火継ぎレOプ!不死人と化した先輩   作:ウルトラネオン

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どうやらTDNはアホだったようです。


9.

野獣「foo↑!元の体に戻りましたよ!やっぱ好きですねぇ!」

 

MUR「すっげー(この体が)懐かしいゾ〜!」

 

KMR「ありがとうございます…(涙)」

 

亡者から人間性を奪い取った(惨殺しまくった)後、篝火に捧げて元の姿に戻った3人は無邪気に喜んでいた。KMRなんか手を合わせるくらいだ。

 

亡者「いや酷すぎない?苦労して集めた人間性を奪い取る普通?」

 

野獣「あぁ?なんか文句あっか?」

 

亡者「ないです(震え声)」

 

野獣の眼光を放ち威圧する先輩。この世界に来てから逞しくなったんとちゃう?

 

KMR「僕達の体が元に戻ったのはいいんですけど、まだ問題は解決してませんよね」

 

MUR「何の問題ゾ?これで無事解決したんじゃないのか?」

 

野獣「いや先輩。ひでーモンとかいう糞みたいな生物を殺すという事忘れてません?」

 

MUR「あっ…ポッチャマ…」

 

そう。そもそも牛頭のひでーモンに殺されたから火継ぎの祭祀場に居るわけであり、普通なら3人で戦ったら死ぬことはあっても多少は善戦できる相手である。

 

問題は他にあり牛頭のひでーモンが居るあの狭い一本道の場所だ。場所が狭い分3人の行動は制限されなおかつあの巨体でバカでかい棍棒を振り回されたら避けれる攻撃も避けれなくなる。

 

野獣「やっぱり全力であいつの攻撃を避けるしかないんじゃないですかね…」

 

MUR「でもあんなでかい棍棒を振り回されたら避けれる自信がないゾ」

 

KMR「あの棍棒を叩き落とせれば」

 

野獣「叩き落としてもあの巨体でタックルされたらどうすんだよ木村ァ…」

 

KMR「ですよね…」

 

うーんうーんと悩んでいると亡者がある1つの提案し始めた

 

亡者「あいつ殺したいんやったら落下死させればいいんちゃう?あの場所、ああ見えて結構ボロいしな」

 

KMR「た、確かに…!」

 

一見しっかりできているように見えるが少し先に進むと確かに壊れている部分があることを3人は死ぬ寸前に見ていた。それに納得した3人だったが1つ疑問点が浮かんだ。

 

MUR「あのひでーモンはアンタの仲間じゃないのかゾ?」

 

亡者「俺を放り投げて殺した時点で仲間もクソもねえよ」

 

何故自分達が殺された後、この亡者もここにいるのかようやく合点がいった3人はあっ、ふーん程度に思い心に閉まい牛頭のひでーモンがいる場所へと向かったのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

野獣「所でなんで付いてきてるんだ?」

 

牛頭のひでーモンのいる場所の前に来た3人だったが何故か亡者も来ていた。

 

亡者「まま、そう焦んないで」

 

野獣「(焦る必要が)ないです」

 

亡者「え、あ、うん…。いやまあ乗りかかった船的な感じやから付いてきただけやけどあかんかったかな?」

 

MUR「別にいいゾ〜!これからよろしくな〜!」

 

野獣「はぁっ!?先輩!?こいつ仲間に入れるんすか!?」

 

MUR「仲間は多いほうがいいし楽しそうだからいいゾ〜これ」

 

KMR「先輩、諦めましょう。こうなったら三浦先輩頑固になりますから…」

 

野獣「はぁ〜…(クソでかため息)」

 

結構煽られたのにも関わらず亡者を受け入れる辺り良く見れば器がでかい、悪く見ればTDNアホであるMUR先輩。98回も殺せばお合いこと言われればそれまでだが。

2人は諦めかなーり渋々だが亡者の動向を許す事にした。

 

入り口の霧を抜けると牛頭のひでーモンがいた。いたのだが……

 

牛頭「zzz…zzz…」

 

やはり寝ていたのだ。それはとても幸せそうに。

 

KMR「知ってた」

 

亡者「うわ何あれ…ごっつぅ腹立つ…」

 

MUR「そうだよ(便乗)」

 

しかも棍棒を枕代わりにして手を合わせながら寝ているので余計に腹立つのであった。

 

野獣「三浦先輩、木村ァ!あいつの目に剣ぶっ刺して、どうぞ」

 

MUR「いいゾ〜それ」

 

KMR「分かりました」

 

寝ているひでーモンに近づき剣を立てておもいっきり振りかぶって剣を刺す。すると……

 

牛頭「痛いんだよぉ!!!(マジギレ)」

 

目に剣が刺さりながら怒る牛頭のひでーモン。

 

牛頭「あぁぁぁぁこれじゃあ前が見えないじゃないかっ!」

 

役目を終えた2人が後ろに下がると目が見えないながらでもひでーモンは棍棒を手に持ち振り回すが当然の如く攻撃は当たらない。

 

そこで亡者があることを閃き道が壊れている所へすぐ駆け出す。

 

野獣「あいつ何やってんだ…?」

 

亡者「このクソデーモン!こっちだよ!おらあく来いよっ!」

 

牛頭「死ねにょ!」

 

目が見えないまま、声がした方向に迫りながら棍棒を振り回すが亡者は早々に棍棒から逃げるように避けた。

 

牛頭「にょっ!?」

 

ひでーモンは驚きながら崖に転落していったのであった。

 

亡者「ふぅ〜なんとかなったわい…」

 

尻餅つきながらホゥ、と息をついた亡者。

その光景を見ていた3人は亡者に近づき

 

野獣「やりますねぇ!」

 

MUR「すっげーかっこよかったゾ〜」

 

KMR「流石ですね!」

 

と先程嫌悪感を出していた2人も亡者を褒めちぎっていた。

 

亡者「よせやい、褒めても何もでねぇからなぁ〜?」

 

と言いつつ照れている亡者。

と、そんなやり取りをしていると下からズシンと鈍く重い音が辺りに響いた。

 

野獣「ファッ!?」

 

KMR「これは一体…!?」

 

亡者「まさか…」

 

音は段々と大きく、正確には()()()()()()

崖から大きなゴツい手が伸び出てくると続いて大きな巨体が現れた。それは、先程崖に落ちた牛頭のひでーモンだった。

 

牛頭「もう許さないにょ!!」

 

牛頭のひでーモンは棍棒を大きく振り上げ、4人の所に振り下ろし即死させたのであった。

 

 

 

〜火継ぎの祭祀場〜

 

野獣「崖から落としたら登ってくるとかウッソだろお前…」

 

亡者「あんなんされたら敵わんわ…」

 

4人は結構悩んでいた。

牛頭のひでーモン単体ならともかく場所があまりにも悪すぎる。加えてあのひでーモンが持っている棍棒も厄介極まりない。

 

KMR「一体どうすれば…」

 

MUR「あの糞生物の高笑いが聞こえてくるゾ…」

 

3人がそれを想像すると「にょほにょほにょほにょほにょほにょほ!」と気持ち悪い笑い方をしそうだったのでこれ以上想像するのをやめていた。

 

野獣「かくなる上は…あれしかねえな!」

 

KMR「何かあるんですか!?」

 

野獣「ふっふっふっ(fo↑fo↑fo↑)、それはだな…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

野獣「お願いします騎士様!どうか!どうか俺達に力を貸してくださいっ!何でもしますからっ!」

 

ちょっと前、KMRと野獣先輩を瞬殺した虐待騎士に助けてもらうという事だった。お陰で先程まで格好良かった先輩が惨めに虐待騎士の足を掴んで懇願するようにすがっていた。この光景に流石の3人もドン引きせざるを得なくなった。

 

ついでに虐待騎士も喋れないのか何も言わないが流石に困惑状態である。

 

野獣「助けてくださいっ!何でもしますから!靴も俺の舌で綺麗にしますから!」

 

と言ってしまいにはベロベロと汚ならしく虐待騎士の靴を舐め始めた。それを見てキレたのかもう片方の足で野獣先輩の頭を蹴り飛ばし、少し待てのジェスチャーをした。

 

するとどこからともなく紙とペンを持ち出し何かを書き始めた。

 

KMR「一体何を伝えたいのでしょう…?」

 

すると虐待騎士が紙を見せびらかすと

 

「ひでーモンを倒すまでの間だけ、貴公らの助けとなろう」

 

と書いていた。

その紙を見てやったぜと喜んでいる中――

 

野獣「オォン…アォン…」

 

と情けない声を出しながら身悶えしていた野獣先輩がいたのであった。




今更ですがやっぱり、水着沖田さんを、最高やな!

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