ハイスクールD×D スキマを持った転生者   作:くにおか

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ライザーの云云かんぬんをチートで即解決に持ち込みました。

なんでだよ!とか思う人がいるかもしれませんが、個人的にライザー戦はこういう方がスカッとするのでこうしました。

後悔も反省もしてません。 それではどうぞ。


理不尽には理不尽を返したい。

アーシアをリアスの眷属に加えて数日が経ち、普段通りの活動をしていた矢先。

 

運命が見逃さないかのようにまた騒動を引き起こした。

 

「なぁ、あの美人さんは誰なんだ?」

 

突然部室に現れるメイド服を着た美人、そして不機嫌なリアス。

 

「初めまして眷属の皆様。私はグレイフィアと申します」

 

「そうすか。それよりも部長が不機嫌なのはどういうこった。あの部長は滅多なことじゃなきゃあんなに不機嫌にはならんだろうに・・・」

 

そんなことを話していると突然魔法陣から何やらいけ好かない男が出てきた。

 

「やあ、愛しいリアス」

 

「なぁ、このいけ好かない鶏ヘッドのガイジは誰だ?」

 

『な!?』

 

「なあ、ガイジってどういう意味だ?」

 

「え?この場合のガイジは見るに堪えないキチガイのことを言ってるんやで」

 

「貴様・・・それは俺が誰か分かっていて言ってるんだろうな・・・。俺は上級悪魔のライザー・フェニックスだぞ・・・」

 

明らかに起こっているライザーに対し紫焔は・・・

 

「んなもん関係あるか、ガイジはガイジだ。んで絶対お前ポジメンそう」

 

「なぁ、ポジメンって?」

 

「ああ、HIVに感染してるやつのことを言ってるのさ」

 

「俺がそんなものに感染するか!?俺は悪魔なんだぞ!!」

 

「ふーん、まあいいや。ところでこのガイジはどこに捨てればいいんですか?部長の判断に任せます」

 

「え?えええ?」

 

部長さん困惑、誰が見ても異常な光景だ。かのフェニックス家の上級悪魔を悪魔に転生したばかりの下級悪魔が煽り倒しているのだ。しかもネット出自の蔑称を使って。

 

(作者はいろんな2次創作見て居ますがライザーはどこからどう見てもガイジにしか見えません)

 

「まぁいいだろう。どうせすぐにお前は俺の下僕になる。何せ俺はリアスの婚約者だからな」

 

「私は婚約を承諾した覚えはありません!!」

 

リアスが否定するが

 

「これはもう両家が決定したことだ。覆せない」

 

「それでも嫌!あなたと結婚なんか嫌だわ!!」

 

「だが、我々悪魔にとっても重要なことなんだ。純潔悪魔の重要性ぐらいお前も分かっているはずだろ」

 

「それでも嫌なの!!私の相手は私が決めます!!」

 

ライザーは必要以上に迫るし、リアスは逃げる。お互いがお互いに主張を譲らないので話は平行線なので解決策があるのかないのかグレイフィアさんが割り込む。

 

「こうなることは目に見えていましたのでこちらからの提案があります。」

 

『提案?』

 

皆が首をかしげる中提案の内容が開示された。

 

「レーティングゲームによる決着という提案でございます」

 

「ふむ、言葉的には話し合いでは無理ならば力ずくでってところですか」

 

「簡単に言えばそういうことです」

 

そして分からない人に向けて淡々とレーティングゲームを説明するグレイフィアさん。

 

「といった内容です。まぁ、リアス様の年齢的に非公式ですが。それでお嬢様はこのゲーム受けますか?」

 

「もちろんよ!」

 

リアスが闘志をたぎらせているとライザーはため息をつき

 

「いいのかい?俺はもうレーティングゲームは何回か経験している。見た感じやれそうなのはそこの女王くらい・・・。そこの新しいやつは優男に口は達者な奴、それに戦闘ができない少女じゃないか」

 

そう言って一誠と紫焔を見ながら。

 

「こいつなんか猿じゃないか。まったく、こんなやつをなんで眷属にしたんだい?」

 

「んだとぉ!!」

 

「一誠、言わせておけ。フェニックスは鳥だ、ということはその知能は猿に劣る。だからこの場で知能が一番低いのはそこの焼き鳥さんなんだけどね」

 

「ぶっふぉ!?」

 

紫焔の援護射撃を聞いて一誠は噴き出して笑い出す。

 

「お前・・・こっちが黙っていればコケにしやがって!?」

 

「お?ここでやり合うかい?」

 

「分かっているのか!俺は上級悪魔だぞ!!」

 

「試してみるか?俺だって元コマンドーだ」

 

殴り合いに発展しそうになるがグレイフィアが止める。

 

「ここでこんなことをしたら学校が崩壊します。決着はすべてゲームでお願いしたいのですが」

 

二人に殺気を向けるグレイフィアさん

 

「わ、わかった。リアス10日後に決着を付けよう。そちらにとってはいいハンデだろ?」

 

そう言ってライザーは姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「にしても、紫焔のやつすっげー怒ってたな」

 

「紫焔君、普段はあそこまで喋らないのに」

 

「もしかして!?紫焔は部長のことが!?」

 

「どうだろうね。紫焔君は顔を見るだけじゃ感情は分かんないからね」

 

一誠と木場で二人で帰っていた。紫焔は能力を使い自宅へ帰っていったし、アーシアもそれに付いていった。

 

その翌日、オカルト研究部は10日後のゲームに向けて特訓をすることにした。

 

 

 

 

 

 

~特訓~

 

特訓会場はグレモリー家が所有する山で行われ宿泊施設は別荘となっていた。

 

そして特訓メニューは個人個人に渡されてはいるが紫焔だけはどんなことをすればいいのか分からないので閣員のサポートに回った。

 

戦力としての価値が高い裕斗と子猫は組み手なんかをやっている。もちろん子猫はこの後姉の黒歌から戦術も学んでいる。

 

一誠何かはまだ神器を操る体力がないので基礎的なトレーニング。リアスや朱乃、アーシアは魔力について勉強している。

 

紫焔はというと、スキマ能力の新技や境界を操り結界を作ったりする練習をしていた。

 

「この能力、結構理不尽な塊なんだけどね?」

 

そりゃそうだろう。それこそライザーの不死の能力を消すことだって可能なのだから。

 

「まぁ、でも不測の事態に備えてってことで・・・」

 

正直言って紫焔は怒っていた。何せ落ち着ける居場所ができそうなのだ。自分を偽らず過ごせる居場所が。

 

「いいぜ、目には目を歯には歯を、理不尽には理不尽をってね」

 

そんなこんなで特訓をするが休憩も重要で・・・

 

「さてこの別荘には温泉があるの」

 

「温泉!!」

 

温泉で盛り上がったりもしながらも夜は更ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜2時、紫焔は眠れなかった。やはり初めてのことだ、不安で仕方がないのだ。

 

「あれ、部長?なんで・・・」

 

「ああ、紫焔君。ちょっとレーティングゲームについて勉強してたのよ」

 

「そうなんですか」

 

「それで?紫焔君はなんで起きてるの?」

 

「・・・。不安で寝られないんです。こういうのって慣れてなくて、夢に失敗した時の光景が出てきたりしちゃって」

 

「そう」

 

「でもなんで部長は婚約話を蹴ったんですか?大体予想は着きますけど」

 

「・・・そうね。私は確かに上級悪魔の家柄に生まれたけど私はそれを抜きにして私を愛してくれる人と結婚したいの。家柄とかそういうのじゃなくて本当の私を見てくれて、愛してくれる人と一緒に居たいのよ。まぁ、それに一番近いのがあなたなんだけどね」

 

「へ?」

 

「あなたはあのフェニックス家のライザーをコケにした挙句煽り倒したのよ?あれを見て居て私の憂さがどれだけ晴れたことか」

 

「そうですか。それなら光栄です」

 

「それで、まだあなたのことは教えてくれないの?」

 

「・・・・部長、笑いませんか?蔑みませんか・・・?」

 

「今から話すのはそれほどの事なの?」

 

「ええ、これから話すのは卑怯者の自分のことですので」

 

「え?」

 

そう言って紫焔は語りだす。

 

「最初の前提として、僕には前世の記憶があります」

 

「前世?」

 

「はい、前世の世界で一度死んでからこの世界に生まれました」

 

「それが卑怯者ってどういうこと?」

 

「実は、俺が死んだ理由が理由なんです」

 

「もしかして、自ら命を絶ったとか」

 

「ええ、そうです。俺はあの世界から逃げてきたんです」

 

真剣に聞くリアスを他所に続ける紫焔。

 

「前世の俺はたった一つの夢を持っていました。たった一つの夢、それに向かって頑張ってたんです」

 

「それで?その夢は?」

 

「・・・。両親に否定されました」

 

「え?」

 

「お前はそんな夢じゃなくてもっと現実的な夢を見なさいってね」

 

「あなたはどんな夢を持ってたの?」

 

「笑いませんか?実は、歴史学者になろうとしてたんです」

 

「歴史学者ね」

 

「ええ、でも両親はそんな夢は捨ててしまえだのなんだの。そしてこれと同時に唯一僕の夢を応援してくれた祖母が他界したんです。そしたらもう俺に待っていたのは批難の嵐。結局そのあと大学には行かせてくれましたけどまったく違う学科で・・・」

 

「辛かったのね・・・」

 

紫焔は涙ぐみながら必死に語る。

 

「そこで気づいちゃったんです。自分には何もないって。空っぽだって。そしたらなんだかすべてがどうでもよくなって、そしたら大学で夢に向かって頑張っている奴らがまぶしく見えて・・・。自分の居場所が無いように感じて。結局学校も途中から行かなくなって。最後は結局、自分で自分の命を絶ちました」

 

「そう、なのね・・・」

 

「だから俺は・・・僕は卑怯者だ・・・。只々逃げただけ・・・。でももう一度人生を貰ったけどもう怖くて怖くて仕方がないんです・・・。部長・・・そんなぼくにも・・・ここを・・・オカルト研究部を居場所にしても・・・いいですか・・・・?」

 

「紫焔君、あなたの居場所はね眷属になった時からここよ。何があってもあなたの居場所はここ、だから許可なんて要らないわ。ずっとここを居場所にして頂戴。それに私は紫焔君の夢、否定しないわ」

 

そう言ってリアスは紫焔を抱きしめた。

 

「大丈夫、もし新しい夢が見つかったら言って?私は全力で、君のことを応援するから」

 

「ありがとう・・・ござい・・ます・・・」

 

リアスを抱きしめながら紫焔は泣いた。そしてそれを子供をあやすかのように静かに背中をさすったリアス。ひとしきり泣いて落ち着いた後、紫焔は・・・

 

「部長、いやリアス・グレモリーさん」

 

「な、なに?そんなに改まっちゃって」

 

「俺は、リアスさんあなたのことを愛しています」

 

「え?」

 

「ですからもし10日後のゲーム、勝ったら俺と結婚してくれませんか?」

 

「ふふっふふふ、ええいいわ。勝ったらあなたと結婚してあげるわ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

紫焔はライザーを倒すことを心に決めた。そしてリアスに能力のすべてを話した。

 

「実は、俺のスキマには能力がまだありまして」

 

「ふ~ん、で?それは何なの?」

 

「境界を操る能力です」

 

「と、言うと?」

 

「そうですね、物事には全て境界というものがありますが・・・。それを僕の能力で消したり、書き換えたりすることのできる能力です。具体的に言えば俺がライザーをちょちょいと弄って不死の能力を消すことも可能です」

 

「そ、それを使えば!!」

 

「ですが、この能力にはデメリットがありまして・・・。俺がこの能力の重圧に耐えられなければ発動できないってことです」

 

「そ、それって・・・」

 

「俺が他人をいじることはまだできないってことです」

 

「じゃ、じゃあそれを上げる訓練を!!」

 

「したいのですがこれはどうにもならなくて・・・。ひたすら力に慣れるといった感じじゃないと駄目なんですよ」

 

「そうなのね」

 

「まぁ、それが無くても勝てますから」

 

「あら、随分な自信ね」

 

「ええ、だってもう勝つ算段は用意してますから」

 

「なら期待してるわ。未来の旦那様」

 

リアスはそっと紫焔にキスをして自室に戻っていった。

 

「・・・。何があってもこの居場所だけは絶対に守って見せる!」

 

そう決意した紫焔であった。

 

 

 

 

 

 

 

そして、10日間の合宿は有意義に終わった。何せ一誠の赤龍帝の籠手が気合だけで禁手に至ったというのだから。

 

迎えたゲームと当日、部室にてゲーム開始を待っているとグレイフィアさんが迎えに来た。

 

「準備ができましたので会場へご案内いたします」

 

とのこと、そして会場に転移するとそこは・・・

 

「転移失敗してないか?」

 

「いいえ、空を見てみなさい」

 

空を見ると現実世界ではありえない赤い色をしていた。これにより違う場所と認識できた。

 

「それじゃ、作戦を説明するわ。今回はいたって単純、ライザーの眷属たちとは戦わないでこの旧校舎で罠を使って時間稼ぎをする。それだけよ」

 

「え!?で、でもどうやって勝つんですか!?」

 

「それは」

 

「俺がライザーの陣地に単機で突っ込んでライザーを倒す」

 

「え!?それってかなり無茶じゃ・・・」

 

「悪いな、もう勝つ算段も付けたし勝ちは確定さ」

 

「そういうこと、じゃ!皆あとは頼んだわ!!旧校舎内だったら好きなだけ暴れていいから」

 

「それが部長の指示なら、従います!!」

 

というわけで作戦は紫焔のみを攻撃部隊に使う作戦だった。

 

『それでは、リアス・グレモリー様とライザー・フェニックス様のレーティングゲームを始めます!』

 

開始のアナウンスが鳴りゲーム開始。それと同時に紫焔はスキマでライザーの場所まで移動していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲーム開始の合図とともに出陣していくライザー眷属たちだがライザー一人になったところに紫焔が隙間から現れた。

 

「な!?なぜおまえがここに!!」

 

「何って、開幕突撃を敢行しただけなんだが?」

 

「めんどくさいが・・・まぁいい、お前はここでリタイアになるんだからなぁ」

 

「それはないよ、ライザー。勝つのは俺さ」

 

「その減らず口、叩けないようにしてやる・・・」

 

「この新校舎全体を俺を倒さなきゃ出れない結界を張った。俺とお前どっちかがリタイアして初めて解かれる結界だ。だからリアスのみを狙おうなんてことはできないからな」

 

「ならば、倒すまで!!」

 

「昇格!女王!!」

 

「何!?」

 

「そして・・・これが俺の、今回の切り札だあああああああ!!」

 

そう言って取り出したのはフロムの新作鬼畜ゲー隻狼で出てくる2本の不死斬りだった。因みに能力で自分へのデメリットは消してある。

 

「な、なんだそれは!?」

 

「まだまだぁ!次は鎧だ!!」

 

さらに鎧を纏うはガンダムに出てくるイフリート改。もちろんエグザムも搭載されている。即発動

 

ここまで重ねて能力を発動できたのは昇格により女王の駒の能力を得て尚且つ変異の駒で転生したためであった。

 

「ライザー・フェニックス!居場所をくれたリアスを守るため、貴様はここで終わりだ!!」

 

「調子にのるなあああああああああああああああ!!」

 

ライザーは自身の炎で紫焔を殴ろうとするがそれを簡単に避けた紫焔は反撃にとライザーの脇腹を斬った。

 

「ぐううううううううう!!」

 

ライザーは下がり不死の力で再生させようとするが一向に再生しない。

 

「なぜだ!なぜ再生できない!!!」

 

焦るライザー

 

「この俺の傷!!どうしてくれるんだああああああああああああああ!!!」

 

「知らん!!」

 

怒り狂い暴れるライザーに対し冷静に捌く紫焔、そして紫焔は不死斬り2本でライザーの四肢を切り落とした。

 

「こっちも早く決着を付けなきゃいけないんでな。許しはこわん、恨めよ」

 

『ライザー・フェニックス様、戦闘不能!!よってこのゲーム、リアス・グレモリー様の勝利です!!』

 

開始3分で終わったあっけない試合だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、ゲームの後はどうなったかというとライザーは四肢を損失、一生歩けず物も掴めない生活となった。

 

そしてもはや能力やそう言ったものはあるがほぼ家柄だけの存在になったそうな。

 

そしてリアス側はもちろん婚約は無し。そして自由を手にしたリアスは勢い余って紫焔に飛びついた挙句キスまでしてしまった。

 

これにもリアスの兄のサーゼクスさんもグレイフィアさんももう相手を見つけたのかとびっくりしていた。

 

そして、紫焔は悪魔は重婚できるということでついに黒歌にも気持ちを伝え付き合うことになった。

 

それに感化されたのか朱乃とアーシアも我先にと紫焔とくっついた。結局現在紫焔は4人の恋人を抱える羽目となった。

 

そして・・・

 

「皆、俺夢ができたんだ」

 

「へ~、それで?この世界での夢は何なの?」

 

「どんな夢でも応援させていただきます!!」

 

「だから教えて欲しいにゃ。紫焔はどんな夢を持ったのか」

 

「安心してくださいな」

 

「・・それはね、みんなを幸せにすることさ」

 

これを聞いて顔を赤くする4人であったがこれを見て居た一誠はハーレム状態の紫焔を羨ましがっていた。

 

これにて一件落着かと思いきや、紫焔の屋敷にリアスと朱乃も住むことに。泣く泣く屋敷を拡張する紫焔であった。




改めて見てみて、なんだこれ?

俺こんなの思いついてたの?

何か恥ずかしい(/ω\)

コメント待ってます。

高評価もよろしくお願い今します。

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