学園艦が鎮守府に着任しました   作:G大佐

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様々な感想をいただき、嬉しさのあまり、また投稿いたします!(短めですが)

というわけで、どうぞ!

追記)ダージリン様、お誕生日おめでとう!


新たな学園艦が着任しました(聖グロリアーナ)

 横須賀提督は内心驚いていた。まさか大洗に続く学園艦が建造されるとは、予想外だったからだ。

 

「(なぜだ? なぜイレギュラーとも言える学園艦が建造出来た? 大洗を“横須賀鎮守府所属として登録した”からか?)」

 

 報告によると、どこかの鎮守府がドイツの駆逐艦を所属させている時に建造を行ったところ、戦艦『ビスマルク』が建造されたという話がある。この事から、『所属させている艦娘の国籍と建造される艦娘には、何らかの関係がある』という仮説が出されていた。

 だが、今回は違う。“()どころか()()()をも越えた艦娘”が建造された。これには驚くしかない。

 

「リ、リーナさんだっけ? 挨拶も兼ねて皆に自己紹介しに行こうか」

「えぇ、構いませんわ」

 

 リーナは美しい笑みを浮かべると、提督に尾いていく。そして、“男だからこそ”つい()()()()()()()()()があった。

 

「(……大洗さんよりデカくないか?)」

 

 “どこが”とは言わないが、“服の上から”でも分かるほどの膨らみ。そしてそれは、大洗よりも上である。尤も、提督は(自称)紳士である為、鼻の下を伸ばしたりするような失態はしなかった。

 

 そして、鎮守府の食堂に到着する。

 

「みんな注目!」

 

 提督の声により、賑やかだった食堂は一瞬だけ静かになる。そして隣にいる“新顔”に気付き、ほんの少しだけざわめき出した。

 

「新たに建造された仲間だ。リーナ、自己紹介を」

「学園艦、聖グロリアーナ女学院ですわ。リーナと呼んで―――――」

「聖グロさ~ん!」

 

 ふと、普段よりもさらに機嫌の良さそうな声と共に、リーナに誰かが抱きついた。

 

「ちょ、ちょっと! 確かに前世ではそう呼ばれてましたけど、ちゃんとリーナって呼んでくださる!? というより、そのおっとりした声、まさか大洗さんですの!?」

「そうです~! 貴女もここに来たんですね~!」

 

 普段からは想像もつかないような、はしゃいだ声で歓迎する大洗。学園艦どうし知り合いなのだろうと思いつつも、提督は咳払いをする。

 

「んんっ! 大洗さん。嬉しいのは分かるが、まだ紹介の途中だ。一旦下がってくれ」

「あう……。申し訳ありません~……」

 

 少しだけショボンとしつつ、艦娘たちの中へと戻っていく大洗。提督は話を続ける。

 

「今回で二人目となる学園艦娘だが、未だその運用方法については未知の段階にある。私も色々と模索してみるが、諸君等の力も貸して欲しい!」

『『『『『了解!!』』』』』

 

 全員が敬礼で返す。こうして、新たに“お嬢様な雰囲気”を漂わせる学園艦が着任したのだった。

 

 

 

 

 

 さて、リーナが着任した翌日。早速彼女と交友しようとする艦娘が居た。

 

「ハーイ、リーナ! How are you?」

「金剛さんですね? ごきげんよう、私もよろしくてよ」

「良かったら、ティータイムでもいかがですカ~?」

「あらまぁ! ここにも紅茶が好きな方がいらしたのね?」

 

 金剛型戦艦の一番艦『金剛』が、リーナをお茶会に誘う。片やイギリスで建造された戦艦、片やイギリスがモデルの学園艦。こういう組み合わせになるのは必然だったかもしれない。

 すると、ピョコンと複数の妖精さんが出てきた。リーダーと思われる金髪の子や、同じく金髪でこちらはおでこが少々出ている子、オレンジ色の大人し目な子に、辺りを走り回るピンク髪の子、そんな妖精さんを嗜める茶髪な子など、こちらも大洗に負けないくらいの個性の豊かさである。

 

「ワオ! Very cute!」

「自慢の妖精さんたちですわ。さぁ、案内してくださる?」

「勿論ネー! とびっきりの紅茶、ご馳走するヨー!」

 

 いかにも元気いっぱい、といった様子を見せる金剛にクスリと微笑むと、リーナは彼女の後に尾いて行った。

 




最後は、リーナさんと金剛がティータイム仲間となりました。この組み合わせもやりたかったんですよ。

次も、ネタが思いつき次第投稿しようと思っております。気長にお待ちください。

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