アズールレーンのアニメが始まったみたいですね。私はやったことが無いため詳しくは分かりません。
でも……一瞬だけ、学園艦のアズレン版を考えちゃったり? 書くかどうかは考えてませんw
追記)指摘を受けましたので、書き直しました。ご指摘ありがとうございました。
サンダースと名乗った女性は、今まで見たことが無い空母だった。ウェーブのかかった金髪で、提督よりも身長差が激しい。服装は赤いスカートにグレーのブレザーだ。そしてスタイルは……ダイナマイトボディと呼ぶにふさわしいだろう。
「貴方が私のcommander? 可愛いわね~!」
「わっぷ!」
ヒョイと持ち上げられて、そのまま抱きしめられる提督。その大きな胸部装甲に顔が埋まってしまう。ショタが美女に抱きかかえられてる図は、某陽炎型駆逐艦が見たらスケッチブックを取り出すこと間違いない。
「提督~。遠征から戻ったぞ~……って何やってんだぁ!?」
「むごむご~!(助けて~!)」
そこへ、遠征から戻ってきたアンツィオがやって来た。報告をしようと執務室を訪れても不在だった為、探しに来たのだ。苦しそうにジタバタしてるのを見て事態を悟ったアンツィオは、女性から提督を引き離す。
「こら! 相手のことも考えろ!」
「What? ……ワオ! あなた、もしかしてアンツィオ?」
「む? その容姿……。まさかサンダースか!?」
「やっぱりー! また会えて良かったー!」
サンダースが今度はアンツィオにハグをする。当然、身長はサンダースの方が上だ。
「むごごごご……! おい! 苦しい!」
「おっと、sorry!」
「全く……」
アンツィオが呆れていると、呼吸を整えた提督が尋ねた。
「あの、アンツィオさん。この方とはやはりお知り合いで……?」
「あぁ。一時は戦友でもある」
「? 戦争がないのに、ですか?」
「懐かしいわね~。『あの戦い』でしょ?」
「そうそう。多くの学校が集結してなぁ。アイツもこの世界に来てるのかなぁ?」
「きっと来てるわよ! 私はそう信じてる!」
「……あっ。二人とも、懐かしく思うのは結構ですが、そろそろ夕飯の時間ですし、サンダースさんのことも紹介しないと……」
「おっと、そうだったな。サンダース。この鎮守府には、私たちの先輩ともいえる艦がたくさんいるぞ」
「Really? それは楽しみね!」
(なんだか、アンツィオさんと同じでよく笑う人だなぁ)
そう思いつつ、食堂へと向かった。
食堂でサンダースのことが紹介されるが、その容姿に艦娘たちは目を奪われていた。
「きれい……」
「モデルさんみたいだね~」
大井と北上が、代弁するかのように声を漏らす。
「それにしても、初めて見る艦です。アンツィオさんは資料で見たアクィラさんに似てるからわかりますが、サンダースさんのは……」
「もしかしてお前、前世での隊長の容姿を使っただろ?」
「えぇ。なんか頭の中に知識としてあるけど、私のモデルとなった空母は、この時代よりも未来で作られた艦みたい。だから、モデルを私が知ってる人間にしたら、この姿になったの」
「未来ですか!?」
「わっ!? また提督の目が輝いてるぜ」
やはりSFに興味があるのか、目をキラキラとさせる提督。だが、すぐ我に返り軽く咳ばらいをすると、指示を与える。
「サンダースさんにも、遠征に出てもらおうと思ってます」
「私と同じということか」
「ふふーん! 任せといて!」
「それと、近いうちに先ぱ……横須賀提督が訪れます。どうやら他の学園艦の方もいらっしゃるようですが……」
「それは楽しみね! だったら、その娘たちにも自慢できるよう、しっかりと働かせてもらうわ!」
今までダラダラしてましたと言うのは、恥ずかしいところがあるのだろう。サンダースはやる気満々のようだ。
そしてアンツィオはというと、顎に手を当てて考えていた。
(学園艦がどんどん集まってくるな。いつか、私たちの妖精さんたちでパレードをするのも悪くなさそうだ)
彼女も、他の学園艦の来訪を楽しみにしてるようである。
~おまけ~
「あ、そうだ提督。遠征で得られた資源の数を記載しておいたぞ」
アンツィオが遠征結果の書かれた紙を渡す。
「ありがとうございま……!? こ、これは!?」
「とりあえず持てる分だけ持って帰ってきたが、足りなかったか?」
「しょ、消費分を大きく上回ってる……」
「安心してくれ! サンダースなら私よりも、もっと沢山持ってきてくれるからな!」
「う、うーん……」
「っ!? 提督どうした!? 提督! 提督ーーーーー!」
回収してきた資源の多さ、そしてサンダースが今回よりも多く持ってくることに、目を回す提督であった。
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それでは、次回もお楽しみに!