俺のWORST物語   作:ユキユキさん

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あまり内容変わってないけど気にせんといて。

今ん所、ヒロインが変わっただけだし。


第7話 ~俺、龍光寺一派結成するッス。《その2》

ブッチャーへの挨拶を終え、次に向かったのが岩城軍司の一派。美術室の中で互いに対面をする、視線をずらせば原田十希夫。頭とNo.2、…俺を重要視しているんかね? それとも危険視? 何てことを考えながら挨拶をする俺。岩城はにこやかな笑みを浮かべて、

 

「おう龍光寺、この鈴蘭を盛り上げる為…互いに頑張ろうや。」

 

そう言いながら俺の肩をポンポンと叩き、続けて…、

 

「お前と同じ一年の月島花、…アイツは番長になるって言っていたんだがお前は目指さないのか?」

 

月島花をこの目で見る前はなるのもいいな…とは思った、しかし見た後ではその気持ちはなくなった。

 

「番長宣言、…面白いことをぬかすじゃないッスか。アイツがどこまでいくか、興味深いことではある。…しかし岩城先輩、この鈴蘭…甘くはない。障害があった方が燃える、…違いますかね?」

 

岩城の目を見てそう言えば、フッと笑い…、

 

「…違いない、その方が燃えるわな。分かった、…俺はお前を応援するぜ龍光寺。」

 

俺は岩城と原田に頭を下げて美術室を後にする。次は秀吉一派、…図書室だな。

 

 

 

 

 

 

図書室には加東秀吉の他に、No.2の小林政成も傍に控えていた。秀吉先輩は俺を不敵な笑みで迎え入れ、

 

「お前は予想の斜め上をいく男だな。一年戦争には参加しないわ、野間達と共に派閥を作るわ、…昔から飽きない男だよな。」

 

「由紀也! お前ほどの男が何で一年戦争に不参加なんだ! お前のせいで今月ピンチだ、責任を取れコラッ!!」

 

この二人とは知らぬ仲ではない、…特にマサ先輩とは因縁がある。俺は気にしていないんだけど、マサ先輩がな…未だ根に持っているんだよ。…小学校ん時にぶっ飛ばしたのがマサ先輩で、そこから顔見知りとなって付き合うようになったのである。頻繁にっていうわけではなく、たまに顔を合わせては飯を食いに行くって感じか? …そんな関係なのだ。

 

…秀吉先輩はいいとしてだ、マサ先輩には厳しくいかねーと図に乗る。

 

「…マサ先輩、そりゃー自業自得でしょ? 勝手に俺へ賭けて負けたんだ、俺の知ったこっちゃない。それでもガタガタ言うんなら、…こっちも黙っちゃいない。…流しますよ? マサ先輩の悪評。丁度良く透が任天堂女学院へ通っている、頼んでそこを中心に…「分かったからそれだけはやめろ! ただでさえ出会いがないのにそれ以上になっちまう!!」…まぁいいッスけど。」

 

マサ先輩はバカだから弱みを入手するのは簡単だ、特に女絡みで脅しを掛ければ一発。鈴蘭でもモテない方だからな、顔は悪くないのに短気だからモテないんだよこの人は。

 

マサ先輩を黙らせた後、軽く秀吉先輩と談笑をした。最後に、

 

「秀吉先輩、…ついでにマサ先輩。…何かあったら知らせてください、…猟犬の力が必要ならば。」

 

そう言えば秀吉先輩とマサ先輩は、

 

「…言うじゃねーか由紀也、だが…頼りにさせて貰うぜ? …お前の力を認めているからな。」

 

「ついでとは何だ由紀也! お前は俺をじゃ…じゃ…、扱いが雑じゃねーか!?」

 

…邪険と言いたかったんだろうな、それにしても…マサ先輩は相変わらずバカだな。

 

 

 

 

 

 

花木九里虎がいないってことは、黒澤和光もいないってことになる。…となれば、最後はゼットンこと花澤三郎と米崎隆幸。この二人への挨拶で最後だな、…後は挨拶をするような奴はいない。ゼットンと米崎は屋上にいることが多いという、今日は来ているらしいから…行ってみるか。宇宙怪獣ゼットン、どれ程の男か…。この鈴蘭で一番の影響力を持つ男、…花木九里虎に負けたとはいえな。


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