降谷翠の暗殺教室 (連載休止)   作:リリーマクリーン

17 / 29
みなさんこんにちは。

最近、自分のタイピング速度が上がってきて嬉しいです。

前半は全話の続きです。

それでは本編をどうぞ。


第16話 転校生の時間 2

次の日いつもより早く教室に来た。春菜は安定の寝坊だ。

教室に入るとTHE不良寺坂が居て固定砲台をガムテープで巻いて拘束をしていた。

残念ながら人がいるならば目的は達成出来そうにもなく諦めて座ることにした。

せっかくなので話かけてみる。

 

「何で拘束したんだ?」

 

「あ?決まってんだろ?授業の邪魔だからだよ。」

 

多少威嚇しつつも教えてくれた。

 

「それとも何だ?文句あるのか。」

 

向こうはさらに話かけてくる。

 

「いや、別に。文句を言う気はないよ。邪魔になっているのは事実だからね。」

 

「ケッそうかい。」

 

そんなこんな話しているとみんなが登校してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝のHR。固定砲台が起動を始める。画面が明るくなり彼女の顔が映しだされるとすぐに異変に気がついたようだ。

 

「殺先生、これはどういうことですか?生徒へ危害を加えることは契約で禁じられています。」

 

彼女は先生に抗議をする。それに噛みつくのは拘束した張本人寺坂だ。

寺坂はガムテープを投げて

 

「俺だよ。俺が拘束したんだ。普通に考えて授業の邪魔だろ。」

 

「ほんとだよ。」

 

「まず常識を身につけてから来て欲しいね。」

 

「ごめんね。放課後になれば外してあげるから。」

 

寺坂を筆頭に固定砲台に言う。すると彼女は黙って電源を落としてしまった。

おかげでこの日は邪魔されることなく過ごすことが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

~~放課後~~

 

みんなが家に帰り日が沈んだころに固定砲台が起動した。

どうやらこちらに気がついたようだ。

 

「何か用ですか。」

 

相変わらず感情のこもっていない声で話す。

 

「お前こそ聞きたいことがあるんじゃねぇのか?」

 

そう言うと素直に話し始めた。

 

「私には分かりません。なぜ今日生徒のみなさんから妨害を受けたのかが。」

 

「それはお前のことが邪魔なのさ。」

 

そう言うと明らかに動揺した声をだした。

 

『もちろん音だけで感情はこもっていなかったが』

 

「お前の学習して追い詰める戦法。先頭では合理的だ。だがここは戦闘が第1ではない場所なんだ。ここはあくまで勉強をする場所。みんなは勉強の邪魔をされて怒っている。だからみんなは君を拘束したのさ。」

 

そう言うと少し納得出来たみたいだ。

 

「なるほど理解しました。では私はどうすればいいですか。」

 

さらに聞いてくる。

 

「そこは専門家に任せるよ。僕もそこまで仲がいいわけではないからね。じゃあよろしくね。殺先生。」

 

そういうと示し合わせたかのように殺先生が入ってくる。その触手には大量の工具が入った段ボールが握られていた。

 

『関係のなさそうな物がいくつか確認できるが、、、』

 

「固定砲台さん。転校生の君には協調が必要です。君が周りと協調できれば暗殺の幅はより一層広がります。これを受け取ってください。もちろんウイルスなどは入っていませんよ。」

 

そう言うと先生は何かを取り出した。

 

「これは、、、」

 

「クラス全員の射撃データです。これで君にも暗殺における協調の大切さが理解できたでしょう。」

 

「はい」

 

「どうですみなさんと仲良くなりたくなったでしょう。」

 

「でも方法が分かりません。」

 

「ご安心を。そのための準備です。」

 

そう言うと殺先生は固定砲台の背中を開け始めた。

 

「なにを?」

 

「改良です。」

 

(待ってました。)

 

自分はこっそり心の中でガッツポーズをする。自分の本当の目的は固定砲台をクラスに引き込むことじゃない。データのコピーだ。ひっそりと機会を窺っていたがようやくきた。先生の改良途中なら自然にとらせてもらえるだろう。

 

「先生、僕も手伝うよ。」

 

さりげなく近づく。すると先生の悲鳴が聞こえてきた。

 

「どうした、、」

 

覗き込むと先生がうっかり工具を落としている。

 

(これ改良中に壊しそう。だが合法的な理由ができたな)

 

「先生、、、壊しそうだからバックアップとるよ」

 

そう言うと装置を取り付けてコピーを始める。その間にも先生は着々と改良を続ける。

 

しばらくするとコピーが完了する。これにて自分の目的は達成された。

それから1時間ほど経つと殺先生から帰るように言われた。時計を見るとすでに補導される時間が近づいていた。迷惑をかけるわけにはいかないので素直に帰るとする。もちろんデータを持って。

 

 

その後先生の改良は一晩中続いた。

 

 

次の日

 

学校に行くと体積が2倍に増えていた。そして昨日までとは違い表情が豊かに。

この劇的な変化には流石のみんなも度肝をぬかれたものでしょう。

 

昼休みにはすっかり人気物になっていた。銃を攻撃ごとに変えられたのは中でプラスチックを加工できるらしくそれを利用して色々な物をつくるらしい。女子が花を作って欲しいと言うと学習しておくと言っていた。他にも千葉とも将棋をしているらしいが3局目でもう勝てなくなったらしい。恐ろしい学習能力だ。

しばらく話していると今の名前は長いので別の名前を付けようということになった。

ここで漫画大好き不和が自律からとり律と名付ける。安直という意見も出ていたが律本人が喜んでいたので自律思考固定砲台、略して律となった。みんなが盛り上がる中

 

「け、所詮は機械だろ。また周りの迷惑考えずに撃つんだろ。このポンコツは。」

 

寺坂は異論を唱える。

 

「寺坂さんの言うとおりです。昨日までの私はみなさんのことを考えていませんでした。ポンコツ、そう言われても何も言い返せる言葉がありません。」

 

そう言うと律は背景を大雨にして泣き出してしまった。

 

「あ~寺坂君が2次元の女の子泣かせた。」

 

「可愛そ~」

 

「何か誤解をうむ言い方やめろ!」

 

 

女子が寺坂を責め始めた。

 

「いいじゃないか。女はDを1つ失うことで始まる。」

 

眼鏡をクイと上げて竹林がキメる。

 

「いいのか!?お前、それ初セリフだぞ。」

 

みんなから心配の声が上がる。しかしそれも気にしていないようだ。

 

「でも、寺坂の言うとおりだよ。彼女はただプログラムに従って動いているだけ本当にどうするかは開発者次第だよ。」

 

赤羽が静かに言った。

 

 

 

 

 

 

次の日

 

律は再び改良前に戻ってしまった。

 

「これからは改良も危害を加えたことにするそうだ。」

 

烏間先生が宣告する。その言葉に驚きの声が上がりざわつき始める。

 

「君たちもだ。彼女を拘束して壊れたら賠償を求めるそうだ。」

 

この言葉に寺坂がわかりやすく舌打ちをした。

 

「仕方ない。開発者の意向だ。従うしかない。」

 

烏間先生も納得しきれない部分があるみたいだが仕方なく従っている様子だ。

 

(これはバックアップが役に立つかな?)

 

自分自身そう思っていた。

授業が始まると律が起動し始めた。みんなはまたあの弾幕攻撃がくると身構え逃げる準備を始めた。

 

 

しかし

 

 

 

彼女の銃口からは花束が出てきた。

 

「花束を作る約束をしていました。」

 

そう言うと無表情な顔から笑顔がでてきた。律はさらに続ける。

 

「マスターは殺先生が施した改良のほぼ全てを暗殺に不要と判断し削除しました。しかし私自身で暗殺に協調が不可欠と判断し削除される前にメモリの隅へ隠しました。」

 

ここで彼女が何をしたのかを全員が理解する。

 

「つまり律さんあなたは、、、」

 

「はい!自分の意思でマスターに逆らいました。こんな律はいけない子ですか?」

 

真っ先に口を開いたのは殺先生だった。そしてみんなが彼女の元へ寄っていき喜んだ。

 

(どうやら必要なかったんだな。)

 

ここの教室ではAIも立派な暗殺者だ。

 




最後まで読んでいただきありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。