閃乱カグラ~SHINOVI CHRONICLE~ 少女達の絆   作:XW

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44.蒼炎の姉妹

 

「震動が……収まった?」

 

「飛鳥達の戦いが終わったのか?」

 

「ど、どちらが勝ったのでしょうか?」

 

「……ここに居ても分かりません。早く飛鳥さんと焔さんの所に、」

 

 震動が収まったのに日影と葛城が気づくと、詠が呟いた後に斑鳩が言い、急いで最上階に向かおうとした斑鳩達。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……くぅ!!」

 

「そ、蒼志……」

 

 その矢先、斑鳩達が目にしたのは、息を荒立てながらも立ち上がり、破壊された刀を手にした蒼志だった。

 

「……殺す……あなたを……貴方だけでも……例え……刺し違え、ようとも………」

 

 そう斑鳩を睨む蒼志の目には、今だ憤怒の炎が燃え上がっているようで、それを見た葛城達の額から冷や汗が掻く程だった。

 

「…………」

 

「お、おい!? 斑鳩!?」

 

「危険ですわ!?」

 

 そんな中、斑鳩は何も言わずに蒼志に近付いて行き、それを止めようと葛城と詠も制止させようと声を掛けるが、斑鳩は止まる事なく近づいた。

 

「………」

 

「フン、何ですか? トドメでも刺すつもりですか? 良いですよ……だったら私はそれよりも先にあなたを、」

 

 見つめて来る斑鳩を見て、フッと笑みを浮かべた蒼志は、斑鳩に向けて刀を振ろうとしたのだが……

 

「……え?」

 

 蒼志は斑鳩の行動に驚き、振ろうとした手を止めた。

 何故なら、斑鳩が蒼志に抱きついて来たからだ。

 

「……な!? 何のつもりですか!? そんな事しても……」

 

「ごめんなさい。」

 

「っ!?」

 

 一瞬驚いて動きを止めた蒼志だったが、すぐに我に返って再び刀を握りしめたのだが、斑鳩のその言葉を聞いて、その手を止めてしまう。

 

「あなたや……最初の家族を忘れてしまって、あなたを深く傷つけてしまって……本当に、本当に……ごめんなさい。」

 

「……い、今更何を……」

 

「全部許せなくても構いません!! ただ……ただもう一度……もう一度、」

 

「私を………姉として、認めて……欲しいんです。」

 

 斑鳩は、蒼志に対して犯してしまった全てを謝罪し、更に強く抱きつきながらその言葉を言うと、同時に瞳から涙を流した。

 

「………………」

 

 その言葉を聞いていしまった蒼志は、手から刀を落としてしまい、同時に身体を少し震わせていた。

 

「……本当に、今更です……ひ、卑怯じゃ、無いですか? そんな……そんな事言われたらもう……もう……」

 

「貴方を………殺せないじゃないですか……お姉……ちゃん。」

 

 っと、言葉を口にしながら蒼志も涙を流し、同時に斑鳩を抱きつき返すのだった。

 

「……うぅうう、ウゥウウウ……本当に、本当に二人共、良かった……ヒック……良かったです。」

 

「まったく、一時はどうなるかと思ったぜ。」

 

「まったく……その通りやな。」

 

 互いに抱きつきあいながら涙を流し続ける斑鳩と蒼志を見て、詠は大量にもらい泣きしてしまい、葛城と日影は笑みを浮かべるのだった。

 

 

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