で数分の読書をする。
読むものはそう決めてはなく
ある日は鉱物
ある日は魔術
ある日は料理とバラバラだ。
そしてある程度本を読んでいると
街が活気づき始め、情報収集の時間だ。
良くいる平民の装いをし足音を立てずゆっくりと街を散策する。
・・・あれ。
なんか今日は看板に人が多いな。
「・・・・魔王軍残党討伐隊の一部隊が一夜で全滅・・・か」
確か一部隊2000人を1000部隊用意した連合軍だろ、大方こういうのはドラゴンの群れみたいなやべぇやつか残りの四天王なんだろうな。
・・・・見えん、下の方が見えんな。
・・・なんだ、国家同士の報酬決めがうまくいかなかっただけか。
「・・・なんかここら辺ばっかりだな」
どの事件の発生もここからそう遠くないのがなんかきな臭いな。
くだらなくなり人混みに紛れながら帰ろうとしたとき、一瞬だけ変な気配を感じ、石ころを一つだけポケットの中で爆弾にし、隠し持った。
少しだけ感じた視線は何故か無くなり
空からは
人間の死体が降ってきた。
最悪だ。
私の平穏を脅かす敵だ。
急な出来事に動揺を隠せない住民、響き渡る鐘の音。
最悪でしかない。
静かに、冷静に。
殺し方を考えよう。
いつもの事ではないか
平穏を乱し、不干渉を構えたこちらにこうさせる輩は。
あぁ、だから殺そう
無惨にいこうか
綺麗にいこうか
派手にいこうか
冷酷にいこうか
壁に向かって足を進める。
今回は確実に始末する。
いや、消し飛ばそう
石造りの階段を降り
そっと煙が昇っている所に爆弾にした石ころを投げ飛ばす。
着弾
そして手頃な石煉瓦を足元に置き
爆弾に変えては投擲と爆破を繰り返す
威力に関してはもう最大出力だ、人も魔物も関係ない
ついでにシアハも投擲。
投擲から大体二十分
爆発音以外聞こえなくなった。
おかしいな。
『シアーハートアタック』の爆発音もない。
だがダメージを受けた感じもしない。
それに帰っても来ない。
ここから考えられる答えはいくつかある。
まずは糸かなんかで無理矢理シアハを固めた。
これならダメージは来ないし動きも爆発もしない。
二つ目はそこら辺に転がっているであろう松明に触れては爆発を繰り返して森とか川に勝手にいった。
爆発音だってどこまでも聞こえるわけではない、遠くへいけば聞こえもしないさ。
三つ目はやめたいものだが
他にもスタンド使いがいてシアハが吹っ飛ばされたり永遠と熱源探知したり、鏡の世界に没シュートされたりだ。
正直、俺自身、頭の片隅ではこれもあり得ると思ってはいた。
あの席が空いているからって神になるって言い出してなりかねない姉のことだ。
どっかで一人勝手に落ちて一人勝手に世界荒らし回って一人勝手に愉悦してるやつだ。
どうせ当たり屋して矢と弓ぐらい持っている可能性もある。
姉さんは始めっから人類とか世界とか名誉なんて興味ないし、女の幸せなんて糞食らえって言いながら人を踏みにじるやつだ、どうせこの世界に飽きてスタンド使い量産して好き放題するなんて普通だ。
まぁ、人間なんて所詮その程度だし、しょうがないか。
まぁ考えてもしょうがないか
座っていた椅子から立ち、証拠も消す。
・・・静かだ。
この静けさが良かった。
あの馬鹿やってるのも良かったがやっぱり、ここだな。
臭いは別に無い。
穴ぼこだらけだな
死体はまぁ、うん、綺麗に吹っ飛んでるな
あ、シアハ埋まってた・・・・。
「・・・姉さんの手口じゃないなこれ」
杭で潰して泥で埋めて・・・氷の魔術で固めて・・・硬化してやがる。
シアーハートアタックは熱源に突っ込むことしかできないからって熱源奪うって・・・シアハの前にキャンプファイヤーの跡もあるし明らかに知ってるやつだ。
だけど姉さんならこんなまどろっこしい事はしない。
ハンドなら数百メートル程度空間削って吹っ飛ばしたり、世界で離れるぐらいできる。
いやだなぁ。
つまり「同じようなやつ」が居るってことじゃん、俺や姉さんと同じ、神に転生させてもらってチート使ってる奴だな、でなきゃシアハなんて対応できねえよ。
それか姉さんの差し金、まぁ、どっちにしても平穏が乱されるな。
殺すか
かってえぇ!!
三分後
ったく、手間かけさせんな、こちとら魔術なんて夢のある物には全く手を付けてなかったんだぞ。
ったく、しょうがない。
ん?
「コップ?まじでキャンプしてたのか、ここ有名な要塞都市らしいけどなんで野宿なんだよ」
・・・あれ。
襲撃地点はここだよな
こいつらはここでキャンプ
門も少し遠いし
・・・殺しに来てたのか?
何か嫌な予感がするな
なんか抜けてるような
( ;´・ω・`)
まぁ、下手に動くのも不味いし一回帰るか。
日が落ち月が上りきった真夜中。
「(ノ・ω・)ノ」ポイー
魔術書ってさ、なんかこうSANが削られるようなものやとおもうやん
辞書みたいなの読んでるみたいなもんなんだよね。
・・・どれもこれも最高ランクの術式か。
決まったな。
たまには、本気の殺しってのも楽しんでみようじゃないか。
寝てたいし
次回 天元の魔術師