おや……? 盾の勇者の様子が……?   作:やがみ0821

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微エロ注意


新たなる性癖、覚醒のタクト タクトよ、安らかに眠れ

 

 

 

 タクトはマルティに従い、彼が居住している城の応接室へと向かっていた。

 会って欲しい人がいると言われた為だ。

 

 いったい、誰なんだろうとぼんやりと考えながら彼が歩いていると、やがて部屋の前へと辿り着いた。

 そして、扉が開かれ、そこにいた彼女に彼は目を見開いた。

 そのまま彼を放置して、マルティはさっさと彼女の下へ。

 その彼女は椅子に座り、ネリシェンの頭を優しく撫でている。

 そして、傍にいるのはネリシェンだけではない。

 

 死んだ筈のエリーやナナ達までもがいたが、レールディアやトゥリナ、アシェルはいなかった。

 彼女達はタクトへ、まるで豚でも見るかのような視線を向けている。

 

「どういう、ことだ?」

 

 タクトの問いかけ、しかし誰も答えない。

 くすくすという嘲りの笑いが数人から巻き起こる。

 

「簡単な話ですわ、タクト様」

 

 マルティは口元を歪めて、笑い、そのまま椅子に座っているメリエルに抱きついた。

 

「メリエル様とは、こういう関係なの」

 

 マルティはメリエルに口づけた。

 そのまま深く、情熱的なキスへと発展する。

 

 タクトは膝から崩れ落ちた。

 彼は理解が追いつかなかったが、それでもどうにか自分が踊らされていたことだけは何となく理解できた。

 呆然と彼はマルティとメリエルの行為を眺めて、唾を呑んだ。

 頭に浮かんだのは、たった一言。

 

 

 えっちだ――

 

 

 メリエルは両性具有で、マルティや、おそらく他の女達も寝取られていた――

 

 こんな状況にも関わらず、彼は自分の下半身が元気になってしまうのを感じた。

 新たな扉を開いてしまった瞬間だった。

 

「タクト、あなたは最低の男だった」

 

 ネリシェンから侮蔑の視線を向けられ、タクトは背筋がゾクゾクした。

 

「あなたは私達に求めるばかりで、何もしてくれなかった」

 

 シャテの言葉にタクトは体を震わせた。

 今の彼の体に迸る感情は怒りや悔しさなどではない。

 エリーやナナといった、彼がマルティに唆されて、牢屋に入れた面々からも罵倒されるが、タクトには何の痛痒もなかった。

 

「それはマルティが……」

 

 一応反論はしておかなくては、と思い、タクトはそう告げた。

 しかし、メリエルは告げる。

 

「責任転嫁は良くないんじゃないかしら。ね、マルティ?」

「ええ、そうよ。こういう男なので、皆、愛想を尽かしてしまうのよ」

 

 何となくタクトはそれで、メリエルが全部仕掛けてきたのだろう、と予想がついた。

 だが、そこが弱点だと彼は見抜く。

 

「マルティがエリーやナナ達は反逆の意志や良からぬことを考えていると、そういう罪があったと言って、牢屋に入れさせた。拷問をするように進言したのもマルティだ」

 

 タクトの言葉、しかし、エリーやナナ達の彼を見る目は変わらない。

 

「最低な男。この期に及んで、言い訳なんて……」

「こんなクズと血が繋がっているなんて、最悪です」

 

 エリーとナナの言葉。

 メリエルは軽く頷いた。

 

「でも、タクト。証拠がないでしょう? それにマルティだって、イヤイヤあなたに従っていたという証拠があるわ」

「証拠?」

 

 タクトの問いかけに、メリエルは鷹揚に頷いた。

 

「あなたがマルティをレイプしている映像、いっぱいあるのよ。それを見て、エリーやナナ達もマルティが被害者で、あなたが加害者ということに納得しているわ。あなたはその残虐な性癖をこれまで隠して、そして解き放った」

 

 事情を知っている者からすれば三文芝居もいいところだ。

 とはいえ、タクトは勿論、エリーやナナ達、メリエルに助け出された側からすればメリエルによってもたらされる情報こそが真実であると信仰している。

 

 それこそ、かつてのタクトに対する彼女達のように。

 

「端的に言えば、あなたは失敗した。忠誠心っていうのは、何もしなくても維持できると思ったら大間違いよ。あなたは溜め込んだカネを、彼女達にどういう形でもいいから還元するべきだった。 身近な存在だから、とエリーやナナ達に、求めるばかりだったんじゃないの?」

 

 タクトは何も言えない。

 事実、そうであったからだ。

 

「YESであるなら、沈黙でいいわ。NOであるなら、そう答えてくれればいい。あなたは地球の日本、その学生か?」

 

 タクトは無言だ。

 

「あなたは女神メディアによって何かしらの能力を与えられて転生したの?」

 

 彼は無言だ。

 なるほど、とメリエルは理解する。

 

 ある意味、タクトが一番厄介だったのでは、と彼女は思う。

 もう少しうまく、彼が立ち回っていたら、多少手こずったかもしれない、と。

 

 理由としては幾つかあるが、もっとも大きなものは彼の産まれた場所と一族にある。

 彼は末席とはいえ、王子であり、フォーブレイという国家を動かせる。

 そのメリットは非常に大きい。

 

 そのとき、タクトが問いかけた。

 

「俺は死ぬのか?」

「ええ」

「お願いがあるんだが、いいか?」

「命乞い以外なら」

「踏んでくれ。素足で」

 

 メリエルは目をぱちくりとさせた。

 マルティ達も、同様だ。

 

 いったい、今、彼は何と言ったのだ?

 

 メリエル達に共通する疑問だった。

 しかし、そんな彼女達を放置して、タクトは立ち上がり、朗々と告げる。

 これまでにない程に活き活きとした顔で。

 

「ふたなり美少女勇者に幼馴染や妹、恋人達が全員寝取られた! なんだこれ! えっち過ぎる! シコリティ高すぎんよー!」

 

 メリエルは、何だかタクトに親近感を覚えてしまう。

 

「メリエル様! このゴミを早く焼却処分すべきよ!」

 

 マルティは怒り心頭でそう叫んだ。

 他の面々も一気に殺気立ち、今にもタクトに飛びかからんとしている。

 まぁまぁ、とメリエルが抑えて、告げる。

 

「あー、タクト君」

「はい!」

「次もまた転生できるかどうか分かんないけど、もし転生できたらコミケとかで私に関するエロ本とか書いていいから」

「分かりました! 気合で死ぬ気で転生します! あ、男はダメですか!?」

「ふたなりと男のカップリングもいいけど、やはりここは美少女か美女が良いと思う。ふたなりとふたなりでもいいけど。男は男でも男の娘ならセーフ」

「気合でふたなり美少女に転生します! やっぱり掘って掘られてって素敵ですよね!」

「あっはい……その、じゃあ、なるべく痛くないように……」

「できれば素足で踏みつけて、首絞めで殺してくれると捗ります!」

 

 目を輝かせるタクトに、メリエルはドン引きした。

 

 何でここにきて新たな性癖に目覚めているんだ――

 こいつ、転生してふたなり美少女になって私を追っかけてきたりしないよね?

 

 そんなことをメリエルが心配してしまうくらいに。

 

「メリエル様、本当にこいつ、最低な奴だわ」

「射殺するべきよ」

 

 ネリシェンとシャテの言葉。

 しかし、メリエルとしてはタクトの最後の願いというか、同好の士ということで、願いを叶えてやりたい気もする。

 万が一、転生して、自分の追っかけになろうともだ。

 

 

「じゃあ、その、横になって」

 

 タクトは床に仰向けに寝そべった。

 メリエルは椅子から立ち上がり、彼が何かしらのトラップや呪いなどを仕掛けていないか、確認する。

 

 そして、メリエルは片足の靴と靴下を抜いで、素足になった。

 マルティ達は信じられないといった顔で彼女を見つめる。

 

 メリエルは言い訳に窮するが、どうにか言葉を搾り出す。

 

「こ、これから死ぬことになる者へ……そう! いわゆる、死者への手向け! 死者への手向けだから! どんなに最低な敵であったとしても、礼儀を尽くすことで、気持ち的になんかこう、いい感じになるような、その……なんか満足して成仏するんじゃないかしら……」

 

 さすがのメリエルもどんどん尻すぼみになっていった。

 

「流石はメリエル様です。このようなゴミに、そんな寛大な御心で……」

 

 思わずメリエルが視線を向けると、そこには感動したといった顔のエリーがいた。

 よくできたメイドだ、あとで臨時のボーナスをあげようとメリエルは考えつつ、他からツッコミを入れられる前にさっさと行うことにした。

 

 ゆっくりとその白い足を彼の顔に乗せ、体重を掛ける。

 息遣いが荒くて、メリエルは早くも後悔したが、死者への手向け死者への手向けと何度も念仏のように心の中で唱える。

 

「な、舐めていいかな!? ていうか、舐める!」

「ひゃぁっ!?」

 

 足裏を舐められて――というか、むしゃぶりつかれてメリエルは悲鳴を上げた。

 マルティ達は、普段では絶対に見られない女の子らしいメリエルの表情と悲鳴に思わず、揃って感嘆の声を上げてしまう。

 

 女の子なメリエル様もいいわね――

 いい――

 これからはむしろ積極的に襲うべきだわ――

 私達も両性具有になればメリエル様を――

 メリエル様のお御足――

 

 そんなやり取りがなされるが、メリエルはそんなことまで気が回らない。

 こういう風に責められた経験は無いために。

 

「ああ良い匂いだなー! 少し蒸れた感じが堪らない! 実は足フェチだったけど、遠慮してたからなー! メリエルの足裏最高!」

 

 むしゃぶりつきながら、そんなことを口走るタクト。

 メリエルは切れた。

 

 とはいえ、足で踏み潰すのはイヤだったので、彼女は真なる死(トゥルー・デス)を唱えた。

 

 

 タクトは死んだ。

 しかし、彼の顔は非常に安らかで、かつ、満ち足りたものだった。

 我が人生に一片の悔い無しとでも言いたげな程に。

 

 

「……凄く疲れた。何でかしら、当初のシナリオとは全然違ったものになった気がする」

 

 マルティへの報酬として、タクトに皆でネタバラシ、絶望する彼にネリシェン達からの言葉で追撃。

 最後に無様に命乞いする彼を笑いながら射殺というのが当初の予定だ。

 

 しかし、タクトが新たな扉を開いてしまった為、色々と台無しになってしまった。

 最終的にはメリエルが彼に変な親近感を覚えてしまったことが原因だ。

 

 さっさと処理してしまえば良かったのだが、メリエルが自分の欲望に素直になってしまった結果だ。

 自分の責任だとメリエルは受け入れつつも、変に恨まれて化けて出てこられるよりも、安らかに逝けたというのはいいんじゃないかしら、と判断し、結果として影響はない、と評価する。

 

「メリエル様、どうしてタクトに慈悲を?」

 

 マルティの問いかけにメリエルは数秒の間をおいて答える。

 素直に白状した方がいいと判断した。

 

「その、同好の士は大事にしたいなって思って……」

「……最低な男だったのに?」

「まぁね……なんというか、その……」

 

 言い淀むメリエルにマルティはジト目を向ける。

 

「もう、仕方のない人なんだから。ちょっと不完全燃焼だから……いい?」

「勿論よ」

「じゃあ、皆にメリエル様の女の子なところを見せてね」

 

 マルティはにっこり笑顔で、そう言った。

 メリエルはとんでもない地雷を踏んだのでは、と思ったが、彼女はそういうのアリだなと確信する。

 

「タクトに汚された足を、ちゃんと綺麗にしないとね?」

 

 妖艶な顔でマルティがそう言い、メリエルは期待に胸を膨らませたのだった。

 

 

 

 






死んだタクトが目覚めると、そこは――

フォーブレイだった!
鞭の勇者(偽)のやり直し。


現代日本(元の世界)だった!
タクト(現実の姿)による、絵師への道。
ふたなり美少女による寝取り本作成を目指す。


メディアの前だった!
メディア「願いを叶えて、転生させてあげましょう」
タクト「ふたなり美少女にしてくれ」
メディア「」
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