艦隊これくしょん -とある艦娘ノ戦い-   作:艦本式

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【第六話】

食堂にはさっきまでの騒がしさは無く、食器を洗う音しか聞こえなかった

「叢雲、手伝おうか?」

あきつ丸は伊401に建物の説明をしていて、仮食堂には私と提督しか居なかった

「いいわよ。これぐらいなら私一人で片付けられるわ」

「どうせ書類作業も終わったし暇だからな。手伝うぞ」

「へ、平気よ。…何、私まで子供扱いするの?」

つい、きつい言い方をしてしまう

「やっぱり叢雲は、俺の事が嫌いか…確かに、いきなり来て提督とか偉そうにしてるんだからな。自分で戦う事も出来ずに、いつも艦娘任せ…すまない」

提督は謝ってきた。私はそんな事思ってないのに…

「何言ってるのよ。提督はここを守る。それが提督にしか出来ない使命でしょ」

とっさに、こんな言葉が出た

「別に、あなたの為じゃ無いわ。ただ、私の大切な場所を守ってもらいたいだけよ。もし、守れなかったら許さないんだから」

「……」

提督は返事をしなかった。ただ、何か考えているようだ

「一緒に風呂入るか?」

「…は?頭おかしくなったの?」

前言撤回。やっぱりこんな奴に、ここを守ってもらいたく無いわ…

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「…でも、なんだかんだ言って叢雲は入るんだな」

今、私はお風呂…のような物に浸かっている

「こっち見たら標的艦にして、沈めるから」

「分かってるって…てか標的艦にされるのか…」

リンガ泊地にはまともな入浴施設が無い

その為、前に作られたのが五右衛門風呂。ドラム缶風呂だ

それが三つあり、最大で一つのドラム缶に二人まで入れる

そして、今まさに提督と風呂に浸かっているのだ

…とは言っても、流石に同じドラム缶では無いし、あっちを向いてもらってる

「…ほら、星が綺麗だぞ」

「い、いつも見てるから飽きたわよ!」

今はそれどころでは無い。恥ずかしさで、どうにかなりそうだ

「俺はここに来て良かったと思ってる」

「私は、もっとまともな人が良かったわ」

こんな変態はうんざりよ…

「私、上がるわ。一人でのぼせてなさい」

これ以上浸かってると、こっちがのぼせてしまう

「ちょ、まだ話が……あっ」

「何?その話って……あっ」

声を出したのは、提督と目が合ったのと同時だった

いくらタオルで隠してるとは言っても、隠し切れるわけでは無い

お風呂から出たばかりなのに、

さらに顔が熱くなるのが分かった

「みみみみ見たわよね…」

「…言い訳は聞いてくれるか?」

「あ、あなたにそんな時間があるとでも?」

明日の本土の新聞に大スクープとして載っても構わない

今は、提督に見られた恥ずかしさで頭が一杯だった

「だから提督なんて嫌いなのよ!こうやって幼い身体見て興奮するなんて!さっさと沈めてやるわ!このクソ提督!!」

私はその場から走って逃げた

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