閃乱カグラ~SHINOVI CHRONICLE~ 少女達の絆 作:XW
「震動が……収まった?」
「飛鳥達の戦いが終わったのか?」
「ど、どちらが勝ったのでしょうか?」
「……ここに居ても分かりません。早く飛鳥さんと焔さんの所に、」
震動が収まったのに日影と葛城が気づくと、詠が呟いた後に斑鳩が言い、急いで最上階に向かおうとした斑鳩達。
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……くぅ!!」
「そ、蒼志……」
その矢先、斑鳩達が目にしたのは、息を荒立てながらも立ち上がり、破壊された刀を手にした蒼志だった。
「……殺す……あなたを……貴方だけでも……例え……刺し違え、ようとも………」
そう斑鳩を睨む蒼志の目には、今だ憤怒の炎が燃え上がっているようで、それを見た葛城達の額から冷や汗が掻く程だった。
「…………」
「お、おい!? 斑鳩!?」
「危険ですわ!?」
そんな中、斑鳩は何も言わずに蒼志に近付いて行き、それを止めようと葛城と詠も制止させようと声を掛けるが、斑鳩は止まる事なく近づいた。
「………」
「フン、何ですか? トドメでも刺すつもりですか? 良いですよ……だったら私はそれよりも先にあなたを、」
見つめて来る斑鳩を見て、フッと笑みを浮かべた蒼志は、斑鳩に向けて刀を振ろうとしたのだが……
「……え?」
蒼志は斑鳩の行動に驚き、振ろうとした手を止めた。
何故なら、斑鳩が蒼志に抱きついて来たからだ。
「……な!? 何のつもりですか!? そんな事しても……」
「ごめんなさい。」
「っ!?」
一瞬驚いて動きを止めた蒼志だったが、すぐに我に返って再び刀を握りしめたのだが、斑鳩のその言葉を聞いて、その手を止めてしまう。
「あなたや……最初の家族を忘れてしまって、あなたを深く傷つけてしまって……本当に、本当に……ごめんなさい。」
「……い、今更何を……」
「全部許せなくても構いません!! ただ……ただもう一度……もう一度、」
「私を………姉として、認めて……欲しいんです。」
斑鳩は、蒼志に対して犯してしまった全てを謝罪し、更に強く抱きつきながらその言葉を言うと、同時に瞳から涙を流した。
「………………」
その言葉を聞いていしまった蒼志は、手から刀を落としてしまい、同時に身体を少し震わせていた。
「……本当に、今更です……ひ、卑怯じゃ、無いですか? そんな……そんな事言われたらもう……もう……」
「貴方を………殺せないじゃないですか……お姉……ちゃん。」
っと、言葉を口にしながら蒼志も涙を流し、同時に斑鳩を抱きつき返すのだった。
「……うぅうう、ウゥウウウ……本当に、本当に二人共、良かった……ヒック……良かったです。」
「まったく、一時はどうなるかと思ったぜ。」
「まったく……その通りやな。」
互いに抱きつきあいながら涙を流し続ける斑鳩と蒼志を見て、詠は大量にもらい泣きしてしまい、葛城と日影は笑みを浮かべるのだった。