いつの間にかボスになってた。組織は滅んだけど   作:コズミック変質者

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これで10話。そろそろ連載に切り替えないと運営からお叱りを受けちゃうかな?

描きたいことは半分だけ書けたが・・・全部書けん。多分書いたら一話の情報量が多くなる・・・。

高評価押してくれた人、ありがとうございます。
低評価、主に4以下押してくれた人、出来れば感想欄でどの辺がダメだったら教えてくれると助かります。


FGOカルナPU、10連で孔明項羽二枚抜きの呼符でカルナと花嫁ネロ。しかも同じ日に。マジで心臓止まりかけました。なおアルジュナ・オルタは出ない。


何かが起こっている。理解は出来てないけど

千鳥足のように歩きながら、住処までの道を歩く。身体が、というか足が痛い。久しぶりにあれほどの距離を、あんなに本気で走ったぞ。心臓に悪いのなんの。走る途中で道に迷ったりするしさ。

 

本当に今日は運がないな。たまたま行こうとしていた道の近くで惨殺死体が発見されたらしく、勿論道は通行止め。都内のヒーロー達が総出で警戒と不審者探し。仕方なく遠回りしようとしたら、今度はなんかレインコート着た巨体が女の子に壁ドンしてた。

 

見た時は自分の目を疑ったよ。首からラジオかけて、晴れの日にレインコート着た明らかな不審者が真昼間から女の子口説いてるんだよ?普通に怖いわ。明らかなストーカーだろ。

 

いけないものを見てしまったと回れ右してさらに遠回りしようと思ったら足を止めてしまった。いや、注視したせいで無意識に止めてしまった。気づいたんだ気付けたんだ。

 

 

あそこにいるの原作キャラじゃね?

 

 

名前は忘れたけど間違いない。特に大した活躍もなく日々を過ごしていた普通の子だ。

悲報、原作キャラ原作開始前に不審者に壁ドンされる。乙女にはトラウマになるような経験だろうな。

 

だがそう巫山戯たことを言っていられなくなった。知っているとおり私は警戒心が高い。部下さえマトモに信じられないくらい。私は過去も未来も警戒する。幾億通りにも分岐していく未来のパターンは、何度想像したことか。そしてその中に、私と同じ転生した者がいることだって勿論想像した。

 

二次創作でよくあるクラスから一人消滅するか、もしくは一人増えるか二人増えているか。どちらにせよ、私以外に『存在する』ということそのものが良くない。もし、もしだ。そいつが私と同じ幽波紋(スタンド)使いだったら、私の持ち得ない全ての幽波紋(スタンド)を持っているとしたら、どうだ?

考えたくないこと、地獄の未来から目を背けないで考えるんだ、想定するんだ。まず間違いなく、私は消されるだろう。もしくは幽波紋(スタンド)を持っていることさえ忘れさせられるだろう。

 

もしそいつが、ヒーローを目指していたら、便所のタンカスのような正義感を持っていたら。もしそいつが、星の一族(・・・・)だったら。ああ、それはとても恐ろしいことだよクソッタレ。

 

幽波紋(スタンド)じゃなくても、チートバッカーズとかあの系でも最悪だ。そういった枠組みから選ばれるのは十中八九、邪眼か雷帝、そして運び屋など最強スレに乗り込めるレベル。無理だ勝てない。そもそも身体能力のバカ上げ系は冗談抜きで策ごと全滅する。

戦い方とかそういうレベルの話じゃない。生物としての格が違うんだ。

 

どこぞの形成(笑)も言っていたじゃないか。奇策や相性で覆せる強弱なんて実力が拮抗していることが前提なのだ。最初から絶望的に開いている性能の差を埋めることなんて出来やしないんだ。

生物としての格が上というだけで、幽波紋(スタンド)使いは簡単に殺すことが出来る。形成(笑)にさえ、幽波紋(スタンド)は勝つことが出来ないんだ。

 

人生における落とし穴は塞がなくてはならない。障害は何としても回避しなくてはならない。この修羅の世界で、私が絶頂(平穏)を守り続けるために必要な行為をとらなくては。

どうして助けるか。決まっている。『流れ』を守るのだ。決められた未来へ進む『流れ』に不純物を混ぜないために。そしてあらゆる『流れ』を知る為に。

 

そこからはもう流れるかのような救出作業に入った。普段、ほとんど使うことの無い『キング・クリムゾン』の時飛ばしを使い、不審者の攻撃の『過程』を消し飛ばして攻撃が当たらなかったという『結果』だけ残す。スローモーションに動いていく世界の中で幽波紋(スタンド)の脚力で一気に駆け抜け、そのまま救出してスーパージャンプ。カッコよく決まったぜ!なんて言ってられない。

時飛ばし発動時に起こる『奇妙な感覚』を覚えさせないように、適度に声がけする。

 

正面から見た不審者の顔はめちゃくちゃ怖かった。まともに戦ったら逃げ腰になって泣くな。ていうかなんかデカくなってないか?

まぁ勝利条件は既に私が抱き抱えている。腕が疲れて下ろしたけど。ホントに力も持久力もないな。

 

だからもうマトモに対面する気は無い。『ホワイトスネイク』を幻覚を見せられるほどのパワーがあるギリギリの距離に出し、声をかけて全力ダッシュ。逃げ足だけは無駄に速いらしいぜ、私は。

逃げている途中で道に迷ったりもしたけど、止まってなんていられない。ていうか追ってきてないか心配。『ホワイトスネイク』はとっくに引っ込めてるし監視すらしていない。実はあの巨体で隠密高速移動とか出来たら泣けてくる。

 

だから実行したのは『鬼ごっこしようぜ、お前囮な!』作戦だ。なんてことは無い。ただデパートとか駅とか、とにかく人が居そうな場所に逃げて、もし追ってきたら善良な市民たちに善行をして貰おうというだけだ。

 

ていうかこの子足速いな。一応手加減しているが、幽波紋(スタンド)で脚力上げながら走っているのに、後ろにちゃんと着いてくるとか。ええい、ヒーロー候補生は化け物か。

 

なんとか撒いたことを確認。ベンチで休むように促して私は自販機で飲み物を購入して渡す。渡したら泣き出しちゃった。いや、不味いよ。ここ人多いから、私が女の子泣かせたみたいに見られちゃうじゃん。なんとか慰めようととりあえず頭を抱いてあげる。何してんだ私?って思ったがやってしまったものは仕方がない。なんとか落ち着かせてあげなければ。

 

落ち着かせようと言葉をかけたら、いつの間にか私の不満を漏らしてるだけだった。この世界、ヒーロー嫌いとか言ったら反社会因子に認定されないよね?

慰めたらこの子、ヒーローになるって宣言しちゃった。分かります雄英に行くんですね。

 

え?別に止めないよ。だってここで止めたりしたら、態々私が時飛ばしまで使って助けた意味(・・・・・)がなくなるじゃん。この子には私の密告者になってもらうのだ!まぁ密告って言っても大したことはさせないよ。クラスの話とかで大まかな『流れ』を確認するだけだし。

 

幸い、私はいいポジションを手に入れることが出来た。あの爆発物のようなクラスで目立たず普通に行動している子と、友好関係を築けた。初めて、初めて私のSNSアプリにスキューロ以外の人が追加されたんだよ・・・!こんなに嬉しいことはない。

 

彼女は親に迎えに来てもらうらしい。ってことで私は一足先に退散、と言いたかったが目的地がここのデパートだった・・・。嘘だろと嘆きたかった。だってここに来るまで殺人事件で通行止め、何度も何度も遠回りして挙句の果てには(ヴィラン)にまで襲われ、全力ダッシュで逃走して汗だく。

 

ただ私にはもうデパートにいくだけの体力なんてなかった。汗で額に張り付く髪も鬱陶しく、早くも筋肉痛の症状が出ている。普段走らない駄目人間が急に筋肉なんか使うべきじゃないね。

 

家で待機させているシーラに連絡しようとしたけど、そもそもアイツの連絡先は知らず、免許だって持っていない。イタリアじゃ免許が無くても良かったけど、日本じゃ流石に無理。仕方なくスキューロに連絡しようとしたところで端末がダウン。巫山戯んな!って言って幽波紋(スタンド)パワー全開で叩きつけたくなった。タイミングが良すぎるんだよ。

駅の場所も分からない私がバスでマトモに帰れるはずもないので、仕方なく歩いて帰る。疲れた体に染みる。激動の一日って程でもないが、体力的には激動である。ただ単に上限値と消費量が激しいだけなのかもしれないけど。

 

住処が近くなると急な雨が降ってきた。勢いが強いな。一瞬でずぶ濡れになってしまった。コンビニで傘を買ってもいいけど、やめておくことにした。何となく濡れていたくなったのだ。それに今回あの子と出会ったことで今後の身の振り方も決まった。

だから、うん。

 

今まで妥協してきた問題を、片付ける時が来たのかもしれない。私の知らない間に起きていたことを、思い出さなければ(・・・・・・・・)ならないのかもしれない。

要は、一つの『記憶』へ向かう時が来たんだ。

 

 

 

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ガチャリと、ようやく聞き慣れてきたこの家のドアが開く音が聞こえる。風のように駆け抜けて、タオルを装備したスキューロが玄関に向かう。シーラも歩きながら迎える。日本での室内では靴を脱ぐという習慣に、未だにシーラは慣れていない。感覚的にダメらしいので、とりあえずは内履きで我慢している。そのせいで偶に、内履きのまま外に出そうになる。

 

帰ってきたシクリーザはズブ濡れだった。髪は雨で張り付いて幽鬼のように見える。服は素材が厚いお陰か、透けてはいないがより一層扇情的に見える。地味に首が傾いているため、表情が上手く見えない。

 

「風邪をひくと体に悪い。タオルで拭くから、とりあえず後ろを向いてくれ」

 

スキューロの言う通りにシクリーザは振り向き、身を預けるように立ち尽くした。スキューロは慣れた手つきで水をタオルに吸い取らせていく。タオルで拭いている間に暖かいココアを入れ、着替えを持ってくるようシーラに指示する。最早完全に保護者である。

 

「・・・麻薬チームを、メディジーナを日本に呼べ」

 

シーラが居なくなったのを待っていたように、シクリーザが言葉を発する。その声にはスキューロに懐かしさと安心を与える様な、言い知れぬ何かが含まれていた。

 

「そうか・・・。とうとうこの時が来たのか」

 

シクリーザは———ボスは幽波紋(スタンド)を与える時、スキューロと『ホワイトスネイク』が同じ部屋にいることを絶対としていた。それはボスが最初の幽波紋(スタンド)使いであるスキューロを生み出した時にはなかったこと。

メディジーナは、ボスがパッショーネのボスとなってからすぐに幽波紋(スタンド)を与えた者だ。信用したわけでもなく、信頼したわけでもなく。

それでもボスは幽波紋(スタンド)を与えた。何故か、スキューロは問い尋ねたことがある。別に文句がある訳では無い。いつも通りの興味本位だ。

 

返ってきた答えは、「分からない」だった。何故その者を二人目の幽波紋(スタンド)使いにしたのか。その者が何者なのか。何故後に組織の資金の七割を集める麻薬に関する幽波紋(スタンド)を与えたのか。ただ漠然と、そうしなければならないという自分でもよく分からない使命感のようなものがあったらしい。

 

それ以降、これは疑問として残り続け、時が過ぎる事にすり減るように脳裏から消えていき、そうである事が当然のように思ってきた。スキューロも何も言わず、ただ裏で命令を出し続けていた。

そんなある時だ。ボスは二週間に一度、必ず幽波紋(スタンド)DISCの掃除をしたり枚数を確認したりする。

四個に分かれたデッキに収まるDISC達。その正確な数はスキューロも覚えている。幽波紋(スタンド)の実験で、散々自分を使ってもらったからだ。

そのDISCが、一枚多く入っていた。減っているのなら分かる。だが多かったのだ、一番端、スキューロやシーラに与えられたDISCが入っていた物ではない、制作当初から何も収まることのなかった場所に、DISCが一枚入っていたのだ。DISCには表面に『medicina()』『Il passato è qui(過去はここに)』『È inutile ora(今はダメだ)』と書かれていた。

 

突然現れた見覚えのないDISC。そして書かれている訳の分からない言葉。それは気味が悪かったが、とりあえずは他のDISCと同じように仕舞われることになった。

 

今思い返せば、恐らくあれは幽波紋(スタンド)DISCではなく記憶DISCで間違いなかった。そして『medicina()』とは二人目の幽波紋(スタンド)使いの名前。つまり、何故いるのかも分からない麻薬チームのトップが何者なのか知ることが出来る可能性が大いにある。

 

「だが時間がかかるぞ。少なくとも向こう一ヶ月は他のことでは動けない(・・・・)

 

「時間がかかるのは構わないが・・・そうだな、七月中までには奴を日本に呼ぶんだ」

 

「殺すのか?」

 

「それは、記憶が決めることだ」

 

正体不明の、誰のものかも分からない記憶DISC。その中に、まだ見ぬメディジーナという人間の未来を決めることが詰まっている。

ボスにとって都合がいいなら生かす。都合が悪いなら殺す。結局いつもと何ら変わらない。全てはボスの御心のままに。

 

 

 

 

 

———————————————————————————————

 

 

 

 

最近楽しい。楽しすぎるほど楽しい。

 

耳郎ちゃんと連絡先を交換してから、怯えと堕落の人生が楽しく感じられてきた。マトモに他人と話すことってこんなに楽しいことなんだ!やったね彼女は私を助けてくれたヒーローだ!

 

共通の趣味がある、年上の私と悩める年頃の彼女。親にも言えないような事の相談相手になれることが大きな要因だったのかもしれない。たまに会うが、すごく心を開いてくれている。『友達』として順調に仕上がってくれている。

 

最近では雄英の模試でA判定だったり、個性を伸ばしで色んな必殺技を作っていたり。努力を正面から受け止めて褒めてあげられる人という立場が美味しすぎる。基本言ってきたことに対して聞こえの良い答えを返すだけで、あっちが肯定的に受け取ってくれるのはパーフェクト。

話の振り方が下手くそな私からしてみれば、ありがたい相手だ。それに私のテリトリーにズケズケと踏み込んでこないのもいい。絶妙なラインにいてくれる。

友達枠として有能過ぎるんだよな。

 

なんて、楽しい思い出も振り返らなきゃやってられないんだよ。

慣れたマンションに一人。スキューロもシーラも出払ってもらっている。スキューロはいつも通りやることがあって何処かに。シーラにはスキューロの付き添い兼ちょっとしたお使いを頼んでいる。

そのお使いの内容は、『ミスター・プレジデント』の所有者になる亀を買ってくること。実は『ミスター・プレジデント』は、人間にDISCを入れることは出来たのだが、能力が発現しないという恐るべき事実が発覚した。理由は大体分かっている。

 

恐らくではあるが、人間には鍵をハメられるような『硬いもの』がないからだ。人間は亀の持つ甲羅のようなものは無く、『ミスター・プレジデント』の元の保有者であったココ・ジャンボは甲羅のある『亀』である。多分能力が発現しない理由はこれで間違いない。実際にDISCを入れた際には鍵だけが出てくるという不思議な現象が起こった。『ミスター・プレジデント』を起用するためには『亀』が必要不可欠な存在なのだろう。

 

なんで今まで使ってこなかったんだよ。こいついたらもっとマシだったんじゃないのか、エェ!?とか言わないでくれよ。ここから先は誰にだってある得意不得意好き嫌いの話になる。

そもそもとして私は、亀が苦手(・・)なんだ。というか哺乳類以外の動物は全滅である。爬虫類両生類は全滅。鳥類魚類は触ることが出来ない。犬猫ハムスターしか触ることも出来ないのだ。

 

『亀』を幽波紋(スタンド)使いとするなら、ペットとして飼うことになる。だが私は亀が苦手。具体的にどこが苦手とか、ここをどうこうすればいけるようになるとかじゃないのだ。なんか知らんけど無理なのだ。もうどうしようもないんだ。

『ミスター・プレジデント』がなくても、今までは上手くいっていた。けど前提として忘れてはいけない。この世界は修羅(ジャンプ)の世界。使えるものを躊躇って、強者オーラを出しながら余裕ぶっこいていたら次の日にはぶち殺されちまう、そんなハートフルワールドなのだ。

 

何かと便利な『ミスター・プレジデント』。鍵の付いている亀というのはおかしなものだが、そこさえ見られなければ何とかなるはず。多分・・・。

 

 

閑話休題。

 

 

こんなのは現実逃避のための話でしかない。

真に語るべきなのはこの正体不明のDISCだ。本気で見覚えがないのが余計怖い。この中にどんな記憶が詰め込まれているのか。記憶DISC、そしてここに命令が書き込まれていないのは分かるんだ。一応は、私が作り出したであろうDISCだから。だが、これをいつ作ったのかが分からない。私はつい最近まで『ホワイトスネイク』の能力を誤認していたからな・・・。

 

しかも書いてあることが不吉すぎるんだよな。『medicina()』『Il passato è qui(過去はここに)』。この二つだけでも不吉すぎる。一つ目は麻薬チームのメディジーナなのは間違いない。あいつに関しては、私は当然としてスキューロでさえ何も知ることが出来なかった(・・・・・・・・・・・)らしい。私と同等レベルの過去(存在)の消去。書かれている字は私の字で間違いない。では書いたのが私ならば、私はメディジーナについて何かを知っていたのだろうか。

メディジーナは無力というか無感情というか、まるで幽霊や死体を相手にしているかのように無機質な男だった。黒のダブルスーツに黒のハット。まともに話したことはなく、話しかけると聞こえないほどボソボソと小さく何かを呟いている。スキューロの話では一度命令を下すと、しばらく———一ヶ月以上は他の命令を受け付けないらしい。

自己が無いと言えるほど無機質な、史上最悪の幽紋波(スタンド)使い。

 

使いやすいのだが扱いにくいと、あのスキューロが珍しく苦言を漏らしていた。もうその時点でただ者じゃないよ。

 

結局のところ、このDISCの処理には非常に困っているんだ。入れてもいいのだけれど、それが果たして私にとって良いものなのか分からない。なんか裏の関係者だから、見たくないもんガン積みされてそうな感じがするんだよ。

ていうか他人の記憶DISCを見ること自体が苦手なんだよ。記憶DISCって、一気に記憶全部ぶっこむんじゃなくて、記憶を持ち主の視点で見ていくものだから、意図しない視点の揺れとかで気持ち悪くなってくるんだよ。シーラの時は秘密裏に吐きそうになった。

 

妙な苦手意識が残っているんだよ。まぁ誰も望んで気持ち悪くなりにいこうとしたりしないから、普通の反応なんだけど。誰のものか、どんな記憶が入っているのか分からないのが一番怖い。見始めた瞬間に、誰かの内臓が飛び散ったりする映像とかだったらトラウマ物になる。

スキューロかシーラに見させるか?いや、やっぱりシーラはやめておこう。私に関しての何かヤバいことが入っていたらちょっと都合の悪いことになる。その点スキューロならまだ何とかなるはず。ヤバいことがあったとしても、絶対に口を噤んでいてくれるはず。

 

そうと決めたらDISCは仕舞おう。こんな不吉な物をずっと視界に入れていたら、胃がやられてしまう———って、どうなっていやがる!?

 

いやマジで本当に一体全体何が起こっているんだ!?私はDISCを仕舞おうとして持ち上げただけだ。なのに何故だ。何故DISCを持つ私の腕が、私にDISCを入れようとしている!?

 

「『ホワイトスネイク』!」

 

『ホワイトスネイク』に私の腕を止めさせようとする。だが私の意思に反して出てきた『ホワイトスネイク』は何もしない。動かずに、じっとこちらを見据えている。

 

「何をしている『ホワイトスネイク』!?早く私の腕を、このDISCを止めるんだ!!」

 

『アナタハ 『シンジツ』ヲ シラナケレバ ナラナイ』

 

「な、何ぃぃい!?」

 

何ほざいてやがる!?マジで巫山戯るなよ、何が『真実』だ!!私を通じて意思あるお前は私の中で私を見てきたんだろう!?ならば分かっているはずだ!!私が『真実』への到達に怯えていることを!!自覚はあったさ!きっとこのDISCには私が直面したくない、到達したくない『真実』があるってな!だから避けてきたんだろ!『真実』はいつだって残酷なのだから!!

 

「クソったれが!!『キング・クリムゾン』!!DISCが私の中に侵入するという『過程』を消し飛ばせ!!何も知らないという『真実』を作り上げろ!!」

 

『ムダ デス。 スタンド ハ アナタジシンノ セイシン ノ グゲンカ。DISC デ ムリョクカ デキル』

 

「なんっ、だとぉぉお・・・!?貴様がその手に持っているのは・・・!?」

 

『ソウ デス。 アナタノ シンジツ ノ イッタン キング・クリムゾン ノ DISC デス』

 

『ホワイトスネイク』が手に持っているのは見覚えのある(・・・・・・)『キング・クリムゾン』の幽波紋(スタンド)DISCで間違いない。コイツ、いつ私から抜き出した!?前兆すら感じなかったぞ。それにコイツの自我、まさか成長しているのか・・・?

いいや、それよりもだ!

 

「この現象!まさか貴様、私にDISCを使ったな!?命令を書き込んだんだな!?私にこのDISCを挿し込むように!!」

 

『・・・・・』

 

「何も答えないということは図星だな!?巫山戯たことをしてくれる———!!っ、ダメだ、これ以上は・・・!」

 

私の腕力が思ったより強いのか、それともただ単に私に抵抗するほどの力がないだけか。会話しているうちにDISCはみるみる私の顔に進んでいく。なんとか時間を稼ごうと首を振るが、そんな行為になんの意味もなく、DISCは少しずつ私の頭に侵入してくる。

 

「やめろ・・・!入ってくるな・・・!

 

 

 

『真実』に私を近寄らせるなあああああああああ!!!」

 

 

 

 

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『モウシワケ ゴザイマセン』

 

 

『デスガ コレモスベテ アナタノタメ』

 

 

『アナタカラ アタエラレタ メイレイドオリ』

 

 

『ソレガ アナタノ ケシトバシタ アナタト アナタノ カゾクノ シンジツ デス』

 

 

 

 

 

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そして季節は過ぎ、関係は続き、怯えは続き、暗躍は続き、意思は重なり、悪意は蠢き、邪悪は完成し、物語の舞台は整い、出演者達は整列し、全員で一斉に運命の入り乱れる舞台へと飛び出した。




なんか中途半端に終わって申し訳なさがいっぱいです。

とりあえずメディジーナって言う男と正体不明のDISCが暴走?したスタンドのせいでボスの頭にぶっ刺されたって思ってくれればいいです。

メディジーナというキャラは2話目から考えていましたしっかりと。いい指摘する人がいたんでドキッとしたりしてました。
このキャラが産まれた理由は恥知らずのパープルヘイズの購入が間に合わなかったのとメディジーナの設定的にも丁度良かったので。

ボスが恐れていることはヒーローや敵など、直接的にも間接的にも自分の平穏を脅かす存在以外にも、ディアボロのような末路もです。
というか自分のこれまでがディアボロに似ている部分が多いからボスは『真実』が意味もなく嫌いです。
『結果』と『真実』は同じではない、って感じです。

そしてこれにて完全に綺麗なボスは終了です。これからはもっと邪悪なボス成分マシマシでお送り・・・出来ればいいです。



耳郎ちゃんの強化案が素晴らしきヒィッツカラルドと何処ぞの生首爆弾しかないんだけど、誰か音系振動系のキャラクター知ってませんか?
見たくないでしょ、白目剥いて指パッチンか目が死んでるニートみたいな耳郎ちゃんなんて。

追記)個性という身体機能の枠組みでできるアイデアをお願いします。

この次の話について。

  • DISCの中身にもう1話使ってついて書く
  • そのまま原作。中身は原作の最中に書く
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