ヘロヘロ「お似合いだし、モモンガさんの后にしよう」
ルイ「わーい、綺麗なお義母様だ!」
モモンガ(押し負けて設定を確定する)
アルベド(よっしゃぁああああああ!!)
「──アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!!」
思わず、至高の御方々に続いて声を張り上げ──
──自分たちNPCは、
何故、と沸き上がった疑念は、自身の肩口から聞こえた小さな悲鳴によって、すぐさま脇に追いやられた。
「──ルイ殿!」
予期せぬ声に驚いてか、自身の肩から転げ落ちかけた小妖精を、慌てて手のひらで受け止める。
「お怪我は!?」
「──え、……え?」
問いかけるも、彼女はひたすら目を白黒させていて、答えられそうもない。
手のひらの上でへたり込んではいるが、怪我を負った様子はない彼女に、とりあえずは安堵して──脇に置いた疑問が戻ってきた。
(……おかしい)
──
「──どういうことだ!?」
パンドラズ・アクターの疑念に同調するようなタイミングで、モモンガが荒い声を上げた。
「──父上、いえ、モモンガ様……一体、何が起きているのです?」
咄嗟に口をついて出たのは、己の創造主へ縋るような問い。
問いかけられたモモンガは、愕然とした様子でこちらへと視線をよこし、
「……GMコールがきかない、強制ログアウトもできない」
「──それは、《リアル》に関連するお言葉でしょうか?」
知らない単語に、それでも推測を巡らせてそう問えば、モモンガは驚いたようだった。
「……お前、《リアル》についての知識があるのか!?」
「いえ、《リアル》自体については全くの無知です。ただ、モモンガ様のお言葉や、その振る舞いを繋ぎ合わせるに、《ユグドラシル》の外、至高の御方々が本来属する上位世界なのではないか、と推察しております」
「──すごい、だいたい合ってる」
「ルイさん!」
ルイがポカンとした声を漏らし、それにモモンガが焦った声を上げた。
ルイは慌てたように自身の口を両手で押さえているが、つまり、この推測は
モモンガが、観念したように大きく息をはく。
「──《リアル》と《ユグドラシル》の関係については、お前の解釈でほぼ間違いない。……現状、私達は《リアル》に戻る術を失っている」
「──なんと!?」
ざっ、と血の気が引くような恐怖に襲われた。
「《ユグドラシル》は今宵
「──その時はもう、過ぎた」
恐慌に陥りかけた頭を冷やしたのは、静かなモモンガの言葉。
「本当なら、その瞬間、私達は強制的に《リアル》へ引き戻されるはずだったのだ。──しかし、現状、ナザリックは変わらず在り続け、《ユグドラシル》から弾かれるはずだった私達は、逆に《リアル》から閉め出される形になっている」
──何にせよ、異常事態なのは間違いない、ということか。
「……っていうか、ここ、《ユグドラシル》なんですかね?」
それまで黙っていたヘロヘロが、ぽつりと呟いた。
「と、おっしゃいますと?」
「えぇっと、皆がどうかはわからないけど……少なくとも私は、身体の感覚がおかしい。──調子が悪い、とかではなくて、逆にすごく感覚が鮮明というか……」
パンドラズ・アクターの問いに、ヘロヘロは言葉を吟味するような調子で答えを紡ぐ。
「さっき《リアル》と《ユグドラシル》の話が出たけど、私達にとって《ユグドラシル》でのこの
なのに、と呟きながら、全身をぐにぐにと蠢かせて、
「──着ぐるみ越しみたいなもどかしさがさっぱり消えて、完全に自分の身体として馴染んでる……《ユグドラシル》ではあり得なかったことだ」
「……なるほど。そう言われてみれば、私の身にも、《ユグドラシル》ではあり得なかった変化が起きております」
「──何? どこか不調でもあるのか!?」
父の案じる声を、不謹慎にも嬉しいと感じてしまいつつ、パンドラズ・アクターは答えた。
「いいえ、不調はございません。ですが──私は今、
──ずっと、ずっと、願い続けて叶わなかったこと。
(寂しげな父上に声をかけることすらできない己の喉を、これまで何度呪ったか)
──それが、今、恐ろしく容易く叶えられている。
「ここが《ユグドラシル》とは異なる法則で成り立つ場所である、という仮定は、一考の余地があるかと」
その言葉に、父はしばし考え込むように沈黙し──
「──この場にいる皆に問いたい」
これまで息を飲むようにして、主達とパンドラズ・アクターの問答を聞いていたシモベ達がざわめき、
「──なんなりと」
守護者統括──そして、モモンガの正后ともなったアルベドが、代表するように答えた。
「今のやりとりを聞いて、皆も察しただろう。──今宵、《ユグドラシル》は滅びる運命にあり、本来はナザリックも共に消滅するはずだった。……私達は、それを阻止する術すら持たぬ、不甲斐ない主であったのだ」
「──っ……!」
口を開きかけたアルベドを、モモンガはただ手をかざすことで押しとどめた。
「その上で、問いたい。──そんな不甲斐ない私達を、それでも主と思ってくれるか。変わらず、私達に仕えてくれるか」
応えは、広間中から返ってきた。
「──仕えます!」
それにモモンガは鷹揚な仕草で頷き、
「では、命じる。──ナザリックの総力を持って、この異変の調査に当たれ!」
「──はっ!」
シモベたちの大音声が、玉座の間に響き──
──そうして、ナザリックが動き出した。
モモンガ(結婚設定書き込むついでに、他もちょっと修正しとこう)
『時折、道化めいたオーバーリアクションを見せたり、ドイツ語を話したりするが、基本的には空気の読める紳士。モモンガの息子であり、ルイの夫である。』
(知恵者設定や、アイテムフェチ関連はそのまま)
設定上で息子認定されて、パンドラ大歓喜。
故に、きっかけとなった妻への感情もすこぶる良好な模様。