降谷翠の暗殺教室 (連載休止)   作:リリーマクリーン

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みなさんこんにちは。
投稿を初投稿からもうすぐ1ヶ月が経とうとしていますね。早い。
不定期投稿で書いていますがそれでもきついところがあって毎日投稿をされている方は本当に凄いと思います。
ちなみにタイトルは思いつかないのでこれにしました。
それでは本編どうぞ。


第6話 お話の時間

~side降谷~

渚と改札で別れて電車に乗っている。ふと昔のことを思い出した。もう、5年も経つのか、、、。

そんなことを考えているとあるものが目に映った。

(あれは、、、椚ヶ丘の制服。まずいなああまり会いたくはなかったのになぁ。やり過ごすか。)

自分と同じ制服を着た緑色の珍しい髪の色をした女生徒が目に映った。自分は先生を殺すために送り込まれた暗殺者だ。出来るだけ目立ちたくはない。何もせずにやり過ごそうと考えていたとき違和感に気がついた。

(後ろのおっさん、やけにあの娘に密着している。あそこまで密着するほどまでは電車は混んでいないのに)

今は夕方、帰宅ラッシュよりは少しだけ早い時間帯多少密着はありえるがあそこまで密着する必要はない。 

(となると考えられる可能性は、、、痴漢。)

自分は気づかれないようにそっと近づいた。さっきまでは関わるつもりは全くなかったが痴漢なら話は別だ。もし、予想が当たっていたとしたら許す訳には絶対にいかない。

 

2人が確実に見える位置まで近づいた。

(やっぱりだ。このおっさんさりげなく触ってやがる。そうとなれば、、、)

確信した自分はズボンのポケットの中からそっと携帯をとりだして証拠をカメラに収めたら、女の子との間に入っておっさんの手を掴んで小声で言った。

「おっさん、今痴漢していたよな?写真があるんだ。冤罪じゃないよなぁ?さぁ、降りようか。な?」

おっさんは絶望した顔をしてうつむいたまま抵抗することもなく素直に電車を降りた。

 

 

 

 

あの後痴漢のおっさんを駅員に渡した。女の子は後ろに着いてきていた。

 

「ほら、ジュースでよかったかな?」

自販機で買ってきたオレンジジュースをベンチに座っている女の子に渡した。

 

「うん、、ありがとう。」

女の子はまだオドオドしている。まぁ、仕方ないか。

 

「じゃあ、もう僕は行くね。気をつけて帰ってね。」

気まずいので早めにその場を立ち去ろうとした。顔や名前を覚えられるのも困るしでも、、、

 

「あの、、、ありがとう。降谷君。」

自分がその場を立ち去ろうしたその時彼女は自分の名前を言った。1度も名乗っていないのに。その事実が立ち去ろうとした足を一瞬で止めた。

 

「ん、なんで僕の名前を知っているの?1度も名乗っていないのに。」

ベンチに座って彼女に尋ねる。返答次第では、、、

 

「え?」

自分が質問をすると少し間抜けな声を出した。

 

「そっか、ごめんね。私、茅野カエデ。同じ3ーEの生徒だよ。」

彼女の言葉で納得がいった。少し考えれば分かることだった。

 

「そっか、ごめんね。まだクラス全員の名前を覚えていなくて。」

自分は彼女に謝罪をする。

 

「ううん、大丈夫だよ。まだ転校初日だもん。覚えていなくてあたりまえじゃん!」

彼女はそう言って笑顔をこっちに向けてきた。

その瞬間自分は雷に打たれたような衝撃を感じた。

 

こっちを見た彼女の顔は”あの人”と瓜二つだったからだ。

 

「!!?」

自分はおもわず体をびくつかせてしまった。

 

「?どうかした?」

彼女は首をかしげて不思議そうにこちらを純粋な目で見てきた。

 

「あれ?本当にどうかした?大丈夫?」

 

「あ、、うん。大丈夫だよ。」

 

「じゃあ、なんで泣いているの?」

 

「え?」

そう言って自分の頬に手をやる。そこで初めて気がついた。

 

”自分が泣いていることに”

 

「え?あぁ、だ、大丈夫。はははなんでだろうね。滅多に泣かないのに。」

 

「?そう、ホントに?」

 

「う、うん。それよりも茅野?こそ大丈夫だった?」

 

「あ、うん。ありがとうね。本当に困っていたんだ。怖かった。」

 

その言葉を聞いて自分の中から化け物が出かけてきた。今は絶対に出てきちゃいけないのに。自分はそれを必死に押さえる。

 

「ご、ごめんね。僕、もう行かなきゃ。」

 

「そっか、本当にありがとう。助けてくれて。またね。」

彼女は純粋な目で言った。

自分はすぐにそこを立ち去って人目のつかないところまで走った。

 

「はぁはぁはぁ」

走った距離は決して長くないのに息があがっている。

 

(でてきちゃダメだ!押さえてくれ、耐えてくれ。)

自分の中の化け物に対して必死に頼み込む。

、、、なんとか収まってくれた。

今日はそのまま帰路につくことにした。

 

 

 

 

 

 

「ただいま。」

家に帰ってまず言った。

 

「あら、お帰りなさい。どうだった?」

紗良さんが出迎えてくれた。

 

「うん、まぁまぁ。まだ何も分からないからなんともいえない。」

 

「そっか、お疲れ様。」

 

「ありがとう。それよりもあれ見つかった?」

 

「えぇ、HPを検索すれば1発で。」

 

「そっか。ありがとう。」

紗良さんには椚ヶ丘学園について調べてもらっていた。

 

「ふむ、まあ普通の私立の学校か。このE組制度を除いては、、」

 

「何のためにこんな制度があるの?」

紗良さんが聞いてきた。

 

「さぁ、僕にも分からない。でも何かしらの教育関係の目的はあるはずだ。ここの理事長は教育の天才と言われているからね。」

 

2人で考えこんでいると扉が開いた音がした。

 

「たっだいまー」

どうやら春菜が帰ってきたみたいだ。

 

「あれー?2人で何しているの?そんな難しい顔しちゃって。」

 

「ん?いやなんでもないよ。」

 

「えぇ、さぁ晩ご飯にしましょうか。」

 

「そうだね。」

 

「やったー!翠またデザート作ってよ。」

 

「了解。」

 

 

こうして波瀾万丈な転校初日が終わった。

 

 

 




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