新生IS<インフィニット・ストラトス>~英雄達集う~   作:武御雷参型

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時間を開けての更新となります。
今年もよろしくお願いします‼


第十三話~訓練と真実

「みんなお疲れ様。それじゃあ、今日の特訓は終わろうか」

 

キラがそう言うと、漸く一夏達は肩の力が抜ける。

 

「どうした、手加減はしたぞ? これぐらいで根を上げていたら、これから先の特訓には付いて行けないぞ?」

 

アスランは一夏達を呆れ顔で見ながら言った。

 

「だが、キラにしてもアスランもどうしてそこまで力がある? 俺達と同じ年なのに………」

 

一夏は疑問に思っていることを口にした。セシリアと箒も頷いていた。まだ15、16の年齢であるはずなのに此処までの戦力差は何なのか? 一夏達はそう思っていた。

 

「そうだな………今はまだ話せないがいつか話す。それまで待っていてくれ」

 

シンの言葉に、まだ一夏は納得していないようである。

 

「その何時かって、何時の話だ? 簡潔で良いから教えてくれ、キラ、アスラン、シン」

 

「「「……………」」」

 

一夏に此処まで言われてしまうと、さしものキラ達も黙り込んでしまう。

 

此処で自身の話をしてしまって何かあった場合、一夏達は必ず首を突っ込む危険性を持っている事を千冬から聞いていた事から、まだ話さない様にしていた。

 

「まだ、僕達は覚悟を持っていないんだ………」

 

「覚悟ってなんだよ?」

 

「それは………」

 

キラは何とか一夏達に納得してもらおうとしたが、逆効果となり一夏に詰め寄られる結果に繋がってしまったのである。

 

「その覚悟は………お前達が俺達の本当の事を知ってまでも友としていてくれるか………という意味もあるが、俺達で一つ調べている事がある。これが解決したときに話す。それでいいか?」

 

アスランの言葉に一夏は何とか納得はしたようだが、まだ不服そうな顔をしていた。

 

「そう言う顔をするな。いつかは話すんだ。それまで待って、楽しみにしていたら良いんだ。そうだろうセシリア?」

 

「そうですわね。今はキラさん達から特訓を受けて強くなる事を目指しましょう一夏さん」

 

「………そうだな。ならその調べ物が終わったらちゃんと教えてくれよな」

 

箒とセシリアの援護射撃で一夏は本当に納得したようで、キラ達も頷いてピットに戻っていく。

 

 

 

「ところでさ」

 

「ん?」

 

「なんだ?」

 

「どうかしたか?」

 

カタパルトデッキにて一夏はキラ達に話しかける。

 

「いや、キラ達の専用機って何世代目の機体なんだ? 今のISに全身装甲(フルスキン)はないし、武装をみても全部セシリアより強い武装だよな?」

 

「そうだな………俺達の武装はビーム兵器を搭載しているからな。それに………いや、これも全部話すときにしようと思う」

 

アスランは途中で話を変えた。

 

「で、何世代目かって話だったな………そうだな……………キラ。お前は何世代目に入ると思う?」

 

「此処で僕に話を振るんだね? そうだね………ルナマリアが使っているインパルスはユニット交換式だし、セカンドシリーズだからね………僕達のがサードシリーズだと思うよ? だから、第三世代目ぐらいかな?」

 

「え? でも今のISの武装で一般なのはレーザーだぞ? セシリアのスターライトがそうだからな。可笑しくないか?」

 

「まぁ、俺達の機体は未確認のところが多いから暫定的に第三世代として通している状態だな」

 

「そうなんだ」

 

一夏はまぁ納得したようである。

 

「さぁ、早く着替えないと箒達に怒られるよ?」

 

「ウッ!? それは避けたいな。早く着替えようぜ」

 

一夏は着替えていくが、既にキラ達は着替えが終わっている状態であった。

 

「キラ達は早いな。なにかコツでもあるのか?」

 

「特に無いよ? 強いて言えば、スーツの上から制服を着ていることぐらいかな?」

 

「でも、それをすると汗で引っ付かないか?」

 

「そこらへんは大丈夫だよ。僕達のスーツは特殊な素材で出来ているらしいから、問題ないって織斑先生が言ってたよ」

 

素材についてはキラ達も知らされていないが、何処で製作さえれたという事は知らされている。製作会社は白兎製作会社である。社長は誰かは誰も知らない。強いて言えば、織斑先生の幼馴染と言っていたが………とアスランが呟くと、一夏は驚きの表情に変わる。

 

「どうかしたのか一夏?」

 

「い、いや………どうしてあの人が………」

 

シンが一夏に質問するが、一夏は上の空で何やら呟いていた。

 

「まぁ、一夏はほっとくとして先に出てるかキラ、シン」

 

「そうだね」

 

「はい」

 

アスランが言うと、キラ達は頷いて更衣室をでていく。後に残された一夏はその後、箒達からの雷が落ちたのは別の話である。

 

 

時を戻して、女子更衣室の方では別の花が咲いていた。

 

「ところで、ラクス」

 

「はい?」

 

「ラクスはキラと……その………つ、付き合ってるんだろう?」

 

「はい、それがどうかしましたか?」

 

箒がキラとラクスが付き合っている事を質問したが、箒の顔は真っ赤になっていた。

 

「その、切欠はなんだったのだ?」

 

箒は質問の答えを自分にも反映させようとしてラクスに質問した。

 

「そうですわね…………わたくしとキラが出会ったのはわたくしが一人で(宇宙空間で)迷っている際に(MSで)助けてくださり、その後(MSで)送り届けてもらった時がわたくしの初恋でしたわ」

 

ラクスはうっとりとした感じの表情となって話す。しかし、何故だが、ブラックコーヒーがカフェオレに変貌するのは時間の問題といつしか箒は考えてしまった。

 

「しかし、わたくしには婚約者がいました………」

 

しかし、ラクスの表情が曇りだす。婚約者と聞いた瞬間、ラクスの目には困惑が伺えるほどであった。

 

「その婚約者とはどうなった?」

 

箒は続きが気になるようで、ラクスに詰め寄り聞いて来る。

しかし、これを見ていたカガリとルナマリアは苦笑いをしていた。

それもそう……ラクスの婚約者はアスラン、初恋の人はキラ。

 

ある意味で”略奪愛”である。

 

しかし、アスランにはキラの姉(?)のカガリと付き合っているので均等が採れているのである。

反対に、ルナマリアはアスランに好意を持っていたが、これは”憧れ”の意味での好意であるので、LoveではなくLikeの方である。

妹のメイリンも憧れであって、姉同様の感情としか思っていなかった。

そして、今ではシンといつゴールインしても可笑しくは無い状態までの付き合いになっている。

 

では何故に結婚しないのか………それはさっさとキラとアスランが結婚した後に結婚するつもりであった。

 

というわけで、まだ結婚していないのである。

 

「で、婚約者とはどうなったんだ?」

 

「そうでしたわね。婚約者の方はキラのお姉さん(?) と現在付き合っています。ですので、これで均等を保っているのですが、前まではキラと、婚約者の間に大きな溝がありましたわ………」

 

「どう意味だ?」

 

「お互い護る物があるからそれを決して手放そうとはしなかった。(MSで)戦い、どちらかが墜ちるまで戦いましたわ」

 

「そうか………キラもその婚約者にも(ラクスを盗る為に)戦ったんだな」

 

「そうですわ。しかし、キラは負けてしまいました。その所為か、キラは生きる希望も持てない状態まで墜ちました。しかし、わたくしは新たな剣(MS)を渡しました」

 

「ま、待て。では、ラクスは婚約者までもを裏切ってまでキラの味方をしたのか?」

 

此処までの会話で限界が来たのか、カガリは腹を抱えて笑いを堪えていた。ルナマリアも何とか保っている状態である。

 

「そうですわ。それからわたくしは婚約者のお父様に狙われる事になりました。そして、婚約者の人は直ちにキラを(厳密にはフリーダムを)もって帰らすように命じられました。そして、キラの殺害も(厳密にはフリーダムの破壊)許可されていました。

 

「なっ…………」

 

箒が驚くのも仕方が無い。友を殺せと言われているのである。逆にそれが簡単に出来る人間は早々居ないであろう。

 

「ですが、わたくしの婚約者は逆にキラの味方をして下さりました。それからは幾度もの戦いに勝ちました。そして婚約者の方はお父上とお話をする為に一度帰りました。…………しかし、婚約者はお父上からは見放され逃げる事になりましたが、その際にわたくしのお手伝いをして下さっている方々に助けてもらい、わたくしの元に来られてもお父上からの刺客が来ましたが、その時にキラが駆けつけてくれたのが幸いで、直ぐに刺客たちを追い返してしまいました。それからが本当の地獄でしたわ………」

 

「プッ………クク…………アハハハハハハハハハハハハハ‼‼」

 

此処でもうすでに限界を超えてしまったカガリが腹を抱えて笑い始める。

 

「カガリ、どうしてそんなに笑う⁉ ちっとも面白くは無いではないか‼ それか真剣な話だぞっ‼」

 

箒はそんなカガリに対して怒るが、カガリは勿論、ラクスも笑う。

 

「ど、どうしてそんなに笑うのだ‼ ええいっ、訳を話せっ‼」

 

箒も限界を超えたのか、カガリに突っかかる。

 

「ハハハ………ふぅ、いやぁしかし笑ったな。此処まで笑えたのは何時位からだ?」

 

「さて、ですが、久々にカガリさんが笑っておられるのを聞きましたわ」

 

「そうですね。ですが、そろそろ箒にも説明してあげないと、ね? ラクス様」

 

箒の事を空気状態にして楽すとカガリは話すが、ルナマリアのツッコミで頭を冷やした二人は真相を話す。

 

「さて、箒。ラクスが言っていたキラの姉だが、それは私だ」

 

「………はあッ‼‼⁉」

 

箒の驚きっぷりも凄いが、此処で箒は思い出した。カガリが付き合っている人間を…………

 

「待て。もしかしてラクスの元婚約者はまさかアスランか?」

 

「はい、そうですわ」

 

「…………」

 

此処まできてしまうともう声が出ないようである。しかし、もし何も知らない人間がこの話を聞いて正常居られるであろうか? 否、絶対にありえない。そう、ありえないのである。

しかし、箒の目の前でそう言うことが起きていたのである。

 

誰もが“自分は正常なのか?”と思うほどである。

 

「さて、箒さん。そろそろ出ないと一夏さんが待っていますわよ?」

 

「ハッ⁉ そうだ、早く着替えなくては………」

 

 

 

 

そう言うと、箒も着替え始めた。しかし、セシリアはと言うと…………

 

「どうやってキラさんはピットを使っているのでしょうか? 一回聞いてみるのも良い経験ですわよね」

 

キラのところに行こうとしていた。そして、角を曲がろうとした時、キラ、シン、アスランの三人の声がした。

 

 

 

「これからどうした物だろうか?」

 

「まぁ、考えていても仕方が無いですよ? キラさん」

 

「そうだな。今は帰れる事を第一に考えないといけないな。それに、聞いた話だと、IS委員会でも新たなISをロールアウトするらしい」

 

「どういうことだ? アスラン」

 

「まぁ、委員長がデュランダル議長だと言う事がさっき判明した」

 

「(どういうことですの? 委員長のことを知っているというのは?)」

 

セシリアはキラ達三人の話をもう少し聞く事にした。

 

「でも、議長はメサイヤと共にレイ、グラディス艦長と逝かれたってキラさんから聞きましたが………」

 

「そうだ。その場に俺も居たからな。最後の伝言をラミアス艦長にも伝えてある。しかし、もしかしたらグラディス艦長やレイも生きている可能性があると言う事も頭に入れておいた方がいいだろう」

 

「そうだね。もしかしたらまたデスティニープランを出されたら此処では通用しそうで怖いからね」

 

「そうだな。もしそんな事があれば俺達で潰す必要がある。だが、その前に………セシリア。そこに隠れているのは判っている。さっさと出て来い」

 

アスランはそう言うと曲がり角に向かってオーブで正式採用されている拳銃を取り出して構える。キラもシンも同じくザフトで正式採用されている拳銃を構える。

すると、両手を挙げてゆっくりとセシリアが出てくる。

 

「さて、何処まで聞いた? まぁ、愚問だな。最初っから聞いていたんだろう?」

 

「………はい。ですが貴方方はIS委員長に面識があるのですか?」

 

「…………それについては何とも答えられない。まだ確証が無いからな」

 

「ですが、先程のお話を聞いていましたが、そんなことをすれば貴方だけではありません。カガリさんやラクスさん、ルナマリアさんはどうなるのですかっ!!」

 

セシリアはキラ達が自分勝手に動いていると言う風に思ってしまったのであろう。最後の方は声を荒げて言っている。

 

「まぁ、セシリアがそう思うのは仕方が無いね。でもね、僕たちにも護る物がある。それは一人づつ違う。これはセシリアさんも判るよね?」

 

「…………はい」

 

キラに諭されるセシリアは何故だか父親に注意を受けている子供のように見える。

 

「それで、俺達は今の世界は崩壊に近付いている様に見えるんだ」

 

「えっ? それはどういうことですの?」

 

「まだ、これについては話すことができない。だけど、これだけはいえることがあるよ」

 

キラは最後にこう言った。

 

 

 

 

”この世界はもう、戦争を始めようとしている”と 。




修正を行いました。

機体設定について(セカンドシフト機体)

  • 設定通り
  • 劇場版基準
  • そもそも、劇場版を見てないからわからない
  • いっそのこと、新規で作ろう
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