シルトヴェルトにメリエルがやってきて1週間。
元奴隷達の生活や職の斡旋をシルトヴェルトに任せ彼女は何をしていたかというと――特に何もしていなかった。
シルトヴェルトの名物料理を食べたり、観光名所を見て回ったり、亜人達を見ては、その耳と尻尾を思いっきりもふもふしたり、オストの中華料理っぽいものを食べたりと食っちゃ寝生活だった。
そんな中、ラフタリアはある決意をし、メリエルにとある申し入れを行った。
「……え? パーティーを抜けるって?」
寝耳に水の出来事にメリエルは目を丸くした。
思わず、座っていたソファから腰を浮かしてしまうくらいに。
「あ、いえ、抜けるというか、一時的にちょっと……用事がありまして……」
「別行動を取りたいってこと?」
問いに頷くラフタリアにメリエルは胡散臭い目を向ける。
その視線にラフタリアは溜息を吐く。
隠し事なんて、できないと思いながら。
「私の、前の主についてです」
「聞きましょう」
メリエルはソファに座り直し、周囲を探るも、ラフタリア以外の気配はない。
「……私の住んでいた村が波に襲われて、その後に暴徒と化した兵士達に襲われ、貴族のところに幼馴染と一緒に捕らえられました」
「それで?」
メリエルの表情は、おそらく予想がついているだろうが、怒りなどそういった感情は全く見受けられない。
平静そのものだ。
「生きているかどうか、分かりません。けれど、行って……ケジメをつけたいです」
「何故、わざわざここに来てそれを? メルロマルクにいた頃、さっさと言えば良かったのに」
「……メリエル様が派手なことばかりやるから、言う暇もなかったんです」
言われて、メリエルは思い返す。
モンスター狩りによるパワーレベリングや模擬戦はともかく、波、決闘騒ぎ、そしてシルトヴェルトに行くきっかけとなった三勇教への報復テロ攻撃。
レベリングとか模擬戦とかはともかく、騒動の原因は全部メリエルにあった。
とはいえ、彼女は弁明する。
「過去の詮索はご法度だと思ったから、特に聞かなかったけど、聞いたほうが良かった?」
「……ちょっとくらいは気にしてくれても良かったと思います」
不満げな顔を披露するラフタリアにメリエルは腕を組む。
「といってもね……あんまり藪をつついて蛇を出すってなってもイヤだったし。夜になるとパニックを起こすって聞いていたし」
「エリクサーって凄いですよね……おかげで、症状がかなり軽減されました」
ありがとうございます、と頭を深く下げるラフタリア。
気にするな、と言わんばかりにメリエルは手をひらひらと振る。
そして、メリエルは問いかける。
「ラフタリア、過去にケリをつけるのはいいとして、私もついていっていい?」
「そうくると思っていました。ダメって言ってもついてきますよね?」
「ええ、そうよ。だって、あなたは私の従者だもの」
ぐへへへ、とあくどい笑みを浮かべて見せるメリエル。
「それに十中八九、死んでるわよ? 死体が残ってればいい方だけど、大抵は埋められているか、犬の餌か、そのどっちか」
メリエルの言葉に、しかしラフタリアは意志を曲げない。
顔が憂いを帯びるも、それは一瞬だ。
「構いません」
「意外ね、怒ったりしないなんて。ひどい言い方をしているんだけど」
「メリエル様の性格が悪いのは、よく知っていますから」
見事なカウンターで返されたメリエルはぐぅの音も出ない。
言葉に詰まった彼女にラフタリアはクスクスと笑いながら、問いかける。
「ところで何故、ついてくるんですか?」
「ちょっと実験をしたいので。うまくいけば、あなたのトラウマは解消されるし、何ならメリエル教って宗教を立ち上げるかもしれない」
「いや、さすがにそれはちょっと……」
身内には優しい人だけど、それ以外から見れば紛うことなき大魔王なのだ。
そんな大魔王が問いかける。
「ラフタリア、世界を救って欲しい? それともちゃんと人も救って欲しい?」
「……何か、物凄い裏がありそうな言葉ですね」
「どっちもっていうのもアリだけど」
「どっちもで」
即答したラフタリアに、メリエルは心得たと頷いた。
「じゃあ、なるべく世界と人に被害は出ないようにするから。とりあえず、奴隷商のところで前の主とやらの聞き込みをしましょうか」
人助けもできて、実験もできる。
これぞまさに一石二鳥だとメリエルは思いながら、そう言った。
「これはこれはメリエル様。ご無沙汰しております……」
メリエルとラフタリアは
恭しく頭を下げてくる奴隷商にメリエルは問いかける。
「端的に言うけど、ラフタリアの前の主について」
そう言いながら、メリエルは奴隷商の前に金のインゴットを5本、置いた。
彼は軽く頷き、帳簿を取ってくると、わざとらしく告げる。
「えーと、あの少女はイドル=レイディアという貴族が前の主ですね。おっと、彼の領地の地図を落としてしまいました」
大根役者っぷりであるが、メリエルもラフタリアもそういうことは気にしない。
素早くその地図を拾って、頭に叩き込む。
近場に転移して、そこから行ける――
メリエルは考え、問いかける。
「屋敷内の地図は?」
「さすがにそれはございませんね」
「それなら仕方がないわね」
メリエルはそう言いながら、地図を奴隷商へと渡した。
「ところでどうですか? 良い子が入っていますけど」
「例えば?」
「ゼルドブルに親戚がいましてね。是非ともご贔屓に、ということでこっちに回ってきた兄妹なんですよ。メリエル様はどこにいるかさっぱり分かりませんから、メルロマルクの方が確率は高いだろうと……国境を突破してシルトヴェルトに行かれたと聞いたときは仰天しましたよ」
「色々あってね。帰りにまた寄るわ。とりあえず手付金」
金のインゴットではなく、金貨を10枚、奴隷商へと握らせる。
シルトヴェルトで金や銀をちょっとだけ換金して得たものだ。
奴隷商は両手を叩き、にんまりと笑う。
「さすがはメリエル様。買い方をよくご存知で!」
「カネの掛けすぎ、とは言わないのね?」
「いえいえ、色々なサービスも致しますので。それと是非、ゼルドブルの方にもお立ち寄りください。私の方から伝えておきますので……」
そう言いながら、奴隷商はラフタリアをじーっと見つめる。
「……しかしまあ、あの子供がこんなにも……処女で金貨35枚はカタイですな」
「あいにくと得難い人材なのよ。どれだけカネを積まれようとも手放す気はないの」
メリエルの言葉にラフタリアは嬉しそうに微笑み、そして奴隷商はしてやられたと言わんばかりに額に手を当ててみせる。
「カネは手に入るけれど、優れた人材というのはたとえ金貨100万枚あっても、得られるわけではないわ」
「全くの道理です。いやはや、メリエル様に買われる奴隷は幸運ですなぁ」
奴隷商が見たところ、ラフタリアの身なりや装備は非常に良い。
それこそ王室御用達の職人や熟練の鍛冶師が丹精込めて作り上げたような品の数々だ。
装備と衣類だけで、最低でも金貨500枚――
奴隷商は癖でついつい、鑑定してしまう。
そして、それだけの装備や衣類を奴隷に持たせることができる財力に脱帽するしかない。
「亜人も人間もその他色んなのも、私からすれば等しく同じものよ。種族で
「至言ですが、私共からすれば耳の痛い言葉ですな」
「そういう商売なんだから、我慢しなさいな。ともあれ、そのことをゼルドブルの親戚とやらにも伝えておいて頂戴」
「ええ、分かりました」
メリエルとラフタリアは奴隷商のところを後にし、レイディア領へと赴いていた。
この間、ラフタリアは妙に機嫌が良かった。
メリエルは自分の発言が何か彼女の機嫌を良くしたのか、考えてみたものの、さっぱり分からなかった。
何しろ、メリエルからすれば使えるものは何でも使え、という大前提がリアルのときからある為に、現地の宗教だか慣習だかで差別されていようが何だろうが、そんなものは関係なかった。
使えるなら使うし、使えないなら使わないというそれだけの話だったが為に。
とはいえ、それはこの世界においては非常に変わった考えであった。
「殺してもいいわよ?」
「いえ、それはちょっと……」
屋敷へと潜入する際、メリエルの言葉にラフタリアはそう答えた。
メリエルは、優しい子だなぁ、と思いつつも、あくまで今回は付き添いなので、支援に徹することにする。
ただ襲撃者が自分達だとバレるのはそれはそれで問題なので、変身アイテムだけは使用する。
そして、2人は屋敷内へと忍び込む。
ラフタリアは見覚えがあるのか、さほど迷うことなく、屋敷内を歩き、やがて地下へ通じる階段を見つけた。
小さく悲鳴が聞こえたような気もする。
どうやら屋敷の主はお楽しみのようだった。
「地獄しかないわよ? 私が処理してもいいけど」
「いえ、大丈夫です」
「そう。辛くなったら、そう言ってくれればいいからね」
メリエルは復讐を否定しない。
一区切りをつける為にも、むしろ後押ししちゃうタイプだ。
ラフタリアがイドルとやらに拷問をやるなら、アドバイスをしてやろうと思っている。
そして、2人はいよいよ地下へと降り立った。
そこはラフタリアにとっては地獄で、メリエルからすれば大して珍しくもないところだった。
わりと綺麗に清掃がされているわね――
そんなことをメリエルは口に出してしまいそうになるが、さすがに自重する。
ラフタリアの歩みに迷いはなく、悲鳴はだんだんと大きくなっている。
そして、ある扉の前でラフタリアは立ち止まった。
メリエルもそれにあわせて歩みを止める。
扉からは悲鳴が大きく聞こえ、鞭を振るう音も聞こえた。
「いきます」
ラフタリアは小さく告げて、扉をゆっくりと開けた。
そこにいたのは亜人の少年を鞭でしばく男の姿だった。
いかにも小悪党っぽいわねー、とメリエルが思っていると、ラフタリアが背後から斬りかかった。
攻撃行動により彼女に掛かっていた
イドルは気配を察知し、すぐさま振り向くも遅かった。
嫌な音とともに彼の利き腕、その肩に鞘に納まったままのラフタリアの剣がめり込んでいた。
「痛そう……」
小学生みたいな感想をメリエルが言うも、さすがのラフタリアは油断することなく、剣を構え、イドルのもう片方の肩も潰す。
ラフタリアは肩で息をしながら、イドルを睨みつけている。
メリエルは自身も
さらに念の為にもう1本、エリクサーを取り出してそれを飲ませた。
「え……?」
少年は驚いたような顔でメリエルをまじまじと見つめる。
「もう大丈夫よ。うちのラフタリアに感謝することね」
そう言って、メリエルは自身とラフタリアに掛かっている変身を解除しつつ、少年から離れる。
2人の顔が変わったことに少年とイドルは驚愕する。
しかし、メリエルは気にすることなく、ラフタリアへと問いかける。
「ラフタリア、で、どうするの?」
「お、お前は盾の悪魔……! どうしてこんなところに……!」
苦痛に顔を歪めながらも、イドルは問いかけた。
「私は今回、単なる付き添い」
主役はあっち、とメリエルは指差すと、イドルの視線もそちら――ラフタリアへと移る。
ラフタリアは何度か口を開いては閉じてを繰り返すが、思いをうまく言葉にできないようだった。
しかし、どうにか彼女は言葉を紡ぐ。
「……あなたに捕まっていた、亜人の奴隷です」
「げ、下賤な亜人風情が、こんなことをしてタダで済むと思っているのか!?」
お約束の言葉ね、とメリエルは思いつつ、片手を僅かに動かすとラフタリアは何をするか察知し、告げる。
「メリエル様、大丈夫です」
「玉を一つずつ、クルミを割るように潰してやると大人しくなるし、憂さ晴らしもできるわよ」
「私が言うのもなんですが、女の子にそういうことを教えるのはどうなんでしょうか?」
「復讐に性別は関係ないわ」
「体面だけでもいいので、勇者様っぽく振る舞って下さい」
「世界の平和のためにー、正義のためにー、悪人は皆殺しにするーこれでいい?」
ラフタリアは溜息を吐いた。
「ラフタリアちゃん……?」
そこで少年が声を掛けた。
「キールくん……」
ラフタリアが視線をそちらへ向けた瞬間、イドルが両足に力を込めて立ち上がって逃げようとし――
「おっと、ごめんなさい。長い足が引っかかった」
メリエルはイドルに足払い。
彼は顔から石畳に突っ込み、悶絶する。
メリエルはその上に座り、ついでに彼に声を出せないように魔法を掛けておく。
もしも彼が逃げるのではなく、大声を出されていたら面倒なことになっていた。
死体処理の手間が増える為に。
「ラフタリアちゃんなの?」
「うん……キールくんが村にいたときのこと、私、言えるよ」
そう言って、ラフタリアは幾つか、村でのエピソードを披露する。
メリエルはキールに感心してしまう。
奴隷になる前からやんちゃして死にそうになっているって、中々すごい、と。
「ラフタリアちゃん……良かった……」
「うんうん……」
「ところで、そっちの人は……?」
キールの問いにラフタリアは胸を張って告げる。
「盾の勇者様のメリエル様だよ! 本物だよ!」
「あ、どうも。盾の勇者です。最近は副業で大魔王もやってます。本業が大魔王だった気がしなくもないけど」
軽く手を挙げるメリエルにキールは困惑し、ラフタリアを見る。
「大魔王って……」
「振る舞いは大魔王だけど、やっていることは勇者なんだよ! こうやって奴隷を解放したりとかしているんだから!」
ラフタリアの必死な言葉にキールはとりあえず信じることにする。
何よりも、メリエルによってキールの体調は万全だ。
「で、ラフタリア。コイツはどうするの?」
メリエルのお尻の下で、ピクピクと動いているイドル。
「殺しはしません」
「この世の地獄を生きたまま味合わせるってことね」
「いえ、そういうわけでもないです。ただ自分の犯した罪を償うように……」
「この手の輩は絶対そんなことはしないわ」
メリエルは長年の経験から、ラフタリアを諭すように結論から告げる。
「逃したら、今度はこいつがアレコレ捏造して、罪をでっち上げてなすりつけて、そして、これまでと同じか、それ以上に亜人を嬲るだけよ。というか、そういう心があったら、こんなことはしてないでしょうし」
続けられたメリエルの言葉にラフタリアは悲しみに満ちた顔となる。
「どうしても、ですか?」
「どうしてもね。ただ、ラフタリアの意思も私は尊重したいのよ。要はコイツの性格が良いものになればいいわけで」
メリエルは、にんまりと笑った。
そして、彼女はとあるアイテムをイドルに使用した。
「真に申し訳ありませんでした……」
イドルは見事な土下座を泣きながら披露していた。
その姿勢は嘘偽りなく、本当に反省しているようにみえる。
「で、どうするの?」
「近くに亜人との友好を推進している領主がおります。その者と連携し、これから私は亜人との関係改善に努めていきます」
「だ、そうよ?」
メリエルはラフタリアとキールへと問いかけた。
2人とも、態度が急変したイドルにドン引きしていた。
「……メリエル様、何をされたのですか?」
「善人になるカルマ値を変動させるマジックアイテムを使ったの。今の彼は聖人とかと同じハズよ」
「聖人なんて、そんな……私は大罪人です。ただちに、亜人奴隷の解放と、そして、女王陛下へ自身の罪を述べるつもりです」
土下座をしたまま、そう告げるイドルにラフタリアとキールは顔を見合わせる。
「ラフタリアちゃん……盾の勇者様ってすげーな」
「盾とか関係ないのがほとんどなんだけどね……」
能力解放の為の熟練度上げとして身に付けていることくらいで、ほとんど盾の能力を使っていないようなものであることをラフタリアは知っている。
「これでいいかしら?」
「いや、まあ……はい……」
「一発殴らせろ」
ラフタリアは曖昧であるが、キールは怒りを露わにし、イドルの前へ仁王立ちした。
メリエルは勿論、ラフタリアも止めない。
そして、キールはイドルの胸ぐらを掴み、思いっきりイドルの頬を殴った。
嫌な音がし、イドルは鼻血を吹き出すが、何も言わなかった。
「……私は殺されても文句は言えません。それほどのことをしました。ただ、せめて、女王陛下へ自らの罪の告発、これだけはさせてください」
イドルの真摯な表情とその言葉にキールはこれは本当だと彼を解放する。
「もういい、行け」
キールの言葉にイドルは深々と頭を下げて、そして出ていった。
そして、キールはメリエルに頭を下げた。
「ありがとうございます……俺を助けてくれて……」
「あなただけを助けに来たわけじゃないわ。ここに死人はいない」
メリエルの言葉にキールは思わず頭を上げ、ラフタリアはきょとんとする。
「誰も死んではいないのよ。なんたって私は大魔王よ? 自然の摂理を捻じ曲げてでも、ハッピーエンドしか認めない。絶対に」
意味を2人は悟る。
「メリエル様、まさかと思いますが……」
「死体が残っていれば、ね。残っていないとちょーっと面倒なので。それが私がしたかった実験なんで」
まずはラフタリアとキールの幼馴染でもあるリファナを探すこととなった。
程なく、ラフタリアは幾つもある牢で1つの白骨死体を見つけた。
それをラフタリアは幼馴染のリファナだと確信した。
何故ならば、その手にはラフタリアが作った旗があった為に。
「あ、そうそう、一応だけど、このことは誰にも言っちゃダメよ? バレると私を巡って戦争が起きちゃうけど、私が全部横合いから殴りつけて全部ぶっ倒して世界征服しちゃうから」
「メリエル様なら本当にやりそうなので、黙ってます」
「俺も、言いません」
にっこりと微笑みながらのそんなことを宣ったメリエルに、ラフタリアは呆れながら、キールは真剣な顔でそう答えた。
「私の敵に希望はないけれど、私の味方には希望しかない。それを証明しましょう」
メリエルは幾つかのアイテムを使用した上で、唱える。
「
淡く優しい光がリファナの遺体を包み込み、そして――甦った。
リファナはゆっくりと目を開き、ごしごしと擦る。
「リファナちゃん!」
「リファナちゃん……!」
ラフタリアとキールの声にきょとんとするリファナ。
メリエルは満足げにうんうんと頷いている。
「えっと、キールくんと……誰?」
「ラフタリアだよ! 私が作った旗を持っていてくれて、ありがとう……!」
ラフタリアの言葉にリファナは目を丸くする。
「え、本当にラフタリアちゃんなの?」
「うん! 私ね、盾の勇者様の……メリエル様の傍にいるんだよ! リファナちゃんを生き返らせてくれたんだよ!」
リファナはメリエルへと視線をやり、そして――
「……きれい」
メリエルは、その一言で非常に満足した。
「私がメリエルよ。とりあえず、他の人達も解放して、みんなでシルトヴェルトへ行きましょうか」
メリエルは機嫌良く、そう言ったのだった。
奴隷商のところは彼らを送った後、1人で行けばいいだろうと彼女は考えていた。
メリエル「やっぱりハッピーエンドでしょう」