いつの間にかボスになってた。組織は滅んだけど 作:コズミック変質者
ボス?適当に決めてくれ。
豪快な破壊音と人の叫び声、雄叫び。重火器が打ち鳴らされる音、爆弾による爆発音。各地、40箇所以上が一斉に摘発され、小規模な戦争を思わせるほど硝煙が上がっている。
また一つ、爆発。炎の規模からして施設全てを巻き込んだものだろう。
「間引きは順調に進んでいる。アンタの計算通り、資料も薬も全て焼却されている。事前に金も『ディスク』の回収も済ませている」
火の手が上がる街を一望できる場所から、黒いバンの扉に背中を預けている青年が、自分の背後、バンの中にいる人物に話しかける。ガラス窓が黒いマジックミラーなため、誰がいるのかは分からないが、そこには確実に誰かがいた。
「親衛隊も必要なメンバーも、既に予定の場所に散らせている。与えたマニュアルの通りに動くだろう。要望通り、アンタの痕跡を一切残さず。それで、俺達はこれからどうする?しばらくイタリアには帰って来れないだろう、落ち着くまでどこで腰を落ち着かせるつもりだ?」
「
少しだけ開いているガラス窓から聞こえてきたのは女性の声。落ち着きがあり、存在感を感じさせる重い声だ。
「正気か?確かに
「だから、だ。私独自で集めた情報で、少しだけ気になることが二つばかりあってね。嫌だというのならば私一人でも行くが・・・どうするスキューロ?」
「・・・分かった、俺の負けだ。ただし、穏便に事を済ませてもらうぞ?流石の俺達でも、国一つを相手にして生き残れるとは思っていない。もしそうなれば、アンタを逃がすことさえも難しくなる」
「決まったならはやく行こう。時間は有限だし、空港が封鎖される前に高飛びしようじゃないか」
スキューロが鼻を鳴らして車に乗り、エンジンをかける。築き上げてきた組織が滅んでいくのは少しだけ心が痛むが、スキューロの全ては車に乗っている人物に捧げられている。どちらが重要かと聞かれれば言うまでもない。
「楽しそうだな」
「そう見えるかい?」
「ああ。口元を確認してみろ」
ミラーから見えた口元は、愉快そうに笑っていた。
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はじめまして皆さん。私の名前はフェリシータ。ヒロアカ世界に神様転生してきた小心者の一般人です。そこ、もう神様転生はお腹いっぱいだって帰らない。お願いします帰らないでください。
まぁ私が転生した過程なんてどうでもいいから飛ばすとして、言うべきことはやっぱり特典だ。こういうのは勿体ぶらない方がいいよね。
私が貰ったのはズバリ、『
これだけでもチートなのだが、もう一体いる。こちらは
『ホワイトスネイク』と『キング・クリムゾン』とかどんなチート?とか思ったがこの世界、前述通り『僕のヒーローアカデミア』の世界なのである。個性の使い方とか色々あるんだなーとか思わせながら、結局は脳筋に終わる、バカパワーを用いて力こそパワーと言いたげな作品である。
いやいや、私原作ほとんど知らんし。知っているのはなんかデッカイ
だが幸運なことに、私は危険地帯である日本を離れ、イタリアに生まれたのだ。ビバイタリア!ピザやパスタの名地じゃないか!と喜んだのも束の間。私の父親ギャングのボスじゃないか(白目)。
この悪即斬の世界でギャングのボスの娘とかどんなイジメ?これも『吐き気を催す邪悪』の
何としてでも潔白な身にならなければ!私の父親の経歴真っ黒すぎるし、もしかしたら私もそうなるかもしれない!ていうか私が人質として狙われるかもしれない。
安全な生活を!平穏な人生を!そのためだったら後暗いことだって幾らでもやってやる!吉良吉影のように平穏な人生を送るのだ!ディアボロのように自らをひたすら隠匿しながら過ごすのだ!
まずは部下を、いいや部下でも友でも何でもいい。信頼出来る味方を作らねば。DIO様にだって信頼出来る友がいたじゃないか!ならば私にもできるはずだ!
そう思って張り切っていたのが懐かしい。
私の願い通り、信頼出来るものができた。異性の男の子でこの時代には珍しい無個性だったが、『ホワイトスネイク』のスタンドディスクを与えてやったら忠誠を誓った。これ信頼出来るかな〜?って仄めかしたら一月後にはあらビックリ。
私の父親と組織の幹部達を
いや、言葉すら出ねぇよ。信頼を得るってそういうことじゃねぇよ。私の不安を取り除いて欲しかったんだよ。正確に言えばボディーガードになって欲しかったんだよ。
それがどうすれば皆殺し?徹底しすぎて幹部候補や父親のお気に入りまで殺っちまっていたぞ?逆にすげぇよ。
幹部やボスを失った組織は空中分解も目前で、次のボスは誰だと息巻いていた所、なぜか私がボスとして召し上げられた。曰く、敵対者や不満を言う者はボスの親衛隊や右腕の暗殺者が一族郎党皆殺しにするとか、物騒な噂まで回っている。おかしい。私はこの忌まわしいギャングの娘という経歴を消したかったのに、なにゆえ私は恐怖のギャングスターになっているんだ?
組織の名前まで変えちゃったよ。ダメでしょ、『パッショーネ』は。
もうダメだ。このままでは私が暗殺される未来しか見えない。嫌だぞ、私はちっぽけな一般人なんだぞ?
その事を私の人生がぐちゃぐちゃになった原因であるスキューロ(信頼出来る部下)に相談したら、私はディアボロみたいに顔のないボスとして過ごすことになった。おい、これ本気で不味いやつじゃないか。
もうディアボロ化一直線である。私はドッピオのような人格は生まれなかったが、『シクリーザ』というもう一人の私を生み出すことが出来た。簡単に言えば体格変化のみを習得したのだ。これ、私の個性ね。自在にと言う訳では無いがある程度は姿形を変えられるのは何かと便利だ。少し弄るだけで人は大分変わるのだから。
サン・ジョルジョ・マジョーレ教会に監禁同然の生活を送り、日々暗殺者や襲撃者、ヒーロー達に怯える日々を過ごしている。おっかしーなー、とかもう思えないわ。スキューロが必要な物を全て持ってきてくれるせいでこの生活が楽すぎて仕方ない。
これ実はスキューロヤンデレじゃね?とか思ってしまうレベルで何でも揃えられてしまう。なんでも心配されてしまう。シャンプーのこれじゃない感、って言った次の日には大量の種類のシャンプーがシャワールームに用意されていた。どれも世界有数のブランド物じゃないですか〜。
PCの新型が欲しいって言ったらセッティングまでしてくれてたり、イタリアには売ってない物が欲しいって言ったら態々国外にまで行って買ってきたり。
いや、もうダメだ。スキューロってダメ人間製造機だわ。ここまで尽くされるともう何もする気になれない。
まぁ、そんな怯えながらも不自由のない生活を送っていたのだが、ウチの組織の麻薬がイタリア中で問題になったらしく、近々政府主導の一斉摘発が行われるらしい。世界中からヒーローを集めてとか巫山戯んなよ。基本的にチンピラの集まりであるパッショーネの雑魚共じゃ芋づる式に逮捕だわ。ていうか最悪私も不味いんじゃないのか?
どこからどのように、どんな証拠を残してきたのかも分からない。全てスキューロとスキューロの部下の親衛隊に押し付けてきた弊害が出てきた。ディアボロはそういった身辺整理は全部自分でやっていたからきっとあらゆる所まで手を伸ばせたんだが、私は違う。気付いた時には落とし穴が目の前に広がっているのだ。あれだけ警戒していたのに、これも全部スキューロって奴の仕業なんだ・・・。
そして私は思いついた。私が警察に密告すればいいじゃないか。下っ端として入ったけど、自分には麻薬などの組織のやり方は合わなかったとかなんとか言えば、もし捕まったとしても恩赦を受けられるはず。これで行こう!私は早速スキューロに伝え、文章を作って匿名で警察に提出した。
アレ?なんか間違えた気がする。
これで私が捕まらなかったら日本にでも行こ。やりたい事とか、会ってみたい人とか全部日本にいるし。アレ?私ってイタリアでの思い出ほとんどない?
二週間後、一斉摘発が行われた。
だがそれにしても酷いだろ。おいヒーロー共。お前ら加減知らねぇだろ。周りの被害とか考えてるか、あ?
確かに組織の施設とかの場所を密告するようにスキューロに言ったが、摘発の勢い強すぎだろ?バンバン火の手が上がってくぞ?今度は何やったスキューロ。怒らないから正直に言いなさい。
え、間引き?金持ってトンズラ?私達と親衛隊、あと役に立つメンバーで高飛びして下っ端共は切り捨てて数年後動きやすくする?
何言ってんだおまえ?
再)今後の展開、主に2、3話後について
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原作前に原作キャラと関わってもいい
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何言ってやがる、直行で原作いけやダボが
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関わる原作キャラは俺達が決める