最強攘夷志士は異世界でも最強?   作:極丸

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今回はネタを挟むタイミングがないのと作者の技量がないので、ほとんど繋ぎ。故に短い。
投稿間隔が短かったら、このくらいのクオリティと疑ってください。
こういう回を無くしていきたい……


どうでもいいですが皆さんは銀魂の話だと何が好きですか?私は竜宮城編と合コン回。桂がいる回はどうあがいても面白い。
うちの小説じゃいつ頃そのポジのキャラ出せるか……出しても扱いきれる自信がない……


異世界転移って言うけど人は皆大人になる時、社会と言う異世界に転移している。

 ハジメは光が消えるのを待ち、目を開く。

 そこは厳然とした絢爛豪華な彩色が施された聖堂のような場所であった。

 目の前に男とも女とも取れるような体型をした人物を中心に描かれた絵画が壁一面に貼られていた。普通に見れば美しい筈のそれがハジメにとって、それはなんだか脚色の強い真ん中の人物の自画像に見えた。

 ハジメは周りを見渡すと他のクラスメイト全員がこの場の状況に混乱していた。いや、それには少しばかり語弊がある。坂田だけは何故かいつものように落ち着き払って鼻くそをほじっていた。

 それを見てハジメの気が抜けるのとほぼ同時で、彼らの目の前にいた人物が声をかける。

 

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

 そう言うイシュタルという男の顔は、ただの好々爺然とした笑みを浮かべていた。

 

 ──────────

 

「こんな長げーテーブルこのタイミング以外で何に使うんだよ? 端から端まで声届くのか? お誕生日会にも使えねーぞこんな横長テーブル」

 

 ハジメたちはすぐ様10メートルはある巨大なテーブルがある部屋に移された。

 ついてすぐに坂田が訳のわからないことを言い始めたが、慣れてるクラスの連中は無視して言われるがまま席に着く。そして席についたと同時に、イシュタルは口を開く。

 

「勇者様の中には随分と豪胆なお方もいる御様子。これならば我々が思う以上のご活躍期待できるかも知れませんな?」

「あん? ご活躍だぁ?」

 

 不思議そうな顔を浮かべながら鼻をほじる銀時にイシュタルは長い髭を触りながら南雲達を呼び寄せた理由を語る。

 人間、魔族による数百年続くとされる戦争、長く均衡状態を保ってきたがつい最近、数十年前から魔族が『魔物』という存在を従え始めてから、人間側が劣勢になり始めていること。そして人類の滅亡を危惧した『エヒト』という神が南雲達を呼び寄せたということ。

 そして話が終わるとイシュタルは南雲達を引き連れて此処が異世界であることの証明をするべく、外へと続く通路へと歩き出す。その道中でイシュタルは何かを思い出したのか、徐に頭を抱え鬱陶しげにため息をつき始めた。

 

「……実を言うと皆様をこの異世界に呼び寄せたのは、ただ単にこの劣勢が魔物によるものだけではないということなのです」

「どういうことですか、それって?」

「はい。お恥ずかしい限りなのですが、人間側にも魔人側についている人間達がおりまして、それが原因で内部破裂が起きている状態なのです……」

「な! 敵である魔人をかばっている人達がいるんですか!」

「はい、在ろう事かその町はあらゆる魔物を受け入れる無法地帯のような町に成り下がってしまいました。あなた方のような強き存在をお呼びすれば、彼等も身動きが取りにくくなると思いまして。あなた方にはそんな魔人と手を組むような反乱分子を抑えていただきたく思い、お呼びしたわけでもあります」

「……ちなみにその町の名前は?」

「ハイ……その町の名は……『カブキチョウ』。我々トータスの人間の住む町にして魔人に与する悪しき町です」

「……カブキチョウ?」

 

 イシュタルの放った町の名に、坂田は一瞬反応を示す。なぜ反応したかは本人にも分からない。しかし彼にはその名がどこか他人事ではないように聞こえたのだ。そんな坂田を置いて話は進んでいく。そこからどんな話をしていたかは坂田は知らない。なぜなら早急に聞くのをやめて転移した際に持っていた最新号のジャンプを読み始めたからだ。そして坂田のジャンプが『ぼくたちは勉強ができない』の中盤に差し掛かったあたりで事態は少しばかり変化を見せた。

 

「ふざけないでください! うちの生徒達に戦争をさせようなんてそんなの認めません! 今すぐ元の場所に返してください!」

「そーだよー? 少なくとも此処にはいるから週一で月曜か土曜日には帰らせろ、ジャンプ買えねーだろうが」

「いや、論点そこかな? 坂田君?」

 

 担任の畑山愛子が声を荒げながらイシュタルに抗議する。それに坂田は少しばかりズレた論点から援護をするが、イシュタルは何食わぬ顔で最悪の返答を坂田達に言い渡す。

 

「それは無理です。此方に引き込む方法はございますが、此方から向こうへと送り返す技術は、この世界にはございません」

「な!」

 

 その返答に畑山は地べたに座り込む。あまりのショックで少しばかり腰が抜けたそうだ。するとその横を誰かが通り過ぎる。

 

「……坂田君……」

「……」

「おや、サカタ様。一体どうなされました? これは全てエヒト様のお導き。貴方方がエヒト様のため、人間の為に頑張れば、きっと元の世界に帰れますよ?」

 

 坂田であった。坂田は無言でイシュタルの前まで行き、無言で胸ぐらを掴んだ。それでもイシュタルは平静を崩さない。

 

「ふざけんなよ……」

「なんと?」

「ふざけんなあああああああああ!! ジャンプ買えないとか、俺にとって殺されたようなもんだぞコラァあああああ!!」

「「「……………………」」」

 

 坂田、やはり此処でもスタンスを失わず。ジャンプへのこだわりを忘れずに、自分が帰れるか否かよりも、ジャンプを読めるか読めないかが重要らしい。それを見たクラスの心の声は間違いなく一致していた。

 

 

 

 やっぱりか。である。




Web版これを機に読もうか検討中……
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