食堂にはさっきまでの騒がしさは無く、食器を洗う音しか聞こえなかった
「叢雲、手伝おうか?」
あきつ丸は伊401に建物の説明をしていて、仮食堂には私と提督しか居なかった
「いいわよ。これぐらいなら私一人で片付けられるわ」
「どうせ書類作業も終わったし暇だからな。手伝うぞ」
「へ、平気よ。…何、私まで子供扱いするの?」
つい、きつい言い方をしてしまう
「やっぱり叢雲は、俺の事が嫌いか…確かに、いきなり来て提督とか偉そうにしてるんだからな。自分で戦う事も出来ずに、いつも艦娘任せ…すまない」
提督は謝ってきた。私はそんな事思ってないのに…
「何言ってるのよ。提督はここを守る。それが提督にしか出来ない使命でしょ」
とっさに、こんな言葉が出た
「別に、あなたの為じゃ無いわ。ただ、私の大切な場所を守ってもらいたいだけよ。もし、守れなかったら許さないんだから」
「……」
提督は返事をしなかった。ただ、何か考えているようだ
「一緒に風呂入るか?」
「…は?頭おかしくなったの?」
前言撤回。やっぱりこんな奴に、ここを守ってもらいたく無いわ…
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「…でも、なんだかんだ言って叢雲は入るんだな」
今、私はお風呂…のような物に浸かっている
「こっち見たら標的艦にして、沈めるから」
「分かってるって…てか標的艦にされるのか…」
リンガ泊地にはまともな入浴施設が無い
その為、前に作られたのが五右衛門風呂。ドラム缶風呂だ
それが三つあり、最大で一つのドラム缶に二人まで入れる
そして、今まさに提督と風呂に浸かっているのだ
…とは言っても、流石に同じドラム缶では無いし、あっちを向いてもらってる
「…ほら、星が綺麗だぞ」
「い、いつも見てるから飽きたわよ!」
今はそれどころでは無い。恥ずかしさで、どうにかなりそうだ
「俺はここに来て良かったと思ってる」
「私は、もっとまともな人が良かったわ」
こんな変態はうんざりよ…
「私、上がるわ。一人でのぼせてなさい」
これ以上浸かってると、こっちがのぼせてしまう
「ちょ、まだ話が……あっ」
「何?その話って……あっ」
声を出したのは、提督と目が合ったのと同時だった
いくらタオルで隠してるとは言っても、隠し切れるわけでは無い
お風呂から出たばかりなのに、
さらに顔が熱くなるのが分かった
「みみみみ見たわよね…」
「…言い訳は聞いてくれるか?」
「あ、あなたにそんな時間があるとでも?」
明日の本土の新聞に大スクープとして載っても構わない
今は、提督に見られた恥ずかしさで頭が一杯だった
「だから提督なんて嫌いなのよ!こうやって幼い身体見て興奮するなんて!さっさと沈めてやるわ!このクソ提督!!」
私はその場から走って逃げた