閃乱カグラ~SHINOVI CHRONICLE~ 少女達の絆   作:XW

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39.乗り越えるべき家族を持つ者、護るべき家族を持つ者

 

「リコチェットプレリュード!!」

 

「よっと!!」

 

 鎌倉と対峙していた両備は秘伝忍法を放つが、鎌倉は自身の近くに設置された爆弾に銃弾が当たる前に後ろに飛び、その攻撃を避けた。

 

「くぅ!?」

 

「アハハハハ!! 今度はこっちから行っくよぉ~!!」

 

 それを見て悔しがる両備を嘲笑うように笑みを浮かべた鎌倉は、双鎌を転結させて回転させた。

 

「秘伝忍法!! 血鎌旋風!!」

 

「なぁ!?」

 

  鎌倉が秘伝忍法「血鎌旋風」を放ったを見て、両備は驚きながらも上にジャンプして避けようとするが、反応が少し遅れたせいで右足は血の旋風を受けてしまった。

 

「がぁあああああああああああああああああ!?」

 

 攻撃を受けた衝撃で悲鳴を上げた後、着地した両備は傷だらけになった右足を押さえた。

 

「くぅううう……」

 

「へぇ~まだそんな目出来るんだぁ~、腐っても両姫お姉様のって所かな?」

 

「……フン!! そんなの関係ないわよ、私が……こんな所で倒れて他の皆に、余計な心配されるのが嫌なだけよ。」

 

 痛みを押さえながら鎌倉を睨む両備を見て、鎌倉が不気味な笑みを浮かべながら言った事に対し、両備は額から汗を掻きながら言い返した。

 とは言っても、痛みは尋常では無く、まともに戦えるのかも疑念だった。

 

「………そう、だったらあんたはこれで……殺してあげる。」

 

 そんな両備を見て、目を鋭くした鎌倉は呟きながら連結させた双鎌を上に上げると、その鎌に赤黒く光る禍々しいオーラが集まって行った。

 

「っ!?」

(な……何よ、あの……禍々しいのは……)

 

 両備がそれを見て驚く中、鎌倉はオーラが集まりきった鎌の連結を外し、双鎌所帯に戻すと、その双鎌を力強く回転させた次の瞬間……

 

「……絶・秘伝忍法………禍ノ鎌風!!」

 

 先程よりも威力が強い、血の様に赤黒い風が二つも両備を襲い、それに驚いた両備はすぐさま避けようとしたが間に合わず、

 

「ぐぅああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 忍装束が半壊するぐらいダメージを受けてしまい、傷だらけになってしまった両備は、頭から地面に落ちて行った。

 

――――

 

「ハァアアアアアアア!!」

 

「だぁああああああああ!!」

 

 夜桜と龍姫の方では、激しい打撃のラッシュが繰り広げられていた。

 互いの拳と拳が何度もぶつかり合い、激しく音を鳴らして行った。

 

(くぅ!? このままじゃジリ貧じゃ!? ここは一旦距離を取って、真・南無阿弥打で一気に!?)

 

 その激しいラッシュを繰り広げながら考えていた夜桜は、力強く両拳が右左とも激しくぶつかった反動を利用して後ろに下がり、絶・秘伝忍法「真・南無阿弥打」で一気に勝負を付けようとしたのだが……

 

「秘伝忍法……」

 

「なぁ!?」

 

「天翔竜脈拳!!」

 

「がぁああああああ!?」

 

 いつの間にか夜桜の真下まで移動した龍姫を見て驚くのもつかの間、龍姫は秘伝忍法「天翔龍脈拳」が発動し、夜桜の顎に強烈な一撃を食らわせ、同時に忍装束もまっ二つに裂けた。

 

「くぅ……こ、こやつは……」

 

「テメェみたいな奴の感が照る事なんざ………とっくに丸見えなんだよ。」

 

 すぐさま睨む夜桜に対し、龍姫は睨み返しながら話すのと同時に、龍を模した手甲に更に力を蓄えた。

 その瞬間、手甲は夜桜の手甲の攻撃状態並に巨大化し、更に龍のオーラも強く集まって行った。

 

「絶・秘伝忍法……!! 双竜刃牙!!」

 

「ぐぅああああああああああああああああああああ!!」

 

 次の瞬間、龍姫の絶・秘伝忍法「双竜刃牙」が発動してしまい、一時的に実態を持った双龍のオーラは夜桜に食らいつき、そのまま螺旋状に回転しながら地面に落ちながらも、夜桜を咥えたままの龍姫はそのまま回転しながら動き回った直後、

 

「これで……終わりだ!!」

 

「がぁああああ!?」

 

 地に降りる龍のように落ちた龍姫は、そのまま夜桜を叩き付け、叩き付けられた夜桜から何歩か離れる場所に着地した。

 

「……フン、ざまぁねぇな。」

 

 着地後、気を失いかけている夜桜に近付いた龍姫は、鼻で笑いながら夜桜の右腕を手甲ごと踏んだ。

 

「がぁあ!?」

 

「……あんた言ってたよな? もう一つの家族を助けられないで、弟妹達を守る事なんて出来るかとか何とか……でもそう言うのはさぁ………その両方の家族に愛されてる奴にしか言えねぇんだよ!?」

 

 龍姫は怒りを露わにしながら叫び、同時に夜桜の身体を蹴り続けた。

 

「お前に!? お前みたいな奴に!? 私の!? 気持ちなんて!? 分かるわけねぇ!! 弟妹達に愛され、クソ黒影に愛され、クソ月閃の奴らにも愛されたお前なんかに……分かって溜まるかぁああああ!!」

 

「がぁああああ!!」

 

 龍姫は怒りのまま夜桜を蹴り飛ばした。

 実の家族に跡取りの娘としか見てもらえず、自分の気持ちすら分かってもらえず全身ボロボロにされる日々。

 そのような過去を持ってる龍姫にとって、雪泉を始めとした月閃だけでなく、夜桜の様な存在は許せなかった。

 

――――

 

「ハァ……ハァ……ハァ………くぅ!?」

 

「……僕さぁ、正直言うとね、両備ちゃんの事両姫お姉様の妹とか面汚しうんぬん以前に……嫌いだったんだ。」

 

 全身ボロボロになりながらも、息を整えながら立ち上がる両備を睨みながら、鎌倉は少し暗い声で発した。

 

「その人を見下すような目……馬鹿にするような口調……その何もかもが………僕は嫌いなんだよぉ!!」

 

「ぐはぁ!?」

 

 鎌倉も龍姫同様、怒りのまま両備の顔を殴り出し、殴られた両備の口から血が吐き出された。

 

「そう言う奴らに僕は!! 何度も虐められた!! 何度も痛めつけられた!! 何度も馬鹿にされた!! 挙句に果てに僕の!! 大事な物まで奪われた!!」

 

 それは、過去の苦しい記憶から来る怒りだった。

 虐められた記憶、痛めつけられた記憶、尊敬していた者を馬鹿にされた記憶、そして友を失った記憶……

 それらの記憶を植え付けた奴らを両備と重ねているのか、鎌倉は今までに無い程に両備に怒りをぶつけていた。

 

「君は……そんな奴らと同類だよ。そんな君があの……優しくて強くて美しくい両姫お姉様の妹だなんて認めない……認めるものかぁああああ!!」

 

 両備の顔を数回殴りつけた後、鎌倉は再び鎌を手にし、トドメを刺そうと両備に向けて鎌を振るった。

 

「なぁ!?」

 

 だが、鎌倉の刃が両備の首を刈り取る事は無かった。

 何故なら……全身ボロボロで立つのも精一杯なはずの両備が、その鎌の斬撃を片手で防いだからだ。

 

「……あんたが虐められたとか、友達殺されたとか……正直どうでも良いわよ。ただ一つ言えるのは………」

 

「あんた……両姫お姉ちゃんの事、何も分かってない。」

 

 振るわれた鎌の持ち手を掴みながら呟いた両備は、鎌倉を見ながらほんの少し笑みを浮かべた。

 

――――

 

「ハァ……ハァ……ハァ………ハァ………」

 

「……もう良いわ。これ以上テメェの顔を見んのも飽きた。これであんたも……」

 

 蹴り飛ばされ、こちらも全身ボロボロ状態になっている夜桜を見ながら、龍姫はとどめを刺そうと近づいた。

 

「ハァ……ハァ……ぬぅ!? ぬぅうううううう!!」

 

「なぁ!? 何で……何でそんな状態で……」

 

 その矢先、夜桜が痛む身体に鞭打つように立ち上がるのを見て、思わず声を出して驚く龍姫は、額から冷や汗を出しながら聞いた。

 

「お……お主にも、儂の気持ちなんて……分かりはしませんよ。今の……お主には……」

 

「何?」

 

 その質問に対して、特に痛める右手を押さえながら答えた夜桜の言葉を聞いて、龍姫は思わず顔を歪めるが、

 

「確かに儂は……弟妹達にも……黒影様にも………そして雪泉達にも愛されていたのかもしれん。けど!! それだけで儂は、ここまで来たとは思っとらん!!」

 

「っ!?」

 

「共に支え合い、共に助け合い、時に喧嘩し、すれ違う時だってある!! それを何度も、何度も繰り返しながらここまで強くなってきたんじゃ!!」

 

 龍姫が思わず目を見開く程に、夜桜は自身の思いを口にして言い続けて来た。

 それは今まで、自分が二つの家族と共に進んで来た、忍だけでなく夜桜自身の道も口にしているようだった。

 

「確かにお主の気持ちなんて分からんかもしれん……けど!! お主にも譲れぬものがあるように!! 儂のも!! 誰にも譲れぬ信念があるんじゃ!!」

 

「っ!?」

 

 夜桜の心からの叫びを聞いた龍姫は、その足を思わず少し引いてしまった。

 

――――

 

「くぅ!? そ……それはどう言う意味?」

 

「そのまんまの意味よ……あんた、両姫お姉ちゃんの上っ面な所だけ見てて、内側まで全然見てないのよ!!」

 

 両備が持ち手を放したのと同時に鎌倉は後ろに下がりながら聞くと、両備は鎌倉に対して話し続けた。

 

「両姫お姉ちゃんはね……やたらと私の事を子ども扱いする事があるわ、怒ったら怒ったで私以上に汚らしい言葉ブチかますわで!! 正直言って……あんたが思う程聖人君子でも何でもないのよ!!」

 

「!! そ、それは両備ちゃんが実の家族なだけでしょ!?」

 

 両備の言葉を聞いて鎌倉はすぐに反論したが、両備はそれで引く事は無かった。

 

「えぇそうよ!! だから知ってる……お姉ちゃんのダメな所も……凄い所……大好きな所も!! あんた以上に知ってんのよ!!」

 

「くぅ!?」

 

「確かに私はあんたからして見れば、お姉ちゃんの面汚しかもしれない!? けどね、お姉ちゃんは……いや、皆はそんな私を支えてくれた!!」

 

 鎌倉に対して言い続ける両備の脳裏には両姫だけでなく両奈も居て、雅緋や総司の姿も写っていた。

 そして気付いたのだ。今思えば、自分は色んな人達に支えられたと。

 

「だから私はお姉ちゃんに……今まで支えてくれた皆に恥ずかしくない、そして……お姉ちゃんを超えるような忍びになる!! それが私の……」

 

――――

 

「儂はこの信念を……儂を家族として認めてくれる人達を助け続けれるような忍になる!! それが儂の……」

 

 両備がそう鎌倉に言おうとした同時刻、夜桜も龍姫に向けて言おうとしていた。

 

――――

 

「私だけの忍道よぉおおおおお!!」

「儂だけの忍道じゃああああああ!!」

 

 そして二人の言葉は、別々の場所で戦っているにも関わらず同じタイミングで発せられ、その言葉がそれぞれの忍結界に響いたその時だった。

 夜桜は自身の巻物が、両備は飛鳥から貰った巻物が輝き出したのだ。

 

――――

 

「なぁ?! こ…これは……っ!?」

 

 突如として輝いた巻物を手にし、目を開いていた夜桜の脳裏に、叢の、四季の、美野里の、そして雪泉の顔が浮かび上がった。

 

「……そうか、そうなんじゃな……皆、儂に……力を貸してくれ。」

 

 それ同時に、その輝きの正体が分かった夜桜は、巻物を掴みながら呟いた。

 

――――

 

「こ…この感覚……まさかこれって……」

 

 同じように輝く巻物を見て、両備はある事に気付くのだった。

 それは……この巻物がかつて、姉でる両姫の物だと言う事だった。

 

(そう……そういう事ね。……ありがとうね飛鳥に神楽。お守り、使わせて貰うわ!!)

 

 そう心中で飛鳥と神楽に礼を言った後、両備は鎌倉を見ながら巻物を強く握りしめ……

 

「一緒に戦おう……私の、最高で大好きなお姉ちゃん!!」

 

「絶・忍……転身!!」

 

 両備は巻物を手にした腕を上に上げた直後に叫ぶと、巻物は両備の身体を包むように輝きを増して行った。

 

――――

 

「絶……秘伝忍法!!」

 

 夜桜もまた叫んだのと同時に輝きに包まれ、その輝きが晴れると、夜桜の姿は変わっていた。

 髪には雪泉のリボン、首元には四季のマント、両肩には叢の甲冑、腰回りには美野里のスカートを模した忍装束になった夜桜は、まるで月と共に輝く星のように輝いているように見えた。

 名づけるなら……輝星の夜桜。

 月の正義を行かんとする雪泉達と共に歩む、夜桜の思いを具現化した様な姿だった。

 

――――

 

 そして両備も輝きが晴れると、まったく別の忍装束を纏い、別の武器を手にしていた。

 右手にはライフル、左手には盾、そして青いドレスを模したような忍装束。

  その姿はまさに、両姫そのものの姿になっていた。

  言うなれば………姫装の両備。

  その名の通り、両姫の力がそのまま、両備と一つとなったような姿だった。

 

「………な、何なの……何なのその姿、その姿……両姫お姉様そのまんまじゃん!!」

 

 そんな両備の姿を見て、鎌倉は声を震わせながら言い、同時に双鎌を握っていた両腕も震わせていた。

 

「認めない……お前が……お前見たいな奴がそれを着てるなんて……認めてやるものかぁ!!」

 

 鎌倉は怒りのまま叫んだと同時に、秘伝忍法「血鎌旋風」を両備に向けて放ったが、

 

「っ!! んぅううううう!!」

 

「なぁ!?」

 

「ハァアアアアアアアアアアアア!!」

 

 両備はそれを盾で防ぎ、鎌倉もその光景を見て驚く中、両備は鎌倉の秘伝忍法を後ろに弾き飛ばした。

 

「う…嘘……」

 

「何ボケっとしてんのよ!? 本番は…こっからよ!!」

 

 それを見た鎌倉が茫然となってる中、両備は接近しながらライフルでの銃撃を放ち、鎌倉はその全てを食らってしまう。

 

「がぁあああ!? こ、このぉおおおおおおお!!」

 

 銃撃を食らってしまった鎌倉は歯を食いしばりながら両備に向かって行き、双鎌を振るって行くが、両備はそれに動じる事無く全て避けて行き、更に強い斬撃が来た際には、左手に装備していた盾で防いだ。

 

「くぅ!?」

 

「フッ………食らいなさい!!」

 

 それに鎌倉が歯を食いしばる中、両備が言ったのと同時に盾に仕込んであった小型ミサイルが放たれ、全弾鎌倉に直撃した。

 

――――

 

「……っへ!! 姿変わって私がビビると思ったか!? そんなんで私に勝てると、思うなぁああああ!!」

 

「っ!!」

 

 輝星の夜桜を見て一瞬怯むが、そんな自分に喝を入れるように叫んだ龍姫が夜桜に突っ込んだ瞬間、夜桜は動かずその場で目を見開いた。

 

「がぁ!? がはぁ!!」

 

 その直後、夜桜の上空付近から武器が放たれ、龍姫に直撃した。

 それは叢が使っている、大きな包丁と波打った槍だった。

 

「そ……それは……」

 

「今の儂は……月閃の仲間の思いと共に戦っている……先ほどまでの自分とは思ったらいけんぞ!!」

 

 それを見て龍姫が驚く中、夜桜は話しながら現れた武器を持ち、そのまま龍姫に斬りかかって行った。

 

「がぁああ!? な……舐めんなぁ!!」

 

 その斬撃にダメージを与えられてしまった龍姫は、歯を食いしばりながら両腕を前に出し、秘伝忍法「ドラゴンズ・ロア」を放ったが……

 

「ハァアアアアアアア!!」

 

 夜桜は叢の武器を手放すと、今度は雪泉の鉄扇が手元に現れ、鉄扇から出される氷風で防ぐのだった。

 

「んなぁ!?」

 

「まだまだぁ!!」

 

 秘伝忍法を防がれたのを見て驚く龍姫に対して、夜桜は今度は四季の鎌を手にしながら接近し、それを見て両腕の手甲を前にして防ぐ龍姫に斬りかかった。

 

「くぅ……こんな……こんな事で私はぁあああああああ!?」

 

 夜桜の斬撃に耐え続ける龍姫は、防御姿勢を解除して夜桜に殴りかかろうとしたが、先に動いたのは夜桜の方だった。

 

「うぉおおおおおおおおおお!!」

 

「がふぅう!!」

 

 夜桜は美野里の武器である巨大バケツを龍姫にぶつけ、ぶつけられた龍姫は思わずそのまま膝をついてしまう。

 

「がぁ……クソぉ……何で……何でだ!!」

 

「何で儂に勝てないかと迷ってるようじゃな……ならば教えたる、これが夜桜の……」

 

「家族への思いじゃあああああああああああ!!」

 

 龍姫の呟きに対して夜桜が叫んだ直後、夜桜の周囲に無数の光が現れだした。

 それはさながら、夜空に輝く星空のようだった。

 

「秘伝忍法、流星阿修羅……無双乱撃ぃ!!」

 

「っ!? 双竜刃牙!!」

 

 その光の中心に居た夜桜が拳のラッシュを繰り出すのと同時に、光は龍姫に向かって当たって行った。

 対して龍姫も「双竜刃牙」を使って応戦しようとしたが、まるで流星群の様な光の連乱撃にそれすらかき消されてしまった。

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「な……なぁ……んなぁああああああああああああああああああ!!」

 

 そしてその光の蓮乱撃と共に放たれた夜桜のラッシュは全て、龍姫に直撃し、龍姫は倒れてそのまま気を失ってしまった。

 

――――

 

「ハァ……ハァ……何だよ……なんだよぉ!? お前はぁあああ!?」

 

 両備の銃撃を全て食らって行った鎌倉は、息を荒立てながらも両備を見て睨んだ。

 

「認めない……お前なんて………絶対に認めてやるものかぁ!!」

 

「それはこっちの台詞よ!! これで……終わりにする!!」

 

 睨みながら再び叫んだ鎌倉に対して、両備は言い返しながらライフルと盾を手放すと、今度は巨大な棺桶を手にした。

 

「2度とその口で……両姫お姉ちゃんの事語るんじゃないわよ……2度と!!」

 

 その棺桶を持ちながら叫び、同時に鎌倉に突っ込んだ両備は、その棺桶を鎌倉に思いきりぶつけた。

 

「がぁああ!!」

 

「秘伝忍法………AnnhappyTurn!!」

 

 両備は鎌倉に対して、両姫の秘伝忍法「HappyTurn」を模したかのような新たな秘伝忍法を発動し、棺桶をぶつけるだけでなく、棺桶からミサイルやガトリングを撃って行った。

 

「これで……ラスト!!」

 

「ぐはぁあああああああああああああ!!」

 

 そして最後に、棺桶で思い切り鎌倉の顔面を殴り、殴られた鎌倉はそのまま地面に倒れて気を失った。

 

「ハァ……ハァ……っ!? ぐぅう……がぁあ!!」

 

 その状況を見ながら息を整えていたその時、、両備の身体に電気が走ったかのような痛みが起こった直後、強制的に忍転身が解除され、制服姿に戻った両備はその場に座り込んだ。

 

「ンハァ!! ハァ……ハァ………ちょ、ちょっと……張り切りすぎたかな?」

 

 結界も解除された部屋の床に手を着きながら呟きながら両備は、両姫の巻物を見つめた。

 

「……ありがとね、お姉ちゃん。」

 

 と、両備は小さく両姫に礼を呟いた。

 

―――――

 

「ハァ……ハァ……くぅ!? んぅううう……」

 

 同じく夜桜も、秘伝忍法を放った直後に息を整えていると、突然痛みが起こったかと思えば強制的に忍転身が解除され、その場で膝をついてしまう。

 

「ハァ……ハァ……さ、流石に、疲れた……のぉ……」

 

 そう呟きながら倒れ込んだ夜桜は、結界が解除された天井を見上げながら片手を上げると、

 

「皆……ありがとう。」

 

 っと、雪泉達に感謝の言葉を口にするのだった。

 

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