分かりにくいところもあると思いますが、温かく見ていただけると嬉しいです。まだ、スバミソ要素は少なめですがだんだん増えてくるんじゃないかなと。
クロックマンによる事件を解決したスバルと熱斗、スバルは熱斗と別れ、元の時代へと戻った。
元の時代に戻る際、大切な人を助けに来たとスバルが言ったのをロックマンEXEがバラしたため、ミソラにちょっと問い詰められたりもした。その事を認め嬉しそうに抱きつかれたところ元の時代へと着き、ルナ、キザマロ、ゴン太に3時間ほど質問攻めにあったのは余談である。
そして、時々起こるウイルスを倒したりするだけの、平和に近い日々を過ごしていたある日。
朝、いつもと違う声がスバルを起こす。
《スバルくん!ねえ!スバルくん起きて!》
「ん…?」
目を覚まし、ハンターVGを見るとそこにウォーロックの姿はなく、
「ロックマン…!?どうして!?」
そこにはロックマンEXEがいた。ロックマンの姿でないのにスバルだと分かったのは単純にハンターの設定データを見たかららしい。
《わからないんだ。僕も気がついたらここにいて》
気がついたらここにいた。なぜなのだろうか。
「じ、事情を理解してくれそうな人のところへ尋ねるか…」
天地さん…と思ったがこういったことはヨイリー博士の方が適任だと考え、NAXAニホン支部へと向かうことにした。
《一体何があったんだろう…。熱斗くん大丈夫かな…》
「大丈夫だよきっと。熱斗くんだし。」
コダマタウンの駅でウェーブライナーを待っていると急に目を塞がれた。
「ふふふ、スバルくん!動けばイノチはないぞー♪」
ミソラちゃんだろう。
《イノチはないだって…!?キミは一体何を!》
ロックマンEXEがハンターから叫ぶ。
「ふぇっ?ご、ごめん…」
ミソラちゃんは慌てて手を離した。
「ロックマン、この子は大丈夫だよ。ミソラちゃんだよ。クロックマンの事件の時に会ってるでしょ」
ロックマンEXEはミソラの顔を見て考える。そして思い出したように頷いた。
「ミソラちゃんは覚えてる?」
「もちろん!なんでロックマンくんがここに居るのかは分からないけど…、ウォーロックくんは?」
やはり気になるだろう。ちゃんと説明した方がいいと考え、説明する。
「うーん、あんまりよく分からないけど…NAXAに行くんだよね?私も呼ばれてるし、一緒に行こう!」
ちょうど到着したウェーブライナーにミソラはスバルを引っ張りながら乗り込んだ。客は僕達だけのようだ。
ガタガタガタ…キィーッ…
ウェーブライナーが急に止まる。
もしやと思いビジライザーをかけると電波ウイルスがいた。
「ウイルスか…トランスコード!シューティング・スターロックマン!」
スバルは叫ぶが何も起こらない。
「あ、あれ?」
《ウォーロックが居ないからよ。私たちが行くわ!》
「電波変換!響ミソラ!オン・エア!」
ミソラがハープ・ノートに電波変換しウェーブライナーの電脳に入っていった。
「ロックマン、何とかできないかな…」
《僕に言われても…僕らの時代とは仕組みが少し違うみたいだし…》
どうすればいいだろうか。女の子1人に戦わせるのもなにか嫌だ。
そうだ、ウォーロックと初めて会った時…たしか!
「ロックマン!空のカードを探してくれ!そこにロックマンの情報を登録するんだ!」
《空のカード…あった!これに僕のデータを登録すればいいんだね?…よし!》
昔のナビ…ロックマンEXEに限りだが電波生命体に近しいものがある。もしやとの思いだったが。
「うん、できるかな…。電波変換!」
いつもの電波変換の動作をするとNAXAからメールが届いた。
《認証コード エグゼ》
《えっ》
ロックマンEXEは驚き、声を上げる。
「トランスコード!ロックマンエグゼ!」
スバルの身体が包まれ、ロックマンEXEと合体…電波変換する。
EXEはただのナビではなく、光彩斗という人間の遺伝子が含まれている。つまり…言ってみれば電波生命体なのである。
電波変換した姿はロックマンエグゼに近しいものだが、スバル自身が長い間ウォーロックと電波変換していたため、所々SSロックマンに近いものになっている。
「行くぞ、ロックマンEXE!」
《うん!》
電波変換したスバルはウェーブライナーの電脳に入った。
「きゃあっ!」
ハープ・ノートが大量のウイルスに吹き飛ばされる。
「大丈夫!?ハープ・ノート!」
「えっ!!ロックマン!?」
ウイルスを数体飛ばし、ハープ・ノートの元へ行く。
「大丈夫?ミソラちゃん」
「えっと…スバルくんだよね?」
いつものSSロックマンの姿ではなくロックマンエグゼベースなのでかなり見た目に違いがある。
「うん。」
《僕もいるよ!》
ロックマンEXEが声を出す。どこから出ているのだろう。
《ポロロロン。あら、ウォーロックとの電波変換より大人しそうな姿ね♪》
「そうかもしれない。でも今はウイルスをどうにかしなくちゃね。」
《いくよ、スバルくん!》
バトルカード!
プログラムアドバンス!ゼータキャノン!
威力の高いキャノンを放ち、ウイルスをデリートした。
「私達も負けてられないよ!ハープ!」
《ええ!》
《「ショックノート!」》
負けじとハープ・ノートもウイルスをデリートする。
ゼータキャノンが上手くいったのはEXEのおかげなのだろう。ウォーロックとはまた違った強みがあるようだ。だが、EXEが思いつく限りのプログラムアドバンスを試しても成功したのはゼータキャノンだけだった。
数百いたウイルスをデリートし終え、電波変換を解く。
《電波変換てすごく疲れるんだね》
ロックマンEXEが顔を真っ青にして呟いた。
「ところでミソラちゃんはどうしてNAXAに呼ばれたの?」
メテオGの事件も終わり、FM星の脅威も退けた。そんな今となって何に呼ばれるのだろう。
あるのは単純な疑問だけだった。
「えっとね…NAXAでライブをして欲しいって。依頼だよ。隊員の多くが私のファンなんだって」
《シドウさんの頼みだからね。さすがに断れないのよ♪》
シドウ、暁シドウはNAXAにいるサテラポリスの1人でスバルやミソラの所属している遊撃隊の隊長だ。事件の途中帰らぬ人となったと思われていたがちゃっかり生きていてひょっこり帰ってきたのだ。
《み、ミソラちゃんって有名な人なんだ…》
ロックマンEXEは200年前のナビだし、知らないのは当然だろう。
「最初スバルくんにあった時もスバルくん私の事知らなかったんだよ♪」
《えっ、スバルくんこの時代の人でしょう?》
割と失礼なことを言われ、スバルは不貞腐れている。
「そのころテレビ見てなかったし…」
《でも、学校とかでそういう話しn
《ポロロロン。もうやめてあげなさい。スバルくん力尽きてるわよ》
ハープに指摘されスバルの方を見ると、真っ白になり口から魂が抜け出ていた。
「す、スバルくん!ちょっとーっ!」
ミソラがスバルを揺さぶり、魂を引っ込める。
《ご、ごめん…聞いちゃいけないことだったんだね》
NAXAに到着したスバルはミソラと別れ、ヨイリー博士の元へ行く。
司令室の奥に博士はいた。
「ヨイリー博士!お久しぶりです。」
「あら、スバルちゃんじゃないの。いらっしゃい」
優しい笑顔でスバルを迎え、その後、スバルから事情を聞いた。
「なるほどねぇ…もしかして…ね」
「なにか心当たりあるんですか?」
「うむ…。明日にでもアマケンを尋ねてみなさい。私の予感が正しければ解決するんじゃないかしら」
「わかりました。ありがとうございます」
その後、ロックマンEXEも博士と話していた。
昔の技術と関わったり人を巻き込むと歴史が変わると言われているが、話すくらいなら大丈夫だろう、ロックマンEXEなら一度会っているし大丈夫だろうと博士は言っていた。
「スバル!来てるんだろ!」
急に声をかけられる。シドウがスバルの元に走ってきた。
「シドウさん。身体は大丈夫なんです?」
「ああ、大丈夫。いやぁ、スバルが来てるって聞いたもんでな。ちょっと手合わせしようと…」
《ダメですよ。シドウ。身体は治ってきたとはいえ負担が大きすぎます。》
シドウのウィザード、アシッドが止める。
「ケチだな…」
《もう、いつまで経っても成長しませんね…。スバルくん達を見習って欲しいくらいです》
ぐぬぬ、と言わんばかりの顔をしてシドウはアシッドを睨む。
負けじとシドウをアシッドが睨む。
数分そんなことが続いた。
「二人とも、そろそろミソラちゃんのライブの時間じゃないの?」
博士に言われ、そうだったと思い出し急いでNAXAのライブ会場に向かう。
「うわぁ…すごい人だな…隊員ばかりで前が見えないや…」
シドウは人混みの端で立っている。
《僕らからじゃ見えないね…。》
大人ばかりなのでスバルでも到底見えるものではない。仕方ない、とその場を少し離れる。
《スバルくん?どうしたの?》
「こうすれば見えるんじゃないかなって。」
スバルはハンターを掲げ、言った。
「トランスコード!ロックマンエグゼ!」
電波変換し、ウェーブロードに登る。特等席だ。よく見える。
電波変換していてもウィザードONに出来るようなのでウィザードONにし、ロックマンEXEを出す。
「これで見えるね。」
《こんなことも出来るんだ…未来って凄い!》
ロックマンEXEはキラキラと目を輝かせ周りを見ていた。
そんなこんなしているうちに、準備が整ったようでミソラのライブが始まる。
「すごい盛り上がりだね…」
「今日は呼んでくれてありがとう♪では!早速歌わせてもらいます!」
ミソラがギターを弾きながら歌い始める。
♪~♪
その頃、熱斗は。
「ロックマン大丈夫かな…」
《俺がこっちにいるんだしスバルの所にでもいるんじゃねーのか?心配し過ぎだろ》
「心配もするだろ…」
ウォーロックと共に、ヤシブタウンにいた。
《へっ、俺はお前の方が心配だがな!》
「うるさいよ腕ナビのくせに。と言ってもなぁ、まあいいや。観光して行くかー」
ロックマンEXEを心配こそしつつも、観光をしていた。
~♪
「次で最後の曲になります!シューティング・スターです。聞いてください!」
~♪
《この曲、シューティング・スターって言ってたよね。スバルくんのことなのかな?スバルくんの大切な人なんだし、その話をしたときどこか嬉しそうだったよねミソラちゃん》
ロックマンEXEは結構察しがいいらしい。
「そうなのかなぁ…。あっ、そうだあの後大変だったんだよ?何度も問い詰められたんだから!」
《あはは!熱斗くんももう少しメイルちゃんのこと自覚したらいいんだけどね…》
スバルよりも熱斗は鈍感なので、未だに気付いていないらしい。
少し話しているうちに最後の曲も終わり、ライブは終わりを告げた。
(スバルくん、いなかった…。)
《あら?スバルくんならウェーブロードから見てたわよ?》
少し残念そうな顔をしているミソラを見て、ハープは言った。
「え?スバルくん…見てたの?」
《ええ。最初から居たわよ♪》
「うぅ、スバルくんはビジライザーがあるけど私からじゃ電波変換しないと見えないし…うー!」
(二人ともわかりやすいわねぇ…こんな一途で健気なコ、なかなかいないわよスバルくん)
ハープは顔を赤らめているミソラを見て考えていた。
流星のロックマン面白いですよね。最近ふと思い出したようにやってみたのですが最高でした。