昔飼ってたワンコ(♂)がJKになってやってきた話。 作:バンバ
この話、実はモデルがありまして。というか、作者、俺自身話でもあります。
作者が当時中学生だった頃、自宅で飼っていた犬、『ロボ』を亡くしました。
(名前は本当にこの名前だった。作者の父が賢い犬になってほしいと願ってつけたらしい。作者は何故か幼少の頃から『ナンちゃん』呼びしていましたが)
作者が生まれるより前に我が家にいて、自分にとても懐いてくれてて、本当に、大切な家族の一員でした。そんな彼が、居なくなってしまうなんて思いもしてませんでした。
それから塞ぎ込むようになってしまった作者は、現実逃避をするように小説を書き始めました。
この作品の前身、プロットとでも呼ぶべきものです。
居なくなってしまったロボが、せめて逝った先で幸せでありますようにと、そんなことばかり考えて、言葉を並べて、しかしある時ふと。思ってしまいました。
書いても、結局ロボは、ナンちゃんは帰ってこない。こんなことは、自己満足に過ぎない。
それ以来、前身となる小説を書く手が止まってしまいました。泣いて、泣いて、大切な何かを失うことの絶望を知ったのが、丁度この時だったと思います。
それから10年と少しが経過した今年。時間の経過と共に傷心は癒えて、彼のことに関する思い出や看取った日のことを思い出して、ある事を思ってしまいました。
「彼が居たことを忘れたくない」
「彼が居た事実を何かしら形にして残したい。自慢の家族が居たことを知ってもらいたい」
そこで、出て来たのは当時のプロットでした。
それを元手に文字を書いて、彼の命日に第一話を投稿したわけなのです。一応の最終話は、家族から聞いた彼が我が家にやってきた日とのことで。我が家における彼の誕生日でもあります。
今思うと、『なんでいつか見れなくなってしまうかもしれないインターネット上の作品として出したんだ』とか、『それならそれならTSさせたりJKにさせたりする必要なかったのでは』なんてツッコミが飛んできそうですが。
これに関しては、作者が思い立ったが吉日とばかりに無計画に突き進んだ結果です。許して。
あとTSさせたり歳の差だったりは当時から色々業が深かったということで許してください(震え声)。今はもっと拗らせてるけどな!
・今後について
今日投稿した話で一応完結というふうになっていますが、今後とも蛇足的に話を入れていきます。本編だと書ききれなくなってしまった主人公の家族の話とか色々あるので。
あとがきまで読んでいただき、ありがとうございました。
Happy birthday to you.
Happy birthday to you.
Happy birthday, dear Lobo.
Happy birthday to you.