艦隊これくしょん -とある艦娘ノ戦い-   作:艦本式

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【第二話】

…とりあえず叢雲が、固まってしまった

どうしたら良いのだろうか…

「お、おい、大丈夫か?」

俺は一瞬躊躇ったが、叢雲の肩に触った

「ひゃぅ!?…さ、触らないで!」

速攻で手を払い除けられた。なんなら槍のようにマストを俺に向けてくる

「ま、待ってくれ…触った事は謝る。すまなかった…」

「ふ、ふん…艦娘を甘く見ない事ね」

非常に面倒くさい性格だ…

俺はこの先の生活が心配になってきた

ところで、艦娘とは何か?

簡単に言えば人間では無い。いや、人間なのだが

どういう意味か分からないと思うが、本当にその通りなのであるのだ。

ある日、艦娘の敵の奴らは海上交通路(シーレーン)に現れた

そいつらは、そこを通る輸送船に、片っ端から喰らい付き、暗い海の底に送り込んでいった

もちろん、人間達は深海棲艦と名ずけた未知の生命体を撃退するべく、日本海軍や海上自衛隊などはイージス艦などを含む艦隊を派遣した

だが、結果は散々で敵に損害を与えるどころか、自分たちが沈まないようにするだけで精一杯だったのだ

そして、次第に人間の海での勢力が徐々に、衰えていくのであった

しかし、人間側もやられっぱなしとはいかない。すぐに深海棲艦に有効な物質を見つけて、それを艤装に組み込んだ

そして、その艤装を背負ったのが、艦娘だ。そうやって艦娘とは誕生したのだ

だが、艦娘になるのは志願制の艦娘適性試験を受けて、受かったごく一部のみが初めて艦娘として扱われる

なので一応人間であるが、艤装を装着する事で人間以上の力を発揮し、人間の救世主とまで崇められる存在になるのだ

その艦娘を統括するのが、鎮守府や泊地などに派遣される提督と呼ばれる者だ

提督は、どれだけ味方の被害を最小限にして、敵の損害を大きくするかを考えなければならない。それに、資材や遠征などその他業務もこなす

提督の中にはストレスで、酒に溺れてしまう者も居ると聞く

それだけ責任がある役職なのだが何故、俺なんかが選ばれたのだろうか?

不思議でたまらない

…とりあえず泊地庁舎に入るとするか。荷物も置きたいし

嫌々案内している叢雲に付いて行って、泊地庁舎の中に入った。どうやら、執務室は二階らしい

ミシミシと軋む階段を上がると、一応執務室ものがあった。…とは言っても机に椅子と本棚しか無いのだが

だが、執務室にはベッドもあって提督はここで寝る事になるようだ

ところで叢雲はどこで寝るんだ?

もしかして俺の横で添い寝だったり…

「安心して、私は一階のソファーで寝るから。変な気起こしたら軍事裁判起こすから」

あっ、また口にしてたのね。それに軍事裁判だなんて…

しかし、俺の中で一つの疑問が生まれた。話によれば、駆逐艦寮があると聞いていたのだが?まぁ、駆逐艦専用では無いようだが…

「なぁ、駆逐艦寮は無いのか?」

「忍び込む気なの?なら、残念なお知らせよ。あそこは誰も使って無いわ」

ここに配属されている艦娘は二人だけで、夕食を捕まえ…作りに行ってる、あきつ丸と言う子と叢雲だけなのだ

つまり、駆逐艦寮を使うほどの艦娘がいない。そういう事になる。正式に配属させるにしても、書類や手続きなどが滞っており、中々進まないのが現状だ。

そのため、他の鎮守府から臨時で駆逐隊を送っているらしい。しかし、本来なら既に到着してるはずなのに、見当たらなかった

「え?確か…第六駆逐隊が仮転属のはずだけど…」

どうやら叢雲でさえ、到着が遅れている理由は知らないらしい

「あぁ…それなら深海棲艦と遭遇して遅れるとの連絡がさっきあったのであります」

執務室のドアを開けて入ってきたのは、揚陸艦という珍しい艦種のあきつ丸だった

だが、俺が驚いたのは突然入ってきた事では無い。彼女の右手には巨大な蛇が握られていたからだ

「ひょっ、ななななんでそんな物…」

俺とした事が…みっともない声を出してしまった

「何故って…今晩の夕食でありますが?」

まさか蛇を食べるとはな…

…まぁ、この後に意外と美味である事が分かって、更にびっくりするのだが

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