火継ぎレOプ!不死人と化した先輩   作:ウルトラネオン

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年内最後の投稿です


12.

無事に丸く収まり歩みを進めて行く一行。

狭い一本道から今度は階段を降りていくとそこには絶景の光景が見える広間となっていた。

 

ちょっとした広間になっているそこは雲と太陽のみしか映さず天から降り注ぐ太陽の光は強く輝き、雲は辺り一面に広がり建築物すら見る影もなかった。

 

野獣「はぇ〜…スッゴい綺麗…」

 

KMR「僕達が見たことある太陽よりも凄く輝いてますね!」

 

MUR「なんだか清々しい気分だゾ!」

 

亡者「はぁ^〜生き返るわぁ〜」

 

この通り4人もご満悦の様子。

 

???「おお!貴公らもそう思うか!」

 

4人が景色を見ていると横から声をかけられた。横を見ると腕を組んんで空を見上げていた騎士がいた。

 

鎧の中央部分に太陽のマークが施され手にしている武器はそれほど高価なものでもないがちゃんと手入れされているのかピカピカに輝いていた。だが何よりも特徴なのはその頭の兜である。

 

なんとバケツの形をしているのだ。

 

MUR「誰だゾ?」

 

ソラール「俺の名はアストラの太陽の騎士ソラール!不死となり、大王グウィンの生まれたこの地で俺自身の太陽を探しに来た!」

 

と両腕を下から上に上げてバンザイのポーズを取った。

その言葉とバンザイポーズのせいで4人は困惑し始めた。

 

ソラール「………変人だと思ったか?」

 

野獣「んにゃぴ…んまそう…よくわかんないです」

 

MUR「そうだよ(便乗)」

 

ソラール「ハッハッハッハッ、何、心配する必要はない。自覚はあるからな」

 

先程のテンションとは違い少し大人しく笑ったソラール。

 

KMR「それにしても太陽…でしたっけ?探してるのは」

 

ソラール「おお、そうだとも!この世界は前よりも混沌に満ちている。故に、俺自身の希望となる太陽を探しに来たのだ」

 

KMR「太陽なら既に空にあr」

 

「「馬鹿野郎っ!」」

 

グチャッ!

 

と、KMRがスッゴい野暮な事を口走る前に亡者と野獣先輩が

どうやらったらそんな音がでるのか分からないようなガチ切れビンタを放ち、KMRを吹っ飛ばした。

 

亡者「兄さんそれは野暮っていうもんやで!」

 

野獣「男のロマン語ってるのに天文学でツッこむのは駄目ってそれ一番よく言われてるから(断言)」

 

KMR「……ナオキです」

 

突然の事に驚きと頬の痛さからMUR先輩のポッチャマ現象と同じナオキ現象を起こしてしまったKMRは、その場で正座して顔を俯いてしまった。

 

ソラール「き、貴公ら?何も殴らなくとも…」

 

野獣「野暮な事を言う方が悪いってはっきり分かんだね」

 

亡者「せやでソラールはん。この世界は前よりメチャクチャや。だからソラールはんの言ってる事はよーく分かるで」

 

馴れ馴れしくソラールの肩をポンポンと叩いたが、そこで知将MUR先輩はあることに気がついた。

 

MUR「あっ、そうだ(唐突)。この前ネクラのおやっさんもこの世界がおかしくなったって言ってたゾ。亡者やソラールさんもそう感じてるのかゾ?」

 

元々この世界の住人ではない空手部達はいまだにどういった世界なのかよく分かっていない。

だがこの世界の住人であるネクラのおやっさんや亡者、ソラールまでもが「前よりおかしい」と言っているのである。気になったのも当然の話。

 

亡者「せやなぁ〜…前やったら少なくともワイはこうして喋る事もなく見境なく誰かを襲ってたやろなぁ。少なくとも自我なんてなくなるもんやと思ってたしそれが当たり前な世界やったからなぁ」

 

ソラール「俺もそう感じている。まるで元あったものが別のものに変貌したかのような…あの道の先にいるヘルカイトもそうだ。姿は同じだが中身がまるで違う」

 

KMR「ヘルカイト?」

 

さっきまで落ち込んでいたKMRが言葉を発した事でソラールは一本道だがちゃんとした道の先にいる砦の上に居座っている一体のドラゴンに向けて指を指した。

 

ソラール「あの赤い龍がヘルカイトという。ここではないが以前奴と出くわしたことがあってな…奴にはあの巨体と火炎ブレスに手を焼いたものだ」

 

野獣「そのヘルカイト?ですか。何が違うんです?」

 

ソラール「……まあ行ってみればわかる」

 

まるで今ある現実を逸らしたいような声でソラールは呟いた。頭に?マークを浮かべた4人はヘルカイトを見たら一度ここに戻ってくる、とソラールに伝えて道を進んだ。

 

道を進むと盾と槍を持った亡者が3人いたのだが何故か道の端っこに座りながら意気消沈していた。おまけに1人はこの世に絶望したかのように倒れ伏せていた。

 

MUR「どうかしたのかゾ?」

 

倒れ伏せていた亡者に話しかけた。すると亡者は顔を上げたがMUR先輩の顔を見るとすぐに顔が青ざめて悲しそうな顔で顔を伏せた。

 

KMR「何かあったんでしょうか?」

 

MUR「分からないゾ…」

 

野獣「……先輩あのドラゴン、サングラス掛けてません?」

 

まだヘルカイトとの距離はある筈なのに遠目からでも分かるくらいヘルカイトの顔にサングラスが掛けられていた

 

MUR「どこからあんなデカいサングラス持ってきたんだゾ…?」

 

亡者「心なしかこっち見てへんかあいつ…」

 

KMR「き、気のせいですよ」

 

様子を伺いながらヘルカイトを見ていると変化があった。

ヘルカイトの首が動きだし口を開けて空を見上げると何処からともかく強烈な異臭を放った。

 

亡者「くっさ!?」

 

KMR「何ですかこの匂い!?」

 

MUR「鼻が曲がりそうだゾ!!」

 

3人が異臭に苦しんでいるなか、野獣先輩はというと……

 

野獣「え?そんな匂いしないんですがそれは」

 

ケロッとしていた。

そしてヘルカイトの首が4人に向き直るとブレスを吐き出した。吐き出したのだが…

 

『ドバ―――――――』

 

なんとうOこを吐き出したのだった。

道と言う道全てにうOこをぶちまける事で後ろに下がる以外の逃げ道がなかった。だがヘルカイトがうOこを吐き出す勢いが速すぎて4人はうOこの川沈んでしまった。

 

その物量と質量のせいで息が出来なくなってしまい4人はそのまま窒息死してしまった。


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