新生IS<インフィニット・ストラトス>~英雄達集う~ 作:武御雷参型
長い間、お休みしてしまい、誠に申し訳ありません。
今後も、このような事が続きますが、宜しくお願いします。
キラ達の摸擬戦に乱入したのは、嘗ての友でありまた、敵だった者たちであった。だが、そんな蟠りも忘れられる一時を、キラ達は嬉しそうに過ごしていた。だが、時間は有限であり、また、キラとアスランの彼女が黙っている事も無かった。
『キラ? そろそろ宜しいのではないのでしょうか?』
『アスラン?』
通信から聞こえる彼女たちの声にキラとアスランは肝を冷やす。ラクスとカガリの声は笑っているように聞こえるが、長年連れ添ってきたキラとアスランはラクスとカガリがキレている声であると解ったのである。
『キラ、後でお話があります』
『アスランもだぞ』
「「はい」」
キラとアスランは、ラクスとカガリに何を言われるのだろうかと内心、ビビっていた。
『君たちも後で話があるから』
『逃げ出さない様に』
また、ギルバートとラウの言葉にレイたちも観念するのであった。こうして、キラ達の摸擬戦に乱入すると言う一大サプライズの幕は降りるのであった。
一同は訓練施設を後にし、会議室へと足を運んでいた。
「シン、シン、シン」
「ちょっ、ステラ⁉」
「離れなさいよ‼」
「嫌だ」
「離れなさい!」
「いーやーだー‼」
シンの腕にくっ付き歩くステラに、彼女であるルナマリアはやきもちを焼き、ステラをシンから話そうと躍起するが、頑なに離れようとしないステラにシンもタジタジとなる。
「シン‼ 彼女にも離れるように言いなさいよ‼」
「で、でも………」
「でもも何も無いの‼」
「ええぇぇ~」
ルナマリアに言われ渋々、シンはステラに離れる様に言う。
「シンは、ステラの事………キラい?」
「うぐっ⁉」
下から捨てられた子犬の様なめをするステラにシンも強く言えなくなってしまう。
「シーンー‼」
「る、ルナ⁉」
一瞬の隙を突いたルナマリアがシンからステラを引き剥がす事に成功する。
「イジワル」
いじけたステラは兄貴分であるスティングとアウルの方へと戻っていく。
「シン、後で説教ね」
「なんでッ⁉」
「優柔不断過ぎるのよ‼」
そして、スティングとアウルの後ろに隠れているステラがひょこっと顔を出すと、ルナマリアに一言。
「意地悪なルナマリアはキラい」
「フンッ!」
その一言で、ルナマリアは強がりながらも、どこか悲しそうな表情をするのであった。
一方で、キラとアスランはと言うと…………
「キラ? 説明してくださいますか?」
「いや、ら、ラクス? 深い関係では無いんだよ?」
「あら、キラ忘れたの? あの砂漠でのことを」
「フレイィィィィッ⁉」
「キラ?」
「ら、ラクス………顔が怖いんだけど…………」
キラはラクスの微笑みの裏に般若がいる様に感じてしまうのだが、まさしく、その通りであった。
「わたくしは、いつも通りですわよ?」
「い、いやラクスの後ろに…………」
「後ろになんですか?」
「なんでもないです」
キラはラクスの般若に敵わず、撃沈するのであった。
「アスラン、懐かしい顔を見れて良かったな」
「ああ」
カガリの言葉にアスランはそっけなく答えるが、どこか嬉しそうな表情をしていた。
ギルバートはキラ達を連れてきた場所は委員会の地下にあるドックであった。
「ここは………?」
「ここは極秘で私が主体で建造に関わっている艦を収容している場所だよ」
ギルバートがそう言うとドックの扉を開く。キラ達が目にしたのは馴染みのある艦ばかりであった。
「まず始めにここの紹介をしておこうか。ここは先ほども言った様に私が主体となって建造している艦を収容するドックとなっている。アスランやシン達には見慣れた物ばかりだと思うが、そこは省かせてもらう。君たちに見てもらいたいものがここにはあるからね」
そう言うと、ギルバートは足を進める。キラ達も中を進んでいくが、どこもザフトで使われていた艦が係留されていた。
そして、ドックの最深部と言ってもいい場所に連れてきたギルバートは、どこか嬉しそうで楽しそうな表情をしていた。
「さて、君たちに見てもらうのはここにある。驚かないでくれ」
ギルバートの言葉にキラ達は困惑している様子である。
そして、ギルバートがドックの扉を開けた先に係留されている艦を見て、キラ達は驚きを隠せなかったのであった。
とある島では活発的に航空機が滑走路から飛び立っていた。
この島は、とある傭兵が所有している島なのだが、近年、ある組織が傭兵から買い上げたのである。その組織の名は“ロゴス”
ロゴス本部は島で建築された五階建てのビルの中に入っていた。ビルの最上階はロゴスの最長顧問である二人の男性が外の景色を見ていた。
「さて、IS学園で動きがあったようですが、何か聞いていますか?」
「私の方には何も報告が上がっていない………無能どもめ」
「困ったものですよ、情報部にも………それはさておき、レイの開発状況はどうなっていますか?」
「それにつきましては、こちらを」
ジブリールと呼ばれた男がもう一人の男に書類を見せる。
「………フム、成程………成果としては申し分無いようですが………どこか表情が優れませんね、ジブリール?」
男は書類の内容に納得している様子だが、ジブリールは納得が行っていない様子であった。
「当たり前ですよ。虎の子に近い機体を破壊されたんですよ? これを怒らない訳ないじゃないですか。アズラエル、貴方も貴方です。どうするつもりですか?」
「なぁに、学園に対して今後もちょっかいを出すだけです。ですが、少しのちょっかいだけでは物足りませんね………良い事を思いつきました。アレを出しましょう」
「アレ………まさか⁉」
アズラエルは思い立ったかのように電話をある場所へとかける。
「私です。ええ、例のアレは出す事が可能ですか? なるほど、もう少し調整が必要と………判りました。なるべく早く調整が終わる様にしておいてください。では………ふぅ」
アズラエルは受話器を置いた。
「話の内容を聞いていると、例の調整がまだだった様ですね」
「ええ、ジブリール。貴方の言う通りです。無能ばかりです。ただの調整だけにどれだけの時間と指揮を費やしているかと考えると、無能ばかりで困りますね」
「そう言えば、ある組織も乗っ取っていなかったか?」
「………ああ、亡国機業とか言う組織でしたね。ええ、無事に乗っ取りを終えましたよ。こちらも色々と調整をしていましたが………既に機体についても変更を終えましたし、後は実力を発揮できる機会を伺うだけですが………そう言えば、デュノア社とドイツから代表候補生が学園に編入されるんでしたね………」
アズラエルはそう言うと、何か思いついたようであった。
「良い事を思いつきました。デュノア社に対して圧力を強める様に政府に働きかけましょう。どの道、フランスは輪がロゴスの手中に入っているのも同然。ドイツは………あのシステムを入れておきましょうか」
アズラエルはそう言うと部屋を出て行くのであった。
取り残されたジブリールは関わりたくないと思ったのであろう。ワインを飲み始めるのであった。
キラ達が目にしたのは、ミネルバ級惑星強襲揚陸艦を発展させた艦が係留されていた。
「この艦は……」
「この艦は委員会がミネルバとアークエンジェルのデータを基に新造艦したエルトリア級惑星強襲揚陸特装艦一番艦“エルトリア”全長は470m。船体はミネルバを基にし、改良を加えている。本来はミネルバ級の二番艦として就航させるつもりだったんだがね、改良を重ねた結果、ミネルバ級二番艦としてではなく、ミネルバ級改良型艦として就航させることになったんだ」
「武装は主にミネルバとアークエンジェルとの良い所取りだが、建造コストがな………」
ギルバートは誇らしげに話すが、ラウはゲンナリとした様子である。それもその筈で、エルトリアを建造するにあたってのコストとしては、ミネルバ級を二隻は建造できるのではなかと言われている程であった。なにせ、装甲から全てにおいて全艦艇の上位互換となっている為、建造コストが重なってしまったのである。
尚、委員会はミネルバ級二番艦を建造している模様であるが、それは別のお話である。
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次回予告
キラ達は委員会に招かれ、そして旧友達と再会する。ロゴスは学園に対して手を出そうとする。その先に待つ未来とは………
次回、第三十三話
「委員会に協力する企業」
新たな力を手にして、如何進むのか‼ ガンダム‼
作者の余談
最近、体調を崩す事が多く、中々、執筆活動が出来ずにいました。また、ゲームをしていても、楽しく感じなくなってしまい、まさかとは思うのですが、鬱になり始めているのではないかと考えているこの頃。
皆様も、体調にはくれぐれもご注意ください。
機体設定について(セカンドシフト機体)
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設定通り
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劇場版基準
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そもそも、劇場版を見てないからわからない
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いっそのこと、新規で作ろう