と思っていました。
「ん?新たな巫剣反応?」
「はい、でもちょっと反応が違うんです。巫剣本来の反応ではなく、持ち物がそれに反応したといいますか」
「行ってみないとわからないか…」
午前中のブリーフィング、七香との話し合い。普通の巫剣と違う反応があったので見てきてほしいと連絡があった。
巫剣の保護は俺たち御華見衆の目的の一つでもあるので、断るわけにはいかないよね。
「了解です。行ってまいります。」
「気を付けてくださいね」
というわけで来ました。山の中。ここで反応があったらしく、捜索を開始した。今回同伴した巫剣は、帰国子女的な黒髪の脇が素晴らしい水心子正秀と、月の姫らしい笹貫の二人。
暇があった巫剣はほかにもいたが、今回はこの二人にお願いした。そこまで広い範囲をカバーするわけではないからこの二人でいいだろうと同行させた。
それに一応この二人も古参なのだが、時間が取れなくてここ最近はコミュニケーショントがとれなかったっていうのもある。
「それじゃおふたりさん、さがしにいきましょー!」
「OK!新しい巫剣を探しに行きましょう!」
「おー!」
各々反応を返しながら捜索を開始、三手に分かれて効率を上げるという寸法だ。俺に関してはレーダーという反則技が存在するので二人よりも広域をカバーすることにする。
こうして探し続けること1時間、一度二人と合流して結果報告となった。
「俺の範囲だと見当たらなかったな。それらしい痕跡もないし。」
「私の範囲でも同じです。」
「わたくしの範囲でもなかったですよ~」
「そこまで大きくないと思っていたが、どこまで移動したのだか…」
二人もそれらしい痕跡が見当たらなかったらしい。禍憑がいた痕跡もないので詰みかけていた時、遠くで爆発音が響いた。
「!なんだ今の!」
「Let`s go!」
爆発音のあった場所はそれなりに遠く走っただけでは間に合わなかったので、二人に話をして能力でZガンダムの変形機構をつかい、二人を背に載せて移動を開始。
「それにしてもその変形は人としての限界幅を超えてますよね…」
<まぁそういう力だしなぁ。慣れてくれ>
「あ、そういうわけではないのです。」
あ、この変形中は声を出せないので通信システムを少し改良した念話染みたものをつかって会話を行っている。
<そろそろつくぞ。厳重注意だ>
「「了解!(ラジャー!)」」
ついた先は地表がえぐれていた。ええ…(困惑)。巫剣でそれできる人いなくない?
「なんで地面がこんなに…」
「それは俺も思った。それとさっきからレーダーに人影が映っている。今から接触を行うから一応警戒をお願い」
レーダーが映った人影は大き目な木の後ろにあったので近づいて声をかけてみた。
「そこの木の後ろに隠れている人さん。何もしないんで出てきてもらってもいいか?」
こんな勧告では普通応答しないわと自分の阿保加減に内心落ち込んでいると、人影から人が出てきた。正直出てくると思っていなかった。これは驚きぃ!
「えっと…大丈夫…ですか?」
出てきたのはなんか真っ白い衣装に身を包んだ見た目10歳前半の少女、ごめんちょっと許容範囲外。
「えっと…君の名前は?」
「高町なのはです。」
「高町…なのは…?」
高町なのは…聞いたことがある。いや聞いたことがあるんじゃなくって覚えている。
前世でのアニメに一致するものがあった。
魔法少女リリカルなのはの主人公。え?マジでですか?ここってなのはの世界じゃないでしょ?なんでいるん?
「え?私の名前知っているんですか?」
不安そうな顔からちょっとだけ流れ出る不信感。いやぁわかるっちゃ分かるが
「いや、すまん。分からないんだ」
「そう…ですか」
あ、不安感マックスやん。でもこの子がなぜここにいるのか俺には全くわかんねぇ!とりあえず保護対象の巫剣らしき反応はこの子らしいからまずは連れて行かないと
「ごめんだけどついてきてもらえる?ここ一帯で人の反応があったから俺たちが来たから。すいちゃん、さーちゃん。帰投するぞ。」
帰投してきた俺たちはまず反応があった地帯であったことを話した。えぐれた地面に一人の少女の保護。それぐらいだが。そして
「管理局…ねぇ…」
そう、時空管理局の話。なんとこの世界、リリカルなのはとは別の創作物であるが、ただ時空が違うだけで同じ世界になっているらしい。うわぁめんどくせぇ。さらに聞くと彼女の世界に禍要柱らしいものが現れたとのこと。
しかも黄金の。そいつはゴールデンだぜ。その調査にこちら側に転送してきたらしい。本来はフェイトちゃんと来る予定だったらしいけどね。なぜかはぐれたらしい。
「ということで隊長、彼女を無事に帰すことから始めましょうか。それとその黄金の禍要柱と思われるものの調査も同時に行いましょうか。」
それが妥当だよね。まず、黄金の禍要柱とか不安感しかないし。それにしても会えただけでもよかったよかった。
まずはそれを解決したあとだと思うけれど、彼女たちにもそれぞれやるべきことがあるから早めに帰したいところ。それで高町なのはにそれを聞いてみると
「あ、大丈夫ですよ。連絡すれば早めに時空管理局の船が迎えに来るので」
らしい。これには思わずずっこけ。どう帰すのか考えていた矢先の出来事である。
「それじゃあ原因解明とその時空管理局というものが来るまでここで預からえてもらうか」
「はい!お願いします!」
今日からリリカルマジカルフィジカルレッドフレームな日々が始まりましたとさ。
時には一緒に飯を食べ、
「モーニングセットおいしいです」
(年相応の顔してんなぁ)
時には話をし、
「私達の世界より星がよく見えますね!」
「そうなのか?(夜の町の明かりがほぼないからなぁ)」
時には模擬戦をし
「ディバインバスター!」
「うおおおおおおおおおお!!!意地を見せろタクティカルフレェェェェィィム!!(赤枠改前特格)」
「ええ!?大剣で防ぎ切った!?」
「一本!(魔法が射撃にカウントされて助かった)」
時には禍憑を倒し
「10時方向に敵影、なのはちゃん行けるか!」
「ハイ行ってきます!」
「くーちゃんときくちゃんはここで俺と共に守っていて!機動力のあるまっちゃんとよっちゃん、すいちゃんで敵を攪乱だ!行くぞぉ!」
なんだかんだで1か月。思ったよりも長い年月を過ごしてきましたとさ。
黄金の禍要柱も最近解決し、あちら側も無事だった。さらに言えば、めいじ館に所属している巫剣たちとも仲が良くなったらしく、特に最初にあったすいちゃんとよく話しているらしい。
俺も高町なのはからなのはちゃんへと呼び名を変更し、なのはちゃん側も俺のことを隊長さんと呼ぶ関係までなった。その時である。
「時空管理局への連絡が終わったので今からくるらしいです。」
「へぇ、来るんだ。OK!準備しとくよ。いつになる?」
「明後日らしいです。」
そう、なのはちゃんとうとう元の世界へ帰ることになったとのこと。そのためのお出迎え船も来ているので明後日帰ることを巫剣みんなに説明した。
そりゃぁ1か月もいたら生活の一部となっていたのだろう。びっくりしていたけど、最終的には笑顔で送ることにした。一番仲が良くなったすいちゃんは悲しそうだったけど。
これで分かれっていうものを体験してくれると人は一皮むけると聞く。実際俺もそうだった。なのですいちゃんもこの経験をもとに元気にしとけばいいさ。
するとなのはちゃん首をかしげる。え?なのはちゃん元の世界に帰るんでしょ?会えなくなるんじゃないの?そう質問してみた。
「転送装置置いとけば会えますよ?」
それを早く言えってんだ。
このあとめちゃくちゃ送迎会した。
長いのか短いのか…3000を目安に置いた方がいいか?