銀河英雄伝説 若きルドルフが目指したもの。 作:朝日奈 快英
はてさて、助さん格さんを連れたご隠居様は・・・
「いきなりひでぇな。」
「閑話だからな。神(作者)にやる気なんてねぇぞ。」
「マジか。」
「本文ですらアレですからねぇ・・・」
「やる気ねぇのに書いてるのか?」
「なんかティンときて、そのフラグ立てに書きたくなったらしい。」
「フラグねぇ・・・」
「なんかな、最終話まで書けたら最後の最後で、死んでヴァルハラに来た原作キャラ連中に俺たちが説教するんだと。」
「メタいなぁ・・・」
「ひどいですね。しかも現時点でまだ最初の方のお話じゃないですか。最終話の予定どころか次回の予定すらないんですよね?」
「ない。全力でノリと勢いだけで書いてるからな。よく三話も書けたと逆に感心するわ。」
「ほんとうにひでぇな!?」
「もうアレじゃね?短編の短編みたいに独立させる気じゃねぇか?」
「よくわかりません。クレーフェはわかりますか?」
「俺もわからん。そもそも、なんでこんな宇宙を書き始めたかすらわからん。」
「まあ、アレだ。脳天気な神(作者)のくせに乗っけからシリアスぶっこんじゃって、調子こいて2話目書いたからな。3話目でギャグ路線に切り替えようって必死こいてたのは見えただろ。」
「閣下、2話目から既にその兆候はあります。」
「ああ。見えるな・・・碌でもない未来が。」
「・・・はぁ・・・で?今回のお役目ってか話の流れは?」
「ない。」
「ほんとうにないの?」
「ない。」
「うーわ、どうなんだ?これ・・・・」
「そもそもだ。今までは本文が出来てからタイトル考えてたヤツなんだよ。なのに、いきなりタイトル決めたからな。ロクでもねぇことにしかならねぇのは決まってるだろ。」
「神のみぞ知る・・・ですか。」
「その神(作者)が迷走してるんだがな。」
「どうしようもねぇな・・・」
「まぁ、現時点で決まった、いや、思いついたのは日本風の居酒屋でどんちゃん騒ぎらしい。」
「・・・一応聞くが、現時点でルドルフって英雄なんだよな?」
「英雄だな。その理由がまた碌でもないんだがな・・・」
「で、その英雄が居酒屋か?」
「まぁな。そもそもだ。原作ルドルフがチート過ぎるんだよ。なんだよ。海賊討伐で英雄になって民衆の信奉を集めたって。なろう系主人公じゃねぇっつの。まぁ、舞台設定としちゃ必要なんだろうし?ルドルフの神格化が貴族社会の土台に必要なんだってのはわかるんだよ?原作の中の世界じゃルドルフの歴史が捏造されたんだろうなぁくらいは想像できるさ。でもさぁ・・・やりすぎじゃね?って思うわけよ。」
「まあ、アレだわな。主人公ラインハルトを目立たせるにゃ仕方あるまいよ。」
「閣下、唐突ですが設定が変わりました。既に店内で飲んでる状況だそうです。」
「おいちょっとまて、書き終わってから編集するんじゃないのか!?」
「めんどくさいって啓示がありました。」
「ふざけんな!こっちゃ空きっ腹なんだぞ!!飲む前に食わせろよ!!」
「落ち着いてくださいクレーフェ。既に神(作者)は飲んでます。手遅れです。」
「っはぁぁぁぁ・・・で?この話のオチも見えたんだが、一応聞こう。どうなる?」
「みんなで飲みすぎて記憶喪失になります。」
「やっぱそうなるか。ってかその手しかないか。本気で編集する気ないのな。」
「ありません。ぶっつけ本番でネットに上げるそうです。」
「あいつ『評価が怖い。感想Don't来い。』とか言ってなかったか?めっちゃ評価気にしてるし感想待ってるじゃねぇか。アホか?」
「クレーフェ、一応神ですから機嫌を損ねると・・・」
「これ以上の不幸なんてねよ!飯食わせろってんだ!!」
「ここに揚げたてポテトがあります。」
「やかましいぞルドルフ!いくらドイツ系ったってな、ジャガイモだけ食ってりゃ幸せってわけじゃねぇぞ!?」
「まあな。だがオーディンよりはマシな神だぞ。」
「また、いきなり話題が変わったな。で、オーディンがどうしたって?」
「北欧神話も大概なんだが中でもオーディンってのがロクでもねぇジジィでな。詳しくはwikiるかググれ。」
「なんだ?また投げやりになったが意味があるのか?」
「いや、普通に検索してくれってさ。書くのが鬱になるくらいらしい。」
「めんどくさいじゃなくて?」
「めんどくさいじゃなくて。」
「閣下。実は神(作者)は原作が嫌いなのですか?」
「んなことねぇよ。前作アニメOVA通販で買ってたしキャンペーンかなんかで帝国のマークが入ったクレジットカード作ってたし帝国のロゴやらタイトルやらが彫られたジッポも買ってたからな。ガチかどうかで言ったらガチ勢だと思うぜ。ただな。思春期の暴走だった可能性も否定できなくてな。今じゃ原作の内容からっきしだぞ。ただ、新作のキャラデザにはキレてたな。『リヒテンラーデ侯がかっこ悪い!なんだあの中途半端なリーマンみたいな格好は!』ってな。ガチガチの旧作ファンだな、あれは。」
「そうなんですか。ちょっと安心しました。」
「気を抜くなエルンスト。やつに隙を見せたら何されるかわかったもんじゃねぇぞ!?」
「大丈夫ですよクレーフェ。本文では編集する予定だそうですから。」
「編集するだろうが踊らされるのは俺達だぞ。」
「心配ありません。今回のことは酒で全部忘れることになるのです。ならば飲むしかありません。飲むなら楽しく飲みましょう。」
「ああ・・・そうだな。そうするか。エルンストはいいやつだな。いいやつは早死するぞ。気をつけろよ。」
「いきなり物騒なこと言わないでください!!」
「あはは。そのへんは大丈夫だろ。エルンストは軍人にしちゃ優しい方だがキレると怖いからな。神(作者)としても使い所が難しいみたいなこと言ってたぞ。」
「え、私ガチギレ設定あるんですか?」
「ある。まあ今は予定なだけで決定じゃない。」
「安心しました。私はあまり派手なことは苦手なので。」
「そのへんはマジで心配しなくていいぞ。戦闘描写はないからな。精々、何々があった~くらいじゃね?」
「本当ですか?」
「そもそも俺が主人公だぞ。中世じゃあるまいし皇帝陛下直々に戦場に出るとかありえねぇって。どこのなろう系主人公だっつの。ロマン砲なんぞ持ってないぞ俺は。」
「はぁ・・・?」
「エルンストにはわからなくてもいいことだよ。必要な知識なら啓示があるだろうさ。」
「はぁ。啓示ですか。便利な使い方しますねぇ。」
「ある意味、俺達は神(バカ)の代弁者だからな。啓示を受けて言わされることもあるだろうさ。」
「クレーフェ!?神(バカ)ってなんですか!?」
「キャラが立ってきた証拠だ。キャラの個性が神(バカ)の意思に反した行動をしだしたのさ。キャラが立つとな、神(ボケ)が『こう動かしたい』って願っても『このキャラはこんな動きしないよな?』って牽制してくれたりするんだ。意外と便利だぞ。まあ、キャラが立ちすぎると『使いにくい』とか言われて消滅させられたりするんだがな。」
「それはまた両刃の剣ですねぇ。」
「ま。オススメはしない。俺もなんでこんな立ち位置になったか不明だ。」
「ま、アレだ。『すべては神の気まぐれ次第』さ。気にすんな。」
「わかりました。」
「で、今奴は何してるんだ?」
「wiki読んで誰を登場させるか悩んでる。」
「今頃か!?」
「今回は完全に書き捨てだからな。正直どうでもいいらしい。」
「それに付き合わされる俺らってどうよ?」
「ま、神のオモチャだろ。今更気にすんな。」
「メタいですねぇ。本当に。」
アルブレヒト・フォン・クロプシュトック
アンスバッハ
ケーフェンヒラー
バグダッシュ
オフレッサー
ビッテンフェルト
シェーンコップ
リューネブルク
クロイツェル
オーベルシュタイン
ルッツ
「お?おわったか?」
「みたいですね。」
「もうあれだな。コピペの仕方で誰がどんな仕事してるか丸わかりってのがな?」
「そうでもねぇだろ?」
「フルネームが一人だけですねぇ。」
「あいつも含めてフルネーム三人しかいないぞ。」
「まあ、あれだ。泣くなクレーフェ。」
「神(作者)は名前すら考えないんですか?」
「考えたくないってか、考えちゃいけないらしい。」
「それはまたどうしてでしょう。」
「ネーミングセンスがひどいらしくてな。とある件で姪っ子にギャン泣きされてトラウマらしい。」
「「・・・」」
「だからあれだ、そこには触れてやるな。やつは本気で泣く。」
「そうだな。そうすべきだ。」
「優しいですね、クレーフェ。」
「違う。変な名前をつけられたくないだけだ。リアルで姪っ子がギャン泣きだと?ネットじゃ大爆笑必至じゃねぇか。ふざけんなって話だ。」
私設秘書官筆頭;エルンスト・ファルストロング
私設秘書官筆頭補佐:アルブレヒト・フォン・クロプシュトック
私設秘書官筆頭補佐;アンスバッハ
情報担当秘書官:ケーフェンヒラー
情報担当秘書官補佐:バグダッシュ
陸戦担当秘書官;オフレッサー
陸戦担当秘書官補佐兼陸戦第一小隊長;ビッテンフェルト
陸戦第二小隊長;シェーンコップ
陸戦第三小隊長;リューネブルク
空戦担当秘書官:クロイツェル
空戦担当秘書官兼空戦第一小隊長;オーベルシュタイン
空戦第二小隊長;ワーレン
空戦第三小隊長;ルッツ
「私の名前が出てきましたね?」
「役職整理に必要だったんだろ。どっかにコピペって保存したな。」
「アルプレヒトは元々出てくる予定の人間だったからな。役職としても問題ないだろうけど、陸戦とか空戦とかなんだありゃ?」
「あいつが好きだったキャラらしいぜ。アクが強いヤツばっかりだ。情報はわかるが空戦と陸戦がわからんな。なにか仕込んでやがるのか?」
「啓示がありました。何か仕込む予定だそうです。私はいわゆる旅団長らしいですね。ルドルフ閣下の私設軍隊ですから正確な呼び方ではないでしょうけど。」
「民主主義の政治家の私設軍ねぇ・・・憂国騎士団みたいなもんか?」
「もっと軍事色が強いそうですよ。なんせ閣下の艦隊から引き抜いた人材ですからね。」
「そうなのか?俺はまだ知らないんだが。」
「今、全力でお酒の力を借りてるそうです。もうしばらくお待ち下さい。」
「うーわ、もう碌でもないって決定してるのか。」
「託宣がありました。原作世界は結構ひどい状態だったんだが、原作キャラが原作登場まで生き残ったのは祖先にそれなりの功績を残した人物がいて、たとえ貴族と言えども簡単には潰せなかったんじゃないか?って妄想した結果だそうです。」
「託宣まで始めやがった!!」
「妄想するのはいいけどよ、手を広げすぎるのは無謀ってなもんだぞ。」
「チラシの裏決定だそうです。」
「ま、そうなるわな。」
「じゃあ書くなって話なんだがな。」
「ティンときた以上は書かないと行けないそうです。」
「どんな使命感なんだよ。」
「で・・・だ。一応キャラ決定してんだ。出てくる可能性が高いんだろ?」
「それがですね。キャラ設定した時点で満足気味なんですよね・・・」
「うわ・・・やりやがった。こいつやりやがった。やっちゃいけないことやりやがった。」
「タイトル通りになっちゃったっぽいですよ?」
「酒に溺れたか・・・」
「タイトルは気合入ってるよな。タイトルだけは。」
「あと重大な報告です。チラ裏ってのは知ってるけどどうやるの?だそうです。」
「知らねぇよ馬鹿野郎!」
「どうするんでしょうね、これ。」
「ま、貼るだろうな。」
「自ら恥を晒すんですか?」
「書いて貼るって行為に快感みたいなの感じてるんだよ。止めようがない。」
「酒飲んでるしな。理性なんて残ってねぇだろ。」
「そうなんですか。」
「このペースじゃオチも思いつかないまま終わりそうだな。」
「嫌な予感バリバリだな。」
「本当だったら、設定したキャラとクレーフェが友好を結ぶエピソードを書く予定だったそうですよ?」
「じゃあ書けよ!って言いたいが書いたら書いたで碌でもなさそうだな。」
「オフレッサーとビッテンフェルトって時点でもうアレだよな。」
「・・・あー・・・うん。やめてくれ。書くなら違うやつ書いて。」
「彼等はとてもいい人ですよ?」
「あー・・・うん。エルンストには啓示が落ちてるんだな。」
「はい。まぁ今はあやふやだそうですが。」
「うん・・・わかった。もういい、もう終われ。」
「閣下?」
「さっさと貼ってもう寝ろ。そして後悔するがいい!!」
「公開で後悔ってか?」
「「・・・クレーフェ・・・」」
「・・・すまん・・・」
・・・三人の夜は酒と伴にグダグダと流れ続ける・・・