銘治より出づるは頑駄無となれ   作:へーばる魂

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本領発揮おじさん

「今日は外部指導の先生が来るで~」

 

 機動六課の朝礼が終わったあと、八神はやて総武隊長から報告を受ける。それに疑問を覚えたのは新人フォワードの4人である。

 

 前線格闘のスバル・ナカジマ

 

 サポートのティアナ・ランスター

 

 高速起動のエリオ・モンディアル

 

 竜を使役するキャロ・ル・ルシエ

 

 新しく機動六課に配属された彼女らは高町なのはスターズ分隊隊長にこれでもかというほどに指導を受けて今や立派な魔導士である。そんな彼女らのもとに外部指導の先生?

 

「あのちょっといいですか?」

 

 故に、ティアナ・ランスターは疑問を口にする。

 

「なんや?」

 

「私たちは高町なのはさんという管理局のエースオブエースに指導してもらっている身です。それだけでも足りないのですか?」

 

 そう、管理局のエースオブエース。他にも魔王と言われていたりするなのはだが、エースなのは変わりようがない。そんな彼女から直々に指導を受けてきたのだ。外部指導の先生とやらは彼女を超えるのか?

 もし超えていたとしても管理局で有名にならないわけではない。いったいその外部指導の先生とは誰なのだろうか。

 

「足りないというかやね…う~ん。他言無用やで?その先生な、まだ小学6年生とはいえなのはちゃんに勝ってるんよ。」

 

 『え?』

 

 高町なのは。第97管理外世界出身で小学3年から魔法に携わっており、その小学3年の頃からPT事件や、闇の書事件などの高難易度な事件を解決してきた正真正銘の天才。

 しかも小学6年生といえども魔法に携わって3年。その時期から普通の管理局員でも手に届かないほどの強さにおり、模擬戦公式戦未だ負けなしのエース。

 それが非公式とはいえ勝ったことがある人物はどんな人なのだろうか。…半信半疑ではあるが。

 

「それにな、そのリベンジをなのはちゃん自身が望んでるんよ。ならちょうどいいか思て、外部指導の先生として呼んどいたんよ。もちろん君たちにも指導するで。」

 

「わかりました。あの、なのは隊長の模擬戦、見学してもいいでしょうか」

 

「ええと思うで、あ、そういえばなおや君言ってたわ、先生の本来の戦闘スタイルの感想。」

 

 スバルが興味を持った模擬戦、その見学許可を聞くと、はやてはすぐに許可を出した。そして、なおや君が言っていた先生の戦い方を思いだす。それに聞き耳を立てるなのは。フォワード陣は真剣に聞いている。

 

「極まった理不尽は神となる、だったかなぁ。」

 

 その意味を詳しくする人はこの場にいない。唯一模擬戦をしたなのはでさえも。

 

(そこまで理不尽ってわけじゃなかったんけど…なおや君が言うってことは何かあるってことだよね…)

 

 

 

「こーんにーちはーーー!俺が今日外部指導の先生としてきた179管理外世界出身のぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…………バン…やぁぁぁぁぁすぅぅぅぅぅぅぅしぃぃぃぃぃぃぃぃ………イエアアアアアアアアアアア!!!!」

 

「兄さんうるさい!!!」

 

 今日もあなたに這いよる混沌、YaShuShiでぇぇす!なんでこんなテンション高いのかって?転送続きで軽く酔ってんだよ。こうでもしてないと横になりそうで。とりあえず、頭をたたかれて酔いが飛んだんで、普通のテンションにもどろうか。

 

「さて、今日は君たちの外部指導をなおや君に頼まれたわけだが、早速やる?」

 

 時間は有限なので早めにやりたいところ。それにしても…うん。いい目をしている。なのはちゃんもいい教導したんやな。おじさん感動で泣いちゃいそう。成長してますね!

 

「あの…なおやさんからの直々のお願いできたと聞いたのですが…」

 

「ん?そうだよ。なおや君から、戦場でどうにもならない理不尽にあった時の対処法のご指導お願いしますって言われたし。」

 

 なので今日はちょっとハメを外す予定である。詳しくは後で言うけれど。

 

「そ・の・ま・え・に!」

 

「ん?」

 

 …あ、はやてちゃんか。変わっているようで変わっていない。だけど変わっている…とりあえず美人さんになったなぁ。

 

「本当になのはちゃんにフェイトちゃん、うちの三人で康さんに模擬戦してもええん?」

 

「ん?俺はそう聞いたよ。さすがに厳しいけど、これでも一部隊の隊長。威厳を見せつけなくっちゃ!」

 

 フォワード勢はなんかそんな無茶なって顔してる。まぁでもなのはちゃんエースオブエースとか呼ばれているらしいし、他の二人も似たようなもんでしょうね。

 ただ、ね?

 

「これでも銘治を守った英雄と言われているんだ。年下少女3人に負けてられん」

 

 こちらの世界では女の子のほうが魔法の才能があったりで男の立場が結構ないらしい。それは俺たちの世界でもいえたことだけど。

 それに単純にリリカルなのは三銃士と戦ってみたいっていうのがあるよね!

 

 

 ちなみに先ほどのセリフで、阿保な人を見るような顔をしていたフォワード陣4人は急激に引き攣る。康は軽く放った程度だが、その気に当てられた4人はただの人じゃないとやっと理解する。

 

 

 30分後、シミュレーターも無事起動し、戦闘態勢を取る3人と1人。3人は最後まで作戦会議をしているのに対し、1人はただ目をつむっている。人によっては集中しているように見える。

 

(サテラはなのはがあの魔法使ってきたら使う。初手は乱れ撃ちを披露してからのレギルスビットを使うかな。乱れ撃ちで落ちたときは…まあその時だよね。それともあえて相手の流れに乗ろうかな。)

 

 実際まじめに戦術とは言えないが流れを確認していた。大体このコンボで落とす自信はあるがなにせ模擬戦相手は主人公組。勝てるかどうかは自分の力量と頭の回転にかかっていると知っている。

 

(とりあえず、こんなこともあろうかと!は常にあるしな。)

 

 そして彼は合図を待つ。

 

 

 

 なのは、フェイト、はやても作戦会議をしている。ただ、セオリー通りにフェイトの高速機動となのはの砲撃魔法や誘導弾で所定の位置まで誘導、最後にはやての範囲攻撃でとどめという裁断である。

 これで落ちたらなおや君の勘違いとなるが、実際そんなことはみじんも考えてない。

 

「フェイトちゃんと私でとりあえず康さんを動かしまくって康さんのペースが落ちてきたらそこを範囲でとるような形を基本形としていこう。」

 

「うん。わかった。なのは」

 

「これで落とすで?二人とも!」

 

 軽く肩を組んで気合いを入れなおす。康側から「なぞの百合フィールドの形成を確認。」とか変な声は無視する。

 

 

『模擬戦を始めます。高町なのは、フェイト・テスタロッサ、八神はやての三名 対 康の一人です。けがのないよう気を付けてください。』

 

「やってるでぇ!」

 

「7年前の仇を討つの!」

 

「できるだけ頑張っていこうね。なのは、はやて」

 

『スタート!』

 

「乱れ撃つぜぇ!」

 

『え?』

 

 彼女隊の目前に突然襲い掛かるビームの数々。しかもその数が明らかに異常であった。

 瞬きしている間に彼女たちのバリアジャケットのダメージが想定を超え演習は終了となった。

 この間3秒である。

 さすがに機動六課の皆は目を見開いて、フォワード陣はその瞬間にすべてが終わり無表情となる。

 

 

「いやぁまさか初手で全員落ちるとは思わなかったよ。」

 

「兄さんのあれは確実に初見殺しですからね。何回も模擬戦挑んでいる俺でも避けきれなくてすぐに落ちるというのに。」

 

「いやぁ、ハハハ。あれは躱してくると思っていた分いつもより密度を濃くしたけどあんまり変わらなかったな…」

 

「いや、逆に兄さんの強さを皆が認識できたからいいんじゃないですか?でもあれはどうしましょうか」

 

「…甘い言葉掛ければすぐに治ると思うので逝ってこい。」

 

「ええ!?」

 

 なのはとフェイト、はやてはまさか瞬間で負けると思っていなかったので軽く放心状態である。その中でもいち早く回復したなのはが食い気味に質問する。

 

「康さん!7年前のは手加減していたんですか!?」

 

 7年前、高町なのは小学6年生は、あの負け方からいろんな策を練っていたがまさかの初手で潰された。それもあの大剣で魔法をガードするという謎の技術を見てしまい、あれを使ってくるという憶測があったせいでそうなったのだが。

 

「あれは単純になのはちゃんが死ぬかもしれないから出来なかっただけ。だって、あのビームは魔法じゃなくて科学でできているビームでかなりの出力を持っているんだ。しかもあの時俺の制御は甘かったしな。」

 

 それに回答がこれである。それを聞いたなのはは顔を青くすると同時に納得する。

 

「それでどうだった?俺の初手を見て」

 

 フォワード陣に聞いてみる。

 

「模擬戦であれはありなのかなぁと思いました。」

 

 ああ、そこか。確かに模擬戦だから。分からんでもないが。

 

「模擬戦だからって手を抜いてはいけない。たった一つのミスで命を落とす戦場に身を落としていると思っておいたほうがいい。」

 

 練習のために練習するじゃないってやつだね。

 

「とはいえ、なのはちゃんはかなりいい教導をしていると思う。それぐらいはもう記憶にあると思うよ。だから俺がやって見せたのは、一度は経験しておいたほうがいい戦場の非常識ってやつ。なのはちゃんのほうも開幕砲撃とかやればそれに近いことはできるけど、少なくともなのはちゃんの戦い方を君たちは知っているわけで。」

 

 何が起こるか分からない戦場。本当の最悪の状態というのも頭に入れて動いてもらいたいよね。常に頭動かせは戦場での真理であるからね。なのはちゃんも教えているとは思うが、これで理解してくれればうれしいんだけど。

 

「なるほど…」

 

「私たちはいつの間にか模擬戦だからと軽く見ていたのかもしれませんね。」

 

 すげぇもう理解した。俺たちん所は脳筋が多かったから理解しきれんくて泣いたわ。それでもあいつら戦場の理的なものは本能にあるらしく対処が見事でさぁ。すんげぇきつかったゾ…。

 

「はい。私からはこれまでです。次はフォワード陣営と私で戦おうと思います。」

 

 本来の目的を忘れそうになったが、ここに来た理由はフォワード陣営の模擬戦。ただ、俺からちょっとしたルールを取り付けた。

 

「今回は俺のほうから攻撃しないから、好きなようにやっっちゃって。大丈夫。全部対処して見せるから。」

 

「え!?本当ですか!?」

 

「あ、なのはちゃんたちもあとでその条件で模擬戦リトライ、行ってみる?」

 

『お願いします。』

 

 まっかせろーい!

 

 

 

 30分後、フォワード陣の模擬戦が開始された。

 とはいえ、俺は迫りくる攻撃に各々の反撃を仕掛けるだけ。近距離攻撃にはカウンター(マスター後格闘)の要領でスタンさせる。体全体に格闘カウンターをはることのできるマスターはすごいなぁ。

 遠距離攻撃にはヤタノカガミ(アカツキ特格)で反射させる。そうそう、魔法は全部ビーム属性にカウントされるらしい。おかげでヤタノカガミめちゃくちゃ愛用しています。

 

 模擬戦を開始して30分。終始攻め続けた初めてはずのフォワード陣が疲労困憊といった様子。俺も疲れていたりする。本来の能力はタイマンで真価を発揮するためなんだかんだできつかった。フォワード陣の熟練度もあって負けかけた。管理局舐めてた。

 

『あ、ありがとうございました…』

 

「つ、疲れた…」

 

 精神摩耗度合いがすごい。寝たい…

 

「康さん!リベンジです!」

 

 …デデドン(絶望)

 

 この後の模擬戦は余裕で負けました。三人娘はいい顔していた。流石にかっこつけすぎた。コンナハズジャナイノニ!!

 




赤枠の魅力は多くの派生であろうな!
全ての格闘行動に派生がある!
一つ一つ選択する楽しさ!
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