ヤムチャな俺が目覚めたらシガンシナ区の門が蹴り壊されるところだった   作:@さう

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とうとうあのセリフ、あの技が!


その時は来た

009その時は来た!

 

 

 

 

 ジークは今日非番だった。

 というか日雇い労働者だし、非番も何も荷運び場に行かなきゃその日は休みだ。

 

 ジークは少しの荷物をまとめて、ピークと合流し、ウォールシーナを出て行く予定だろう。

 その次に、ウォールローゼも出て、ウォールマリア内へ行くはずだ。

 

 

「ジーク」

 

「ヤムチャか」

 

 そんなに多くの言葉はいるまい。

 俺の意図をジークは知っているだろうし、俺もジークがここで本国からの命令を無視できない事も知っている。

 

「とりあえず殺さないでいてやる」

 

「それはありがたいね」

 

 会話はそれだけだった。

 

 

 ジークとピークはウォールシーナから出て行った。

 

 

 

 

 数日前、調査兵団に休みがあるのかは知らんが、ライナーとベルトルトが来ていた。

 

 ジークとピークに接触した。

 

 アニには会えなかった。

 

 あいつもう他人の気とかすぐわかるようになってるから避けられたら絶対会えないよ。

 

 しばらくライナーとベルトルトは憲兵団周り調べていたが、結局会えずにアニは諦めたらしい。

 

 これはアニにとっても正念場だろう。

 適当に会って、適当に口裏合わせとけばいいのに、ここで会わないとなると離反の疑いありという事でいよいよお尋ね者になる。

 

 一応、手紙というか、暗号を残していた。

 諜報任務につきしばらく身を隠すとかなんとか。

 これを鵜呑みにするかどうかわからんが、アニは普段から協調性が無い。

 ライナーが「あいつ!戦士の自覚があるのか!」と喚き、アニの事が好きなベルトルトがそれを諌めて去っていった。

 

 

 

 ジークとピーク、そしてライナーとベルトルトが一堂に会する。

 ウォールローゼへの攻撃だろう。

 

 ウォールローゼのどこかの門を破り、巨人を入れて人類の生存域を退げるつもりだ。

 

 そもそも彼らの任務は威力偵察。

 こうしてプレッシャーを与え続けて、始祖の巨人を持つ人物、王家、政府を引きずり出すのが目的だ。

 

 このパラディ島の壁の中には全て超大型の巨人が潜んでいるため、門しか壊せないという制約はあるものの、侵入した巨人によって地獄絵図が広がる。

 

 原作読んでる身としては、これはそんなに意味ないとわかるんだけどな。

 末端で民がどれだけ死のうと王宮の人達は自己保身に熱心だったし。

 本来の王家のおっさんも、自分で戦うのが嫌でクリスタに押し付けようとしていたし。

 

 どこかの時点ではさすがに始祖の力を使うとは思うが、そうなったらエルディア人であるジーク達も逆らえないわけで……

 あれ? マーレ人何考えてんだ?

 パラディ島の資源が目当てかね?

 

 

 

 ーーーーーーーーー

 

 

 

 三日後、トロスト区の近くに四人のマーレ戦士が集まっていた。

 

 そこらじゅうからかき集めてきた50体程の巨人も一緒だ。

 

 トロスト区は俺が大穴を塞いだが、街の復興はまだで、住人は帰ってきていない。

 

 それゆえ、常駐している兵士も少ない。

 前回はエレン達三人の活躍でトロスト区に侵入するだけでおわったが、今ならトロスト区に侵入し、ウォールローゼを突破できるだろう。

 

 

 もし俺がいなければ、だがな。

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 

 

 『なんだあれは』

 

  遠くにうっすら見えるトロスト区。

  その方向から、人間が一人歩いて来た。

  この鎧の巨人は口の構造上言葉を話せない。

  身振り手振りで、少し離れた場所にいる獣の巨人と車力の巨人に合図をした。

  車力の巨人の背中の樽に入ってるベルトルトにも見えてるだろう。

  

  この辺りは草原だ。

  立体機動装置を使える場所がない。

  それどころか、巨人が徘徊する場所だ。

  

  そこを、悠々とこっちへ歩いてくる。

  なんだあれは?

  なんだあいつは?

  

  こっちにいる50体以上の巨人が見えないのか?

  このパラディ島のエルディア人なら、いや、ふつうの人間ならさっさと逃げるはずだ。

  なぜこっちへ歩いてくる。

  

『…… まさか、他国の……』

 

 可能性はある。

 とすれば、丸腰というわけでもないだろう。

 どこかに砲撃が可能な部隊が隠れているかもしれない。

 

 あれは交渉役か。

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 おうおう。

 巨人集めてるわ。53体も。

 

 そして鎧の巨人は既に巨人化している。

 

 背後には獣の巨人に車力の巨人。

 車力の巨人が背負ってる物資の中にアルベルトがいるな。気を感じる。

 

 車力の巨人は……何の役なんだろう?

 背中の樽やら箱やらに通信機だったりその他色んな機械が入ってるのかな?

 

 まずは獣の巨人の散弾投擲でトロスト区の警備兵を下がらせて、鎧の巨人を突っ込ませる作戦か?

 

 俺が歩いて行くのを待ってくれているのはどういうわけだろうか?

 

 ちょっと競歩程度にはスピードアップして彼らの元へ向かった。

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 

 

 なんか、鎧の巨人がしゃがんだ。

 そして、首筋が割れて、ライナーの上半身が出た。器用な奴だな。

 

「誰だ! どこかのよその国の人間か?」

 

 そうか、鎧の巨人は喋れないんだっけ。

 

 この誰何から察するに、どうやら俺をマーレ以外の国の諜報員か何かと考えているらしい。

 無理もない。

 巨人の領域を平気で歩いてるんだから。

 

「まぁ、その様なものだ。お前たちはマーレの戦士だな?」

 

 特に肯定はされなかった。

 本来、ジークが上官なので、交渉はジークが行うべきだが、ちょっと遠いしな。

 

「トロスト区からウォールローゼへ入る気か」

 

 俺の問いに返答は無い。

 

「邪魔するなら、死ぬぞ」

 

 いや、死ぬって、お前が殺すって事だろライナーくん。

 

 ライナーは俺が何かの交渉をもちかけると思っているらしい。

 だから、俺が何か条件的な事を言うまでこの態度だろう。

 

 勘違いだよ。

 

「いいか、巨人のガキ」

 

 ガキと言われて、ライナーは少し眉を動かした。

 

 俺はライナーに向かって、すっと◯指を立てる。

 

「きえろ。ぶっとばされんうちにな」

 

 

 

…………

 

………………

 

 

 やめて!

 何言ってんだこいつみたいな空気やめて!

 

 ヤムチャの名台詞だからねこれ!

 

 

 ライナーは鎧の巨人の中に戻った。

 

 なんだかよくわからないが、戦う事にしたらしい。

 俺でもそうすると思う。

 この態度、絶対交渉とかそういう感じじゃないもの。

 他国の人間という線は捨てきれないだろうけど、そうだとしても軍規違反中で脱走中の跳ねっ返り兵とかにしか見えんだろう。

 

 

『ギャオオオオオオオ』

 

 空気を劈く叫び声が辺りに響き渡った。

 

 控えていた巨人53体が何かに背中を叩かれた様に走り出す。

 

 狙いはもちろん俺だ。

 

 ふん。この程度。大した威力は必要ないだろう。

 

 俺は右手首を左手で握った。

 

「お、おおおおっ……」

 

 全身の気を右手に集中。

 適切な形に練り上げる。

 

 いつもより気を使わず作り上げたその気の塊を、体外へとひねり出す。

 

 体の前に、右手の上に、バレーボール程の光る球が現れた。

 

 俺はそれを振りかぶり、

 

「操気弾!!」

 

 ぶん投げた。

 

 何が起こったのかよくわかってない鎧の巨人はただ見てるだけだった。

 

 狙いはこちらへ迫る無垢の巨人53体。

 

「ふんっ、ふんふんふんっ」

 

 二本指を立てた手を、しゅしゅしゅ、と動かす。

 

 操気弾は赤い二つのラインを描いて(アニメ基準)飛んでいく。

 

 一番近くまで迫っていた無垢の巨人の胴体に直撃し、大穴があいて、上半身がちぎれ飛んだ。

 

 地響きを立てて、巨人の上半身が草原を削り、転がる。

 

 操気弾はまだまだ健在だ。

 

「はっ! はっ、ふん!」

 

 この操気弾、操作性もさる事ながら、とても硬い気弾技なのだ。

 原作でもこれで爆発させるのではなく、ボコってた。

 

 1体、また1体と、無垢の巨人の胴体が、足が、吹き飛び、機動力を失って、地面を転がる。

 

 

ーーーー

 

『バカな! 砲撃だと? 砲台はどこだ? どんな命中率だ!!』

 ライナーは焦っていた。

 この威力、ヤバイ。

 鎧の巨人は硬い、硬いが、獣の巨人と車力の巨人はそうではない。

 砲台がどこにあるかわからなければ獣の巨人、ジークの投擲でも破壊できない。

 あの威力でこの連射力、いや、複数あるのか?

 鎧の巨人でも耐えられないだろう。

 30体程の無垢の巨人が行動不能に陥り、認めたくなかった事実にやっと目を向ける。

『あの、光の弾なのか?』

 

ーーーー

 

 

 巨人は首筋を狙わなければやがて回復してしまう。

 何体かは、ちゃんと首筋を破壊して殺したが、多くは胴体や足を狙った。

 カモフラージュで。

 無垢の巨人を殺してないのは、かわいそうだからとか、それだけではない。

 あの中にダイナさんおるんよ。ジークのお母さん。

 

 王家の血筋であるあの人には利用価値があるし、息子の前で母親殺すとか考えたら、さすがに無理だった。

 

 ジークはあれが母親だと気付いてるだろうか。

 気付いていても、彼は何もしないだろう。

 グリシャさんに対してもだが、愛が無いわけではない。自分の目的の方が、理想や希望の方が大事なのだ。

 やっぱグリシャさんに似てるよジーク。

 

 

 

 かくして、無垢の巨人53体は無力化した。

 最後の一体は操気弾を爆発させて派手に吹き飛ばした。

 首筋どころが形も残ってない。

 

 行動不能に陥った巨人たちが、暴れ、地響きが周りに広がっている。

 無垢の巨人達は個体差あれど痛覚は薄い。

 暴れてるのは痛みからではない。

 俺を見据えて、暴れている。

 俺を食う事を諦めていない。

 

 

 

 ごばっ、と爆発音がした。

 爆発したわけではない。衝撃波だ。

 後方に控えていた獣の巨人が細かい石塊を固めて投げてきたのだ。

 細かい、とはいえ、一つ一つは人間の頭程もある。

 それが空中を広がり、猛スピードでこっちへ飛んでくる。

 そんじょそこらの砲撃よりも恐ろしい面攻撃だ。

 

 この攻撃で、獣の巨人、ジークは前線の敵陣地をいくつも破壊してきた。

 

 

 俺がこっちに転生か転移かして、初めてやらかした失敗を思い出す。

 

 俺は右手を広げ、空に掲げた。

 

「だだだだだだだだだだだだ!!!」

 

 連続して発射されたいくつも気弾が石塊をさらに細かく砕いていく。

 

 空中でいくつもの爆発が起こり、砕け散った石塊が細かい砂塵となって、雲の様に広がっていった。

 

 灰色の雲は、風に流されて消え去る。

 

 

 巨人達は固まっていた。

 一体何が起こっているのかわからない様だ。

 獣の巨人、ジークも驚いているようだった。

 あいつ、適当にボコったけど、気弾は見せていなかったしな。

 

 硬直している三体の巨人。

 そして、体がだんだんと戻りつつある無垢の巨人達。

 

 ダイナは殺したくないので、場所の移動が必要だろうか?

 まとめて相手はできるのだが、ちょっとお客さんが来るみたいだ。

 

 

 トロスト区から、大きな気が三つ、猛スピードで近付いてきた。

 

 エレン、ミカサ、そしてアルミンだ。

 気で強化した五体でブーストをかけ、馬よりもずっと早い速度で地を駆けている。

 

 

 

『土煙? 援軍かっ? …… あれは…… あの三人は』

 ライナーは恐怖した。

 このわけのわからん男一人でもヤバイのに、あの三人が来る。

 巨人をゴミの様に葬る人類最強の三人が。

 

 いや、待て、ここは立体機動装置を使えない草原だ。

 まだ勝機は……

 

 そんな希望的観測をしてしまうぐらいに、ライナーはあせっていた。

 

 

「ヤムチャさん」

 アルミンが俺のとなりに来た。ミカサも。

 

「なんでここがわかったんだ?」

 アルミン達も気を探る事はできるが、まだまだ範囲が狭い。

 遠くに見えるトロスト区からここまで探れるかどうか程度のはず。

 そしてこの三人はトロスト区にはいなかった。

 

「アニが…… 僕も理由はわからないんですけど、アニが教えてくれたんです。それで、来てみたら、ヤムチャさんの気を感じて、そして……」

 

 アルミンとミカサは俺の隣にいるのだが、走るをやめて、今はゆっくり歩いているエレンは、俺を通り越して、鎧の巨人へと近付いていく。

 

 ちらっと見えた表情から、ブチ切れているのがわかった。

 原作よりだいぶ丸いが、こいつはやっぱ激情家だ。

 鎧の巨人は、シガンシナ区の怨敵である。

 鎧の巨人と超大型巨人によって、シガンシナ区は地獄になり、ウォールマリアを喪失した。

 

 その事で、切れてるのだと思った。

 

 だが、それだけじゃなかった。

 

 

 

 エレンの目がギラついている。今にも火を吹きそうだ。

 そして体内から気がどんどん溢れている。

 

「ライナーぁああぁあぁ……」

 

 エレンは、地の底から響いている様なうめき声を上げた。

 

「てめぇぇ…… ライナーだよなぁあああああ!!!」

 

 エレンは叫んだ。

 怒りに呼応した気が大気を震わせる。

 エレンの周りの空気と地面が揺れ、不気味な音を立てた。

 

 

 

 

 

 そうか。

 こっちくる途中で気付いてしまったのか。

 

 エレン達は気を探ることができる。

 エレンはそれほどでもないが、流石にこの距離ならわかる。

 

 巨人はだいたい気が大きくなるが、質まで変わるわけじゃない。

 

 エレンは、鎧の巨人がライナーだと気付いてしまった。

 

「そっちの巨人にはベルトルトが乗ってるなぁぁあ。樽の中か?」

 

 ベルトルトにも気付いている。

 

「ベルトルトぉおおお…… お前、いつからそんなに巨人と仲良くなったんだよぉ…… 背中に乗せてもらいやがって! 巨人の仲間だったのかよ!! ライナーなんて、巨人そのものじゃねぇか!!!」

 

 バチバチと音がする。

 エレンの感情に呼応して、気が膨れ上がり、圧で空気が帯電しているのだ。

 

 

 

 俺の予想は当たっていた。

 エレンの底知れない気。

 いくらでも溢れてきて、限界がない。

 エレンは、『道』を通して、気を引き出している。

 

 それが怒りで一気に出口が広がり、とんでもない量の気がエレンの中に流れ込んでいる。

 

「ライナー、お前、どんだけ殺したんだよ。どれだけの人間を殺したと思ってんだよ。シガンシナ区が、ウォールマリアが。巨人に食われただけじゃねぇ、飢えや病でたくさんの人が死んだ。お前、どんだけ殺したかわかってんのか!」

 

 ごう、と空気が爆発し、突風が草原の草をちぎって巻き上げた。

 

「ライナああああ!! 俺はっ!! お前のこと!! 兄貴みたいだって思ってっ…… うあああああああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 プチン

 

 

 と音がした。

 

 

 

 エレンから光が溢れ出す。

 帯電した空気が小さな稲妻を走らせた。

 空気を叩く音が何度も響き大地が揺れる。

 

 エレンの黒髪は逆立ち、その体を金色の炎が包んでいる。

 それはエレンの体内から溢れ出す高密度の気だった。

 

 エレンが覚醒した。

 

 

「これはっ…… まさか、スーパーエルディア人っ……」

 

 やべっ、変な事口走っちゃったよ。

 金髪にはなってないけど、見た目完全にそうじゃん。

 

「ヤムチャさん? スーパーエルディア人って……」

 

 やべっ、アルミンに聞かれてた。

 許してくれよ、口が滑ったんだよ。

 

「……スーパーエルディア人……」

 

 ミカサもボソッと言った。

 マジヤメテください。

 

 

「うおおおおおおおおおおおお!!」

 

 エレンが大地を蹴り。岩盤がめくれ上がった。

 砲弾の様に飛び出したエレンは、鎧の巨人の胸に着弾した。

 

 鎧の巨人の胸部装甲は砕け散り、ついでに内部まで破壊されて、硬質化された鎧の様な皮膚、血液、千切れてグズグズになった肉片が辺りに飛び散った。

 

 鎧の巨人の胸には大穴が開いていた。

 倒れそうになる鎧の巨人にエレンは回り込む。

 

「ライナーぁああああああ!!!」

 

 巨人からすれば小枝の様なエレンの脚。

 それが気を纏う事によって、凄まじいスピードと威力を発揮する。

 鎧の巨人の左脚。その膝にヒットしたエレンの蹴りは、鎧の繋ぎ目もクソもなく、鎧の巨人のヒザ関節を砕き、靭帯を千切り、辺りに肉片や色んなものを飛び散らせながら、これを切断した。

 

「ゴアアアアアアアアア」

 

 それは苦痛か、驚きか、両方か。

 鎧の巨人は叫び、地面に倒れた。

 鎧の巨人の巨体が地面に叩きつけられ、細かい土塊や千切れた草が飛び散る。

 その中、悠々と歩いて近付くエレン。

 

 仰向けに倒れている鎧の巨人の腹の上にヒョイと飛び乗った。

 

「狼牙風風拳ッ!!」

 

 どどどどどど、と、地球の工事現場を思い出す音が鳴り響く。

 だがその音の大きさや振動は工事現場の比ではない。

 空気が弾け、地面が揺れている。

 仰向けに倒れたままの鎧の巨人は壊れたおもちゃのようが激しく痙攣した。

 激しい音と共に、鎧の巨人の腹から血煙が巻き上がっていく。

 鎧の巨人の腹の装甲が爆散し、筋肉がズタズタのミンチになって辺りに飛び散り、内臓がブツ切りになって宙を舞った。

 

 やがてそれらに土煙が混ざった。

 エレンの高速タコ殴りが鎧の巨人の脊椎まで破壊して地面に達した。

 

 

 

 

 

 ……やっべ…… あれどーしよ……

 

 俺はまた操気弾を作って、復活した無垢の巨人達をまた行動不能にする作業をしながらその光景を見ていた。

 

 エレンの事や、俺が操る気弾を初見という事もあって、アルミンもミカサも俺の隣でいっぱいいっぱいな感じになってる。

 

 

 

「ライナぁあ…… お前巨人だもんなぁ、こんなもんじゃ死なねぇよなぁ…… さっさと回復しろよ! もっと苦しんで、苦しんで、苦しんで、苦しんで、苦しんで、苦しんで、苦痛にまみれて泣き叫びながら、命乞いしながら死んでいけよぉおお!!」 

 

 

 

 やっべ…… あの超エルディア人どうしよう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今更なんですが、本作はギャグ、コメディです。
シリアス展開望んでたら申し訳ないです。


プツンと思ってたんですが
スーパーサイヤ人悟空がプチンでスーパーサイヤ人2悟飯がプツンでした。
訂正しました。

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