いつの間にかボスになってた。組織は滅んだけど 作:コズミック変質者
今回本当に難産でした。無理矢理感がいなめないのはごめんなさい。でもいいよね。だって書く時何も考えてないんだから。
※6月9日、一部訂正
今日はいつも以上に体調が良かった。忌まわしき
痛く、苦しい。嗚呼、オールマイトを殺してやりたい。ここまでめちゃくちゃにしてくれた返礼を今すぐにでもしてやりたい。大切な弟子を目の前でぐちゃぐちゃにして、守り続けた全てを目の前で破壊してやりたい。我慢しているのがもどかしい。
だが、これでいい。この感情をエネルギーに変えるんだ。来るべき日に、オールマイトをこの社会から抹殺する。その為の力に変えるんだ。大丈夫。たとえそれで死のうと後継者がいる。まだ未熟だが、いつか世界を覆い尽くせる悪になれる程の子が。
だから、準備しなければ。僕が消えたあと、彼が全てを支配できるように。彼が己の望むままに悪をなせる様に。
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「僕のことを追っている奴がいるね」
最近、自分の配下が数人、死体になって発見された。彼らは僕自らが個性を与えた者達であり、近い未来に彼の駒としてその存在意義を発揮させるための者達だった。
そんな彼らが、ここ数日に何人も殺されている。
ヒーローは殺しはしない。ならば野良の
ならばあのヤクザ達か?それも違うね。彼らは比較的に大人しい。もし動くとしても動くのはオーバーホール。彼の個性は良く知っている。死体からしてまず彼ではない。
そういえば最近、イタリアのギャング組織が丸々潰されたって聞いたかな。結構、というかかなり大きい組織だった。
あれに関してはとても興味深いね。世界から呼んだヒーロー達を使って一斉摘発。アジトや麻薬設備などは全て破壊でき、組織のボスも捕らえることが出来たらしい。でも、僕の所に来た情報では、ヒーロー達は組織のボスに関する手掛かりが微塵も手に入れられなかったらしい。
非常に興味深い。どんな形であれ、そこに存在した痕跡という物は残るものだ。例えば構成員。少しでも特徴があれば話すかもしれないが、誰一人一貫して知らないと言うらしい。僕だって全力で隠してはいるが、痕跡はほんの少しだけ残ってしまう。影も形も残さない。ボスは臆病者なのだろう。痕跡をほんの一つでも残してしまえば、残したもの次第では芋づる式に釣り上げることができる。
組織が潰れた時期と駒が殺された時期。照らし合わせれば丁度いい。偶然かな?偶然だろう。よくできた偶然だ。
久しぶりに散歩がてら、ちょっと調べてみよう。
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僕は今、忌まわしい雄英高校が体育祭を行っているドームの近くに立っているマンションの70階にいる。本当ならこんな所には来なかったし、ここに来るまでに少しだけ目立つ動きをしちゃったけど、それでもちょっと、というかかなり気になったことがあって来てしまった。
少し前にこのビルの丁度70階から、浮遊する人影が出ていった。見たことない個性だ。奪ってみるかと思い、このマンションに訪れてみたんだけど・・・。最近のマンションの不審者対策というのは侮れないね。60階からはトラップの連続。ガトリング砲や赤外線レーザー。自動追尾式の自爆ドローン。アトラクションにしては過激すぎる。
もしかしてここにイタリアの組織のボスでもいるのかな?と柄にもなく頭の悪いことを考えてしまった。組織のボスともあろう者が、こんな目立つ高い場所に住居を構えるはずがないだろう、と考えたがその考えは払拭した。
そういった安直な考えが一番良くない。もしかしたら高い場所にした理由はこういった簡単な心理を突いてきているのかもしれない。セオリーが通じないのは侮れない証拠にもなる。
全てのトラップは僕の個性の前に全て破壊された。中々量は多かったし、死角をついてのトラップも満点を与えたくなるほど良かった。だが、そういった小細工は圧倒的な力の前には打ち砕かれるものだ。
70階へ通じる道と階段、エレベーター以外に通じる唯一の扉。ここに、先程の個性を使った人物がいるか、いたか。危機を察して逃げたかもしれない。勝てると思って待っているかもしれない。どちらにせよ、個性の強奪、ストックが出来る個性を持つ僕の前では無力だ。
コンコン、と扉をノックして自分の部屋に入るように扉を開く。
「失礼させてもらうよ」
部屋の真ん中には分断するように壁———幾多にも重ねられた防弾ガラスが敷かれている。あちらは影だけが見える。カーテンが貼られていているが、ソファの影があり、声の場所からしてソファに人が座っているということが見てわかる。
怪しく揺らめく髪?だろうか・・・まるで生きているのではないかという殺気を漂わせる。
「ほう、客人とは珍しい」
「っ・・・!?」
なんだ、今の感覚?悪のカリスマと自称するほどのこの僕が、男か女かも分からない声を聞いただけで、恐怖した?
馬鹿な、有り得ないと思い手を握ると、手汗で湿っている。自分でも信じたくなかったが、逃避のしようがなかった。
「御客人、緊張しなくてもいい。仲良くしようじゃあないか。手始めに友好の最初の一歩として、君の名前を教えてくれないかな?」
「友好的で助かるよ。僕も望んで敵対したくはないからね。僕は
「自分で怪物と名乗るのか。面白いな、君は。私の名はパドレ。私と、友達になろうじゃあないか」
なぜだか彼の言葉には、無意識に跪いてしまいそうな程の圧と、聞き惚れてしまいそうになる妖艶さがあった。声の魔力、とでも言うべきものなのかな?言葉の端々にカリスマ性も感じられる。
彼は本当に、組織のボスなのかもしれない。少なくともこの感じ、そこらの野良犬が出せるものでは無い。
「そうだね、友達になることには異論はないんだけど、今からなろうという相手に顔を見せないのはちょっと礼儀がなってないんじゃないかな?」
「それについてはすまないね。私はちょいとだけシャイでね。顔を見られるのが恥ずかしいんだ。例え、心を許せる相手であってもね。だからなるべく詮索はしないで欲しいな。私は友と喧嘩はしたくないのでね」
つまり殺し合いなら大歓迎ということ?勝手な受け取り方だが彼が言うとこう聞き取れてしまう。
「そういえば、君はどうしてここに来たのかな?まさか偶然なんてことはないだろう。運命、とは些か言い過ぎだが、来るべくして来たのか、教えてくれないかな」
「いいや、本当に偶然さ。いつも寝たきり座りきりだったから、たまには気分転換にと散歩をしていたんだ。そしたら驚いたよ。このマンションのこの部屋から、個性らしき人影が飛んで行ったんだから。僕は個性についてはかなり詳しくてね。そうだ、友好の証とし———「貴様、今なんといった」ッ!?」
反射的に後ろに退いてしまう。なんだ?先程まで感じていた圧とはあまりにもかけ離れている。それは悪などではなく、支配者の言葉のように。逆らうことを本能がやめてしまうほど恐ろしい何か。
間違いない。コイツは危険だ。生かしておけばきっと良からぬことが起こる。もしかしたら気分一つで大虐殺をする類の人間かもしれない。
いや、ここはまだ様子を見よう。僕が踏んだ地雷をしっかりと確かめ、話し合い穏便にすませるんだ。オールマイトと戦う前に消耗しすぎる訳にはいかない。少しでも僕に有利な風に事を運べば大丈夫だ。
「さて、なんと言ったかな。わざわざ一言一言確認するのは時間がかかるから、君が教えてくれないかな?」
「貴様、確かに先程見えたと言ったな。このマンションの、この部屋から、空を飛ぶ人型の何かが見えたと、確かに貴様は私に言ったな?」
「ああ言ったとも。アレは君の部下?それとも君の個性かな?是非僕に教えてくれないかな。さっきも言ったが、僕は個性に詳しいんだ。だけどあんな個性は僕の知識にはない」
好奇心は猫をも殺すと言うが、殺されるのは弱者だけだ。そして僕は強者という自覚がある。ここまで砕いてきた全てに誓ってもいい。
この圧倒的な威圧感。僕でさえも怯んでしまうほどのこの気。彼は僕と同じ強者。僕よりも圧倒的に弱者を打ち砕いてきた者だ。うん、少し気に入らないな。もしかしたら同族嫌悪と言うやつだろうか?この年になっても新しい発見があるとは、生きてるというのはやっぱり楽しいね。
「気になるかね、私の能力が」
「すごく気になるね」
「だから奪いに来たと?」
「やっぱり僕のことを知っていたんだね。イタリアのギャング、パッショーネのボス」
「私のことを知っていたのかね?」
「いや、カマをかけただけだよ。まさか当たっ———ッ?!」
空気が揺れるのと同時に危機を感じて反射的に首を傾ける。次の瞬間、空気が圧倒的な速度と驚異的なパワーで押されている。空気を操作する個性での空気砲!?後ろには誰もいない。空間に作用するタイプか!?
だか視界に見えたソレは空気と言うにはあまりにも形が整っており、あまりにも色がついていた。
ソレは身体に塩基配列を刻み、各所に紫のパーツを付けている人型だった。身長は2m前後。音もなく気配も感じさせずに、ソレはそこに存在していた。
ソレの姿はマンションから出ていった人影と酷似していた。
異形型?いや、コイツからはまるで人がいるという感じがまるで感じられない。操り人形なんかでもない。なんだ、この奇妙な存在は?
「やはり、ソレが君には見えているようだな」
「この個性は、君の物なのか?」
「ふふ、ふははははははははは」
何故か突然、笑い始めた。ガラス壁のせいで音が反響する。反響した音の中、僕の後ろにいるソレに、音は当たらなかった。
どういうことだ?音はあらゆる物体から反響するか、通っていく。なのにソレはまるでそこにいないように、幽霊のように音がすり抜けていく。
僕は既に敵対行動を見せようとしている。それが分からない彼ではないだろうに、彼は動く必要すら無いと言わんばかりに座り続ける。
「ふふふ、AFO君。さっき君は個性に詳しいと言っていたな?個性を研究していると。なのに君はそこ止まりか。見えているのにそこに行き着いてしまうのか」
「?それはどういうっ!?イキナリか・・・!」
「あらゆる超常現象を全て『個性』という括りに入れようとする。視点を広げられないことは、愚かだということだ」
「何を言って・・・まさかこの奇妙な感覚・・・この力は個性ではなくなにか別の———!?ぐぅっ・・・このパワーは」
「私の絶頂を脅かす存在は、誰であろうと許さない」
襲いかかってきたソレの拳を、肥大化した右腕で受け止める。細腕から出たとは思えないほどのパワーに、思わず唸り声を上げてしまう。全力とはまだほど遠いが、これ以上の出力は今の肉体では些かきつい。
この狭い部屋だと僕のストックしてきた個性では戦いにくいが、やりようはある。
繰り返される殴撃の最中、集中力を少しだけ割いて空気操作の個性で幾多の弾丸を生み出す。目が良ければ風のうねりで事前に察知できるが、察知してから避けるまでの身体能力も必要になる。
絞られ放たれた風の弾丸はソレに向かって一直線に向かっていく。ソレのスピードは不明だが、正面180度からの面の射撃。これでダメージを与えられなくてもいい。ソレのことを少しでも解明するのだ。
『なんて、甘っちょろいことを考えているんだろう』
突然ソレが喋り出した。振り向けば確かに彼がいる。確かに気配もそこにある。だが声がしたのはソレからだ。ソレは構えを解いて風の弾丸にその身を晒す。
結果、風の弾丸はソレに当たったが当たらず、彼の体を突き抜けて後ろの壁を射抜いた。
「ハハハ・・・笑っちゃうくらい分からないな、これは」
パワーがあり、風の探知に引っかからない。尚且つ壁をすり抜けることも出来、挙句の果てには喋り出した。訳が分からないな。もう幽霊でいいんじゃないのかな?
「ここは退かせてもらうよ。どうやらソレは僕の想像の範疇には居ないらしい。近いうちにまた会おう、パッショーネのボスよ。その時は、僕自らが殺してあげるよ」
残念だけど撤退だ。深追いはよくない。それにパッショーネのボスがここにいて、ボスの個性らしきものであるソレのことが分かっただけでもマシだ。お釣りが来るかもしれない。
分かれば次戦う時は対策を練ることが出来る。一つや二つじゃない。徹底的にだ。別にソレと戦う必要は無いだろう?本体とも言える彼を殺してしまえば解決さ。
ワープ系個性を発動させる。一瞬で動けないし、一度行った場所にしか移動できないのは残念だが、複数の対象を移動できるのは便利でいい。次は顔を見せてもらうことにしよう。まぁすぐぐちゃぐちゃになって、忘れちゃうかもしれないけど。
「帰るのは勝手だが、ここに来た駄賃の一つくらいは貰っていこう。その躾の悪い気持ち悪い右腕を頂こうか。殺れ、Ki———」
「了解した、ボス」
聞きなれない男の声。この場にいない第三者の声が聞こえた瞬間、僕の右腕が空中に跳ね上がった。
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アイエエエ!?ラスボス!?ナンデラスボス!?
なんでこいつこんなとこ来てんの!?なんで廊下中トラップだらけ!?しかも全部ぶっ壊されてるし!!てかなんか部屋が変形してモニターとかガラス壁がでてきたよ!?ついでにカーテンも張られた!?どうなってんのこの部屋・・・本当にスキューロ何したの・・・。
スキューロどこ!?ほら!いつもの忠誠見せてよ!?ねぇ!
ま、まさか本当に誰もいない・・・?本当に私一人だけなのか・・・?スキューロは・・・本当にスキューロはいないのか・・・?
まさかAFOを呼んだのはスキューロ?いいや違う!そんなはずがない!あのスキューロが私を裏切るはずがない・・・もん・・・。
ヤバい、普段からコキ使いすぎた復讐かも・・・。もしかして私が密告したりしたの怒ってる・・・?私を上にあげて黒幕ロールするつもりだったの邪魔したから?
そんなこと考えてる時間ねーよ、もう。AFOが部屋の前まで来ちゃってるよ。きっと大丈夫だ。落ち着くんだ。落ち着いて、冷静に会話をして友好的になって、穏便に済ませて、大人しく帰ってもらうんだ。
最悪、スキューロが私のことを裏切っていなかったら多分この状況をもう知っているはず。ならすぐに駆けつけてくれるはず・・・多分・・・きっと・・・そうであってください。
希望にかけるしかない。最悪私が戦えば・・・ダメだ、
一か八かにかけるしかない。前提として私の正体、特に性別がバレるのはいいことじゃあないか。髪型も変えなければ。すぐに何かカモフラージュを・・・って寝癖すご。あ、肩パッドとかも・・・身体が、動かない・・・!?しまった・・・私が座っているのは人をダメにするソファじゃあないか!?こ、これではもう私は動けない・・・!個性の肉体変化も時間が足りない!会っている最中に姿が変化しているのを見られたらエラいことになってしまう!クソ!このままで会うしかないか・・・。
ああ・・・不安。
「失礼させてもらうよ」
ノックして紳士らしく入ってきたが、私はそれどころじゃない。髪はボサボサでなんかすごいことになってるし、ソファのせいで動くことも出来ない。恐怖感もヤバい。漏らしそう。女の子のおもらしとか最悪だろ。私もうこの界隈で生きていけなくなるぞ。
てか反対側の様子がモニターに表示されてるけど・・・気持ち悪いな実物は。脳ミソとかグロすぎだろ。ちょっと気分悪くなったぞ。
ここはドッシリと、迂闊には手を出せないような感じのなんか凄い声で喋るんだ。大丈夫、私の個性ならば出来る。私は知っている、その声の人物を、あの威圧感で女性をときめかせ続ける星痣の家系の男を!!
「ほう、客人とは珍しい」
ちっげえよ!この声じゃねぇよ!これDIO様の声だろ!問答無用でカリスマ見せつけるとか相手に不信感抱かせる声じゃねぇか!
ほら、AFO絶句してんじゃねぇかよ!これでやばい認定されて早速バトルじゃあ!とかなったら一瞬でプチッとやられちまうんだぞコッチは!?
そうだ、緊張をほぐそう。相手も自分も。緊張のしすぎは良くない。身体にも悪いし寿命も縮んでしまう。
もういいよ、ここはもうDIO様っぽく振る舞えるかは分かんないけどそれっぽくやるしかない・・・。一応声だけは出せる。威圧感とかは分かんないけど私、ガンバル。
「御客人、緊張しなくてもいい。仲良くしようじゃあないか。手始めに友好の最初の一歩として、君の名前を教えてくれないかな?」
「友好的で助かるよ。僕も望んで敵対したくはないからね。僕は
「自分で怪物と名乗るのか。面白いな、君は。私の名はパドレ。私と、友達になろうじゃあないか」
いやほんと怪物だろ。DIO様の声って、話してる私でさえやばいのになんでそんな飄々としてられんの?やっぱお前邪悪だわ。怪物だわ。なんも面白くねぇよ。ボッチで友達欲しいって思ってるけど、絶対にお前なんかと友達になんかなりたかねぇよ。さっさと帰れ。そんでオールマイトと河原で少年漫画みたいな喧嘩してろ。
「そうだね、友達になることには異論はないんだけど、今からなろうという相手に顔を見せないのはちょっと礼儀がなってないんじゃないかな?」
「それについてはすまないね。私はちょいとだけシャイでね。顔を見られるのが恥ずかしいんだ。例え、心を許せる相手であってもね。だからなるべく詮索はしないで欲しいな。私は友と喧嘩はしたくないのでね」
顔だけは見せない。このご時世、瞳がバレるだけで個人情報全部持ってかれるからな。一応警戒としてそういう知識に関しては人並み以上にはあるからな。世の中物騒すぎる現実突き付けられすぎて偶に鬱になるけどな。
まぁいい。私が鬱かどうかはどうでもいいことだ。まずは会話を引き延ばそう。少しでも生存の可能性を高めよう。言葉遊びとかは全然得意じゃないから、それっぽいこと言えば大丈夫かな?
「そういえば、君はどうしてここに来たのかな?まさか偶然なんてことはないだろう。運命、とは些か言い過ぎだが、来るべくして来たのか、教えてくれないかな」
「いいや、本当に偶然さ。いつも寝たきり座りきりだったから、たまには気分転換にと散歩をしていたんだ。そしたら驚いたよ。このマンションのこの部屋から、個性らしき人影が飛んで行ったんだから。僕は個性についてはかなり詳しくてね。そうだ、友好の証とし———「貴様、今なんといった」ッ!?」
ヤッベ、話遮っちゃった!でも仕方ないよな。だってアイツ確かに言ったぜ!見えたって!ホワイトスネイクが見えたって!え?聞き間違いじゃないかって?ああ!そうかもしれないな!本当かどうか確かめるためには本人にもちゃんと確認取らなきゃな!
「さて、なんと言ったかな。わざわざ一言一言確認するのは時間がかかるから、君が教えてくれないかな?」
「貴様、確かに先程見えたと言ったな。このマンションの、この部屋から、空を飛ぶ人型の何かが見えたと、確かに貴様は私に言ったな?」
「ああ言ったとも。彼はアレは君の部下?それとも君の個性かな?是非僕に教えてくれないかな。さっきも言ったが、僕は個性に詳しいんだ。だけどあんな個性は僕の知識にはない」
うわぁぁぁぁぁぁぁ・・・
お前邪悪だから絶対ヤバい
てかこいつがここに来たのってスキューロのせいじゃなくて完全に私のせいじゃん・・・。私が雄英体育祭をホワイトスネイクに見に行かせたのが根本だったじゃん・・・。疑ってゴメンねスキューロ。
しかし、本格的に不味くなってきた。この世界には
AFOより厄介じゃないの?いや、一番厄介なのは見えてるしチート持ちのAFOだけど・・・。
「気になるかね、私の能力が」
「すごく気になるね」
「だから奪いに来たと?」
「やっぱり僕のことを知っていたんだね。イタリアのギャング、パッショーネのボス」
「私のことを知っていたのかね?」
「いや、カマをかけただけだよ。まさか当たっ———ッ?!」
ホワイトスネイクがバレた時、私の素顔と同じぐらい最後まで隠したかった最後の真実。パッショーネのボスだという揺らぐことのない事実。その事実をあ、バレたって思った時には私は既に行動に出ていた。
ホワイトスネイクは自我を持つ
そして今、その残された自我は目の前の脅威を消そうと行動に出た。AFOを殴り壊そうと拳を振るっている。だが奴に受け止められる。やはり、何故かはわからないがこちらから殴ろうとする意思があれば受け止められるか。もしかしたら少しだけ
後で確かめるようにスキューロに言っておこ。
ん、あの鏡・・・今なにか・・・いや、アレは!?
「やはり、ソレが君には見えているようだな」
「この個性は、君の物なのか?」
「ふふ、ふははははははははは」
目の前の鏡だ!鏡に居るじゃあないか!ああ、笑っちまいたくなる位嬉しくなってきたぞ、スキューロ!流石は私のスキューロだ!もう駆けつけてきてくれたか!『マン・イン・ザ・ミラー』で作り出した鏡の世界!その世界のこのマンションを、『ビーチ・ボーイ』で登ってくるなんて!やっぱスキューロすげぇよ!普通なら絶対にやらないが、偶にあるその派手な行動!そこに痺れる憧れる!!
派手に笑って動く手で指示を出す。早く私を鏡の中に入れてくれと。必死にジェスチャーを後ろから見られないように、ホワイトスネイクを現出させて気を引きながら行う。
スキューロは私の切り札となる存在だ。『マン・イン・ザ・ミラー』は当然として、釣竿の形状をした『ビーチ・ボーイ』も使い方次第では糸で斬撃を行えるという破格の性能がある。私に許可をくれ!もう私の口は勝手に喋りまくってるぞ!テンションが最高にハイになってるぞ!「私の絶頂を脅かす存在は———」とか言ってるんだぞ!どうだ、この喜びようは!?さぁスキューロはや・・・・・
お前どこ行ってんの?
なんか凄い了解した、みたいな顔してるけど・・・なんで私の前からいなくなるの?いやマジで待てよ!置いてかないでよ!お願いスキューロ!何でも言う事聞いてあげるから!
アレ?なんかホワイトスネイクが私の制御から離れてない?いや、今スキューロに集中してたからありがたいんだけど・・・もう動かす気にもなれないよ・・・スキューロのバカぁぁ・・・。忠誠なんて信じていた私がアホみたいじゃないか。もう私これじゃあ気持ちが退化し過ぎてモンキーだよ?あ、もう自分でも何言ってるか分かんないや。
もうストレスがやばい。テンションの落差半端ないぞ。裏切られるってここまでイライラするんだ。ああ、私らしくないけど何かに当たりたい。この怒りは何かを壊して発散するべきものだ。そうでなければ発散出来ない怒りだ。
「ここは退かせてもらうよ。どうやらソレは僕の想像の範疇には居ないらしい。近いうちにまた会おう、パッショーネのボスよ。その時は、僕自らが殺してあげるよ」
は?お前帰んの?何でもっとはやく帰ろうとしないの?マジふざけんなよ。コッチはお前のせいでストレスが一気に溜まったし、寿命だって数十年分縮んだかもしれないんだぞ?この怒り、やっぱお前で発散するわ。知ってるか?お前もう私の射程内にいるんだぞ?ホワイトスネイクじゃない、私の真の
知ってるんだぞ?お前のそのワープの個性、少しだけ時間が必要なんだってな。
「帰るのは勝手だが、ここに来た駄賃の一つくらいは貰っていこう。その躾の悪い気持ち悪い右腕を頂こうか。殺れ、Ki———」
「了解した、ボス」
ワープする寸前、キンクリでぶん殴ろうとしたらAFOの腕がぶっ飛んだ。いや、なんで。
え、このタイミングでなぜにスキューロ?
感想欄で正体バレたくない人が高い所に住居を構えるか、という質問があったがこう考えるんだ。
高い所に居るなんて誰も考えないさ、と。
再)今後の展開、主に2、3話後について
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原作前に原作キャラと関わってもいい
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何言ってやがる、直行で原作いけやダボが
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関わる原作キャラは俺達が決める