ドラえもん のび太の獣友冒険記   作:獅子河馬ブウ

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何時も小説に感想を書いてくれてありがとうございます。そのおかげで小説の書くモチベーションが上がっていきます。これからも頑張って書いていきます。



???「見事だよ、諸君達にも聖戦士の資格があるとみた!」


第4話 こーえん

モノレールで一夜を明かしたサーバル一行。朝日が昇り窓から太陽の光が射してカラカルの顔に当たり、彼女は若干眠気を感じながらも寝床として使っていたシートから起き上がると目元を擦りながら欠伸をする。

 

 

「ぅぅ、ふわぁぁ〜……」

 

 

まだ眠気が覚めきれないカラカルは足元がおぼつかなく、シートから降りると、反対側のシートに眠るサーバルとキュルルを起こそうと近づこうとするが、すぐ横でドラえもんが床に座りながら何かをしている事に気がつく。

 

 

「……ドラえもん何やってるの?」

 

「ん?あ、おはようカラカルちゃん」

 

 

ドラえもんはカラカルが起きたことに気づくとカラカルの方に振り返って挨拶をする。カラカルも挨拶を返そうとするが、ドラえもんが手に昨日使った空気砲と布切れを持っている事に気付く。

 

 

「それって確か昨日セルリアンを倒す時に使った道具よね」

 

「そうだよ。これは空気砲って言うんだ。昨日リミッター、力の制限を解除したから結構負担が掛かったんだ。だから手入れをしているんだ」

 

「ふーん」

 

 

空気砲を見て昨日の自分たちでも倒す事が無理な大型セルリアンを倒した事を脳裏に蘇らせる。

 

 

「たしかに昨日はあんな大きなセルリアンをあっという間に倒すなんて凄かったわね」

 

「いや、カラカルちゃんとサーバルちゃんは一発で倒せているじゃない」

 

 

ドラえもんを褒めるがドラえもんは謙遜な態度を取り、逆にカラカル達は自分たちよりも凄いと言うと、少し顔を赤くして照れた表情を見せる。

 

 

「ま、まぁ、あれはちょっと()()()()して力を上げてたから倒せたのよ」

 

「野性解放?」

 

 

またも始めて聞く言葉にドラえもんは首をかしげる。

 

 

「えーと、私でもうまく説明しにくいんだけど。なんて言うかこう、体の中から力が溢れるような感じなのよ」

 

「う〜ん、ちょっとわかんないかな」

 

 

カラカルの説明を聞いたドラえもんだが、いまいち理解出来ていなかった。すると、其処へラッキーさんがやってきた。

 

 

『野性解放ト言ウノハ、フレンズガ己ノサンドスターヲ消費シテケモノノ頃ノ力ヲ一時的ニ呼ビ覚マシテ、戦闘能力ヲ向上サセル能力ナンダ』

 

「へぇ〜、そうなんだ(所謂ドーピングみたいなものかな?)」

 

 

ラッキーさんの説明を聞いて一時的に能力を高める事から野性解放はフレンズにとってのドーピングだと思ったドラえもんだが、

 

 

「あれ、そういえばさサンドスターが無くなるとどうなるの?」

 

 

ドーピングは種類によっては副作用があるため、使うと体になんらかの悪影響を及ぼす事がある。それに伴って野性解放を使うと体内のサンドスターは減少して何か悪影響が起きるのではと思い、カラカルに聞くと、カラカルは一瞬顔を歪めるが直ぐに元に戻ると口を開いた。

 

「…サンドスターが無くなるt『マモナク アヅアエンマエ アヅアエンマエ』…ちょっ⁉︎ラッキーさん割り込まないでよ」

 

 

その時、タイミングが悪くラッキーさんがもうすぐアヅアエンに到着する事を報告した。

 

 

「そっか、もうすぐ着くならそろそろ2人を起こさないと」

 

報告を聞いたドラえもんはサーバルとキュルルを起こそうと思った後、先程ラッキーさんの報告の所為で聞きそびれたサンドスターが無くなるとどうなるのか改めて聞こうとカラカルの方に向く。

 

 

「それで言いかけたけど、無くなるとどうなるの」

 

「あー、それは後で話すわ。今は2人を起こすわよ」

 

 

そう言うとドラえもんは特に急いで聞く訳でもないから納得して「わかった」と返事をするとシートに横になって眠るサーバルとキュルルを起こしに行った。そして、この時カラカルは少し複雑そうな表情を浮かべていた。

 

 

の の の の の

 

 

「う、う〜ん。よく寝たぁ〜」

 

「ふわぁぁ〜」

 

モノレールがアヅアエンの駅に到着する頃にはサーバルとキュルルはまだ眠気が覚めきれていないが上体を起こし背伸びをした。

 

 

「2人ともおはよう」

 

「ドラえもんちゃんにカラカルもおはよう」

 

 

ドラえもんが起きたサーバル達に挨拶をすると2人は少し眠そうにしながらも、その場から起き上がる。

 

 

「2人は今日は早起きだね」

 

「いや、あんた達が起きるのが遅いだけよ」

 

 

カラカルはそう言いながら朝食のじゃぱりまんをサーバルとキュルルに渡した。2人はカラカルから受け取ったじゃぱりまんを食べようとしたが、サーバルが窓の外の景色に気がつき、目を輝かせる。

 

 

「うわぁ〜!何あれ何あれ⁉︎」

 

 

サーバルが目にしたのはさばんなちほーには存在しない植物である竹で、彼女にとって珍しいのか好奇心がうずいていたのだ。

 

「ねぇ、あれってなんて言う木なの?」

 

「あれは『アレハ竹ダヨ』dよ…って、被らないでよ!」

 

 

キュルルの質問に答えようとしたドラえもんだが、ラッキーさんが被るように答えた。自分の活躍の場を取られたドラえもんは咳払いをした後、改めて子守り用ロボットとして口を開く。

 

 

「竹ってどういう木なの?」

 

「ゴホン、竹はs『竹ハ木ト草イマダニドチラノ植物ナノカワカッテイナインダ』nだ……って、だから僕が説明しようとしたのに‼︎」

 

「まあまあ、落ち着きなさいって」

 

 

またしても出番を取られてしまったドラえもんは怒るが、カラカルが宥める。一方キュルルは先ほどからドラえもんの台詞を被るようにするラッキーさんの行動をみて思ったことを口にする。

 

 

「ひょっとしてラッキーさんはガイドがしたいんじゃないのかな?」

 

「そうなのラッキーさん?」

 

 

キュルルの考察を聞いたサーバルはラッキーさんに問い詰める。

 

 

『………』

 

 

だが、ラッキーさんはサーバルに返事を返さず無言を貫く。

 

 

「なんで返事をしないの〜?」

 

 

不満そうな表情をしながらサーバルはラッキーさんに何故無言なのかを問うが、その問いにも答えなかった。その様子を見てドラえもんは流石に変だと思い話しかける。

 

 

「ねぇ、ラッキーさんはどうしてサーバルちゃん達と会話しないの?」

 

 

すると、ドラえもんの声に反応して体をドラえもんの方向に向ける。

 

 

『僕達ラッキービーストハ極力フレンズトノ干渉ハ禁止サレテイルンダ』

 

「らっきーびーすと?」

 

「それがラッキーさんの本当の名前なの?」

 

 

サーバルとカラカルはラッキーさんが言ったラッキービーストという名が本名なのかと思っていると、ドラえもんはある事に気がつく。

 

 

「あれ?フレンズとお話が出来ないのにみんなはどうしてラッキーさんって呼んでいたの?」

 

 

フレンズはラッキーさんと会話が出来なければラッキーさんの名前を知ることが出来ないはずなのに知っている矛盾がある事にドラえもんはその事についてサーバル達に問いかける。

 

 

「結構前までは()()って呼ばれていたけど、博士達がラッキーさんって名前を広めたのよ」

 

「まあけど、今も一部のフレンズはラッキーさんの事をボスって呼んでいるんだ」

 

「ボス?」

 

(それにしても博士だっけ?その人はもしかしてフレンズじゃなくて人なのかな?そうだとしたらその人に会ってジャパリパークについて詳しく聞いた方が良さそう)

 

「あ、そういえばセルリアンに追われていた時にサーバルちゃん達の声に反応していたよね」

 

「言われてみればそうね」

 

 

サーバルはセルリアンが追いかけていた時に無我夢中でラッキーさんにモノレールの速さを上げるように言った時にラッキーさんが「ムリダヨ」と答えていたのだ。

 

 

「あれ?じゃあ、なんであの時はおはなし出来たんだろう」

 

「たしかにそうよね。ラッキーさんってわたし達と会話が出来ないのにあの時だけ話せていたなんて不思議よね」

 

 

改めてその時の出来事を思い出した2人は何故だろうと疑問符を浮かべる。それを見たドラえもんはサーバル達の代わりにラッキーさんに聞いてみた。

 

 

「ラッキーさんそこら辺はどうなの?」

 

『僕達ハ例外トシテオ客様ノ緊急事対応時ノミ干渉ヲ許サレルンダ』

 

「そっか、ラッキーさんも大変なんだね」

 

 

同じロボットとして自由に行動ができないラッキーさんに共感してドラえもんは同情し、隣で聞いていたサーバルもラッキーさんが可哀想だと思っていた。一方カラカルはキュルルに話しかけていた。

 

 

「ところでキュルル、スケッチブックにはここら辺の絵は描かれていないの?」

 

「ちょっとまってて」

 

 

キュルルはカラカルに言われてスケッチブックのページを開き、暫く捲って探していると、あるページを見つける。

 

 

「あったよ!」

 

「どれどれ」

 

「見せて見せて〜!」

 

 

キュルルが見つけたページを横からカラカル達が覗くと其処には丁度外にある竹林と同じ光景が描かれた絵があった。

 

 

「どうやら次はこの竹林に手掛かりがありそうだね」

 

「でも、これって周りは全て同じ景色だから何処らへんで描いた絵かわからないよ」

 

 

スケッチブックに描かれている竹林の絵が外の景色と全て同じである為、全く見分けのつかない事にサーバルは悩んだ。

 

 

「そうね……ねぇ、もうちょっと特徴のある絵はないの?」

 

「えっと……あ、あった!」

 

 

キュルルは竹林の絵のページを捲ると其処には同じ竹林の絵だが先ほどと違って滑り台やブランコが描かれていた。

 

 

「これは公園かな?」

 

「こーえん?」

 

「要するに小さな遊び場みたいなものだよ……あれ?」

 

 

ドラえもんはサーバルに対して公園について特に被る事なく説明出来た事に疑問に思いラッキーさんの方に振り返ると、ラッキーさんはただドラえもんの方を見つめていただけだった。

 

 

「あ、そっか、ラッキーさんが反応するのはキュルルちゃんや僕しかいなかったんだ」

 

 

ラッキーさんはフレンズと会話できない事にドラえもんは納得した。そして、キュルルは公園の描かれた絵とモノレールの外に広がる竹林を見て不安そう表情を浮かべていた。

 

 

「それにしてもこんな広いところでこの公園を見つけられることが出来るかな?」

 

『チョット待ッテテ』

 

「ラッキーさん?」

 

 

すると、ラッキーさんは目を緑色に点滅させて、それから3分が経つと緑色の光が収まりキュルルの方に向いた。

 

 

『今、コノ近クニイルラッキービーストヲ駅ノ前マデ呼ンダカラ公園マデハソノ個体ニガイドシテモラウンダ』

 

「えっと、どういう事?」

 

 

突然のラッキーさんの話にドラえもんとキュルルは理解出来ていなかった。

 

 

「よくわからないけど、駅の外に行ってみればわかるんじゃないかな?」

 

「じゃあ、早速行ってみようよ!」

 

 

サーバルはそう言ってモノレールから出るとその後をカラカル、キュルル、ドラえもんも続く。だが、ドラえもん一旦足を止めてモノレールから一歩も出ないラッキーさんの姿に気付く。

 

 

「どうしたのドラえもんちゃん?」

 

「ちょっとみんなは先に行ってて、ちょっと気になる事があるから」

 

 

ドラえもんはサーバル達にそう言うと、モノレールの方へと引き返しラッキーさんの前にやってきた。

 

 

『ドウカシタ?』

 

「いや、ラッキーさんはどうしてついてこないのかな?」

 

『僕ノ仕事ハオ客様ヲものれーるヲ運転スル事デ、オ客様ヲ案内スル仕事ジャナインダ』

 

 

ラッキーさんは自分がドラえもん達と共に行動できない理由を言うと、ドラえもんは納得する。

 

「そうなんだ。じゃあ、ラッキーさんはまた別のちほーまでモノレールを運転するんだね」

 

ラッキーさんは元々モノレールを運転するのが仕事だ。なら、いつまでもこの駅に留まっている訳ではない。そう思ったドラえもんはラッキーさんにここまで乗せて行ってくれたお礼を言おうとするが、

 

 

『ソレハ違ウ。現在コノものれーるハ貸シ切リ状態デ、オ客様ハ君達ダケナンダ』

 

「え?つまり、ラッキーさんは僕達が帰ってくるまで待っているって事?」

 

『ソウダヨ』

 

 

ドラえもんはラッキーさんが自分たちの帰りまでモノレールを動かさない事に嬉しく思うが、

 

 

「でも、僕達以外の人にも乗せないのは不味いんじゃないかな?」

 

 

自分達の為に他のお客さん達に迷惑になるのはとても申し訳ないと思っていると、ラッキーさんは話を続けた。

 

 

『大丈夫、現在コノパークニハオ客様ハ君達シカイナインダ』

 

「それはどういうk「ドラえもーん!早く来なさいよ」

 

 

ラッキーさんに言葉の意味を知ろうとしたが、其処へカラカルが大きな声でドラえもんの名を呼んでいた。どうやら声の様子から待ちくたびれているようだからこれ以上長く会話は出来ない。

 

 

「わかった今行くよ!ラッキーさん話の続きは帰ってきたらしよう」

 

『ワカッタヨ』

 

そう言ってドラえもんはラッキーさんにモノレールの留守番を任せて駅の外で待っているサーバル達の元へと向かった。

 

 

の の の の の

 

 

駅から出たドラえもんはサーバル達と合流して周囲の光景を見渡すが、一面竹林が広がっていた。

 

 

「本当に此処は竹ばかりね」

 

「これはこーえんを見つけるのがとても大変そうだね」

 

 

サーバルとカラカルは周りが竹林ばかりしか無く此処から公園を見つけに行くのに一苦労しそうだと思っていた。

 

 

「こうなったらここら辺に住んでいる子に聞いてみるしかないね」

 

「それはいい考えだ!じゃあ、こういう時はたずね人ステッキを使って探し出そう!」

 

 

一方、キュルルは近くにいるフレンズから聞き込みを行うと提案すると、ドラえもんはそれに賛成し、こういう時に役に立つたずね人ステッキを使おうとポケットの中を漁りだす。

 

 

ガサガサ

 

 

その時、ドラえもん達の目の前にある茂みが音を立てた。その音に気づいたドラえもん達は一斉に茂みに意識が集中する。

 

 

「な、なに⁉︎」

 

「キュルルは私たちの後ろに隠れて!」

 

「う、うん!」

 

キュルルはドラえもん達の後ろに隠れるとドラえもん達はキュルルを守るように戦闘の構えを取る。そして、目の前の茂みはさらに激しく揺れると、そこから在るものが出てきた。それを見たドラえもん達は目を丸くした。

 

 

「あ、あれ?」

 

「あれって、もしかして」

 

 

そこに現れたのは先ほどまでモノレールで留守番をしていたラッキーさんだった。

 

 

「ら、ラッキーさん⁉︎」

 

「あ、あれ?でも、ラッキーさんは今モノレールに居るはずなんじゃ……」

 

 

キュルルとドラえもんは現れたのは知り合いであるラッキーさんだと安心したが、後ろの駅の中にいるラッキーさんが目の前に現れた事におかしい事だと気づく。何故なんだろうと2人は考えようとしたが、

 

 

「なんか勘違いをしていそうだから言っておくけど、そこにいるラッキーさんはさっき別れたラッキーさんとは違うから」

 

「え、違うの?」

 

 

カラカルの発言を聞いたキュルルは更に頭を悩ませる。その隣でドラえもんはカラカルの言っている意味を理解してきた。そして、この後のサーバルの発言を聞いて確信を得た。

 

 

「そうだよ、ラッキーさんは色んなところに沢山いるんだ」

 

「成る程、つまりラッキーさんはジャパリパークの至る所にいるわけか」

 

 

ドラえもんはラッキーさんがジャパリパーク中に沢山いると知ると同時に自分と同じ量産型のロボットだと分かると益々親近感が湧いてきた。

 

 

「そっか、このラッキーさんは今モノレールにいるラッキーさんとは別人って事だね。よく見たら結構違うところがあるしね」

 

 

キュルルは目の前のラッキーさんとモノレールにいるラッキーさんの見た目を思い出して比較してみた。冷静に確認してみると今目の前にいるラッキーさんの体の色はドラえもんのように青く。モノレールにいるラッキーさんと違って帽子や眼帯などはつけては居なかった更にはお腹に付いている装飾品のレンズの形はシンプルな四角となっていた。

 

 

「本当にそうだね、青い体の色をしているからドラえもんちゃんと同じ色だね」

 

 

このラッキーさんがドラえもんと色が似ていると言うとカラカルとキュルルも頷いて同意すると、サーバルは先ほどモノレールで別れたラッキーさんの台詞を思い出した。

 

 

「あ、そういえばものれーるに乗っていたラッキーさんは他のラッキーさんを呼んで公園を案内してくれるって言っていたよね?」

 

「てことはこのラッキーさんが公園まで案内してくれるって事?」

 

「多分そうだと思う」

 

 

目の前に現れたラッキーさんがモノレールにいるラッキーさんが呼んだ案内役だと思うと、全員は一斉にラッキーさんに視線を向ける。すると、ラッキーさんは「ピョコピョコ」と可愛らしい足音を立てながらドラえもんとキュルルの前に来ると2人の顔を見上げた。

 

 

『初メマシテ、僕はラッキービーストダヨ。よろしくネ』

 

「よろしく」

 

「こちらこそよろしく」

 

ラッキーさんはドラえもんとキュルルに挨拶をすると、2人も挨拶をして返した。そして、その様子を見ていたサーバルは何かを思いつき、キュルルの隣に立った。

 

 

「ラッキーさん私はサーバルだよー」

 

『………』

 

 

サーバルはドラえもんとキュルルの後に話しかければもしかしたら会話する事が出来ると思ったが、ラッキーさんはサーバルとは会話せず黙ってしまった。

 

 

「やっぱり駄目か〜」

 

「諦めなさいよサーバル」

 

 

サーバルはラッキーさんと会話出来ない事にガッカリしてしまう。それを見たカラカルは呆れた表情を見せる。そして、ラッキーさんはドラえもん達と会話を続ける。

 

 

『君タチの名前はドラえもんとキュルルで良いカナ?』

 

「あ、はい」

 

「たしかに僕たちの名前だけど、なんで知っているの?」

 

 

ドラえもんは自分たちはまだ自己紹介をしていないのに何故ラッキーさんは名前を知っているのか不思議に思い、知っている訳を聞くと、ラッキーさん答えた。

 

 

『モノレールの操縦をするラッキービーストから君タチの名前と情報を交信したカラ知っているヨ』

 

「へぇ〜、そうだったんだ」

 

 

恐らくモノレールにいるラッキーさんが話をスムーズに進めやすいように前もって伝えてくれたのだろうと考えた。

 

 

「じゃあ、君が僕たちを案内してくれるの?」

 

『ソウダヨ、アヅアエンのガイドは僕に任セテ、君タチは何が見たい?』

 

 

キュルルの問いにラッキーさんは肯定すると、ドラえもん達に何処が行きたいかを聞いてきた。それを聞いたキュルルはカバンからスケッチブックを取り出した。

 

 

「じゃあ、僕たちは此処に行きたいんだけど……」

 

『検索中…検索中』

 

 

キュルルは公園の絵をラッキーさんに見せると、ラッキーさんは目を光らせて自身の持つアヅアエンの地図データと絵に描かれた公園の場所を探し出した。暫くすると目の光は収まり、再びキュルルに話しかけた。

 

 

『目的地は自然公園で良いカナ?』

 

「自然公園?よくわからないけど、其処でお願いします」

 

 

ラッキーさんはキュルルから公園までの案内をするかと問うと、キュルルはラッキーさんに了承した。

 

 

『じゃあ、自然公園までのガイドを開始するヨ。よろしくネ』

 

「こちらこそお願いします」

 

 

ラッキーさんを先頭にドラえもん達は竹林の中にある道を歩き出していった。

 

 

の の の の の

 

 

ラッキーさんに公園までの案内をさせてもらっているドラえもん達一行はいつまでも続く変わらぬ竹林の光景に少し飽きてきていた。

 

 

「それにしてもさっきから同じ景色だね」

 

「なんかこう見るとさばんなちほーと比べて此処は殆どが竹だからあまり目立ったものはなさそうね」

 

「そうかな?結構竹林は珍しくて良いと思うけど」

 

さばんなちほーに住んでいたサーバルとカラカルは特に面白そうなところがない事に少し楽しくなさそうな表情を浮かべていた。逆にドラえもんは和の文化の一つである竹に馴染み深い為、辺りを見渡しても飽きることはなかった。

 

 

「それにしても、『竹』って細いけど大きいよね」

 

「しかも、ツルツルしてるみたいだから木登りには向いていない感じね」

 

 

サーバルとカラカルは近くの竹で爪研ぎをするが、やり難いのか微妙な表情を浮かべている。そんな2人につられてキュルルも竹を触り始める

 

 

「ホントだ。それに……とてもグラグラするね」

 

『竹h「竹は水を通さない節で複数に仕切られていて、中身はほぼ空洞に近いんだ」……』

 

「そうなんだ!それにしても大きい竹だよね。……でも、なんで小さい竹が見当たらないんだろう」

 

『それはt「それは竹の成長するスピードが速いからだよ。1番成長する時では1日に1m以上……あー、僕達の背の高さよりも大きく伸びるんだ」アワワワ』

 

「そうなんだね……って、ラッキーさん⁉︎」

 

 

モノレールの時とは逆にガイドの言葉を遮る形でドラえもんが説明を行い始めたせいか、ショートしてしまう。

 

 

「でも、さすがにたった1日でそんなに大きく伸びるのかしら?」

 

「ううーん、確かにカラカルの言う通りかも……」

 

 

サーバルもカラカルと同じく、半信半疑の意をドラえもんに見せる。するとドラえもんは

 

 

「うーん、……それじゃあ実際に成長するところ見てみる?」

 

「「「え?」」」

 

 

3人が呟いた後、ドラえもんは四次元ポケットから細長い形状の容器を取り出した。

 

 

「アットグングン〜!」

 

 

取り出した新しいひみつ道具にサーバルは竹林を見た時と同じように目を輝かせる。

 

 

「あっとぐんぐん?何それ!食べれるの?」

 

「食べちゃ駄目だよ!これは生き物が"あっというまにグングン"成長させる栄養剤なんだ」

 

「あっという間にって、そっちの方が信じられないんだけど……」

 

「私、見てみたい!見てみたーい!」

 

「僕も見てみたい!」

 

「それじゃあ、えぇっと……あったあった」

 

 

カラカルとは対照的に興味津々な2人の期待に応え、ドラえもんが竹の根元で声を上げる。キュルル達が注目するとそこには、小さな茶色いものが地面から生えていた。

 

 

「ドラえもん、これって何?」

 

「これは"タケノコ"と言って竹が大きく成長する前の姿なんだ」

 

「えーっ!これが竹なの?こんなに小さいの⁉︎」

 

「だとしたらますます信じられないわね……」

 

「まぁ、見てて。このタケノコにアットグングンを少々……」

 

 

ドラえもんはタケノコに粉末状のアットグングンを振りかけると、急いでその場から離れる。するとタケノコはみるみるうちに大きく成長していき10秒もかからず周りと同じような高さまで伸びきってしまった。

 

 

「す、すっごーーい!!ホントに大きくなっちゃった!」

 

「な、中々やるじゃない。……でも、さっきまで小さかったのにあそこまで伸びるなんて……」

 

『アワ、アワワワワワワ』

 

「ああ!またラッキーさんが!」

 

 

サーバル達が関心する中、ガイドであるラッキーさんはドラえもんのひみつ道具によって引き起こされた超常現象に対して、その場で震えるしかなかった。

 

 

の の の の の

 

 

ドラえもんの竹についての勉強会が終わり、暫く竹林を歩いているが一向に景色は変わらず、此処に住んでいるであろうフレンズすら遭遇しなかった。

 

 

「ラッキーさん本当にこの道であっているの?」

 

『任セテ、公園は其処の道を左に曲がればあるヨ』

 

 

キュルルは復活したラッキーさんに公園までの道は合っているのか聞くとラッキーさんは器用に小さな足でキュルルに体を向けて後ろ歩きをして会話をする。それを聞いたサーバル達は絵にあった公園は一体どんなものなのか楽しみに思い、道を左に曲がると広いところに出た。

 

 

「あれ?」

 

「これはどう言うこと?」

 

 

しかし、サーバル達が思っていたものとは異なり其処には滑り台やブランコやその他遊具は何処にも存在しなかった。

 

 

「こーえんが無いよ!」

 

「ラッキーさん公園は一体何処に…?」

 

 

サーバル達はラッキーさんに公園がないと確認を取ろうと視線をラッキーさんに移すと、

 

 

『マ、マママ、ママ、マカ』

 

「「「ラッキーさん!?」」」

 

「これはまたショートしちゃったみたいだ」

 

 

突然ラッキーさんは公園が存在しない事態にフリーズし、サーバル達は不安そうな表情になる。ドラえもんもラッキーさんがこんな事態を想定していなかった事に気付く。

 

 

「ひょっとしてラッキーさんは道を間違えたのかな?」

 

「というかそもそも公園の絵は別のちほーで描いたんじゃないの?」

 

「どうだろう……」

 

ラッキーさんが道を間違えたのかとサーバルとカラカルは言うが、それを確かめる術がないキュルルはどうすれば良いか考えていると、その隣でドラえもんは何か閃く。

 

 

「よし、それなら()()の出番だ!」

 

「え、()()?」

 

 

急にドラえもんはポケットに手を入れ中を暫く漁るとそこからある道具を取り出した。

 

 

「◎✖️占い〜!」

 

 

ドラえもんが出したのは赤い◎と青い✖️形をした物体だった。また始めてみる道具にサーバル達は興味津々でその道具を見ていた。

 

 

「今度はどんな道具なの?」

 

「これは◎✖️占いと言って、この◎と✖️に向かって質問をすると確実に答えてくれる道具なんだ」

 

「へぇ〜、じゃあそれを使って公園の場所を探すんだね」

 

「そうだよ。じゃあ、早速、『公園は此処?』」

 

◎ピンポーン

 

 

すると、ドラえもんの声に反応して地面に置いた◎が宙に浮かんだ。

 

 

「これって、つまり……」

 

「公園は此処って事?」

 

「そうみたいだね」

 

 

◎✖️占いが◎と反応を示した為、ここにあるのはわかったが、肝心の公園の遊具は何処にも見当たらなかった。すると、今度はサーバルが◎✖️占いに向かって質問をする。

 

 

「じゃあ、『こーえんは何処にあるの?』」

 

 

サーバルはこの質問なら公園の詳しい場所について何か知ることが出来るだろうと思ったが、◎と✖️はどちらも宙に浮かばなかった。

 

 

「あれ?どっちも浮かばないよ」

 

「ドラえもんこれはどういう事?」

 

「あ〜、それが◎✖️占いは質問が◎と✖️つまり、()()()()()のどちらかで答えられる質問じゃ無いと動かない仕組みなんだ」

 

「なんでも答えるって訳じゃ無いのね」

 

 

カラカルはドラえもんの道具はなんでも万能ではないとわかり、少し残念な顔を浮かべる。

 

 

「困ったな、これじゃあ公園の場所がわからないな」

 

「なんか良い質問はないかな」

 

 

彼等はこのままでは公園を見つけることができないと困り果てていると、

 

 

「みゃ?」

 

「どうしたのサーバル?」

 

 

サーバルが空き地の奥に視線を移した。カラカルはそんなサーバルにどうしたのかと聞く。

 

 

「いや、あそこに誰かいるよ」

 

「「「え?」」」

 

 

サーバルは広場の奥の方に指を指すと3人もつられて指の方向に顔を向けると、其処にはたしかに人影らしきものがいた。4人は正体を知るべく、その人影に近づくと思わず目を見開く。その人影の正体は白いセーラー服と黒のスカートを履いた少女が倒れていた。

 

 

「だ、大丈夫⁉︎」

 

「ま、まさかセルリアンに襲われたの⁉︎」

 

「ドラえもんなんとかならない⁉︎」

 

「ま、待ってて今お医者さんカバンを出すから!」

 

 

目の前で倒れている少女を見て全員はパニック状態になっていた。そんな中ドラえもんはパニックになりながらも、その少女を助けようとポケットの中を漁っていると、

 

 

「ふわぁ〜〜、よく寝たぁ〜」

 

「「「「…え?」」」」

 

 

すると、突然倒れていた少女は大きく欠伸をしながら上体を起こした。それを見た彼等は思わず目が点になって呆然とする。

 

 

「あれぇ、あなたちだれぇ?」

 

 

目を覚めたら目の前にいるドラえもん達に名前を聞くが、まだ眠気が覚めない少女はちゃんと舌が回らなかった。対してドラえもん達はその少女の声に意識が戻る。

 

 

「あ、わ、私はサーバル。こっちは友達のカラカルにキュルルちゃんとドラえもんちゃんだよ」

 

「どうも」

 

「よろしく」

 

「はじめまして」

 

 

4人はそれぞれ挨拶をすると、少女も欠伸をしながらも自己紹介をする。

 

 

「私はジャイアントパンダァ〜〜」

 

(確かにこの白と黒の髪に服はジャイアントパンダの特徴を捉えている)

 

 

目の前の少女がジャイアントパンダだと知ったドラえもんはその少女の姿をよく見てみるとちゃんとジャイアントパンダの白と黒の模様がある事にジャイアントパンダだと納得した。その隣でサーバル達はジャイアントパンダに心配そうに話しかける。

 

 

「大丈夫?こんな所で倒れて」

 

「んあ?お昼寝していただけだよぉ〜」

 

「昼寝!?こんなところで!?」

 

「そう、どんな所でも寝れるのが私の特技なんだぁ〜」

 

「なんだ、そうだったんだ」

 

(この子、まるでのび太くんみたいだな)

 

どんな所でもすぐ寝てしまうジャイアントパンダの特技に親友である彼と同じ特技である事に何処と無く親近感と複雑な感情を感じていた。

 

 

(本当ならこんなところで寝ているのは危ないって注意したいけど、元々の動物だった彼女たちの習性を考えると注意できないな)

 

 

ジャイアントパンダは1日の半分は食事で残りは睡眠を取っているのだ。そう考えるとドラえもんは注意することは出来ない。一方ドラえもんがそんな事を考えているのを知らないサーバル達はジャイアントパンダの様子からして此処に住んでいるフレンズだとわかり、公園の場所を聞こうと公園の絵を見せた。

 

 

「あの、僕たちこの絵の場所を探しているんだけど、知りませんか?」

 

「あ───知っているよぉ〜〜」

 

「「本当!?」」

 

「やったわね!これで探していた公園の場所がわかるわね」

 

「うん」

 

 

ジャイアントパンダが公園について知っていると分かると彼等は喜びの表情を浮かべると、ジャイアントパンダに公園の場所について聞こうとする。

 

 

「それでこーえんは何処にあるの?」

 

「えっとねー、なんとその場所はぁ〜ほんとうはぁ〜ここのねぇ──」

 

「あれ?」

 

 

キュルルはジャイアントパンダの様子がおかしいことに気付く。すると、彼女の瞼は次第に閉じて段々と声が小さくなっていく。

 

 

「ここ…にょ…」

 

 

やがてそれが最後の一言となり睡魔に耐えられずその場に倒れて、イビキをかきながら寝始めた。

 

 

「ぐぅ〜〜〜〜〜」

 

「えええええっ!?」

 

「喋りながら寝た⁉︎」

 

「どうしよう……」

 

 

サーバル達は会話中に寝てしまったジャイアントパンダをどうしようと相談するが、実際に会話中に寝る人と接したことが無いためどうするか悩み出した。

 

 

「どうしようったって……ドラえもん何とかならない?」

 

 

カラカルは今までのドラえもんの行動を見てきてこういう時はどうすれば良いのか相談をする。

 

 

「そ、そんな急に言われても、取り敢えず起こして聞いてみるしかないね」

 

「そ、そうね!ねぇ、起きなさいよ。此処を教えてくれるだけで良いんだから!」

 

 

ドラえもんの考えを早速実行し、カラカルはジャイアントパンダの肩を揺さぶりながら呼び掛ける。するとジャイアントパンダは寝言のように返事をする。

 

 

「朝は起きてジャパリまんを取りに行くでしょ?そしたら、歩いて疲れて眠くなるでしょ?そして友達と一緒に遊んでクタクタになって眠くなるでしょ?そしてジャパリまんを食べたら満足して眠くなる。……と言うわけで、グゥ」

 

「いや、その理屈はおかしい……って、これじゃ本当にのび太君そのままじゃないか!」

 

 

あまりにもデジャヴを感じる台詞にドラえもんは頭を悩ませ、若干苛立つ。

 

 

「あっ!そうだ、ねぇ一緒に狩りごっこして遊ぼうよ!寝るよりもずーっと楽しいよ!」

 

「……むにゃ」

 

「お?」

 

すると、サーバルの呼びかけに先ほどと違った反応を見せるジャイアントパンダの姿を見たドラえもんはこれならいけるんじゃないかと思ったが、

 

 

「……暖かな日向の下でぐっすり寝る。これ以上に……楽しいことは無い……グゥ〜」

 

「うう、駄目か……」

 

 

またもやジャイアントパンダを起こす作戦は失敗に終わってしまった。今度はキュルルがジャイアントパンダを起こそうと近づこうとするが、

 

 

「……もう、我慢出来ない……!」

 

「え、ドラえもん?」

 

 

ドラえもんは体を震わせていた。その姿を見たキュルルは不安そうにドラえもんに話しかけようとした瞬間、地面で寝ているジャイアントパンダに近づくと大きく息を吸い込む。

 

 

「コラァァァァァ!!!起きろォォォォォォォオオオ!!!」

 

「「「うわぁぁぁ!?」」」

 

 

突然ドラえもんの大声にサーバル達は思わず耳を閉じて驚きの声を上げる。

 

 

「全く何時も何時も寝て!!それなんだから君はノロマなんだ!!少しは寝るのを我慢しろぉぉぉぉぉおおおおお!!!」

 

「いやいや⁉︎ドラえもんあなたこの子とは初めて会うでしょ⁉︎」

 

カラカルはドラえもんの台詞に思わずツッコミを入れる。だが、ドラえもんは止まらずそのまま怒鳴り続けた。

 

 

「偶には昼寝を辞めて勉強と外であそんでこぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおい!!!」

 

「ドラえもんちゃん急になに言い出すの⁉︎」

 

「ど、ドラえもんちょっと落ち着いて!」

 

 

3人は眠るジャイアントパンダに向かって怒鳴るドラえもんを何とか鎮めようとしていると、すぐ近くの茂みから赤茶の髪の色をした少女(フレンズ)が出てきた。

 

 

「ジャイアントパンダちゃ〜ん……あ!またそんなところで、って、ああああああーーっ!!?なにやっているんですか!?無理矢理ジャイアントパンダちゃんを起こしちゃダメですよぉーーっ!!!」

 

 

 

この後、赤茶髪の少女も加わって何とかドラえもんを鎮めるのだった。




フレンズ図鑑

ジャイアントパンダ

ネコ目クマ科ジャイアントパンダ属

Ailuropoda melanoleuca

白黒な体毛でおなじみ、ジャイアントパンダのフレンズ。
標高1,200 - 4,100メートル(主に1,500 - 3,000メートル)にある竹林に生息する。全身は分厚い体毛で覆われている。耳介や眼の周囲・肩から前肢・後肢は黒く、他は白い。何処でも寝れちゃうおっとりマイペース屋さんで、友達思い。怒るとコワイ。とてもコワイ(大事だから二度言う)小型セルリアンの群れを一瞬で殲滅出来るほどの戦闘能力も高い。


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