膠着状態が続く中で、俺は秀吉先輩に呼び出される。図書室の中へと入ってみれば、包帯姿の先輩方が…。マサ先輩・ゼットン・米崎・岩城、鈴蘭の三年顔役が勢揃い。…ってことはだ、この抗争を終わらせる気でいるな? この先輩方は。…終わらせる為の知恵を俺に求めるってことか、…さて。
話を聞いてみればやっぱりそのことで、何か良い方法がないかと聞かれた。やられた四人的には仕返しついでに暴れたいのでは? と思ったのだがこのまま膠着状態が続いても動きづらいし、警察も多くいるから渋々終わらせるってことを承諾したらしい。…ふむ、ならば原作通りが一番ではなかろうか? とのことで提案した。
第三次鈴蘭・鳳仙抗争の終局は明日の朝午前五時、丘の上公園天狗の森にて決着をつける。明日の午前0時から七時ぐらいまでの間、その時間帯は警察の警戒が一時的に解除される。ある地域での暴走族取り締まりの強化、交通安全強化週間初日の為に警察官の多くが動員される。…との理由で明日の朝午前五時を指定した、…五時ぐらいだったらみんなも起きれるだろうと考えて。
そう言えば秀吉先輩以外の四人が、
「「「「なんちゅー情報網だよ!!」」」」
というツッコミを頂いた。…自分でもそう思う、けれど耳に入るんだから仕方がない。何せ俺は猟犬、この街は俺の縄張りなのさ。それに俺はこの街を本拠とするドラゴングループのボンボン、使えるコネは使ってこそが我が家の家訓。…と言うわけで、秀吉先輩には鳳仙の頭であるキングジョーへ連絡してもらう。
………………どうだ? と秀吉先輩を見れば、親指をグッとしてきたんであちらさんも了承してくれたんだろう。決まったとなれば鈴蘭の愛すべきバカ達にも知らせないとな、明日が決着だぞって。
とりあえず派閥の奴等に言えば、明日に備えて寝るとか言って大半が帰っていった。…己らはガキか! とツッコミを入れたかったよ、後は同じクラスの八板を通して月島一家にも知らせておく。一年戦争優勝の看板を背負っているんだからな、月島は絶対に来いとそういう伝言も頼んでおいた。…もし来なかったら、ド
明日の朝午前五時に決着をつける。そういうことになったと透に言えば、
「…なら見に行きます。喧嘩はあまり好きではないけれど、…ユキ君の戦う姿を見るのは好きですから。」
とか嬉しいことを言ってくれた。周りに迷惑を掛けぬよう、早朝五時に天狗の森ってーのも良かったんだろう。透は何だかんだでこの街の生まれだからな、喧嘩は絶対にダメと言わない所がありがたい。しかしながら、俺がやり合うかどうかなんて分からんよ? と言っても来るらしい。変な奴等に絡まれなきゃいいけど、…そう心配したら、
「なら鉄生さんにボディーガードを頼みます、…あの人なら強いし安心が出来るかと。」
…いやいや、流石の鉄生さんでもそんなことで呼び出されちゃー怒るだろ。そう思っていたんだけど、連絡してみたらOKを貰えたみたい。面白そうだからってさ、どんだけ暇人なんだよあの人。…まぁ鉄生さんなら安心出来るけど、…嫌な予感がするなぁ。
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次の日の朝、俺は派閥の奴等と合流する為にバイクにて天狗の森方面へ。透とニケツだし交通安全強化週間なんで飛ばすことなく走り、最寄りの駅の駐輪場にバイクを置いて合流したっつーわけ。そこら辺に放置したらイタズラされるからな、…されたら犯人探して地獄を見せるが。透とは駐輪場で別れ、派閥の奴等と大所帯で向かってみれば…既に大勢いる。…揃いも揃ってバカばかりだな、…そんな俺もバカの一人ってね。
透は人目に付かないような場所にいるんだろうな、河内鉄生という強力なボディーガードと共に。…それにしても、野間先輩の姿が見えねーのは何故? 伊東先輩や川尻先輩に聞いても分からんとかって、…連絡も音沙汰ねーみたいだし。俺も連絡してみようと思ったんだが、…携帯は透に預けたままだった。…まぁとにかく、何をやっているんだあの人は。…一番怒りつつもはしゃいでいたクセによ、…全く。
そうこうしている内に五時となり、こちらからは秀吉先輩が、あちらからはキングジョーと思われるデカイおっさんが現れた。何やらガンを飛ばしながら話しているが、どんな形で決着をつけるんだろうな?
…やはり原作通りの五対五にでもなるんか? と思っていたら、森の中からおっさんが飛び出してきた。ターザンロープで勢いよく、…そして腰から落下して悶えている。…カッコ悪っ! 何だあのおっさんは!
…って元黒焚連合二代目総長、中島信助じゃねーかよ! …原作でもおっさんだったが、…実物もかなりのおっさんじゃないか。