学園艦が鎮守府に着任しました   作:G大佐

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ガルパン最終章第3話が地元の映画館ではやっておらず、別の映画館では例のウイルスのせいで休館状態。そんな、ガルパンを観れないと言う苛立ちのままに書いたら、カオスになりました。それでは、どうぞ。


特別編:エイプリルフール・ウォー!

「出来ましたよ提督! ガチャ系建造装置です!」

 

 突然執務室にやって来て、腕をつかんで工廠に連れ込み何を見せたのかと思いきや、明石はガチャという言葉を使ってきた。

 

「お前は何を言っているんだ」

 

 ついそう言ってしまう横須賀提督。しかもご丁寧に装置の側には資材が山積みとなっていた。

 

「やれってか。俺にガチャを、それもソシャゲじゃなくて現実の、しかも艦娘の建造でガチャをやれってか」

 

「はい!」

 

「清々しい肯定だなぁオイ! って言うか、何でわざわざガチャ系にしたんだよ。普通の建造と大型建造で足りるだろうが」

 

 だが明石は、チッチッチッと指を振った。その「わかってないなぁ」みたいな顔が少しウザかった。

 

「提督。いちいち資材の数を設定して、建造装置に入れて、待ってる間に他の装置も同じように資材を設定して……なんて面倒くさくありません?」

 

「いや、仕方ないだろ。駆逐艦とか空母とか巡洋艦とか、大きさが違うんだから資材の数が異なるのは必然だろう」

 

「そうかもしれませんけど、私たちって未だに深海棲艦と戦わなければならないんですよ? 戦いでは質もそうですが、数は正義です。その数をどうするのか? 量産しやすい体制が一番なんですよ」

 

「だからって何でガチャ……ん? この装置、艦娘の出てくる扉が10個あるぞ? まさか……!」

 

「はい! 10連ガチャというものです!元々建造は単体ガチャのようなもの! 10連にしてしまえば、一回の建造で10人も艦娘を建造出来るのですよ!」

 

「だから山積みの資材が置いてあるのかよ! ようやく納得したわ!」

 

 その後も、明石による説明が続いた。

 

 この装置はすでに、4つの資材数がそれぞれ500に設定されている。よって、500×4で2000。これがガチャ装置での艦娘一人の建造レシピらしい。そのレシピが10連なので、2000×10で2万の資材を投入するそうだ。

 

 幸い、この鎮守府は大洗をはじめとする学園艦娘たちが所属している。彼女達が遠征をしているお陰で資材には困っていなかった。

 

「それで、ですよ? 我が鎮守府が所有する陸海空の戦力で最も数が少ないのは、提督もご存知の通り陸の戦力です」

 

「大洗さん達の戦車もあるにはあるけどなぁ……」

 

「一方で深海棲艦は、陸地型の報告も確認されています。輸送艦タイプもいるため、それを利用して本土に上陸されればたまったものではありません」

 

「向こうが戦闘機をバンバン飛ばしてくるもんだから、本土防衛用の対空砲は発達してるんだよなぁ。けど、陸地型を上陸されたら確かにマズイ。特に鎮守府に上がられたら、最悪そのまま制圧されるかもしれん」

 

「そこで! 学園艦娘の方を同伴させて、その他の学園艦娘を建造できないかなと」

 

「本題はそれか。長い前置きだったなぁ」

 

 何はともあれ、明石の言うことも一理あると言うことで、大洗たちを呼ぶことにした。

 

 

 

 

 

 大洗たち学園艦娘を工廠に呼び、事情を説明した。

 

「他の方々ですか~」

 

「確かに気になりますわね」

 

「えぇ。確かに、大会のトーナメント表にも他の方々の名前がありましたからね」

 

 大洗にリーナ、知波単は気になるようだ。だが、その時フリーが放った一言によって、提督は判断が鈍る。

 

「でも、ガチャならいわゆる『爆死』もあるんじゃないかしら~?」

 

「……そうか、それもあるか」

 

 それに困るのが明石だ。

 

「いやいやいや! 何を言ってるんですか! 4人も学園艦娘が居るんですから大丈夫ですって!」

 

「しかし……」

 

「あぁもう! なら私が回しますよ!?」

 

「待て待て! 艦娘自身が回したら何が起こるか分からないぞ!」

 

 慌てて提督が資材を投入、建造開始のレバーを引いた。

 

 

 

 

 

 それからしばらくして、建造完了のブザーが鳴った。

 

「それじゃあ、オープン!」

 

 現れたのは……

 

 

「青師団高校です! よろしくお願いしま……ど、どこ見てるんですか!」

 

「ヴァイキング水産高校! よろしく頼むぞ!」

 

「コアラの森学園と申します! え? あぁ腕にしがみついてるのはコアラ隊長です! 隊長共々、よろしくお願いします!」

 

「ボンプル高校。我が騎士団の実力、見せてあげるわ」

 

「マジノ女学院と申しますわ。フリー様と同じくフランス戦車を扱いますの。よろしくお願い……うっ、胃、胃が……!」

 

「ヨーグルト学園です! 美味しそう……? た、食べないで下さい~!」

 

「ワッフル学院です! 言っとくけど、私は甘くないからね! 覚悟しなさい!」

 

「西呉王子グローナ学園と申します。あの、聖グロリアーナ様はいらっしゃいますか……?」

 

「ベルウォール学園よ! 黒森峰には負けないんだから!」

 

「我が名は楯無高校! ここに推参!」

 

 

「う、うわ、うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 まさかの全員が学園艦という結果に、提督は絶叫した。

 

 

 

 

 

「……はっ!? ゆ、夢か……」

 

 自室の布団から慌てて体を起こしたが、先ほどのは夢だったようだ。

 

「流石に10人も学園艦娘が来たら怖いな……。まぁ夢だからな。そう言うことは無いだろう」

 

 

 その頃、明石の工廠にて。

 

「ふふふ……。ついに完成よ。10連ガチャ建造装置……!」

 

 To be continued……?




タイトル通り、エイプリルフールネタです。今後の登場予定はありません。

10人『『『え!?』』』

読んでいただき、ありがとうございました。
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