銘治より出づるは頑駄無となれ   作:へーばる魂

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ハッピーエンド主義
ただ、なのはシリーズに限らず昔の作品って結構現実的だよね。
そこも好き


降臨!リリカル世界の転生者!

 紆余曲折あったが、やっと着いた唯一の男の子の家。さっき集まった6人で誰が押すのかを相談中。俺が押してもいいかなと手を伸ばすと6人分の手が俺の腕を捉える。

 驚いて当事者たちの顔を見てみると目に光がなかった。寒気に身震いが俺の体を蝕むんだ。思わず手を引き抜いたね。あれは最初に出会った緋墨と同等だった。間違いない。

 

 あ、緋墨というのは俺達の世界での巨大ボスのようなやつのことだ。禍憑の力をこれほどまでにその体に包容し、伝説級の強さを持ったやつ。火力もさることながら、最も危険なのはその攻撃範囲。

 一撃一撃が大ダメージをもつ広範囲攻撃をかましてくるやべーやつ。それが緋墨だ。

 彼女たちはまだ強化されていなかった時期の緋墨とはいえ、それと同じような雰囲気を感じる。怖い。

 

 そこで20分ぐらい待った。不幸中の幸いというかなんというか、リインフォースさんは特に執着はなかったので、これまでの八神家の経緯や俺たちの町の様子、生活の様子を話すことができた。

 決して目の前で行われている決闘から目をそらしたわけではない。決して。

 

 

 20分も人様の玄関の外で騒がしそうにしたらどうなるか、大体わかると思うけど、

 

「どうしたんですか(ガチャ)」

 

『ああああ!』

 

 答えは、その家の人が出てくる。いつもこんな調子なのかと顔を出した男の子の顔を見てみると、またか…というような顔をしていた。あ、一瞬で分かった。あれ苦労人の顔だ。思わず同情しちゃったぜ。

 

「…とりあえず上がっていくといいよ。」

 

『失礼しまーす!』

 

「…俺たちも大丈夫かな?」

 

「あ、はい!どうぞ!」

 

 先ほどよりも1.5倍ぐらいの元気度で返事をした少女たちを目で見送った後、疲れたような嬉しいような何とも言えない顔をしている男の子へ躊躇いがちに聞いてみると、急に笑顔で許可を出した。え?なんで急に元気になったん?

 と思ったが、そりゃそうだ。女子に囲まれている男の子とかいろいろあるよな。思わず目を瞑ってしまったが、優しく肩に手をのせてお疲れ様と声を掛けると、男の子も泣きそうになるわでまた玄関前でひと悶着が起こってしまった。

 この瞬間、男の中でしかわからない謎の友情が出来上がったと俺は確信している。

 

 さて禍憑を退治した日々より疲れたような感覚に見舞われた30分。きちんと挨拶をした。

 

「僕は小学三年生の木村直也です。一応時空管理局で魔法使いしています。」

 

 彼からの挨拶は軽いものだった。そう彼からは。そこから補足されるされる彼の経歴。もういいよ。すきにやっちゃって。ほぼ感情を放棄した思想で俺はこの時の話を聞き流していた。

 そこで一つだけ、俺は彼に聞きたいことがあるので一旦すいちゃんも含めた女性陣にはこの部屋から出てもらう。とまぁ聞きたいことって決まっているから瞬で終わるんだけどね。

 

「それで君は前世の記憶持ちかな?」

 

「っ何故それを」

 

急に戦闘態勢になるなおや君をなだめる。怪訝そうな顔をするなおや君は一応武器を解除してくれた。そこから始まる神談義。

 

「だって俺もそうだからさ。」

 

「そう…なんですか?」

 

「生前いくつか分かる?」

 

「19才だ…です。」

 

「もうどうせならタメでもいいよ。本来会うはずのない俺たちが会えたのもなんらかの縁だろうし。」

 

 ここまでやってやっと警戒心も解いてくれた。して、能力はと聞くと、王の財宝らしい。踏み台転生者によくある能力だが、彼なら大丈夫だろう。俺はそう思った。

 俺の能力も説明したが、よく分からないという顔をされた。ガン〇ム知らないのかと聞くと、そこは範囲圏外だったらしい。

 さて、警戒心も解け、俺たちの中で始まるオタクの会話。僕がリリカルなのはの世界に来るとは思わなかったやら、プレシアさんやアリシアちゃん、リインフォースをどうやって助けたやら、親がいない状態でどう生きていけるんだとか。それはそれは話した。転生あるある、両親いないは両者共通だし。

 今はなぜかある0が9桁以上ある資金で何とか生きているらしい。一言でいうと不憫だが、今は大丈夫とのこと。それよりもあの女子たちをどうにかしたいと切実に相談しに来た。おかげで男の子たちからジェラシーのこもった目線で見られるとのこと。

 前世合わせて俺もほうが生きている年数が多いから聞いたと思うので、ふざけずに答えた。

 

「むずかしいかもしれないけど、きちんと1人を選ぶんだ。他に好きな子ができればそれでいいんだ。無責任に彼女たちはわかってくれるとは言わない。自分の思いをちゃんとぶつけるんだ。その時が来たならな。」

 

「ありがとうございます。なんか兄さんみたいで嬉しかったです。」

 

「年齢的にはそうだよ。体に精神が引っ張られているけどさ。そこは変わらないよ。よくわかる。俺たち友達だろ?」

 

「……迷惑じゃなければあなたのことを兄と思ってもいいですか?」

 

「…まあそういう時期だろうな。ほれほれいいぞいいぞ。甘えてやりんさい」

 

 別世界に放り出された時に一人ってのは覚悟していたとはいえきついものがある。俺がそうだったからな。

 こうして転生者仲間で盟友ななおやとは今後ともよく話す仲となった。ちゃんと連絡先も交換しましたぞ。電話の内容は、ヒロインズについての相談が多かった。まじで苦労してんだなぁ。

 

 そして彼女たちたちとの合流も済んだところで名所を探索することとなった。

 大きな舞台となった海鳴臨海公園を見れたし、世は満足である。すいちゃんも満足したようだし。あとは明日にめいじ館の巫剣たちにお土産を持っていくだけである。

 それじゃすいちゃん!高町さん家に迷惑かけないようによろしく!

 

 

 月村さん家へ一人で帰る道のり。前世で見た日本の光景を頭の奥底へ叩き込む為に電波塔を登る。肉体スペックが人を超えた俺には余裕でした。

 

 そこで見る景色。今はめいじ館で見る景色とは違う現代的な景色。灯り一つ一つに家族があるのだと思うと心にしみるものがある。

 さて帰りますか!今日のご飯は何だろうなぁ!

 




あれ?この部分思ったよりも少ない…
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