火継ぎレOプ!不死人と化した先輩   作:ウルトラネオン

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ひでーモン虐め回


10.

野獣先輩の尊き犠牲?のお陰で虐待騎士を味方につける事ができたので一行は牛頭のひでーモンがいる場所に舞い戻ってきた。

 

KMR「しかし…大丈夫ですかね…?」

 

MUR「どうかしたかゾ?」

 

KMR「流石の騎士の人でも僕らが束になっても勝てなかったひでーモンをたった一人で戦うのは少々無理があるんじゃないかと…」

 

此処に来るちょっと前の事、虐待騎士は余り喋らない性格なのでジェスチャーで意思表明をしていた。

 

ジェスチャーするくらいなら喋れよ、という気持ちを押さえつつジェスチャーを1つ1つ解読していくと

 

『ひでーモンは、私一人で、倒す、それまでは、一時的に、味方と認識する』とのことだった。正直に言うと期待より不安の方が大きい。

 

4人で戦おうが姑息な手段を使おうがまるで通用しなかった相手であり、いくら強いとはいえ本当に大丈夫なのかと不安がるKMR。それに対し他の3人は

 

野獣「大丈夫だって安心しろよ〜木村ァ」

 

MUR「そうだよ(便乗)」

 

亡者「心配症やな兄ちゃん」

 

などとお気楽も同然だった。

そんなこんなで霧を抜けた一行。だがそこに待ち受けていたのは―――

 

牛頭のひでーモン「zzz…zzz…」

 

幸せそうな顔をしながら寝ていたひでーモンだった。

あれか、ひでーモンは誰もいないと腹立つくらい幸せそうな顔で寝るのか。

 

4人がそう思っていると野獣先輩の横にいた虐待騎士が突然走り出した。しかも元々持っていた大きい鞭だけじゃなくどこから取り出したのか大きな竹刀も携えていた。

 

寝ているひでーモンに近づいた虐待騎士は―――

 

虐待騎士「何寝てんだオラァ!」

 

と大きな声をあげて鞭でひでーモンをひっぱたいた。しかもいい音を出して。

 

牛頭のひで「!?なにするにょ!?」

 

何をされたのか、そして何故目の前の騎士が怒っているのか困惑した状態のひでーモン。だがお構い無しに虐待騎士は鞭を振り続ける。

 

虐待騎士「誰が寝ていいっつったオォン!?」

 

牛頭のひで「何言ってるのかよく分かr」

 

虐待騎士「口答えなんていい度胸してんじゃねえかオラァッ!!」

 

特に口答えもしてないのに有無を言わさず鞭を激しく振り回す虐待騎士。その光景をみた4人は目の前の光景よりも喋れたのかよと言う気持ちでいっぱいだった。

ひでーモンのことについて?慈悲はないよ。

 

虐待騎士「寝ながら人の話を聞いてて失礼とは思わねえのかオォン!?」

 

もう片方の手に持っている竹刀でひでーモンの顔を殴る虐待騎士。

 

牛頭のひで「だかr」

 

虐待騎士「誰が口答えしろって言ったぁ!」

 

もはや発言すら許されないひでーモン。

 

牛頭のひで「あーもう!痛いんだよぉ!!(マジギレ)」

 

「ムチ痛いのは分かってんだよオイ!オラァァァァァァ!!(激怒) YO!」

 

激情に任せて竹刀と鞭を交互に振るう虐待騎士。野獣先輩達が束になっても勝てなかったひでーモンが今目の前の1人の騎士によって圧倒されていた。

 

拳を振るおうとすれば竹刀が、蹴り飛ばそうとすれば鞭が、終いにはタックルしようとするとひでーモンの首を締め苦しませていた。

 

虐待騎士「興奮させてくれるねぇ!おじさんの事をねぇ!」

 

牛頭のひで「おじさんやめちくりー…」

 

虐待騎士「おじさ↑ん↓だとぉ!?お兄さんだるぉぉ!!もう許さねーからなぁ!!」

 

牛頭のひで「あああああああもうやだああああああ!!!!」「

 

怒濤の調教(攻撃)により情けない断末魔と共に消滅した牛頭のひでーモンと鎧のせいで表情は分からないが割りとスッキリしたような虐待騎士であった。

 

MUR「騎士さん凄いゾ!」

 

野獣「はぇ〜スッゴい怖い…」

 

清々しい姿で野獣先輩達の元に帰って来た虐待騎士。

ご満悦といった様子だった。

 

MUR「この人スゴイゾ〜これ」

 

MUR先輩は馴れ馴れしくバンバンと虐待騎士を叩いた。

 

野獣「先輩!?そんな事したらまた殺されますよ!?」

 

余りにも馴れ馴れしくしているので下手をすると殺されかねない。そう思った野獣先輩だったがここで事件が起きた。

 

叩かれた虐待騎士はちょっとバランスを崩した。それがいけなかった。

バランスを崩した虐待騎士は石に躓いた。只でさえ狭い一本道で転げるとどうなるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

落下死してしまうのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虐待騎士「オオオオオオオオオオォォォォォ……」

 

 

鎧だけ残して虐待騎士は死んだのであった。


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